地対空ミサイル

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地対空ミサイル(ちたいくうみさいる)とは、射程に関わらず地上から発射され、空中の目標を撃破するミサイル。一覧は「地対空ミサイル一覧」を参照。

目次

[編集] 概要

地対空ミサイル(:Surface-to-Air Missile、SAM)とは、射程に関わらず地上から発射され、空中の目標を撃破するミサイル。英語のSurface-to-Air Missileの頭文字をとって「サム (SAM)」とも呼ばれる。主にミサイル・サイトや車両上の発射機で運用される。小型化が進みスティンガーレッドアイのように個人で携行・使用できるものもある。また、地対空ミサイルの中には、チャパラルのように空対空ミサイルの弾体を流用し、改造して地対空ミサイルとしたものもある。

艦船発射型のものは艦対空ミサイルと呼ばれており、基本的な原理は同一であるが、動揺する艦上での運用や風浪への対策が必要であり、また運用形態も異なることから特別な配慮が必要となるので、(ロシア製のいくつかのミサイル・システムのように)設計段階から考慮されていない限りは、別々に開発されることが多い。

[編集] 目標

地対空ミサイルは航空機を攻撃するものが多いが、対地ミサイルもしくは弾道ミサイルを迎撃する能力を持つものもある。さらに、初めから弾道弾の迎撃を主任務として開発されたものもあり、これは特に弾道弾迎撃ミサイル (ABM) と呼ばれる。パトリオット・システムのPAC-3弾や、1970年代に開発されたLIM-49A スパルタンがこれに該当する。

[編集] 弾頭

現在では高性能炸薬を用いた通常弾頭を使用しているが、過去には核弾頭を搭載したものがあった。アメリカ空軍のボマークや、アメリカ陸軍のナイキ・ハーキュリーズスパルタンなどである。スパルタンに至っては、戦略核兵器並みの5 Mtもの核出力を持つW71熱核弾頭を備えていた。これらの核弾頭を搭載した地対空ミサイルは、1発のミサイルで1機の航空機や1発の弾道ミサイルを撃墜しようとするのではなく、1発で大挙をなしてやってくる長距離爆撃機編隊や立て続けに降下してくる弾道ミサイルを可能な限りまとめて撃墜しようとするものであった。しかし、地対空ミサイルである以上、自国または同盟国の領土の上空で核爆発を起こすことになるため、それによって発生する放射性降下物や強力な電磁パルス (EMP) による味方の被害も甚大になることが予想された。放射性降下物は人的、環境的被害を与え、電磁パルスは電力をはじめとする各種インフラに損害を与える。このため、核弾頭を搭載した地対空ミサイルは早々に姿を消している。

[編集] 誘導方式

電波赤外線レーザーを用いて、目標追跡を行う。携帯地対空ミサイルでは赤外線誘導の物が多く、イギリスのブローパイプ及びジャベリンは画像誘導を採用している。他のミサイル同様、一般にレーダー誘導のものが最も長射程で、赤外線やレーザーを用いるものは射程が短い傾向にある。近年では、イメージホーミング方式が開発されている。これは、赤外線画像および可視光画像により航空機を追跡するものである。陸上自衛隊では、地上部隊を防御するためにイメージホーミング携帯型地対空ミサイルを開発・配備している。

[編集] 歴史

ドイツが第二次世界大戦末期に開発したものが始まりである。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月12日 (木) 01:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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