大村市
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大村市(おおむらし)は、長崎県の中央に位置する市。東は多良岳県立公園、西は大村湾を望む自然豊かな市である。また、長崎空港があることから、長崎県の玄関口としての面も併せ持つ。
目次 |
[編集] 現在の市政
人口は9万人と中規模ではあるが着実に人口が増加している。県央地区に位置するため、長崎市・佐世保市へのアクセスも良くベッドタウンとしての一面を持つ。現在もその傾向は強く、新興住宅地や大型マンションの開発が行われている。
交通の便はJR・バス・航空・船舶と非常に多い。交通の便の良さを生かして以前より企業・大学誘致に力を注いでいる。商業については郊外に大型店舗等の進出が多く、中央部は苦戦を強いられている状況である。
財政は大村競艇場の収入も以前より減少している関係上、余裕は少ない。
他の市町村に比べ、火災・事故・犯罪事件などの発生は比較的少ない。
[編集] 地理
多良山系の西麓、大村湾の東岸に位置する。大村平野は長崎県内でも数少ない、まとまった面積を持つ平坦地でもある。
市西部の市街地は郡川・大上戸川の扇状地の上にある。平野部が比較的広く生活の不便が少ない。また、平野部から山間部にかけてはなだらかな起伏となっている。市の東部は標高1,076mの経ヶ岳を筆頭に多良山系の切り立った山地があり、各河川によって深い谷が刻まれる。
- 平野:大村平野
- 湾:大村湾
- 山岳:多良山系経ヶ岳・五家原岳(ごかはらだけ)・郡岳(こおりだけ)
- 河川:郡川(こおりがわ)・大上戸川(だいじょうごがわ)・内田川・鈴田川・東大川
- 島:箕島(みしま : 長崎空港)・臼島
- 湖沼:野岳湖・池田堤
- ダム:萱瀬(かやぜ)ダム・重井田ダム
[編集] 隣接する自治体
[編集] 地区
- 大村地区・西大村地区・竹松地区・福重地区・松原地区・萱瀬地区・鈴田地区・三浦地区
詳しい町名については大村市の地名を参照。
[編集] 歴史
[編集] 大村藩
大村藩の起源は言い伝えによると藤原氏の遠縁にあたる藤原直純が900年代前後に東彼杵荘大村に入り、久原(大村市久原町)に屋敷を立てて定住したのが始まり。その後16代領主純伊の際、島原の有馬氏に敗北。所領を失った。
しかしその後は北九州地方の豪族の手を借り旧領を回復。豊臣秀吉以前の大村家は長崎外海地方(現在の出島の起源とも)を領有しており、南蛮貿易も盛んだった。18代領主大村純忠は日本初のキリシタン大名。当然領内のキリスト教信仰は盛んになるが、反面仏教を排斥するというキリシタンの暴徒化もあり、いくつかの寺が焼き討ちされた。
19代(初代藩主)大村喜前の代で関ヶ原の戦いが起きた。大村家は東軍に付き、所領を安堵される。2万7千石の城下町として栄えたが、彼の代よりキリシタン弾圧が始まり、1657年(明暦3年)の郡崩れ(こおりくずれ)では、608名が検挙され、最終的に411名が処刑された。
幕末は明治新政府側につき、最終的に3万石となり、廃藩置県により大村県とされた後、長崎県に統合された。最後の藩主は大村純熈であった。脱藩勤皇派藩士の一人であった中村喜八郎は維新の功績により家老職家と任ぜられた。その先祖は江戸時代初期に漁村(大村藩の密貿易の港兼用)代官所の手代(算盤方)として郷士格(長崎氏がイエスズ会へ長崎領を寄進し長崎を離れた時に長崎氏の一族が中村氏を名乗り長崎に残った家柄)村役人の家より出仕、後に勘定方藩士として取り立てられた。喜八郎の祖父は長崎番十人組頭をし彼の孫の松雄が第二次世界大戦前夜の上海で特務機関員をしていた時にドイツ軍の親衛隊から迫害されていたユダヤ人の一団を三菱から徴用した船で米国へ逃がしたが、そのことは如何にもキリシタン大名を輩出した大村藩と開明的長崎港の歴史的縁を偲ぶ物語と言えよう。
明治維新の際は明治政府側に立ったため所領を安堵され、明治以降も医学・政治などの分野で多くの偉人を輩出している。
[編集] 近現代
大村藩の領地であった彼杵郡は東西に分割され、1889年の町村制施行によりさらに細分化された。大村藩解体後もしばらくは西彼杵半島方面との繋がりも深かったものの、城下町としての地位を失った大村は衰退をみることとなる。
