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大州(たいしゅう)は、地球陸地を、大陸を中心としたいくつかの領域に区分したもの。大洲とも書く。単にともいう。一般には大陸ということも多いが、正確には大陸だけでなく、周辺の々を含む。英語ではふつう区別せずcontinentという。対義語は大洋

目次

[編集] 語法

複合語では「~だいしゅう」と濁って読むが、単独では「たいしゅう」と読む。

古くは「大洲」と書いた。「洲」は、「中洲」など「水面に囲まれた陸地」を意味する。日本では、1946年制定の当用漢字に「洲」が含まれなかったため、行政区分を意味する「」で代用するようになった。

通常、カタカナの地名には「大州」や「州」はつけず、漢字の略称には「州」をつけ、数を数えるばあいには、5「大州」などと言うことが多い。ただし、大州以外にも「○州」「○洲」という地名は多い。

[編集] 区分例

分けかたは各種あるが、表の5大州6大州7大州が代表的である。5大州・6大州では南極は無視する。アメリカ合衆国では5大州、ヨーロッパや中南米では6大州に分けることが多い。

ほかに、以下のような変種がある。

  • アジアとヨーロッパを合わせてユーラシア(欧亜州)とする。
  • オセアニアをオーストラリア(豪州)に替える。(オーストラリア以外のオセアニアの位置づけははっきりしない)
  • オセアニアを無視する、あるいはアジアに含める。(オーストラリアが大陸と認識される以前の歴史的なもの)

したがって、5大州・6大州・7大州には表に載せたもの以外もある。

五輪旗。

5大陸・6大陸と言ったばあい、5大州・6大州の意味で使うこともあるが、地理学的な大陸であるユーラシア大陸アフリカ大陸北アメリカ大陸南アメリカ大陸オーストラリア大陸南極大陸(5大陸では南極大陸を無視するか南北アメリカ大陸を合わせる)の意味で使うことも多い。

近代オリンピック五輪旗が表す「5大陸」は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、オーストラリアである。

[編集] 大州の境界

大州の境界は、純粋に地理学的な境界だけでなく、文化的な境界や、歴史的経緯にも影響されている。もとより便宜的な区分なので、境界が陸上だったり、海であっても小さな島があるばあい、細部がはっきりしないこともある。ここに書いた境界は絶対的なものではない。

アジア ヨーロッパ ダーダネルス海峡マルマラ海ボスポラス海峡黒海カフカス山脈カスピ海ウラル川ウラル山脈カラ海
ヨーロッパ アフリカ ジブラルタル海峡マルタはヨーロッパ。
アジア アフリカ スエズ地峡(時にスエズ運河)。
アジア 北アメリカ ベーリング海峡カムチャツカ半島アリューシャン列島の間。
ヨーロッパ 北アメリカ デンマーク海峡アイスランドグリーンランドの間)。
アジア オセアニア スラウェシ島ニューギニア島の間~フィリピンパラオの間~火山列島マリアナ諸島の間。
アメリカ オセアニア 北東はハワイ、南東はイースター島までがオセアニア。ガラパゴス諸島は南アメリカ。
北アメリカ 南アメリカ パナマ地峡(時にパナマ運河)。カリブ諸島は北アメリカ。
南極 他の大州 南緯60°の緯線

[編集] 複数の大州にまたがる国

ロシアの範囲。

各国を大州に分けるときは、大州(1)に属するとされる。

大州(1) 大州(2) 大州(2)の地域
ロシア ヨーロッパ アジア シベリア極東
アメリカ 北アメリカ オセアニア ハワイ
カザフスタン アジア ヨーロッパ ウラル川西岸
インドネシア アジア オセアニア 西パプア
エジプト アフリカ アジア シナイ半島
トルコ アジア ヨーロッパ イスタンブール
ギリシア ヨーロッパ アジア エーゲ海東部の島々
パナマ 北アメリカ 南アメリカ パナマ地峡以東

[編集] ヨーロッパとアジア

ボスポラス海峡。ヨーロッパからアジアを望む。
ソ連の範囲(1945年~1991年)。

地理学的には1つの大陸であるユーラシアをアジアとヨーロッパに分けることが多いのは、両者がボスポラス海峡で完全に分かれていると思われていて、黒海の反対側で繋がっていることが広く知られていなかったギリシア古代の名残りである。これがヨーロッパとアジアを別とみなす欧米の感覚が維持されたためこのような分類がされている。

ヨーロッパ最高峰は通常モンブラン (4810 m) とされるが、カフカス山脈エルブルス山 (5642 m) は山脈のヨーロッパ側に位置し、こちらをヨーロッパ最高峰とすることもある。

かつては広大なソ連が両者にまたがり存在していたため、各国を大州に分けるときには、便宜上、ソ連全体をヨーロッパからもアジアからも除外し、1つの大州のようにあつかうことがあった。現在は、ロシア以外の旧ソ連諸国は本来位置する大州に分け、今も両大州にまたがるロシアはヨーロッパに分けることが多い。旧ソ連15ヶ国のうちヨーロッパに属するのは、ロシア、ウクライナベラルーシモルドヴァバルト三国の7ヶ国で、アジアに属するのは中央アジアの5ヶ国と南カフカスの3ヶ国の計8ヶ国である。

[編集] 仏教の四大洲

四洲四大洲
方角 漢訳名 音訳名 サンスクリット名
三角形 贍部洲(せんぶしゅう) 閻浮提(えんぶだい) Jambudvipa
半月形 勝身洲(しょうしんしゅう) 弗婆提(ほつばだい) Purvavideha
西 円形 牛貨洲(ごげしゅう) 瞿陀尼(くだに) Aparagodaniya
正方形 倶盧洲(くるしゅう) 鬱単越(うったんおつ) Uttarakulu

仏教では、世界の中心にある須弥山を取り囲む4つの巨大な島の漢訳名に「洲」が使われた。4つの洲を総称して四洲(ししゅう)・四大洲(しだいしゅう)という。四洲・四大洲は全世界の意味でも使われた。

各大洲には、2つずつの中洲(ちゅうしゅう)と500ずつの小洲(しょうしゅう)がある。

須弥山の南の贍部洲は人間の住む世界で、実際の地理ではインド亜大陸にあたる。

[編集] 関連項目

最終更新 2009年5月27日 (水) 08:46 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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