大野純一
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大野純一(おおの じゅんいち、1968年 - )は神戸市生まれの写真家。母方の叔父に北島三郎(本名・大野穣)
日本の写真界が未だ旧態依然としていた1990年、20代の若手写真家としてデビューし、その活動の軌跡は、ヒロミックス、 佐内正史、蜷川実花など、現在、活躍する写真家らが日本の写真界で活躍する足場をつくった。 
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[編集] エピソード
1990年渋谷PARCO主催『期待される若手写真家20人展』(企画・監督・高橋周平・この写真展をきっかけにデビューした写真家には、大野純一の他に鈴木理策、ホンマタカシなど)にてメインビジュアルとして選出されたのと同時に、坂本龍一にバラの写真を見出され、坂本龍一『Beauty』ワールドツアー作品参加したことをきっかけに22歳にしてプロ写真家デビュー。
大野自身は、15歳の頃に自身の一生を芸術に捧げることを志し、一切の美術教育を拒否した後、実家を飛び出し、自活をしながら数々のアルバイトを経験。一方で神戸の劇団『蜃気楼』に所属し、俳優と舞台美術を担当。15歳から写真家デビューする22歳までの7年間に、詩、絵画、写真など複数のメディアを独学。 最終学歴は中卒であるが、現在、多摩美術大学 美術学部にて講師も勤めていることからアカデミックな美術教育を拒否した後にも、独学によって大学院卒業程度の高い美術的教養を身に着けていたと考えられ、この7年間にも及ぶアルバイトと同時進行しながらの創作活動と美術全般に対する独学などの下積み期間が後の大野の創作活動を支えることになる。現在でも大野の書物への耽溺、その乱読ぶりは有名。
写真家としてデビューするチャンスを得た大野は当時暮らしていた京都から(暗黒舞踏などの記録映像を撮影した映像作家のアシスタントをする為に生まれ育った神戸から京都へ移住していた)東京へ移住し、写真家としての活動を開始。ちなみに電話もない目黒の安アパートに生涯で初めての撮影依頼は、電報連絡による岩波書店編集部より。 バブルに狂乱する世相に背を向け、大野自身は清貧を信条とし、物質主義、拝金主義的世界観に踊ることはけっして無かったことが、この時期、大野の特集番組を制作した『What’s next』(テレビ朝日)内で収録された大野自身へのインタビューからも推測できる。
同じ頃、生活の為に世界的写真家の田原桂一の東京事務所にて助手を務めたが、その賃金の安さから生活が立たないことと、当時、東京の先鋭的な情報誌であった『シティロード』誌から大野へ連載の依頼があり、その連載に集中する為と自身の撮影仕事のみに集中する為に助手を短期間で辞職。
1991年、大野23歳の頃、NHKフランス語講座の司会を務めていたフランス人、ベネディクト・ヴィランと出会い、同棲の後、フランスへ移住。大野の話す英語がフランス訛りであったのは、この時期、ベネディクトとの日常会話の必要性から独学した英語に因るもの。
この時期、恋人であったベネディクトの裸体や花、撮影仕事で訪れたヨーロッパ諸国の壁などをモチーフに精力的な制作を続け、オノヨーコ詩集『グレープフルーツジュース』、ベルリンフィル&吉野直子 CDアルバム(SONY MUSIC)、イギリス版、アメリカ版、イタリア版など各国の『ZOOM』誌(プログレッソ出版)にて『Helix』発表、『JUNICHI OHNO/Photographs』(KEN・DAMY美術館・イタリア)出版など。
坂本龍一に見出されたバラの写真作品が世界中を巡回した経験、さらに、この時期のベネディクト・ヴィランとの出会いが大野の写真家としてインターナショナルな視点を開花させるきっかけになったと考えられ、この時期に撮影されたベネディクトの裸体、花、ヨーロッパ各地の壁の写真は、後に『Helix』と名付けられ、大野の処女作品集として出版されることになる。 処女作品集の帯部分には、坂本龍一からのコメントが捧げられており、このコメント部分を以下に抜粋する。
「偶然目にしたバラの写真が、僕のローズそのものでした。その写真をコンサートで使うために、その写真家を探しました。それが大野さんでした」坂本龍一
[編集] 略歴
2007
- 『森の中の焚火に見る光という自然』
- ~飼い慣らされた自然による人類への反逆~論文執筆
- 『新進気鋭の写真家12名によるリレー個展』 企画・監修
- 多摩美術大学 美術学部 講師
2006
- 『フォトテクニック』誌にて『花』発表
- 『GONGODOUDAN』誌にて『日本』発表
- 『ことばの仕事』 (小熊英二、水越伸、恩田陸、堀江敏幸)原書房
- 『上海市国際技術と芸術展』にて『日本』発表(中国主要都市巡回)
- 『フォト・ジャポン』シリーズ『日本』よりスライドショー (多摩美術大学)
- 『私事』中村雀右衛門(人間国宝・歌舞伎俳優) 岩波書店
2004
- パン・ナリン監督『VALLEY OF FLOWERS』(パンドラフィルム・ドイツ)
- 韓国全土を旅し『韓国』撮影
- グループ展「ma・間 voi4」スライドショー『韓国』
2003
- 『狂言・三人三様』 野村萬斎・野村万作・茂山千作(人間国宝) 岩波書店
- 『本とコンピュータ』誌にて『共有地の開拓者たち』連載
- 『Japanese visions』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
