地下街
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地下街(ちかがい)とは、地下に設置された不特定多数の通行のための歩道に面した商店街である。
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[編集] 概要
大都市のターミナル駅で自動車と歩行者とを立体交差させ交通の利便性を高めるための公共地下歩道と、店舗・駐車場・地下鉄入口とを一体として整備したものが多い。寒冷地においては、冬季の寒さから歩行者を保護する目的もある。
地上の建築物と比較して、地下街の整備には多額の費用がかかる。また、地下歩道部分の利用時間が長いため、設備の運転時間が長く、整備の時間が十分にとれず、耐用年数が短く、改修に要する費用・時間も多くなる。また、換気設備が道路の緑地帯など条件の悪い場所にしか設置できないため、空気環境の維持に苦慮している所も多い。
防災・防犯では、不特定多数が利用する施設として、地下で直接接続された地下街や建築物との相互連携が重要である。自主防災・防犯組織を結成し定期的な会合を行っている所がほとんどである。また、緊急時の相互応援も規定されている。
[編集] 地下街面積・規模
[編集] カナダ
カナダには大規模な地下街が2つあり、世界最大の地下街はトロントの地下街「PATH」である。27kmに及ぶ通路は商業地として利用されており、環状に走る地下鉄駅6駅と直接接続されている。商業地域は37万1600m²に及び、商店数だけでも約1200店舗に上る。
モントリオールの地下街「Underground city」(もしくはla Ville souterraine)は単純な面積では12km²(1200万m²)と世界最大級である。通路部分だけでも3.6km²に及び、長さ30kmの地下道が60の住宅ビル、商業ビルを連結している。但し、通路だけから構成されている部分が多く、商業地の面積ではトロント地下街には及ばない。
[編集] 日本
日本の地下街では複数の隣接する単独地下街が接続している場合があるため、面積の計算に注意が必要である。
単独地下街として、大規模小売店舗立地法(旧・大規模小売店舗法)などで届け出た延床面積(公共通路や駐車場の面積を含む)を基準にするならば、2005年現在で、日本で最も面積の大きい地下街はクリスタ長堀である。但し、駐車場などの面積が大きく、店舗面積では八重洲地下街などに及ばない。
しかし、地下街の面積を単独地下街に限定するのは一つの見方にすぎず、複数の単独地下街が連結して一つの地下街を構成しているならば、その総体を一つの地下街と見ることも出来よう。例えば、大阪市北区の梅田にある地下街は、北は茶屋町近辺から、南は堂島、東は堂山町、西は福島近くまでの東西約1.1km・南北約1.1kmの範囲に複雑に広がっている。構成する主な地下街はホワイティうめだ、ディアモール大阪、ドージマ地下センター(通称:ドーチカ)などであり、これに加えて、阪急三番街や、ハービスOSAKA、大阪駅前ビル、富国生命ビル、新阪急ビルなどのビルの地下階がほぼ一体化した形の地下街として構成されている[1]。それら全てを合わせた地下街の商店数は1200店舗を超える。
以下に日本国内における2005年時点での単独地下街延床面積の上位5つを挙げた。
| 順位 | 地下街 | 所在地 | 延床面積 (2005年時点) |
SC面積 (2007年時点)[2] |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | クリスタ長堀 | 大阪府大阪市中央区 | 81,765m² | 9,500m² |
| 2位 | 八重洲地下街 | 東京都中央区 | 73,253m² | 29,035m² |
| 3位 | 川崎アゼリア | 神奈川県川崎市川崎区 | 56,704m² | 24,648m² |
| 4位 | セントラルパーク地下街 | 愛知県名古屋市中区 | 56,370m² | 25,001m² |
| 5位 | ディアモール大阪 (大阪駅前ダイヤモンド地下街) |
大阪府大阪市北区 | 42,977m² | 8,000m² |
[編集] 日本の地下街
日本の法規では、道路・駅前広場・都市公園などの公共用地の地下に店舗・通路があるものを地下街、店舗部分が民有地で通路部分が公共用地の地下のものを準地下街、店舗・通路とも民有地の地下のものを地下階という。また、百貨店の地下階にある食品売り場を中心とした商店街をデパ地下と呼ぶこともある。平成17年版消防白書(総務省消防庁)によると、2005年3月31日現在、全国に地下街は63(うち特別区と政令指定都市に50)、準地下街は7(同6)ある。
2005年現在、地下街の新設について次のような規制がある。