1897年に熊本の歩兵第46連隊(日本陸軍)が放虎原(ほうこばる)に駐屯し、各種サービス業者が営業を開始したことにより状況は一変する。1923年には海軍航空隊が、1941年にはアジア最大ともいわれた第21海軍航空廠が開設され、大村は「軍都」として発展した。1941年の人口は3万3,000人ほどであったが、1943年には6万7,000人と倍増し、1942年2月11日に大村町、三浦村、萱瀬(かやぜ)村、福重(ふくしげ)村、鈴田村の1町5村が合併し市制施行した。
第21海軍航空廠は1944年10月25日の大空襲で壊滅し、その後も度々米軍の艦載機等の攻撃に晒されている。長崎市への原子爆弾投下の際には海軍や陸軍の病院があったため(前者は現在の国立医療センター、後者は現在の大村市民病院)多くの被爆者が搬送されてきた。一時期、長崎師範学校(現・長崎大学教育学部)や長崎医科大学基礎医学部などが大村市内に移転しており学園都市としての発展も期待されていたが、いずれも1949年から1953年にかけて長崎市に再移転している。
戦後は世界初の海上空港、長崎空港や高速道路などのアクセスの利便性を活かしたハイテク産業などの面でも発展を続けている。
[編集] 年表
[編集] 教育史
- 大村藩校集義館(のちの五教館)設立(1670年)
[編集] 経済
[編集] 産業
- 大村ハイテクパーク・オフィスパーク大村
[編集] 大村市に本社を置く主な企業
[編集] 行政
- 市長:松本崇(2002年9月から)
[編集] 姉妹都市・友好都市
[編集] 姉妹都市(国内)
秋田県仙北市(旧・角館町と1979年7月18日提携。)関連:戊辰戦争。
兵庫県伊丹市(1980年4月17日提携。)関連:空港のある街。
ポルトガル共和国シントラ市(1997年8月21日提携。)関連:1582年、天正遣欧少年使節が同市来訪。
[編集] 友好都市
[編集] 地域
[編集] 医療
- 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター(650床)
- 市立大村市民病院(284床)
- 大村共立病院(198床)
[編集] 人口
| 大村市と全国の年齢別人口分布 | 大村市の年齢・男女別人口分布 | ||||||||||||||||||
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■紫色 ― 大村市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 |
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| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |||||||||||||||||||
[編集] 教育
[編集] 大学
- 活水女子大学(看護学部)
[編集] 県立高等学校
- 長崎県立大村高等学校(普通科、理数科、家政科、定時制)
- 長崎県立大村工業高等学校(機械科、機械システム科、電気科、電子工学科、建築科、建設工業科、化学工業科)
- 長崎県立大村城南高等学校(総合学科)
[編集] 私立高等学校
[編集] 公立中学校
- 市立
- 大村市立玖島中学校
- 大村市立西大村中学校
- 大村市立萱瀬中学校
- 大村市立郡中学校
- 大村市立大村中学校
- 大村市立桜が原中学校
[編集] 公立小学校
- 市立
- 三浦小学校
- 鈴田小学校
- 三城小学校
- 大村小学校
- 東大村小学校
- 西大村小学校
- 中央小学校
- 竹松小学校
- 萱瀬小学校
- 黒木小学校
- 福重小学校
- 松原小学校
- 放虎原小学校
- 旭が丘小学校
- 富の原小学校
[編集] 特別支援学校
- 長崎県立ろう学校
- 長崎県立虹の原養護学校
- 長崎県立大村養護学校
[編集] 施設
[編集] 交通
[編集] 航空
[編集] 鉄道
中心駅は大村駅。
【】印は、快速列車停車駅
[編集] バス路線
[編集] 一般路線バス
[編集] 高速バス
[編集] 道路
- 高速自動車国道
- 長崎自動車道
- 一般車両用施設:大村インターチェンジ - 木場パーキングエリア(下り線のみ)
- バス停留所:松原バスストップ - 大村インターチェンジ - 高速大村木場(上り線は単独設置、下り線は木場パーキングエリアに併設)
- 長崎自動車道
- 一般県道
- 長崎県道126号松原停車場線
- 長崎県道127号竹松停車場線
[編集] 港
- 大村港
