売上原価

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売上原価(うりあげげんか)とは、企業会計で用いられる費用区分の1つ。サービスを生み出すために直接必要とした経費の総称である。

[編集] 概要

損益計算書の費用の部に計上される科目群の総称である。一般に売上高に連動して費用がかかる変動費である。

売上原価は物品販売業(卸売業・小売業)、製造業、サービス業など業種によって算入される科目が変わってくる。物品販売業では販売した商品の仕入高を計上する。製造業では、販売まで至った製品を製造するために要した材料費や製造ラインの人員の賃金、そして製造機器や工場運営にかかった経費などを計上する。サービス業ではサービスを行う人員の人件費が主な売上原価として計上される。

売上高からこの売上原価を控除した額は売上総利益(粗利益)として定義され、企業の営業活動においてどのくらい利益をあげられるかを概算する際によく用いられる。(※詳しくは、利益の項を参照されたい。)

[編集] 売上原価と製造原価の関係

当期の製造原価と売上原価は次のように算出される。

当期の製造原価 = 期首の仕掛品棚卸高 + 当期の総製造費用 - 期末の仕掛品棚卸高   ・・・1式
当期の売上原価 = 期首の製品棚卸高 + 当期の製造原価 - 期末の製品棚卸高       ・・・2式

1式より、製造原価は当期に完成した製品に対応する原価であり、2式より、売上原価は当期の売上(売り上げた製品)に対応する原価であることがわかる。

2式から次の3式が得られる。

期末の製品棚卸高 - 期首の製品棚卸高 = 当期の製造原価 - 当期の売上原価      ・・・3式

3式は、当期の製造原価を抑えつつ、期末の製品棚卸高を増やせば、当期の売上原価が低くなる、すなわち利益が増えることを意味している。つまり、期末に製品の完成を急げば、利益が増えるという一種の経理操作が可能なのである。企業の経営実態を正しく把握するためには、利益だけでなく、棚卸高の増減やキャッシュ・フローを含めた総合的な判断が必要なのはこのためである。

[編集] 参考

  • 企業会計原則 第二 損益計算書原則 三 営業損益計算の内容 C 売上原価の表示方法
  • 同注解8 製品等の製造原価
  • 同注解9 原価差額の処理
  • 同注解10 たな卸資産の評価損

最終更新 2009年1月30日 (金) 09:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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