大河内教授

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大河内 教授(おおこうち きょうじゅ)は、山崎豊子原作の小説『白い巨塔』の登場人物で、架空の人物。国立浪速大学医学部病理学教授。財前五郎里見脩二の病理学教室時代の恩師(2003年のドラマでは「清作」の名前を与えられている)。

[編集] 人物

「大河内が癌と診断すれば癌になり、癌でないと診断すれば癌でなくなる」といわれたほどの病理学の大家。学士院恩賜賞受賞者で、鵜飼の前の医学部長。奈良の大仏のような堅物と評される清廉高潔な医学者であり、研究一図に没頭している。「医学に絶対はない、故に医者は悩み続けなければならない。君の姿勢を支持する。」と里見脩二の学究的な姿勢を高く評価する一方で、野心家であくが強い財前五郎は快く思ってはいない。しかし、第一外科の後任教授をめぐっては東教授の意を受けた今津教授の訪問を受けてそれとなく菊川支持を要請されるが、些かも隙は見せなかった。陰謀駆け引きが渦巻く本作の中にあって、学者としての理想と医師としての良心を体現した存在といえる。独身を貫き、質素な家で世話役の老婆と共に暮らしている[1]

財前がからむ教授選では選挙運動が白熱化すると見込んで自ら選考委員に立候補、財前を支持する鵜飼医学部長の目論見に反して委員長になる。選考委員会ではついヒートアップする委員達を折に触れてたしなめながら、候補を3名に絞り込む。教授会での投票で決選投票と決まったときは、選挙運動の横行を懸念して投票の即時実施を提言するが、鵜飼にかわされる。また、決選投票前日に財前又一岩田重吉の訪問を受け、その際に札束を渡そうとする両名に激怒、その場で札束を踏みつける。劇場版ではこのとき「日本学術会議副会長、学士院恩賜賞受賞の学者を、なんと心得るか ! 」と一喝するなど権威主義パーソナリティもうかがわせている。投票当日に選挙運動の白熱化を憂慮する発言をするが、鵜飼に一蹴されて激昂する。

その後、財前が誤診して死亡させた佐々木庸平の病理解剖を里見の要請により執刀。死因が術後肺炎ではなく、癌性肋膜炎であると診断する。

裁判では第一審、第二審共に鑑定人として出廷し、財前に対する反感を胸に秘めながらも証言においては私情を交えず病理解剖の所見について厳正無私な態度を貫く。また、真実を証言したことで職場を追われた愛弟子・里見の身を案じ、近畿がんセンター第一診断部次長(2003年版のドラマでは、患者本位の医療を標榜する千成病院内科医長)のポストを紹介する。また、控訴審を控えたある日、図書館で柳原に会い、「学位論文も結構だが、良心に恥じない証言をすることだ。君はまだ若く真摯な医師だと聞いている。」と釘を刺す。財前の学術会議会員選挙立候補を決める教授会では筋の通った考えで反対する。

財前五郎の死に際しては、財前が死の病床でしたためた病理解剖意見書を読んだ後(2003年版のドラマではこのシーンはない)、病理解剖を執刀する。

[編集] 演じた俳優

[編集] 脚注

  1. ^ あくまでも両者は主人と家政婦(奉公人)としての潔い関係である。


最終更新 2009年10月30日 (金) 06:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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