- 個展『日本』スライドショー(ガラリアQ・東京)
- 個展『東京サーカス』(ビジュアルアーツギャラリー東京)
- 『写真家のまなざしvol.1 -花-』展(NPO法人彩都メディア図書館・大阪)
2002
- 『collaborations and appointments 』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
- M.X.オーベルグ監督『成層圏の女の子』(パンドラフィルム・ドイツ)
2001
- 鈴木清純・監督『ピストル・オペラ』 ポスター&パンフレット
- オリビエ・アサイヤス監督『デーモンラバー』(エリザベスフィルム・フランス)
2000
- ポートレイト写真集『東京サーカス』(ビブロス)出版
- 新潮社「新潮45」誌『ミスのいる風景』連載
1999
- 新潮社「新潮45」誌『ミスのいる風景』連載
- 日本全土を旅し、『日本』を撮影開始
- 『大野純一・オフィシャルサイト』をウェブ上に開設
1998
- 『Still Life』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
- 働く子供/渋谷路上写真展(渋谷・東京)
1997
- 写真集『花のはなし』(ビブロス)出版
- 『アサヒカメラ』誌にて『Praclity』発表(朝日新聞社)
- NONFIX&『NUDE』(フジテレビ)にて特集番組
- アジアの働く子供を撮影、写真展『働くこども』開催(渋谷・東京)
1996
- 岩波書店『へるめす』誌にて表紙撮影連載
- 『別冊・日本カメラ』誌にて『花のはなし』発表
- 『VROW』誌にて『花のはなし』発表
- フォトCD 『花のはなし』A&Pコーディネイトジャパン出版
- 『混沌への返答』にてモーリーロバートソンとコラボレーション
- NHK・BS 『真夜中の王国』にて特集
1995
- 朝日新聞社主催 朝日広告賞 写真賞 受賞
- 清里フォトミュ-ジアム ヤングポートフォリオ展 入選
- 講談社『週刊現代』誌上にて各種写真賞を3年連続 受賞
- フォトCD 『Helix』完全版 スパイクより出版
- インドをテーマにしたビデオ映像作品『FACE』(日本衛生放送)
- マガジンハウス『ブルータス』誌『裸の絶対温度5』にて『Pracrity』を発表
- 銀座ギャラリーワクシングムーンにて二ヶ月に一度の連続個展を続ける
1994
- 『東京の肖像』 ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『螺旋』 ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『Nude Private Works』 みずき出版
- 『100 Japanese photographers selection』 シナジー幾何学
- 『センシャル・イメージ』 ピエブックス
1993
- 月刊『宝島』誌に『Helix』発表
- 処女写真集『Helix』みずきより出版
- マガジンハウス「ブルータス」誌にて『Hilix』発表
- オノヨーコ詩集『グレープフルーツジュース』(講談社)
- ベルリンフィル&吉野直子 CDアルバム(SONY MUSIC)
1992
- イギリス版 『ZOOM』誌(プログレッソ出版)にて『Helix』発表
- アメリカ版 『ZOOM』誌(プログレッソ出版)にて『Helix』発表
- イタリア版 『ZOOM』誌(プログレッソ出版)にて『Helix』発表
- 『JUNICHI OHNO/Photographs』(KEN・DAMY美術館・イタリア)出版
- 個展『JUNICHI OHNO/Photographs』(I・E・S・Aギャラリー・パリ)
1991
- 『WHAT NEXT』(テレビ朝日)にて特集番組
- 「シティロード」誌にて『202号室の東京』連載
1990
- 坂本龍一『Beauty』ワールドツアー写真作品参加
- 『期待される若手写真家20人展』メインヴィジュアル大賞(パルコ・東京)
- 写真家『田原桂一』東京事務所にて撮影助手
- 「シティロード」誌にて『FLOWERS』連載
1989
- 神戸『山本写真館』にて撮影助手
1968
- 神戸生まれ
[編集] 経歴
[編集] 個展
2006
- 『フォト・ジャポン』/多摩美術大学(神奈川)
2003
- 『日本』/ガラリアQ(東京)
- 『東京サーカス』/ビジュアルアーツ・ギャラリー(東京)
1998
- 『働く子供』/路上写真展(東京)
1997
- 『FIVE』/パルコ(東京)
1995
- 『瞑想する光り』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『Praclity』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『路地』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『煙』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『花のはなし』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『働く子供』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『大野純一写真展』/PIVOT24(札幌)
