大韓民国ウォン
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| 大韓民国ウォン 대한민국 원 |
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| ISO 4217コード | KRW | ||
|---|---|---|---|
| 使用国・地域 | |||
| インフレ率 | 2.2% | ||
| 情報源 | National Statistical Office, South Korea, 2006年 | ||
| 指数 | CPI | ||
| 補助単位 | |||
| 1/100 | 전 (jeon) 使われていない。 |
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| 通貨記号 | ₩ | ||
| 複数形 | |||
| 硬貨 | |||
| 広く流通 | ₩10, ₩50, ₩100, ₩500 | ||
| 流通は稀 | ₩1, ₩5, | ||
| 紙幣 | ₩1000, ₩5000, ₩10000,₩50000 | ||
| 中央銀行 | 韓国銀行 | ||
| ウェブサイト | www.bok.or.kr | ||
| 紙幣製造 | 韓国造幣公社 | ||
| ウェブサイト | www.komsco.com | ||
| 硬貨鋳造 | 韓国造幣公社 | ||
| ウェブサイト | www.komsco.com | ||
| ウォン | |
|---|---|
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₩
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| 各種表記 | |
| ハングル: | 원 |
| 片仮名: (現地語読み仮名) |
ウォン |
| ラテン文字転写: | Won |
大韓民国ウォンは、大韓民国の通貨単位。韓国中央銀行である韓国銀行が発行する。製造は韓国造幣公社が行っている。
北朝鮮ウォンと共通の事柄(名称、分断前の歴史など)についてはウォンも参照。
目次 |
[編集] 両替
通貨保護の観点から国外への持ち出しを制限している。
2002年のサッカーワールドカップを機に規制緩和され、日本の郵便局や一部の銀行等で日本円との両替が可能となった。日本では、多くの外国硬貨と同様に硬貨が両替不可能(一部業者を除く)である。また、日本で両替を行うと、韓国で両替を行うよりも顧客にかなり不利なレートになるのが通例である。日韓を結ぶ国際フェリーの船内で両替した場合は、釜山港での両替とほとんど同じレートか、船内の方が若干、顧客に有利というのが実勢。
[編集] 漢字表記
「ウォン」は「圓(円)」の韓国語読みだが、公式には漢字表記をしない。一方、「元」も韓国語読みでは「ウォン」となるが、稀にウォンを「元」と漢字表記することもある。ちなみに韓国では、日本円はハングルで「엔」(エン)と表記し、また中華人民共和国の元は「위안」(ウィアン、[yan]→[wian])と表記する。また、中国語圏では繁体字では「韓圓」または「韓元」、簡体字では「韩圆」または「韩元」と書く。
[編集] 歴史
大韓民国の歴史を通じて1つのウォンが使われていたわけではなく、旧ウォン→ファン→新ウォンと、2回のデノミが行なわれている。
- 1945年 旧ウォン(圓)を導入
- 1953年2月15日 旧ウォンに替えてファンを導入、100ウォン→1ファン(환; 圜)
- 1962年6月10日 ファンに替えて新ウォンを導入、10ファン→1ウォン(漢字表記なし)
[編集] 旧ウォン
| 大韓民国ウォンの固定相場 | |
|---|---|
| 日付 | 旧ウォン/USD[1] |
| 1945年8月日 | 15 |
| 1947年7月15日 | 50 |
| 1948年10月1日 | 450 |
| 1949年6月14日 (政府間取引以外) |
900 |
| 1950年5月1日 | 1800 |
| 1950年11月1日 | 2500 |
| 1951年4月1日 | 6000 |
第二次世界大戦が終わった1945年に朝鮮銀行は解散し、その資産は米ソ軍政府に接収され、後に南の韓国銀行と北の朝鮮中央銀行に引き渡された。
