大和西大寺駅

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大和西大寺駅*
北口駅舎(2007年8月)
北口駅舎(2007年8月)
やまとさいだいじ - YAMATO-SAIDAIJI
所在地 奈良県奈良市西大寺国見町一丁目1-1
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
電報略号 サイ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面5線
乗降人員
-統計年度-
53,480人/日
-2005年-
開業年月日 1914年大正3年)4月30日
乗入路線 3 路線
所属路線 奈良線
キロ程 22.3km(布施起点)
大阪難波から28.4km
菖蒲池 (2.2km)
(2.7km) 新大宮
所属路線 京都線
キロ程 34.6km(京都起点)
平城 (1.1km)
所属路線 橿原線
キロ程 0.0km(大和西大寺起点)
(1.6km) 尼ヶ辻
備考 各線直通運転実施
* 改称経歴
- 1930年頃 西大寺駅→大軌西大寺駅
- 1941年 大軌西大寺駅→大和西大寺駅

大和西大寺駅(やまとさいだいじえき)は、奈良県奈良市西大寺国見町一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の

奈良市の中央付近にあり、近鉄西大寺駅または単に西大寺駅とも言う。ただし、西日本旅客鉄道(JR西日本)赤穂線には、旧国名のつかない西大寺駅がある。

奈良・京都・大阪・橿原方面からの結節点であり、要衝となっている。本数の多い路線がX字型に交わるが、平面交差となっている。そのため乗換駅としては移動距離が少なくてすみ、利便性の高い駅構造となっているが、一路線で生じた遅れが別路線にも伝わってしまうという欠点もある。

近鉄奈良駅・学園前駅に比べると、乗換駅としての性質が強い。

目次

[編集] 利用可能な鉄道路線

京都線と橿原線は路線上の始終点となっているが、奈良線も含め相互に直通する列車は多い。

[編集] 駅構造

ホーム(駅改良工事着工前)

3面5線の島式ホームを有する地上駅。各ホームは橋上駅舎と地下通路で連絡しており、6番のりばまでホームがある。うち4・5番のりばは同じ線路を共有している。1980年代から1990年頃にかけての駅舎改築以前の5番線は独立した1面1線ホームとなっていて、線路は旧4番線(現4・5番線)のすぐ南に並列しており難波方に車止めがあった。このため、橿原線の当駅発着列車(もっぱら普通列車)用ホームとして使われていた。そのため旧5番線ホームへの連絡階段は駅南出口への階段との共用で、旧5番線への入口は南出口への階段の中間、踊り場からとなっていた。

この構造が橿原線と他線との接続に支障をきたしたため、1990年頃の駅舎改築時に難波方に直通できる6番線を設け、旧5番線の線路スペースは現5・6番線ホームとなった(つまり、旧5番線の線路とホームの位置を入れ換えた)。これにより他線と橿原線の乗り換えをする乗客の流れを円滑にしている。

なお、6番線から難波方面への出発が可能になったことで運行の自由度が上がっており、天理線を含む橿原線からの大和西大寺ゆき列車が、その後、大和西大寺発難波行各駅停車として運用されることもある。

2階コンコースには近鉄の駅ナカ事業拡充方針に伴い、2000年頃よりベーカリーショップ蕎麦処カフェスタンドコンビニエンスストアなどが出店した。

その後、2007年8月11日日本経済新聞の記事で、近鉄は当駅のコンコースを約30億円をかけ、2倍に増床して高級スーパーなど20店舗が入居するショッピングモールを整備する計画が明らかになった。そして2009年9月11日に増床工事が完成し、駅構内ショッピングモール「Time's Place Saidaiji(タイムズプレイス西大寺)」として開業した。

乗換駅としての性質が高い一方で、長年、駅構内にはエレベーターが設置されていなかった。しかし、上記ショッピングモールの増床にあわせ設置工事が施工され、開業時に供用を開始した。従来は、車椅子の乗客が2階と1階の間を移動する際はエスカレーターを使用し、駅員数人での移動介助を行っていた。この間、他の乗客はエスカレーターを使用することは不可能であった。