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 大村公園:玖島城址二重馬場の桜トンネル、大手(大村神社)の桜を筆頭に、大村公園は日本のさくら名所100選に選出されている。4月中旬頃「オオムラザクラ」も見られる。花見の名所であり、特に3月 - 7月にかけては様々な催しが行われ、来客も多い。
- 旧円融寺:国の名勝に指定されている枯山水様式の庭園がある。
- 大村競艇場:競艇発祥の地。県内、県外の来客も多い。入場料は100円。観覧無料のお笑いライブも多い。日本最南端の競艇場。
- 野岳湖:キャンプ、遠足などに適した公園施設。道が広いため車で行きやすい。ゴルフ場も近い。
- 裏見の滝:野岳湖に近く有名な滝。滝の裏側に回ることが出来ることに由来。
- 琴平スカイパーク:ピクニックやドライブ向けの施設。ソリすべり、パターゴルフ等あり。また、景色も良く休日はハングライダーも多く見られる。
- おおむらファーム「シュシュ」:ソフトクリームが有名。他にも、レストランやマーケットもある。
- レストラン「ハワイ」:全国的にもパフェが有名。その種類は300種類以上。大村中央商店街沿い。
- おおむら夏越まつり:例年8月の始めに催される。初日は花火大会、2・3日目が本祭り。
- 森園公園:空港入口(箕島大橋)にある。景色も良く、海風も当たるので行楽に好評。
- サンスパおおむら:空港入口の天然温泉。温泉以外にも、飲食店・コミックカフェ・ゲームセンターなど数多くの店舗がある。
- 大村湾サーキット:野岳湖の横に位置しているレーシングカートコース。一般向けにレンタルカート完備。県内、県外の来客も多い。
[編集] 郷土芸能・名産品
- 黒丸踊り - 寿古踊り、沖田踊りと共に郡三踊りと呼ばれている。
- 大村寿司:四角形の押し寿司で、上に錦糸卵を載せたもの。主要販売店などで購入可。全日空の機内食(長崎-東京)でも食べられる。
- 塩ゆで落花生:落花生を塩ゆでしたもの。ゆでピーの愛称で親しまれている。大村市内の学校給食でも食べられている。
[編集] 大村市出身の人物
- 荒木十畝(横山大観と並び称される日本画の大家:私立大村中学玖島学館卒)
- 石井筆子
- ANZA(女優、歌手)
- 金開山龍(大相撲力士)
- 楠本正隆(第三代衆議院議長、東京府知事、東京市会議長、長崎府判事)
- 貞松隆弥(サダマツ代表取締役社長)
- 杉田亮毅(日本経済新聞社現社長)
- 田崎俊作(東証一部上場企業・田崎真珠株式会社創業者)
- 田口健二(元・衆議院議員)
- 谷川史子(マンガ家)
- 蝶々夫人(プッチーニの歌劇「蝶々夫人」の主人公で架空の人物)
- 出羽乃富士智瑛(大相撲力士)
- 長岡半太郎(物理学者、大阪帝国大学初代総長:大村藩校五教館最後の入学者)
- 長与千種(プロレスラー・クラッシュギャルズ)
- 福田雅太郎(陸軍大将:旧制私立大村中学玖島学館卒)
- 松尾伴内(タレント・たけし軍団)
- 三岳博輔(元・日本NCR専務)
- JOE(ドラマー)
- 宮脇詩音(歌手)
- 服部雅樹(セールスコンサルタント)
- 朝長孝介(バレー選手)
- 徳島早苗(漫画家)
- グエン・トラン・フォク・アン(社会人野球選手、高校野球甲子園で活躍)
[編集] 大村市ゆかりの人物
- 今里広記(日本精工会長から経団連副会長、波佐見町出身)
- 黒板勝美(国史学の権威、東京帝国大学教授:旧制私立大村中学玖島学館卒業、波佐見町出身)
- 福田清人(児童文学:旧制長崎県立大村中学玖島学館卒業、波佐見町出身)
- 長与専斎(衛生行政の祖、長崎府医学校《後の長崎大学医学部》校長:大村藩校五教館に学ぶ)
- 力道山(力士、プロレスラー、番付上の出身地は東彼杵郡大村町、出生地は朝鮮咸鏡南道)
- 蛭子能収(漫画家、タレント、大村競艇場で毎年蛭子能収杯が開催、長崎市出身)
[編集] 参考文献
- 大村市史編纂委員会編著『大村市史』(上・下)大村市役所、1962年
- 久田松和則『大村史 琴湖の日月』国書刊行会、1989年
- 牧野一成 「城下町から高速交通の拠点都市へ - 大村市」『九州 地図で読む百年』 古今書院、平岡昭利編、1997年、73-78頁、ISBN 4-7722-1665-0
[編集] 外部リンク
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