米軍政府に接収された朝鮮銀行は、1950年に韓国銀行が設立されるまでの間、最初の大韓民国ウォン(圓、won)を発行した。ウォンの下には補助通貨チョン(錢、chon)が置かれ、1ウォンは100チョンだった。1945年8月時点では1ウォン=1円に固定されていたが、1945年10月に15ウォン=1米ドルとなり、以後は戦後のインフレーションの進行とともに切り下げが進んだ。朝鮮戦争中の1951年4月1日にはついに1ドル=6,000ウォンとなった[2]。
この時期、朝鮮銀行はウォン紙幣のみを発行していた。1946年発行の10ウォンおよび100ウォン紙幣、1949年発行の5ウォンおよび1000ウォン紙幣は日本の大蔵省印刷局で印刷され、日本統治時代の朝鮮銀行券とほぼ同じデザインであったが、日本統治下の桐紋に代わりムクゲの花を上部中央にあしらっていた。1950年には新設された韓国銀行がウォン紙幣発行を始めたが、硬貨は日本統治下で通用していた一銭硬貨が使われていた。
[編集] ファン
| 大韓民国ファンの固定相場 | |
|---|---|
| 日付 | ファン/USD |
| 1953年2月15日 | 60 |
| 1953年12月15日 | 180 |
| 1955年8月15日 | 500 |
| 1960年2月23日 | 650 |
| 1961年1月1日 | 1000 |
| 1961年2月2日 | 1250 |
この旧大韓民国ウォンは1953年2月15日に新通貨ファン(圜、hwan)が導入されたことで役割を終えた。100旧ウォンは1ファンと交換され、1ドル=60ファンとなった。合衆国政府印刷局が印刷した1ファン、5ファン、10ファン、100ファン、1000ファン各紙幣が流通し、1959年からはファン硬貨も発行された。1959年以降、韓国の紙幣や硬貨における漢字表記はなくなり英字とハングルのみとなっている。
ファンの下にも補助通貨チョン(錢、chon)が置かれ、1ファンは100チョンだった。ただし、チョンの硬貨は発行されず、チョンが使われることはなかった。
しかしファンも、李承晩大統領が独裁権力を振るう第一共和国時代の政治と経済の混乱でインフレーションが起こり米ドルに対する価値が下がっていった。1960年には不正な大統領選挙をきっかけに四月革命が起こり第一共和国が倒され、第二共和国へ移行した。政治や経済は不安定さを増し、1960年の秋以降、失業率や物価の上昇でインフレーションが急速に進み、1961年1月1日には1ドル=1000ファンに、2月2日には1ドル=1250ファンへと価値が急落した。
[編集] 新ウォン
| 大韓民国ウォンの固定相場 | |
|---|---|
| 日付 | KRW/USD |
| 1962年6月10日 | 125 |
| 1964年5月3日 | 255 |
| 1972年8月3日 | 400 |
| 1974年12月7日 | 480 |
| 1980年1月12日 | 580 |
1961年5月16日に起こった5・16軍事クーデターで第二共和国は倒され、朴正熙少将が権力を握る国家再建最高会議(軍事政権)が誕生した。この政権は経済再建と経済開発を優先し、翌1962年には第一次五ヵ年計画と通貨改革を実行に移した。1962年6月9日に新たな大韓民国ウォンが登場、1ウォンは10ファンと交換され1ドル=125ウォンに固定された。補助貨幣はチョン(英語表記は「jeon」に改められた)であり1ウォンは100チョンとなったが、今日チョンが実際に使われることはない。この通貨改革によりようやくインフレーションは緩やかになった。
1970年代前半は石油ショックの影響もあり1972年と1974年にウォンが切り下げられた。1980年1月12日には1ドル=580ウォンとなったが、同年2月27日には変動相場制への移行が始まった。アジア通貨危機の最中の1997年12月24日、国際通貨基金(IMF)との合意により完全変動相場制へと移ったが[3]、その後ウォンのドルに対する価値はわずかな間に半分に落ち込んでいる。
[編集] 通貨価値
韓国のウォンは額面上、日本円の約10分の1程度またはそれ以下の価値の貨幣である。物価は日本とほぼ同じであるが、タクシーや地下鉄などの交通機関、水道代などは日本に比べて安く、果物などは高い。短期滞在ではあまり差を感じないが、韓国に住んだ場合生活費をすべて合わせると日本よりも20%ほど安いと言われている。
[編集] 流通貨幣
[編集] 紙幣
- 1,000ウォン(表面:退渓李滉の肖像・成均館と梅、裏面:鄭敾の『渓上静居図』。横136mm×縦68mm。2007年1月22日発行)
