地獄堂霊界通信

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地獄堂霊界通信』(じごくどうれいかいつうしん)は、香月日輪による小説作品。イラストは前嶋昭人。ポプラ社から刊行されていた。1996年にはOVA映画が製作された。

2008年11月より講談社刊の雑誌、『good!アフタヌーン』にてみもりにより漫画化された。同年12月から同社より小説が装丁等を変えて出版された。イラストは、こちらも同じくみもりによるもの。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] ストーリー

5年生にして上院小の番長を務めるてつし、てつしの幼なじみで右腕的存在のリョーチン、てつしをサポートする参謀役の椎名の三人組は、上院町内じゃ知らぬ者などいない「イタズラ大王三人悪」。彼らはいつからか、町外れにある不気味な薬屋、通称「地獄堂」のおやじと親交を結ぶようになった。おやじによって異世界の力を与えられた三人悪は、術師として様々な霊や妖怪たちと対峙していくこととなった。

[編集] 主な登場人物

[編集] 三人悪

金森 てつし(かなもり てつし)
三人悪の一人でリーダー的存在。通称てっちゃん。O型、5月5日生まれ。男前だが口は悪いし、態度もデカイ。バカだが人情厚い兄貴肌であり高いリーダーシップを持つ。普段は集中力散漫だが土壇場では実力を発揮する。椎名曰く一発集中型らしい。銃器等の武器が好きで、それらについては意外な知識や理解力を見せる。
不動明王尊の力を持つ。真言は「なうまくさまんだばざらだんかん」。霊視能力は霊との波調が合えば見える程度(つまり普通の人レベル)。専用霊具は雷や炎、式鬼神などの呪札。対応する真言を唱えて対象へ投げ放つことで発動する符術を使う。攻撃に関しては文句無しに高い実力を持ち、真言も呪札も使わず「気」だけで雷を呼んだこともある。とはいえまだまだ発展途上で細かな狙いをつけることが苦手であり、集中力の問題から式鬼に至っては形さえも定まっていない。
新島 良次(にいじま りょうじ)
三人悪の一人でてつしの右腕的存在。通称リョーチン。A型、7月4日生まれ。可愛い顔でおっちょこちょい且つ弱気な性格だが、慈悲深く優しい性格でもあり、動物や花,妖精大好きのロマンチスト。また、韋駄天と呼ばれるほど足が速い。また、壊滅的なネーミングセンスの持ち主(例:蒼龍…ソーちゃん、死神…ギー)。
地蔵菩薩の力を持つ。真言は「おんかかかびさんまいえいそわか」。霊視能力はてつし以上、椎名以下。専用霊具は水晶の数珠。これを使って結界を張る能力を持ち、守る力に長けている。性格上てつしや椎名の様に強気になれないが、だからこそ自分にしか出来ないこと(守ること)をやろうと思っており、実際彼の結界は大きな力になっている。霊媒としての才能もあり、(意図せずに)霊に憑かれた事もある。
椎名 裕介(しいな ゆうすけ)
三人悪の一人でてつしの参謀役。通称椎名。O型、11月11日生まれ。冷静、寡黙な頭脳派。美少年だが変人。お金持ち。思慮深く洞察力に長けており、そのシビアさとボキャブラリーは並の大人以上である。滅多に感情を表さないが、本気で怒るとてつしですら手に負えない程(むしろ泣き出してしまう程)に恐ろしいという一面を持つ。
文殊菩薩の力を持つ。真言は「おんあらはしゃのう」。高い霊視能力を持ち、波調が合えば霊だけでなく、過去や未来までも見通せる程の眼を持つ。専用霊具は神仏の言葉を収めた経典と、風の呪札、指南盤。式鬼を使うこともある(白い鳥の姿になる)。経典には日本語だけでなく様々な国の言語の呪文が記されているが椎名はそれらを殆ど全て覚えており、その気になれば何時でもその呪文を唱えることが出来る。