北改札は地上部にあり、ならファミリー近鉄百貨店奈良店)へのアクセス口でもある。

自動改札機は東芝製が設置されている。赤い自動改札機(EG-2000)は、出場時2枚一括処理・PiTaPaICOCA対応。ICカード専用機も1台設置されている。自動精算機はタッチパネル式高額紙幣・ICカードチャージ対応機。

[編集] のりば

1・2 奈良線(下り) 奈良行き
橿原線 天理大和八木橿原神宮前吉野伊勢志摩名古屋方面
3・4・5 奈良線(上り) 学園前布施大阪難波尼崎甲子園三宮方面
京都線 高の原丹波橋京都京都国際会館方面
6 橿原線 天理・大和八木・橿原神宮前・吉野方面(主に普通列車)
奈良線(上り) 大阪難波方面(一部普通・準急列車のみ)

構内の方面表記は上記のようになっている(実際は複数路線を一纏めにして記載している)が、橿原線方面については、吉野駅への直通はなく、橿原神宮前駅で吉野線の列車への乗り換えが必要となる。また、京都 - 賢島間直通の特急以外で伊勢志摩・名古屋方面に行く際には、大和八木駅で大阪線の列車に乗り換えることになる。

[編集] 配線図

大和西大寺駅周辺 鉄道配線略図
新田辺丹波橋京都国際会館方面

生駒大阪難波尼崎三宮方面
大和西大寺駅周辺 鉄道配線略図
新大宮奈良方面
天理大和八木橿原神宮前伊勢志摩方面
凡例
出典:川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 大阪都心部・奈良篇』、ISBN 978-479420498-1、134p、草思社、1993年



[編集] 特徴

駅構内(ホームより奈良・橿原神宮前方面を見る)
  • 特急をはじめ、すべての列車が停車する。
  • 4、5番のりばから発着する列車は4番のりば側の扉が先に開く。
    • 当駅始発(朝時間帯)の難波・三宮ゆき快速急行は、5番のりば側の扉が先に開く。
    • 特急は4番のりば側のみ開く[1]
  • 朝、および夕方に奈良線・京都線の列車の増解結が停車中に行われる。
  • 2番線の奈良寄りには有効長10両の折り返し線が設置されており、当駅始終着の列車が頻繁に利用するほか、10両編成の快速急行が夜間から翌朝まで留置されている。
  • 1番線の奈良寄りには有効長6両の折り返し線が2線設置されているが、線路が1番線のみしか繋がっておらず、他の番線には出入り出来ない。
  • 駅南東に橿原線に沿う形で西大寺検車区(西大寺車庫)が併設されており、当駅始終着の列車が頻繁に出入りしている。
    • 車庫や折り返し線に入る車両が各ホームに停止している際、ホーム上に設置されている発車標には「入庫」と表示される。たとえ当駅終着の車両でも、「当駅とまり」とは表示されない。
  • 転轍器(ポイント)は駅構内のみでも28器ある。

[編集] 遅延問題・踏切問題

当駅を発着する列車は慢性的な遅延が問題となっているが、これは高い列車密度、各列車同士の連絡時間確保および、地平駅であることから駅前後の踏切による要因などが原因となっている。

列車密度や運転系統の複雑さが原因となるものへの対策としては、難波方面からの昼間時の区間準急やラッシュ時の準急および各駅停車、京都方面からと橿原神宮前方面からのほとんどの各駅停車は当駅が終着となっている。これは各線からの列車本数が多い上、隣接する西大寺検車区(車庫)への引上線も含め駅構内の配線がきわめて複雑なため、列車運行を極力簡素化し、個別列車のダイヤが乱れた場合に連鎖的な遅延を防ぐための措置である。