- 5,000ウォン(表面:栗谷李珥の肖像・烏竹軒と竹、裏面:申師任堂の『草虫図』。横142mm×縦68mm。2006年1月2日発行)
- 10,000ウォン(表面:世宗大王の肖像・龍飛御天歌と日月五峰図、裏面:天象列次分野之図と天球儀・天体望遠鏡。横148mm×縦68mm。2007年1月22日発行)
- 50,000ウォン(表面:申師任堂の肖像・申師任堂の『墨葡萄図』と『草蟲図繡屏』の茄子の絵、裏面:魚夢龍の『月梅図』と李霆の『風竹図』。横154mm×縦68mm。2009年6月23日発行)
2006年から2007年にかけて紙幣のデザインが大幅に変更された。偽造防止のための新技術が盛り込まれ、サイズが小さくなった。長年似通っていた図柄を現代風に改め、紙幣の色彩が鮮やかになり、額面の文字と数字が大きな字で明るくはっきり見えるようになった。
1983年~2002年発行紙幣は以下の通り。いずれも有効。
- 1,000ウォン(表面:退渓李滉の肖像と投壺の壺、裏面:陶山書院。1983年6月11日発行)
- 5,000ウォン(表面:栗谷李珥の肖像、裏面:烏竹軒。1983年6月11日発行、2002年6月12日改良)
- 10,000ウォン(表面:世宗大王の肖像と報漏閣の自撃漏、裏面:慶会楼。1983年10月8日発行、1994年1月20日と2000年6月19日改良)
それ以前の紙幣・硬貨とも1962年の「新ウォン」化後のものは有効。詳細は韓国銀行のHPを参照。
[編集] 50,000ウォン紙幣の発行
長らく最高額紙幣が10,000ウォン(800円・8USドル程度の価値)であったため、決済時に不便をもたらしていた。このため国民の間では、自己宛手票(チャギアプスピョ)略して手票(スピョ・日本語で小切手)やクレジットカードの使用頻度が高い。デノミネーション論や高額紙幣発行論がしばしば取りざたされていたが、「インフレ圧力になる」との批判が根強く、具体化に至っていなかった。しかしながら、自己宛手票流通に掛かるコストや、偽造小切手問題などから、2006年初頭より、韓国政府は100,000ウォン札を発行する方針で具体的な検討に入り、2007年5月2日、韓国銀行が2009年上半期を目処に100,000ウォンと50,000ウォン紙幣を発行する事を正式発表した。しかし、100,000ウォン紙幣の図案に関して論議が起き(表面の肖像に予定されていた金九についてや、裏面の朝鮮半島の古地図に独島(竹島)記載問題など)、2009年1月22日、韓国銀行は100,000ウォン紙幣発行推進計画を中止すると発表。50,000ウォン紙幣は予定通り2009年6月23日に発行された。ただ、50,000ウォン紙幣も日本円4,000円弱程度の価値(発行当時)でしかなく、今後再び100,000ウォン紙幣の発行論議が再燃する可能性がある。
[編集] 硬貨
- 1ウォン(アルミニウム)
- 5ウォン(黄銅)
- 10ウォン(銅を被せたアルミニウム、直径18mm、1.22g。2006年発行)
- 10ウォン(黄銅、直径22.8mm、4.0g。1983年発行)
- 50ウォン(白銅、直径21.6mm、4.1g。1983年発行)
- 100ウォン(白銅、直径24mm、5.4g。1983年発行)
- 500ウォン(白銅、直径26.5mm、7.7g。1982年発行)
1ウォン硬貨、5ウォン硬貨は、現在流通していないが、現在でもミントセットのために細々と製造されている。現金を伴わない取引では1ウォン単位で決済が行われるが、現金取引で10ウォン未満の端数が発生した場合、切り上げ、もしくは切り捨てられる。
[編集] 為替レート
公式にはペッグ制は採用していないが、相場は経済上密接な関係にある日本円に連動する場合が多い。
アジア通貨危機の克服以降、1円 ≒ 10ウォン程度で安定して推移していた。2005年頃から急激なウォン高が始まり、2007年時点では約7.5ウォン近辺、その後の円高ドル安傾向もあって8ウォン台で推移していた。
しかし2008年には1円 = 10ウォンの大台を突破した。同年9月末には世界金融危機の影響から、韓国通貨危機が発生、12ウォン越えをし大幅なウォン安が起き、10月7日にはついに13ウォンを突破。その後は乱高下を繰り返しながら通貨危機当時の1円 = 14.85ウォン水準に日に日に近付いていたが、10月27日には売値・買値ともに15ウォンを突破し、さらに12月5日には一時的ながら16ウォンにまで達し、2009年2月20日には再び16ウォン台に突入、対円での史上最安値を更新した。その後は通貨危機前の水準に戻しつつある。