[編集] 協力者

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妖怪おやじ
町外れに古くから建っている薬屋「極楽堂」(あまりにも不気味な雰囲気のため「地獄堂」と呼ばれる)の店主。てつし達からはおやじと呼ばれる。様々な霊具や知識、高い霊力を持つ正体不明の不気味で冷徹な老人。三人悪にそれぞれ神仏の力と霊具を授け、術師として導く。てつしは伝説の大魔道士「ゴ-ルデンアイズ」ではないかと疑っている。
ガラコ
妖怪おやじに付き従う金色の目をした黒猫。人間の声で笑い、時に人間の女性の姿へ変化することもある(ガラコ自身の性別は不明)。
藤門 蒼龍(ふじかど そうりゅう)
日本よりはむしろ欧州を中心に活躍する高名な術師。長い黒髪を後ろで束ねた、一見モデルのような美丈夫。外見は20代だが実は49歳。日本屈指の大霊能力者、藤門龍雲の唯一の弟子。神剣「天臨丸」を用いて闘い、除霊を得意とする。「東洋の蒼い真珠」「ペイルブルー」(ペイルブルー=青白い=蒼)などの異名を持つ。てつし達にとっては術師の大先輩だが、『ドラえもん』を知らないなど微妙なところで隙があり、三人悪(特に椎名)にからかわれることもしばしば。リョーチンからは「ソーちゃん」と呼ばれる。

[編集] 上院町の住人・仲間

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金森 竜也(かなもり りゅうや)
てつしの兄で、上院中学2年生にして番長。三人悪からは「竜也兄」と呼ばれ慕われている。てつしよりも椎名に似た美形だが、重度の低血圧で午前中は半病人状態。その代わり夜に強く、散歩という名の深夜徘徊が趣味。
てつし達が術師であることを知る数少ない一般人の一人。懐の大きい兄貴分だが反面かなりの心配性で、てつし達が死ぬ危険のあることに関わることを嫌っており、彼らを信頼しながらも常に心配している。
てつしの面倒を見すぎて同級生にも「あ〜ん」をやってしまう恥ずかしい癖がある生粋の兄バカ。だが、てつしがとんでもないことを(いつも以上に)やり過ぎて死に掛けたときは物凄い剣幕で彼を怒鳴り叱る等、厳しい面もある。
まる
リョーチンが飼っている犬。地獄堂のおやじからもらった団子を食べて魔犬に変身した事がある。以前は三人悪のお供をしていたが、彼らが地獄堂に通いだしてからはめっきり暇になった。
亜月 カンナ(あづき かんな)
術師としての能力はないが、菩薩のような広い心を持つ少女。それによって、人間不信に陥っていた日向や、他人を寄せ付けなかった流華の心を溶かした。運動神経抜群で、リョーチンと並ぶ脚力を持つ。怒るとかなり怖く、てつしや日向でさえもびびってしまうほど。
日向(ひなた)
イラズの森の霊気から生まれた霊獣(イヌガミ)という妖怪。性別は男性。かなりの毒舌家で、人見知りが激しいがカンナには懐いている。イタチに似た小動物から青年や少年、そして女性など、様々な姿に変化することができる。相棒の月代を失い、人間のことを激しく憎んでいた。現在はカンナの家でハクビシンとして飼われている。
鳴神 流華(なるかみ るか)
てつし達のクラスに来た転校生でスペイン生まれの帰国子女。日本人の父とスペイン人の母とのハーフであり、年に見合わぬ気品に満ちた美貌の持ち主。様々な術を使う魔女で、降霊を得意とする。最初のころはとても高飛車でプライドが高く(それは今もあまり変わってはいない)、周囲を寄せ付けなかったが、てつしやカンナの行為によって徐々に打ち解けるようになった。怒ると見境がつかない。戦いの際はゾディアックという魔犬や、雷を呼ぶなどの術を使う。蒼龍に憧れ、慕っている。年上好き(年増好き)の説あり。蒼龍と知り合いの女性に軽い嫉妬を抱くこともある。
拝 征将(おがみ ゆきまさ)
日本有数の術師の家系である「拝家」の分家の長男。カンナとは幼なじみ。昔から体が弱く、ほとんど学校に通っていない。そのこともあって直接戦うことはないが、降霊の際の依り代としての才能に秀でており、神をも呼べるという。
三田村 豪(みたむら ごう)
上院駅前交番に勤務する警察官で階級は巡査。いつも三人悪にからかわれており「ミッタン」と呼ばれると怒る。彼らが術師であるという事などは知らない。実は元・暴走族(名は黒龍党)という経歴の持ち主で、現在もサングラスを掛けており言動が不良っぽい。射撃の腕は全国大会で優勝するほど。祥子(しょうこ)というガールフレンドがいる。漫画版ではサングラスではなく眼鏡をかけている。
牧原 宗士(まきはら そうし)
イラズ神社に務める神官(しかし霊力は皆無)。リョーチンに「マッキー」というあだ名を付けられた。三田村巡査の友人だが、不良ではなかった。骨董品収集が趣味。三人悪が術師であることを知る一般人の一人で、彼らに協力させられたり、逆に相談を持ちかけたこともある。彼らが事件を通じて人間の暗い部分を知ることに抵抗を感じている。漫画版では三田村よりも大きく容姿が異なる。
如月 麻子(きさらぎ あさこ)
上院小学校の保健医。医師国家資格を持つため「女医」と呼ばれるが、面倒くさくなり恋人の勧めで保健医になったらしい。スタイル抜群の美人だが、手が早いのと一言多いのが玉に傷。お洒落には興味なし。明るく能天気なお姉さんタイプ。自分の借家の怪異を相談したことがきっかけでてつしたちが術師であることを知る。三田村巡査のことを「三田村クン」と呼んでいた事から、彼らと面識があると思われる。隣町で小学校教師をしている婚約者がいる。

