国際競走

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国際競走(こくさいきょうそう)とは開催している主催者に所属している競走馬のほか、外国に厩舎を置く調教師に管理された競走馬(以下、外国馬と呼ぶ)も出走できる競走である。ただし、外国馬については最大出走可能頭数が全ての競走馬の最大出走可能頭数とは別に定められていることが多い。

アメリカやヨーロッパでは多くの競走で外国馬にも門戸を開いているが、日本では外国馬に門戸を開いている競走はかなり限られている。

目次

[編集] シリーズ戦

近年は国際競走が世界各地で多くなってきており、その賞金額も年々増加傾向にある。そこで強い競走馬を出走させたくなるような魅力的な競走を提供すべく取り入れられたのが複数の競走からなるシリーズ戦の導入である。シリーズ内の競走に複数勝利した場合やシリーズによって定められているポイントによる上位馬にボーナス賞金を出すことによって、シリーズへの参加を促している。2008年現在、日本の競走が組み込まれているシリーズ戦は以下の3つである。

国際競走とは異なるが、中央競馬の夏季開催を盛り上げる為に2006年からサマーシリーズ(サマースプリントシリーズ・サマー2000シリーズ・サマージョッキーズシリーズ(2007年開始))が行われる。

[編集] 日本における国際競走

2008年現在、日本では中央競馬のみで111競走が国際競走として指定されている。

しかしジャパンカップなど一部の競走を除いて海外からの選出馬が発表されたものの、その後選出馬の関係者(馬主、調教師ら)が出走辞退を発表して結果的に日本調教馬のみで競走が行われる事例が多数ある。これは日本のGIシーズンが海外の競馬においてもGI競走が比較的多く行われ、そこに照準を合わせて調教を行う馬が多いことや海外から出走する場合に行われる検疫検査を行うための厩舎などの施設が充分整えられていない(現在は千葉県白井市競馬学校兵庫県三木市三木ホースランドパークなど)ことなども挙げられる。

さらに言えば、世界的にも国際競走とはいうものの自国もしくは近隣国の調教馬しか出走しない競走が大半である。

また、国際競走として外国馬には門戸を開く一方で地方競馬所属馬に一切門戸を開いていない競走も数多く存在している問題も挙げられる。

なお2008年現在、地方競馬では国際競走は行われていない。

[編集] 歴史

1981年ジャパンカップが創設されて以後、国際競走を盛んに行うようになり過去10回の実績を踏まえて1992年にジャパンカップが国際GI競走に指定された。2004年の時点では国際指定競走は24競走(平地22、障害2)が対象となっており、そのうちジャパンカップのほか安田記念宝塚記念マイルチャンピオンシップの4競走が国際GI競走に、京王杯スプリングカップ毎日王冠阪神大賞典なども国際グレードに指定された(次項参照)。また近年は有力外国馬に国際指定競走に出走してもらうよう促進するため、一定のレーティング基準を満たした外国馬が出走する場合の輸送費とその馬の関係者の宿泊費などの諸費を全額日本中央競馬会(JRA)が負担する制度も設けられている。

中央競馬では2005年から2009年の「新5カ年計画」で2007年までに国際指定競走を従前の24から111前後に増やしており2005年については春秋の天皇賞について各5頭までの外国馬に門戸を開放することやGI以外の重賞23、オープン特別13の36競走(全て平地競走)を国際競走に指定し国際競走指定競走は60(平地58、障害2)と大幅に拡大された。また2007年からは有馬記念も国際指定競走となる(但し東京優駿などを含む2〜3歳限定競走については生産者保護の観点から2007年は対象から外れた。2009年からは3歳限定競走、2010年からは2歳限定競走に対しても徐々に対象を拡大していく予定となっている)。

これはSITA(国際サラブレッド競売人協会)の国際格付け(世界各地の競馬先進国をパート1,2,3と分類している)において従来日本がパート2に格付けされていたことから、それをパート1に昇格できるようにするための準備の一環とされている。

2007年の競馬番組でこの5ヵ年計画の中途目標が達成される見込みとなったためIRPAC(国際格付番組企画諮問委員会)に申請を行い2006年11月にSITAで承認、日本のパート1国への昇格が決まった。これに従い2007年から以下に示す競走が国際競走の指定をうけることとなる。しかしSITAでは、同時に「外国人馬主に関する制度の改善が行われない限り、これ以上国際グレードに指定される競走を増やすことはない」との警告も行っている[1]

