地上デジタルテレビ放送

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地上デジタルテレビ放送(ちじょうデジタルテレビほうそう、英語:Digital terrestrial television、略称:地デジ)とは、地上(陸上)のデジタル方式の無線局により行われるテレビ放送である。

目次

[編集] 開始時期

[編集] 世界各国における地デジへの移行

(世界各国のデジタルテレビの展開状況リスト、英文版「List of digital television deployments by country」も参照)

  • 1998年9月、イギリスで公共放送のBBCがSDTVで多チャンネル放送を開始し続いて11月には商業放送のON Televisionが有料・多チャンネル放送を開始した。
  • 同年11月には、アメリカで20都市の42の放送局で地上デジタル放送が開始された。同国では日本と同様、HDTVによる高画質放送を重視している。
  • 他にスウェーデン1999年)、スペイン2000年)、オーストラリア2001年)、フィンランド(2001年)、韓国(2001年 ATSC方式)、台湾2004年)、オーストリア2006年10月)などで放送を開始している。中国では北京オリンピックに合わせて2008年に放送を開始した。
  • 2005年、世界で初めてスウェーデンの一部地域でアナログ停波が実施された。これを皮切りに、世界各国でアナログ放送停止の流れが進むことになる。
  • 2006年6月、ブラジルが日本方式を元にした独自方式(SBTVD-T)を採用する事を決めた。
  • 2009年4月、ペルーが日本方式を元にした方式の採用を決めた[1]8月21日、日本は技術支援・協力を約束し2010年3月から放送開始[2]
  • 2009年7月現在、欧州ではオランダフィンランドスウェーデンなど7ヶ国がアナログ放送を停止した。他国ではスペイン(2010年)、ドイツ(同年)、フランス(同年以降)、イギリス(2012年)の終了が予定されている。イタリアは当初の2006年終了予定が、2012年まで延期された。
  • 2009年6月12日アメリカでアナログ停波がおこなわれ13日より完全地デジ化された。
  • 台湾では2010年、韓国では2012年、中国では2015年までのアナログ放送停止が予定されている。
  • 2009年8月、アルゼンチンが日本方式の採用を決めた。なお、2008年9月には、ブラジルの働きかけによりアルゼンチンが日本方式を採用する見通しとなった事が報道されていた[3]
  • 2009年9月、チリが日本方式の採用を決めた。
  • 2009年10月1日、ベネズエラ政府が日本方式の採用を決めた[4]
  • 2009年10月、フィリピンが日本方式の採用を真剣に検討中と報道された。採用が決まれば、アジア諸国では初の採用となる。[5]

[編集] 放送の方式

デジタルテレビ放送の方式分布図
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世界の地上波デジタルテレビ放送は、大きく以下の3方式に分けられる。

  • アメリカ方式ATSC
  • ヨーロッパ方式(固定向けDVB-Tと移動体向けDVB-H
  • 日本方式ISDB-T) - 同一の周波数帯でテレビ向けと携帯端末向け(ワンセグ放送)が可能[6]

このうち、日本方式(ISDB-T)からは次の方式が派生した。

  • ブラジル方式(SBTVD-T) - 日本方式(ISDB-T)を基礎として採用し、ブラジルの地上波デジタルテレビ放送での要求条件に沿って技術改良を行ったもの。 日本・ブラジル方式あるいは日伯方式とも呼ばれ、南米地域で採用されている日本方式とはこの日本・ブラジル方式を指す。

これ以外に

  • 中国方式(CDMB-T)

移動体向けとして

  • 韓国方式T-DMB) - 韓国では先にATSC方式でハイビジョン放送を開始したため、移動体向けのみに採用されている。

がある。

これらは多重化にMPEG-2 TSを利用する事、映像符号化にMPEG-2ビデオを利用する事では同じ条件であるものの、以下のような違いがある。

世界の地上デジタルテレビジョン放送規格
ATSC DVB-T ISDB-T/SBTVD-T DVB-H T-DMB CDMB-T
仕様
映像 MPEG-2(SBTVDはH.264 不明 H.264 不明
音声 ドルビーデジタル MPEG-2 BC
ドルビーデジタル
MPEG-2 AAC
外符号 リード・ソロモン符号
R-S(207, 187, 10)
リード・ソロモン符号 R-S(204, 188, 8)
外符号インターリーブ 52セグメント畳み込みバイトインターリーブ バイト畳み込みインターリーブ(深さ12)
内符号 トレリス符号
(符号化率:2/3)
畳み込み符号(符号化率:1/2, 2/3, 3/4, 5/6, 7/8)
内符号インターリーブ 12トレリス ビット、周波数 ビット、周波数、時間
搬送波 シングルキャリア マルチキャリア(COFDM マルチキャリア(BST-COFDM
変調方式 8-VSB QPSK、16QAM、MR-16QAM、64QAM、MR-64QAM DQPSK、QPSK、16QAM、64QAM
機能・特徴
マルチパス耐性 ×
同一周波数中継(SFN) ×
移動時の受信 ×
インパルスノイズ耐性 ×
セグメント単位での運用 × × ○(※)
主な採用地域 米国カナダメキシコ韓国 欧州ロシアトルコ豪州南アフリカサウジアラビアイランインドインドネシアタイフィリピン台湾 日本ブラジルアルゼンチンペルーチリベネズエラ 欧州 韓国(移動体向けのみに採用) 中国

※13のセグメントに分割し、それぞれに対して違った変調をかける事ができる(最大3種類まで)。簡易な受信機による部分受信(通称ワンセグ)が可能。

[編集] 脚注

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  1. ^ "ペルー、地デジ日本方式採用 南米開拓に期待". 財経新聞社 (2009-04-24). 2009-07-12 閲覧。
  2. ^ "日本とペルー、地デジで協力 人材交流や技術移転". 日本経済新聞デジタルメディア (2009-08-21). 2009-08-21 閲覧。
  3. ^ "日本方式の地デジ放送 アルゼンチン採用へ". CNET. 2008-09-11 閲覧。
  4. ^ "地デジ、ベネズエラが日本方式採用へ 5カ国目". 朝日新聞 (2009-10-01). 2009-10-03 閲覧。
  5. ^ "地デジ、フィリピンも日本方式検討 採用ならアジア初". 朝日新聞 (2009-10-25). 2009-10-25 閲覧。
  6. ^ "地デジ:南米で日本方式の採用相次ぐ". 毎日新聞 (2009-09-09). 2009-10-03 閲覧。</

[編集] 関連項目

最終更新 2009年10月24日 (土) 18:11 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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