[編集] 代表的な悪役

死神(しにがみ)
第1シリーズの黒幕といえる存在であり、度々三人悪の前に現れる最大の敵。通称(?)死神ギー(リョーチン命名)。
色々な物に姿を変えて人(霊)の心に取り憑き、彼らを利用する等酷く残酷かつ悪辣。しかし最後は、拝征将に降臨した大天使ルシフェルにより地獄の牢屋に連れて行かれた。
暁(あかつき)
第2シリーズの黒幕(?)と思われる存在。非常にマイペースで人懐っこく、関西弁をしゃべる。
かといって敵とは断言することが出来ず、今のところは気まぐれに現れてはちょっかいを出す(時たまてつしやリョーチンと低レベルな口喧嘩を繰り広げ結局は負けて捨て台詞を吐いて逃げていく)、という謎の存在。
一応てつしたちは彼のことを「妖怪」ということにしている。しかし時々狡猾な面を見せるなど韜晦なところも。蒼龍とは過去に何らかの関係があるらしいが詳細は不明。しかし2人の会話から暁は少なくとも「昔は今の体(姿)ではなかった(むしろ体を持っていなかった)」という可能性が推測できる。

[編集] 既刊

[編集] 第1シリーズ

  1. ワルガキ、幽霊にびびる!(1994年10月)ISBN 4-591-04595-1
  2. ワルガキ、生き霊を追って走る!(1994年12月)ISBN 4-591-04642-7
  3. ユーレイ屋敷の家なき子(1995年4月)ISBN 4-591-04679-6
  4. ワルガキ、初恋をする!?(1995年7月)ISBN 4-591-04820-9
  5. ワルガキと、うわさの幽霊通り(1995年11月)ISBN 4-591-04902-7
  6. ワルガキと魔女の転校生(1996年4月)ISBN 4-591-04973-6
  7. ワルガキと満月の人魚(1996年8月)ISBN 4-591-05138-2
  8. ワルガキと地獄のドライブ(1996年11月)ISBN 4-591-05210-9
  9. ワルガキとひとりぼっちの超能力者(エスパー)(1997年5月)ISBN 4-591-05392-X
  10. ワルガキvs死神 さいごの戦い(1997年11月)ISBN 4-591-05481-0

[編集] 第2シリーズ

  1. 魔弾の射手(2001年2月)ISBN 4-591-06618-5
  2. ワルガキin恐怖の花園(2001年7月)ISBN 4-591-06872-2
  3. ワルガキ 最悪の危機(クライシス)(2001年12月)ISBN 4-591-07026-3
  4. 闇からの挑戦状(2003年1月)ISBN 4-591-07388-2
  5. 幸福という名の怪物(2003年12月)ISBN 4-591-07880-9
  6. そこにいる ずっといる……(2005年3月)ISBN 4-591-08591-0

[編集] ポプラ社文庫

  1. ワルガキ、幽霊にびびる!(1997年7月)ISBN 4-591-05446-2
  2. うわさの幽霊通り(1997年7月)ISBN 4-591-05447-0
  3. 生き霊を追って走る!(1997年9月)ISBN 4-591-05468-3
  4. 妖魔のすむ家(1997年9月)ISBN 4-591-05469-1
  5. ユーレイ屋敷の家なき子(1997年12月)ISBN 4-591-05508-6

[編集] 講談社ノベルス

[編集] OVA

現在では唯一のアニメ作品。1996年発売。DVDは2009年7月21日発売。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

[編集] 映画

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1996年東映系にて公開。

[編集] スタッフ(映画)

[編集] キャスト(映画)

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月25日 (水) 10:10 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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