国鉄145系電車
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145系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が101系電車の改造名義で製作した単独電動車 (1M) 方式の直流用新性能電車である。
145系に属する形式は全てが事業用である。また、145系の制御システムに抑速ブレーキを付加した147系(クモユニ147形)電車についても併せて記述する。
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[編集] クモヤ145形
クモヤ145形とは国鉄が1980年から製造した直流電化区間用の牽引車である。主に車両基地内の入換やマヤ34形客車の牽引(マヤ検)に使用される。
[編集] 投入の目的
当時首都圏にはATC対応のクモヤ143形が新製配置されていたが、地方にはまだ戦前製の旧形国電や私鉄買収車両(いわゆる買収国電)などを種車とした旧形の牽引車や救援車などが使われていた。その旧形車を置換えるため101系電車を改造して製作された。
[編集] 特徴
国鉄101系電車のクモハ100・101・モハ100・101の各形式を種車に、1M方式の制御電動車とされた。
車体はクモヤ143形とよく似た貫通型の高運転台・1,800mmの両開き戸が片側1箇所ずつ配置されたものが新製され、電車庫内などでの押し込み作業を考慮し2基のパンタグラフを搭載する。 塗色は他の事業用車両と同じく、青15号の車体に黄色5号の前面警戒色である。なおスカートは省略されている。
C2000形コンプレッサと70KVAの電動発電機を搭載し、冷房つきの他車への空気・電力供給も可能になっている。 クモヤ143形と異なり、本形式にはATC装置は搭載されていない。
足回りは基本的に種車のままであり、台車はDT21形・MT46A主電動機を搭載するが、後天的改造で主電動機をMT54へ載せ変えた車両もある(原番号+1000番)。
[編集] 区分番台別解説
[編集] 0番台
1980年から1981年にかけて国鉄101系電車を種車に改造され、9両が誕生した。
車内には前位側に機器室と資材置場が、後位側には12名分の控室が設置されている。
後に後述の50番台へ2両が改造されている。
[編集] 50番台
1986年度に吹田工場で0番台から2両が改造された。交流電化区間でも制御車として使用できるように制御装置が変更されている。また、屋根上に検電アンテナが設置されている。
2000年に1000番台(後述)に改造されて廃区分番台となった。
- クモヤ145-5・8 → クモヤ145-51・52
[編集] 100番台
救援車として使用できるように車体中央部に救援機材積載用のスペースを設け、天井にはクレーンが設置されている。それに伴い側窓と側扉の配置が変更され、新たに機器搬入口が設けられた。 また0番台にあった控室は省略され、代わりに6人分のロングシートが設置されている。26両登場した。
[編集] 200番台
交流区間で制御車として使用できるように機器が追加されている。外観は100番台に準じており、救援車として使用できるようになっている。この番台はパンタグラフが1基搭載となっている(他番台は2基)。
1999年に1000番台に改造されて廃区分番台となった。
- クモハ101-23 → クモヤ145-201
[編集] 600番台
1983年度にクモハ100形・モハ100形各1両を種車に2両が改造された。
狭小断面トンネルがある身延線での使用を考慮して、折り畳み高さの低いPS23パンタグラフが搭載され、さらにその取付部の屋根の高さが20mm低くなっている。
1988年に2両ともクモハ123形600番台に改造されて廃区分番台となった。
- モハ100-806、クモハ100-163 → クモヤ145-601・602
[編集] 1000番台
1999年度から2001年度にかけて西日本旅客鉄道(JR西日本)に配置されている車両は、主電動機をMT46AからMT54系に交換され、車両番号は原番号+1000に変更された。
[編集] 現状
国鉄分割民営化の際に全車両が本州3社に承継されたが、東海旅客鉄道(JR東海)の車両は2008年に全車廃車された。
[編集] クモル145形・クル144形
| 国鉄クモル145形電車 | |
|---|---|
クモル145-8(東京総合車両センター)
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| 営業最高速度 | 100km/h |