[編集] 日本中央競馬会主催の国際競走

国際グレードは2007年から。国際グレードで格上げ、格下げされた競走は2006年以前は無い。

例えば安田記念は1993年から国際競走だが、国際GIに指定されたのは2004年以降である(その間は「国際グレードなし」となる)。キャピタルステークスも2002年のみ、国際競走ではなかった。有馬記念は2006年まで国際競走では無かったが、2000年から同年のジャパンカップ優勝外国馬に限り出走可能だった。

JRAグレードで格上げ、格下げされた競走は以下。

[編集] 国際GI

競走名 国際グレード無し 国際GI
フェブラリーステークス 無し 2007年
高松宮記念 20012006年 2007年〜
桜花賞 無し 2010年
皐月賞 無し 2010年〜
天皇賞(春) 2005、2006年 2007年〜
NHKマイルカップ 無し 2009年
ヴィクトリアマイル 2006〜2008年 2009年〜
優駿牝馬 無し 2010年〜
東京優駿 無し 2010年〜
安田記念 19932003年 2004年
宝塚記念 19972000年 2001年〜
スプリンターズステークス 1993〜2005年 2006年〜
秋華賞 無し 2009年〜
菊花賞 無し 2010年〜
天皇賞(秋) 2005〜2007年 2007年〜
エリザベス女王杯 1999〜2006年 2007年〜
マイルチャンピオンシップ 1998〜2003年 2004年〜
ジャパンカップ 19811991年 1992年
ジャパンカップダート 2000〜2006年 2007年〜
阪神ジュベナイルフィリーズ 無し 2010年〜
朝日杯フューチュリティステークス 無し 2010年〜
有馬記念 無し 2007年〜

[編集] 国際GII

競走名 国際グレード無し 国際GII
日経新春杯 2006年 2007年〜
アメリカジョッキークラブカップ 2006〜2008年 2009年〜
京都記念 2005、2006年 2007年〜
中山記念 2005、2006年 2007年〜
弥生賞 無し 2010年〜
フィリーズレビュー 無し 2010年〜
スプリングステークス 無し 2010年〜
阪神大賞典 無し 2002年
日経賞 2002〜2006年 2007年〜
大阪杯 2003年 2004年〜
ニュージーランドトロフィー 無し 2009年〜
阪神牝馬ステークス 2006年 2007年〜
マイラーズカップ 無し 2004年〜
フローラステークス 無し 2010年〜
青葉賞 無し 2010年〜
京都新聞杯 無し 2009年〜
京王杯スプリングカップ 1994〜2000年 2001年〜
東海ステークス 2006年 2007年〜
金鯱賞 2000〜2006年 2007年〜
目黒記念 2005〜2008年 2009年〜
札幌記念 無し 2009年〜
セントウルステークス 2005、2006年 2007年〜
ローズステークス 無し 2009年〜
セントライト記念 無し 2010年〜
オールカマー 1995〜2006年 2007年〜
神戸新聞杯 無し 2010年〜
毎日王冠 1996〜2000年 2001年〜
京都大賞典 無し 2003年〜
デイリー杯2歳ステークス 無し 2010年〜
スワンステークス 1998〜2006年 2007年〜
アルゼンチン共和国杯 2005〜2008年 2009年〜
京王杯2歳ステークス 無し 2010年〜
ステイヤーズステークス 2005〜2008年 2009年〜
阪神カップ 2006〜2008年 2009年〜