- 地下街の延床面積は、付属公共地下駐車場の延床面積以下とする。(機械室・防災センターなどの管理運営上必要な施設、交番・公衆便所・授乳室・行政施設などの快適性・利便性向上施設を地下街の面積から除くことができる)
- 店舗等の延床面積は、公共地下歩道の延床面積以下とする。(エレベータ・エスカレータ・動く歩道などの歩行者支援施設は公共地下歩道の面積に含めることができる)
- 地下通路の有効幅を6m以上とする。
- 地上の道路との連絡通路の幅は1.5m以上とする。
- 全ての地下歩道から歩行距離50m以内に、2つ以上の地上への直通階段と、排煙・採光のための地上への吹き抜けとのある地下広場を設置する。
- 店舗・地下通路は1層とする。
- 原則として店舗を200m2以下の防火区画に区切る。
- 消防・警察と即時・直接の通信できる防災センターを設置する。
- 消防用設備を設置する。
- 地下街・建築物相互間の地下で直接接続する通路に防火・水防用の施設を完備する。
日本で最初につくられたのは1927年営業を開始した初代「東京地下鉄道」の神田の地下街(神田須田町地下鉄ストア)である。
[編集] 世界の代表的な地下街
- 韓国ではソウル以外の主要都市にも地下街が発達しているが、これは地下鉄とともに、有事の際に防空壕に転用するためでもある。年に3、4回(かつては毎月)「民防衛訓練」と呼ばれる防空訓練が行われるが、その際にも地下街が指定避難場所(「待避所」)となっている。
[編集] 日本各地の代表的な地下街
[編集] 北海道地方
- Apia(北海道)公式サイト
- さっぽろ地下街ポールタウン(北海道)公式サイト
- さっぽろ地下街オーロラタウン(北海道)公式サイト
[編集] 東北地方
[編集] 関東地方
- 八重洲地下街(東京都中央区)公式サイト
- 東京駅一番街(旧:東京駅名店街)(千代田区)東京駅一番街の公式サイト
- 新宿サブナード(東京都新宿区)公式サイト
- 小田急エース(東京都新宿区)公式サイト:小田急電鉄系
- 京王モール(東京都新宿区)公式サイト:京王電鉄系
- しぶちか(東京都渋谷区)
- 池袋ショッピングパーク(東京都豊島区)公式サイト:セゾングループ
- 東武ホープセンター(東京都豊島区)公式サイト:東武鉄道系
- WING新橋(東京都港区)公式サイト:京浜急行電鉄系
[編集] 中部地方
- 西堀ローサ(新潟県)公式サイト
- 高岡駅前地下街(富山県)
- 紺屋町地下街(静岡県)
- 浜松駅前地下街(静岡県)
- 名古屋駅前地下街テルミナ(愛知県)公式サイト
- 名駅地下街サンロード(愛知県):日本初の地下街として1957(昭和32)年に開業。
- 名古屋駅前桜通地下街ユニモール(愛知県)公式サイト:東海ラジオ系
- 地下鉄名古屋駅地下街メイチカ(愛知県)
- 名古屋中央地下通りファッションワン(愛知県)公式サイト
- エスカ地下街(愛知県)公式サイト
- セントラルパーク地下街 (愛知県)公式サイト:名古屋テレビ系
- サカエチカ(愛知県)公式サイト
- ミヤコ地下街(愛知県)
- 森の地下街(愛知県):名古屋市交通局系
- 新名フード地下街(愛知県)
- 伏見地下街(愛知県)
- 千種地下街(愛知県)
- 今池地下街(愛知県)
- 金山地下街(愛知県)
- 大曽根地下街「オズガーデン」(愛知県)
[編集] 近畿地方
- ディアモール大阪(大阪府)公式サイト:阪神電鉄系
- ホワイティうめだ(大阪府)公式サイト
- ドージマ地下センター(ドーチカ)(大阪府)公式サイト
- クリスタ長堀(大阪府)公式サイト:大阪市の第三セクター
- なんばウォーク(大阪府)公式サイト
- ナンバなんなんタウン(大阪府)公式サイト
- 京橋コムズガーデン(大阪府)公式サイト
- あべちか(大阪府)公式サイト
[編集] 中国地方
[編集] 四国地方
[編集] 九州・沖縄地方
[編集] その他
- 埼玉県川口市のJR川口駅東口には1970年8月11日に地下街が開業したものの駅前再開発に伴い1992年6月30日に閉鎖、遺構は地下駐輪場に転用された[3]。
- 新潟県長岡市のJR長岡駅の東口と大手口とを結ぶ、現在の連絡地下道内には1989年10月31日までは店舗があり、かつては地下街として機能をしていた[4]。
- 神奈川県小田原市のJR小田原駅東口にも1976年11月に小田原地下街が開業(後に「アミーおだちか」と改称)したが、経営不振から2007年6月に閉鎖。同様に遺構を地下道に転用している[5]。
[編集] 脚注
- ^ 梅田地下案内、ハービスHALL公式ウェブサイト。
- ^ 全国都道府県別SC一覧、日本ショッピングセンター協会
- ^ 時代とともに変わる地下道~川口駅地下道~
- ^ 長岡市制100周年記念ページ。10月31日の項目参照
- ^ ありがとう「おだちか」 30年の歴史に幕