| 設計最高速度 | 100km/h |
| 全長 | 17,000mm |
| 全幅 | 2,800mm |
| 全高 | 4,100mm |
| 軌間 | 1,067mm |
| 電気方式 | 直流1,500V |
| 主電動機 | 直流直巻電動機 MT46A |
| 編成出力 | 100kW×4 |
| 制御装置 | CS49形 永久直列抵抗制御・弱め界磁制御 |
| 駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
| ブレーキ方式 | SEL電磁直通空気ブレーキ |
| 保安装置 | ATS-B形、ATS-Sn形、ATS-P形、ATC6形 |
| 備考 | 最高速度、主電動機、保安装置はJR東日本所属車のものを掲載 |
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この表について
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クモル145形およびクル144形は、戦前に製造された旧形国電からの改造車が多く老朽化が進んでいて、またブレーキ性能等の面から当時山手線や京浜東北線に導入が計画されていたATCへの対応が困難な配給電車を置き換えるために、1979年から1981年にかけて101系電車の改造名義により登場した形式である。
制御電動車であるクモル145形と制御車のクル144形の2形式が存在し、その2両で編成を組んでいる。
[編集] 特徴
台車や冷房装置など重量物や大型の部品も運べるよう、車体の大部分がトラックのように屋根が取り払われたような構造の無蓋室(部屋になっているわけではないが、便宜上こう呼ばれる)になっており、運転室部分後部のほぼ客用扉と戸袋部分に相当するスペースが小型の部品の運搬や職員輸送などに用いられる、有蓋室に当てられている。
改造元となった101系からは、台車、主電動機、電動発電機 (MG) などが流用され、その特徴的な車体などは車体構造を強化する目的でそれまでの旧形国電からの改造車と同じ17mとし、台枠を厚くした設計にて新規に製作された。短編成で運用されることから、MM'ユニット方式から1M方式に変更し、101系から流用したモーターの端子電圧の関係で回路構成を永久直列接続としている。
また一部に架線のない工場や車両基地内での入換が容易にできるようにパンタグラフがクモル145形の他、モーターのないクル144形にも設置されている。ただしクルのパンタグラフから得た電力は、一般のジャンパ連結器を通してクモル側に供給されるため、連結器の熱容量の都合上、長時間の使用はできない。そのため本線走行時は常にクモル側のパンタグラフのみを使用する。
首都圏に投入された車両は、線区を問わず運用できるよう、ATSの他、ATCも設置されている。
[編集] 現状
2008年6月に東日本旅客鉄道(JR東日本)東京総合車両センター(旧・山手電車区)所属の1編成が廃車され、2009年8月にはJR西日本吹田工場所属の2編成も廃車され、2009年10月時点では京都総合運転所に1編成2両が所属しているのみとなった。
JR西日本に配置されている車両は、車両性能向上や、他の在来車と部品の共通化を図るため、主電動機がMT46AからMT54系に交換され、1000番台に改称された。
[編集] クモユニ147形
1983年、飯田線の新性能化にともない、101系電車から5両が改造された郵便・荷物合造車。車体や外観などはクモユニ143形に準じているが、台車や主電動機など、床下機器の一部が異なる。
飯田線に投入された119系電車と同じく、スカイブルー(青22号)に白帯(灰色9号)の車体塗装で登場し、豊橋機関区に配属された。1985年、飯田線の郵便・荷物輸送廃止で大垣電車区(現・大垣車両区)に転じ、クモニ83形・クモユニ74形を置換えた。その後国鉄の郵便・荷物輸送全面撤退に伴い、1987年にクモハ123形40番台に改造されて、身延線へ投入された。
車体塗装は、クモハ123形に改造されるまで飯田線時代のスカイブルーに白帯のままであった。
[編集] 外部リンク
国電写真館 クモル145形の重連運転など珍しい写真を公開。
[編集] 関連項目
最終更新 2009年11月28日 (土) 13:34 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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