また、駅周辺にある踏切の通行時間確保といった要因については、とくに駅西方の「あやめ池8号踏切」は難波・京都方面構内ポイント群上にあることや、奈良・京都両線をまたぐこともあって締切り時間も長く混雑しているほか、踏切事故も多く発生している。このため、10数年前から立体交差化が求められているが、付近に平城宮跡が存在することや、工事中の仮線および仮駅を設置する土地確保が困難(各線とも利用の多い主要幹線のため、輸送力の小さいバスなどでの代行輸送はほぼ不可能)であることなどから、当駅の立体交差化については慎重な姿勢を示している。

一方、平城宮跡の国営公園化による整備計画では、宮内を横切っている近鉄奈良線と隣接する本駅を、地下化あるいは移設する可能性がある。

[編集] 当駅終着の一部列車による臨機応変な運用

当駅で終着となる列車の一部は、当駅到着後に種別と行先(および列車番号)を変更した上で、車庫などに回送せずに引き続き運転される。たとえば、橿原線の列車が当駅から難波行きまたは京都行きになるなど、南大阪線吉野線と同様、臨機応変に運用が行われている。なお、当該列車の車内では当駅到着後も引き続き運転する旨が案内され、一旦乗客を降ろしたりもしない。方向幕も当駅到着前に変更される。

[編集] その他

  • 特急券・定期券とも購入可能。特急券は前売り・当日券ともに改札内外のいずれでも購入可能。定期券発売窓口は南口のみである。
  • 小型ディスプレイを使用した、各方面(奈良行きは除く)への発車案内表示装置が各ホームの階段付近と地下通路および北口改札に設置されている。これらは1970年代後半から導入されており、のちに大和八木伊勢中川などにも設置された。
    • 初代は橿原線(天理行、京伊特急を含む)のみがブラウン管表示(先発と次発を表示)。難波・京都方面は回転幕式(通常時は3・4番線への乗り場案内のみ)で、当時運行されていた大阪 - 京都間特急が1番線に入線する時のみ回転させていた。
    • 2代目更新時に難波方面と京都方面もそれぞれブラウン管表示となった。
    • 2005年夏に液晶画面式に更新された際に次々発表示が追加された。
    • 2階コンコースには、長年、一般的なソラリー式が使用されていた(こちらは奈良行も表示)。
  • 阪神なんば線の開通を機に各ホームと2階コンコースの発車案内表示装置がソラリー式から液晶ディスプレイ式へ更新された。
  • 特急の発着ホームはほぼ固定されており、基本的に1番線は京都から、2番線は難波から、3番線は京都ゆき、4番線には難波ゆきの列車がそれぞれ発着する。
  • 1番線は、駅西方の渡り線を使用して難波・京都方面へも出発することが可能である。1992年までは大阪 - 京都間特急がこの番線で折り返して直通していたほか、団体列車などで使用されることがある。
    • ただし、橿原神宮前方面から奈良方面への直通は、奈良寄りに引き上げ線が設けられるなどの配線変更が行われたため不可能となっている。かつては、奈良 - 伊勢志摩間特急が運転(1972年まで)されていたほか、朝時間帯に橿原神宮前発奈良行の急行が運転(1981年3月まで)されていた。
  • 当駅の駅長は、奈良北管区支配人も兼務している。なお、副駅長も配置されている。
  • 当駅からは、3つの「九条駅」(橿原線の九条駅京都市営地下鉄烏丸線九条駅阪神なんば線九条駅)へ直通列車が運行されている。また、難波方向の列車に乗車し生駒駅で乗り換えると、大阪市営地下鉄中央線の九条駅(場所は阪神なんば線の駅と同じ)にも行くことができる。なお、これら4つの九条駅にはいずれも近鉄の車両が乗り入れている。

[編集] 利用状況

乗り換え客が多いが、周囲は古くからの住宅地であり、商業施設も近いことから狭い駅前は人の流れが絶えない。

  • 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は49,450人(前回2005年11月8日の調査では53,480人)。この数字は…
    • 近鉄の全調査対象駅の中では287駅中10位。
    • 奈良線・難波線の駅(大阪線複々線区間や他線接続駅含む)としては24駅中7位。
    • 京都線の駅(他線接続駅含む)としては京都駅に次いで26駅中2位。
    • 橿原線の駅(他線接続駅含む)としては16駅中1位。
    • 奈良県内の近鉄の駅としては90駅中3位。

