夏野剛

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夏野 剛(なつの たけし、1965年 - )は、日本の実業家神奈川県出身。東京都立井草高等学校早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。

NTTドコモ執行役員・マルチメディアサービス部長で、松永真理らと共にiモードを立ち上げたメンバーの一人として知られる。

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[編集] 略歴

1988年に大学を卒業し東京ガスに入社。1993年に同社を退社してペンシルベニア大学経営大学院ウォートンスクールに留学、1995年経営学修士(MBA)を取得する。同年に日本に戻り、いわゆる一般的な広告モデルとは一線を画すダイレクトマーケティングモデルによるインターネットサービスプロバイダ(ISP)支援システムとしても一時話題となったハイパーネット社(倒産)のハイパーシステム事業立ち上げに当初社外ブレーンとして参画し、後に自ら同社の副社長に就任した。

しかしハイパーネットは1997年に経営破綻したため、夏野は松永らの誘いで同年NTTドコモに転職、iモードビジネスの立ち上げに携わる。1997年9月12日、夏野がドコモの開発プロジェクト・チームに対して示した基本コンセプトが、iモードビジネスの原点であると言われる。この原案は、2000年発行の著書「iモード・ストラテジー」(日経BP社)に収録されている。

iモードが登場する1999年まで、世界的に見てもモバイルによるデータ通信市場はごく限られていた。多くの携帯端末が市場に登場したが、一部のマニアには受けたものの、広く浸透するには至らなかった。そこに登場したiモードの基本コンセプトは「ごくフツーの携帯電話によるインターネットへのアクセス」。このコンセプトが多くのユーザーに受け入れられた。

iモードの開発当時、ドコモと競合関係にあった日本移動通信(IDO)/DDIセルラーグループ陣営は、Wireless Application Protocol(WAP)と呼ばれる、PCで一般的なHTMLとは互換性のない技術仕様を採用しようとしていたが、iモードの開発を担当していたNTTドコモ・ゲートウェイビジネス部はあえてPCとの互換性の高いCompact HTMLを採用。インターネットの世界に広く普及している言語との互換性を重視することで、多くのコンテンツを呼び寄せることができ、iモードは成功を収めるようになった。主にiモード事業によるドコモのパケット通信料(データ通信料)収入は、2008年3月期において1兆3700億円を超えている。

iモード以後もおサイフケータイをはじめとするドコモの新規事業を企画・実践、他社との幅広い提携を推進した。ドコモ在籍中は、モバイル事業に関連する合弁会社などを多数立ち上げている。モバイル広告分野では、電通NTTアドと「ディーツーコミュニケーションズ(D2C)」を設立。日本マクドナルドとは、モバイルを活用したマーケティング企業「The JV」を設立した。

2005年6月にはドコモの執行役員に就任した。同社の執行役員は2005年5月10日に新設された、取締役に次ぐポストである。当時夏野は40歳。NTTグループとしては異例の昇進となった。

iモードビジネスにおける夏野の功績は、国際的にも知られている。米国の経済誌「BusinessWeek」は、2000年1月17日号において、iモードビジネスに関する特集記事を組んだ。続いて、2001年5月には「世界のeビジネスリーダー25人」に夏野を選出した。さらに同誌は、同年8月「アジアのリーダー50人」にも選出した。このほか2002年5月には、出身校のペンシルベニア大学経営大学院から「ウォートン・インフォシスビジネス改革大賞」のTechnology Change Leader賞を受賞している。

2008年6月にNTTドコモを退社した。その際に、ドコモでは大きな転機が3つあったと語っている。一つがiモードビジネスの立ち上げ。2つ目がFOMAの再生、3つめがおサイフケータイ。FOMAはサービス開始当初、テレビ電話などをサービスの目玉としており、鳴かず飛ばずの状態が続いていた。しかし、夏野が開発に携わり、iアプリを中心にした路線にシフトさせ、900iシリーズとして投入したことで、FOMAはようやく市民権を得ることになった。2004年7月には非接触ICカードのデファクトスタンダードとなったFeliCaを携帯電話に内蔵し、おサイフケータイとしてサービスを開始。いまではコンビニエンスストア、交通機関、飲食店など幅広いところで、ケータイを使って支払いなどができる世界が実現された。ドコモのクレジットサービス「DCMX」会員数は、2008年3月期に560万に達している。

2008年7月4日、ドワンゴの常勤顧問に就任の後、同年12月25日には取締役に就任。ニコニコ動画の「黒字化担当」として活躍する。

[編集] 年表

[編集] 著書

  • 『iモード・ストラテジー』(2000年12月、日経BP)
  • 『ア・ラ・iモード』(2002年7月、日経BP)
  • 『ケータイの未来』(2006年11月、ダイヤモンド)
  • 『1兆円を稼いだ男の仕事術』(2009年7月、講談社)
  • 『グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業』(2009年7月、幻冬舎新書)

[編集] 脚注

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最終更新 2009年11月1日 (日) 14:09 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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