大小
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大小(だいしょう)は、月を用いる暦で、日数が多い月(大の月)と少ない月(小の月)の区別のことである。
[編集] 太陽暦の月の大小
太陽暦では月の長さは天体の月の満ち欠けとは関係なく恣意的に決められるが、それでも月の大小はあることが多い。
グレゴリオ暦では31日が大月、30日が小月であり2月、4月、6月、9月、11月が該当する(ただし、2月は28もしくは29日)。
[編集] 太陰暦・太陰太陽暦の月の大小
太陰暦・太陰太陽暦では、月の長さは天体の月の満ち欠けに一致するように決められる。月の長さの平均は満ち欠けの周期である29.530589日に一致する。そのため、大の月は30日、小の月は29日で、その比率はほぼ半々、正確には53対47である。
ヒジュラ暦では、偶数月が小の月、奇数月が大の月と、交互に現れるようになっており、必要に応じて偶数月でも大の月にして調整する。
中国や日本の太陰太陽暦では、常に朔が1日になるよう決められているため、大小の月の出現に規則性はない。もし仮に、朔が正確に29.530589日間隔なら、大の月と小の月がほぼ交互に現れ、希に大の月が2か月連続することになる。しかし実際は、29.530589日というのは平均であり、朔の感覚は不規則なので、もっと複雑になる。
平朔では16か月に1度大の月が2か月連続し、より月の動きに忠実な定朔を用いた場合には、最大で大の月が4か月・小の月が3か月連続で発生することがありえた(「大四・小三」)。このため、麟徳暦(日本では儀鳳暦)を作成した李淳風の提案により、大の月が4か月連続する「大四」は不祥であるとして、その場合には大小を入れ替えるなどの改暦(人為的な月の配置の入替など)を行って対処し、日本でも室町時代までは大四の際にはこうした措置が行われていたが、次第に暦の正確さを維持しながら複雑な操作を行う手間を避けるためにこうした改暦は行われなくなった。それでも宣明暦が採用された862年(貞観4年)から太陽暦が導入された1873年(明治6年)までの1011年間に平年では130通り、閏年300通り以上の大小の配列例が存在したとされ、1月から大小の月が交互に12か月連続で並んだのは888年(仁和4年)のたった1回であった。このために江戸時代の人々は今月が大小いずれの月か忘れないように商店などの店先に月の大小を示す大小板をつるしたり、大小の月だけを表記した大小暦などが作られた。
[編集] 大小暦
詳細は「大小暦」を参照
近世にはその刷り物は実用性を越えて大名・旗本や富裕商人層の趣味となり、身分を越えた交換会も開催された。その工芸品としての美術的価値は再評価されつつある。