[編集] 駅周辺

駅前(特に北口)は狭く、駅に沿う道路も2車線以下であるため、人と車が交錯し雑然としている。ただし北口・南口両側ともに・奈良県などが進める平城遷都1300年記念事業の一環で道路の拡張などの整備が行われており、特に北側については、2005年から新バスターミナル・タクシー乗り場の供用が開始された。南側についても順次区画整理が進められ、2007年から一部道路供用が開始されている。

[編集] 北口

[編集] 南口

南口

※南東側に近鉄西大寺検車区西大寺車庫がある。配置車両数は近鉄の車庫では最多(277両)。ただし敷地面積は大阪線にある高安検車区の方が広い。

[編集] バス

北口より発着している。すべて奈良交通により運行されている。

[編集] 歴史

1980年代頃から1990年代にかけての駅舎改築により、広い連絡橋コンコースを持つシンプルで利便性の高い駅となった。

  • 1914年大正3年)4月30日 - 大阪電気軌道(以下、大軌と略す)上本町 - 奈良(高天町仮駅)間開通時に西大寺駅として開業。
  • 1921年(大正10年)4月1日 - 大軌畝傍線(現在の橿原線)が郡山(現在の近鉄郡山)まで開業。
  • 1928年昭和3年)11月3日 - 奈良電気鉄道(現在の京都線)が桃山御陵前まで開業(同年11月15日に京都まで開業)。
  • 1930年(昭和5年)頃 - 大軌西大寺駅に改称。
  • 1941年(昭和16年)3月15日 - 大軌と参宮急行電鉄との合併により、関西急行鉄道と奈良電気鉄道の駅となる。この時、大和西大寺駅に改称。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 関西急行鉄道の会社合併により、近畿日本鉄道と奈良電気鉄道の駅となる。
  • 1963年(昭和38年)10月1日 - 近畿日本鉄道が奈良電気鉄道を合併、近畿日本鉄道単独の駅となる。
  • 1965年(昭和40年)8月31日 - 車庫拡張などにより旧駅より東側の現在地に移転。[2]
  • 2007年平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
  • 2009年(平成21年)9月11日 - 駅構内ショッピングモール「Time's Place Saidaiji」開業[3]

[編集] 隣の駅

近畿日本鉄道
奈良線
快速急行・急行
学園前駅 - 大和西大寺駅 - 新大宮駅
準急・区間準急・普通
菖蒲池駅 - 大和西大寺駅 - 新大宮駅
京都線
急行
高の原駅 - 大和西大寺駅 (- 奈良方面または橿原神宮前方面)
普通
平城駅 - 大和西大寺駅
※イベントなどの開催時に急行の一部が、通常の隣の停車駅との間にある以下の駅に臨時停車することがある。
  • 奈良競輪開催日(一部日程を除く)・高校入試日に平城駅
橿原線
急行(下記以外)
(京都方面 -) 大和西大寺駅 - 近鉄郡山駅
急行(土休日日中)
(京都方面 -) 大和西大寺駅 - 西ノ京駅
普通
大和西大寺駅 - 尼ヶ辻駅

[編集] 脚注

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  1. ^ 駅に掲示されている時刻表では、同のりばに発着する特急列車の乗降は(4、5番線ではなく)4番線のみが案内されている。(参考:大和西大寺(駅掲出時刻表) - 近畿日本鉄道)
  2. ^ 駅西側にある、線路横断用の地下道は旧駅で用いられていた施設である。
  3. ^ "近鉄大和西大寺駅に駅ナカ施設開業 買い物客、入場無料に". 日本経済新聞(NIKKEI NET) (2009-09-12). 2009年09月12日 閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月14日 (土) 13:55 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【大和西大寺駅】変更履歴

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