| 年 | 月 | |||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
| 2004年 | 9.03 | 9.31 | 9.11 | 9.38 | 9.44 | 9.41 | 9.56 | 9.5 | 9.64 | 9.45 | 9.84 | 9.96 |
| 2005年 | 10.09 | 10.43 | 10.54 | 10.56 | 10.76 | 10.74 | 10.94 | 10.74 | 10.88 | 11.09 | 11.54 | 11.71 |
| 2006年 | 12.12 | 11.99 | 12.05 | 12.11 | 11.85 | 12.05 | 12.02 | 12.19 | 12.46 | 12.44 | 12.49 | 12.78 |
| 2007年 | 12.92 | 12.61 | 12.52 | 12.84 | 13.1 | 13.3 | 12.93 | 12.36 | 12.55 | 12.71 | 11.89 | 12.09 |
| 2008年 | 11.27 | 11.16 | 10.08 | |||||||||
日本銀行の時系列データにある「外国為替市場 / text」を元にした。現在のリンク先はこちら。
ニューヨーク連邦準備銀行のForeign Exchange Rates Historical Searchより。
| Yahoo!ファイナンスで計算: | 豪ドル 加ドル 瑞フラン ユーロ 英ポンド 香港ドル 日本円 米ドル |
| Googleで計算: | 豪ドル 加ドル 瑞フラン ユーロ 英ポンド 香港ドル 日本円 米ドル |
[編集] 日本における変造500ウォン問題
500ウォン硬貨は日本の旧500円硬貨と比べて、重量が少し重いことを除き、材質・形状が極めて類似していた。500ウォンは日本円でおよそ50円程度(1999年当時)の価値である。このため、1999年頃から、ドリルでくぼみをつけて重量を合わせるなどの加工がなされた変造500ウォン硬貨が、大量に韓国国内から日本国内に運び込まれ、日本全国の自動販売機や両替機などで使用された。摘発された主な事件には、次のようなものがある。
1999年6月に、不法滞在の中国人の男3人と日本人の男1人が、日本各地の自動販売機で変造500ウォン硬貨を使用していた容疑で、富山県で逮捕された。男らが用いていた自動車から、変造500ウォン硬貨約2000枚が発見され、押収された(平成12年警察白書による)。
当初は自動販売機の識別機能強化による対応が試みられたが、まさにいたちごっこの状態となり、自動販売機での500円硬貨の受入れを中止する動きが広まった。結局、2000年に、日本の造幣局は、抜本的な対策のため、材質を変更した上で偽造防止対策を施した新500円硬貨を発行した。また、自動販売機の多くで新500円硬貨のみ対応の自動販売機に 切り替わった。その結果、日本国内の自動販売機荒らしの発生件数は、2000年の6706件から2001年には1061件まで減少した(平成14年警察白書による)。
[編集] 関連項目
- 朝鮮民主主義人民共和国ウォン
- 為替
- 為替レート
- 現行通貨の一覧
- 大韓民国の経済
- グリーンモール商店街(一部店舗でウォンが使える。)
[編集] 脚注
- ^ 1ドルが何ウォンか。数字が大きいほどウォン安。
- ^ Kurt Schuler (2004-02-29). "Tables of modern monetary history: Asia". Currency Boards and Dollarization. December 7 2006 閲覧。
- ^ Kurt Schuler (2004-02-29). "Tables of modern monetary history: Asia". Currency Boards and Dollarization. 2006-11-16 閲覧。
最終更新 2009年10月21日 (水) 16:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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