1994
- 『東京の肖像』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『螺旋』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
1993
- 『EROS THANATOS』/KEN DAMY 美術館(イタリア)
- 『大野純一写真展』/細見画廊(東京)
- 『螺旋』/ギャラリーGO(東京)
- 『LONGS』/パルコギャラリー(大阪)
1992
- 『JUNICHI OHNO PHOTOGRAPHS』/I・E・S・A ギャラリー (パリ)
1991
- 『大野純一写真展』/細見画廊(東京)
1990
- 『EROS THANATOS』/THE B ギャラリー(NTT代官山)
- 『EROS THANATOS』/ギャラリーゴダント(神戸)
[編集] グループ展
2007
- 『新進気鋭の写真家12名によるリレー個展』企画・監修(VAG東京)
2006
- 『上海市国際技術と芸術展』(上海、福健省など中国主要都市巡回)
2004
- 『グループ展ma・間 voi4』スライドショー『韓国』
2003
- 『Japanese visions』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
- 『写真家のまなざしvol.1 -花-』展(NPO法人彩都メディア図書館・大阪)
2002
- 『collaborations and appointments 』展/(KEN DAMY 美術館・イタリア)
1998
- 『Still Life』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
1996
- 『 混沌への返答』(イーストギャラリー・東京)
1995
- 『ブルータス裸の絶対温度スライドショー』/BOX東中野(東京)
- 『SAVE KOBE チャリティ写真展』/ワクシングムーンギャラリー(東京)
- 『第一回ヤングポートフォリオ写真展』/清里フォトミュージアム(山梨)
- 『亀裂』大野純一/菅原一剛 二人展/ときの忘れ物ギャラリー(東京)
1994
- 『大阪国際ファッション写真展』(大阪)
1993
- 『ブルータス絶対裸体・オンスクリーン』展 ボックス東中野(東京)
- 『神戸国際ファッション'93写真展』(神戸)
1992
- 『SLIDES ON THE WALL』/ウェンストンギャラリー(東京)
- 『ハイテックプランツ写真展』(大阪)
1991
- 『TAMAVIVAN'T91』/シードギャラリー(東京)
- 『MUSEO KEN DAMYコレクション』展(KEN DAMY 美術館・イタリア)
1990
- 『期待される若手写真家20人』展 パルコギャラリー(東京、名古屋、大阪)
- 『坂本龍一・Beauty 』ワールドツアー(アメリカ・ヨーロッパ・各都市)
[編集] 主な出版物
2006
- 『ことばの仕事』/原書房
- 『フィッシュマンズ全集』/小学館
2005
- 『私事』中村雀右衛門/岩波書店
2003
2000
- 『東京サーカス』/ビブロス出版
1997
- 『1995/1996ヤングポートフォリオ』/K MOPA
- 『花のはなし』/ビブロス出版
1996
- 『100 Japanese photographers selection2』/シナジー幾何学
1995
- 『Helix 螺旋 完全版』/みずき出版
- 『ヌードを極める』/講談社
- 『花のはなし 完全版』/みずき出版
1994
- 『Nude Private Works』/みずき出版
- 『100 Japanese photographers selection』/シナジー幾何学
- 『センシャル・イメージ』/ピエブックス
- 『世界の写真家100人のヌード』/みずき出版
1993
- 『グレープフルーツジュース』/オノヨーコ詩集/講談社
- 『Helix』 螺旋/アスペクト
- 『エンサイクロブディア』/みずき出版
1992
- 『LONGS』/シンコーミュージック
- 『ハイテックプランツ』/トレビル
- イギリス版 『ZOOM』誌/プログレッソ出版
- アメリカ版 『ZOOM』誌/プログレッソ出版
- イタリア版 『ZOOM』誌/プログレッソ出版
1991
- 『JUNICHI OHNO PHOTOGRAPHS』/MUSEO KEN DAMY
1990
- 『20 promising photographers Vol.2』/パルコギャラリー
- 『EROS THANATOS』/ガリバー計画
[編集] 外部リンク
- Sting 大野が代表を務める総合メディア研究所『Sting』のウェブサイト
- 東京サーカス写真集
- 狂言三人三様
- ことばのしごと
- Junichi Ohno Photographs
- 多摩美術大学
- 新進気鋭の写真家12名によるリレー個展
- stratospheregirl
最終更新 2009年8月15日 (土) 20:21 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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