地中熱
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[編集] 概要
地中熱とは地下の比較的浅い部分の熱を意味し、地熱の一種ではあるものの高熱でない場合が多く、一般に地熱とは区別される。アイスランドのような一部の火山地帯においては浅い地中でも高温の場所が多く存在し、高温の地中熱が熱源として利用される場合があるが、本項では地熱ヒートポンプについて扱う。
[編集] 地中熱の利用
地下の温度は土壌の断熱機能により大気の温度変化の影響を受けにくく、一年を通してほぼ一定であることを利用し、古くから食品や氷の保存に利用されてきた。20世紀に入るとヒートポンプによる積極的な温度差利用が行われるようになる。冬場は、地中から熱をすくい上げる(暖房)、夏場は地上の熱を地中に放出する(冷房)という形で利用する。エアコンのようにコンプレッサを用いるものの他、地下水や不凍液等を循環させることにより熱運搬を行うものもある。ランニングコストは安いものの機器が高価である点がデメリットである。動力部分を地中に埋めることで原動機から出る低周波や騒音を遮断できる。
[編集] アメリカ合衆国
1950年代のアメリカ合衆国で、主に住宅用として普及が進められた。また、産業用でもアラスカ州の永久凍土の上に敷設された石油パイプラインの土台を維持するための装置として利用されている。こうした実績が積み重なり、2000年にはアメリカ全土で40万台が利用されている。
[編集] 日本
日本では、地震による被害が想定されることもあり普及が進まなかったが、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)瀬戸日本館の空調設備として納入されたほか、東京大学柏地区キャンパスや建設中の東京スカイツリーでも利用が進められている。個人向けには、アメリカなどから一戸建て用のユニットが長らく輸入販売されてきたが、2009年にはヘーベルハウスから一戸建て用の給湯・冷暖房システムが発売されるなど国産化の動きも出てきた。