[編集] 国際GIII

競走名 国際グレード無し 国際GIII
中山金杯 2006年 2007年〜
京都金杯 2006年 2007年〜
フェアリーステークス 無し 2009年〜
シンザン記念 無し 2009年〜
京成杯 無し 2009年〜
平安ステークス 2006年 2007年〜
東京新聞杯 2005、2006年 2007年〜
根岸ステークス 2005、2006年 2007年〜
京都牝馬ステークス 2005、2006年 2007年〜
共同通信杯 無し 2009年〜
小倉大賞典 無し 2009年〜
シルクロードステークス 2006年 2007年〜
ダイヤモンドステークス 2006〜2008年 2009年〜
きさらぎ賞 無し 2009年〜
クイーンカップ 無し 2009年〜
アーリントンカップ 無し 2009年〜
阪急杯 2005、2006年 2007年〜
オーシャンステークス 2006〜2008年 2009年〜
チューリップ賞 無し 2010年〜
中京記念 2005、2006年 2007年〜
中山牝馬ステークス 2006年 2007年〜
フラワーカップ 無し 2009年〜
ファルコンステークス 無し 2009年〜
毎日杯 無し 2009年〜
マーチステークス 2006年 2007年〜
ダービー卿チャレンジトロフィー 2006年 2007年〜
福島牝馬ステークス 無し 2007年〜
アンタレスステークス 2005、2006年 2007年〜
新潟大賞典 2005〜2008年 2009年〜
ユニコーンステークス 無し 2009年〜
エプソムカップ 2005、2006年 2007年〜
CBC賞 2004〜2006年 2007年〜
マーメイドステークス 2005、2006年 2007年〜
ラジオNIKKEI賞 無し 2009年〜
函館スプリントステークス 無し 2009年〜
七夕賞 2006年 2007年〜
プロキオンステークス 2005、2006年 2007年〜
アイビスサマーダッシュ 2006〜2008年 2009年〜
函館記念 無し 2009年〜
小倉記念 無し 2009年〜
関屋記念 2005、2006年 2007年〜
函館2歳ステークス 無し 2010年〜
北九州記念 無し 2009年〜
クイーンステークス 無し 2009年〜
新潟記念 2006年 2007年〜
キーンランドカップ 無し 2009年〜
札幌2歳ステークス 無し 2010年〜
新潟2歳ステークス 無し 2010年〜
小倉2歳ステークス 無し 2010年〜
朝日チャレンジカップ 2005、2006年 2007年〜
京成杯オータムハンデキャップ 2006年 2007年〜
エルムステークス 無し 2009年〜
シリウスステークス 2006年 2007年〜
府中牝馬ステークス 2005、2006年 2007年〜
富士ステークス 1984〜2001年 2002年〜
武蔵野ステークス 2000、2001年 2002年〜
ファンタジーステークス 無し 2010年〜
東京スポーツ杯2歳ステークス 無し 2010年〜
福島記念 2006〜2008年 2009年〜
京阪杯 2005、2006年 2007年〜
鳴尾記念 1997〜1999、2006年 2007年〜
中日新聞杯 無し 2009年〜
カペラステークス 2008年 2009年〜
愛知杯 無し 2007年〜
ラジオNIKKEI杯2歳ステークス 無し 2010年〜

[編集] 国際グレード外

競走名 国際競走施行年
レパードステークス 2009年〜

[編集] オープン特別

競走数 備考
1981〜1983年 1 平場オープン
1984〜1997年 1 富士ステークス
1998〜2000年 0 競走なし
2001年 1 キャピタルステークス
2002年 0 競走なし
2003、2004年 1 キャピタルステークス
2005年 14 この年から増加
2006年 18
2007年 23
2008年 38
2009年 37 1競走減少

[編集] 障害競走(国際グレード無し)

競走名 グレード 国際競走施行年
ペガサスジャンプステークス オープン特別 2001年〜
中山グランドジャンプ J・GI 2000年〜

[編集] 国際競走の推移

平地 合計
重賞 オープン特別
1981〜1983年 1 1 2
  国際グレード無し  
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別
1984〜1991年 1 0 0 1 2
  国際GI 国際GII 国際GIII 小計 国際グレード無し 小計  
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別
1992年 1 0 0 1 0 0 0 1 1 2
1993年 1 0 0 1 1 0 0 1 2 3
1994年 1 0 0 1 2 1 0 1 4 5
1995年 1 0 0 1 2 2 0 1 5 6
1996年 1 0 0 1 2 3 0 1 6 7
1997年 1 0 0 1 3 4 0 1 8 9
1998年 1 0 0 1 4 5 1 0 10 11
1999年 1 0 0 1 5 5 1 0 11 12
  平地 障害  
国際GI 国際GII 国際GIII 小計 国際グレード無し 小計 国際グレード無し 小計
JRAGI JRAGII JRAGIII オープン特別 J・GI J・GII J・GIII オープン特別
2000年 1 0 0 1 6 5 2 0 13 1 0 0 0 1 15
2001年 2 2 0 4 6 3 2 1 12 1 0 0 1 2 18
2002年 2 3 2 7 6 4 0 0 10 1 0 0 1 2 19
2003年 2 4 2 8 6 5 0 1 12 1 0 0 1 2 22
2004年 4 6 2 12 4 5 0 1 10 1 0 0 1 2 24
2005年 4 6 2 12 6 10 16 14 46 1 0 0 1 2 60
2006年 5 6 2 13 6 15 33 18 72 1 0 0 1 2 87
GI GII GIII JpnI JpnII JpnIII  
2007年 12 16 31 59 1 4 5 23 33 1 0 0 1 2 94
2008年 12 16 31 59 1 5 6 38 50 1 0 0 1 2 111
2009年 15 25 58[1] 98 0 0 1 37 38 1 0 0 1 2 138
GI GII GIII オープン特別 小計  
2010年 22 34 67[1] 37 160 1 0 0 1 2 162

[編集] 注釈

  1. ^ レパードステークス(グレード無し)を含む

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月8日 (日) 14:03 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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