天才バカボン

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天才バカボン』 (てんさいバカボン、英題:The Genius Bakabon)は赤塚不二夫ギャグ漫画。赤塚の代表作であり、これまで4回にわたってアニメ化されている。

目次

[編集] 概要

おそ松くん』において、ギャグ漫画家として不動の人気を得た赤塚不二夫が続けて描いた作品。初出は1967年4月9日発行の『週刊少年マガジン』である。『週刊少年サンデー』、『週刊ぼくらマガジン』と連載雑誌の断続的な切り替えなどを行い『月刊少年マガジン』1978年12月号で一応の完結を見るが、その後も現在に至るまで単なるギャグ漫画の枠を越え、単行本、テレビ、CMなど各種メディアに取り上げられている。また作品自体も、何度かにわたり『コミックボンボン』などで再執筆され、『ボンボン』では2006年12月号まで傑作選が掲載されていた。傑作選は当時の再録だが、時代にそぐわないセリフや過激な下ネタなどは差し替えられていた。

2007年10月17日、連載開始40周年を記念して、連載を取り合った[1]ライバル出版社の講談社と小学館が協力し、ベスト集『天才バカボン THE BEST』2冊を発売。内容は異なるが、題名や表紙のデザインを統一するという異例の企画であった。2冊ともにB6版、352ページとなっている。講談社版には、1988年から1992年にかけて『月刊少年マガジン』、『ヒーローマガジン』、『デラックスボンボン』の各誌上で発表された単行本未収録作品も多く含み、小学館版には『サンデー』掲載分をすべて収録している。

[編集] 作品解説

[編集] タイトル

タイトルおよび作中のキャラクター名である「バカボン」の語源は、英語のバガボンド(放浪者)からきている。赤塚によれば「元々『天才バカボンド』というタイトルの予定であった」とのことで、「だからパパは無職でなくてはならない」とも言っている。

なおタイトルに「バカボン」とあるものの、当作品において主に活躍するのはその名を冠したキャラクター・バカボンではなく父親の「バカボンのパパ」である。実際、バカボンが登場しない話が数話ある。

[編集] 作風

初期はバカボンとバカボンのパパが話の中心となるナンセンスギャグであった。中期よりパパの母校であるバカ田大学の後輩などが登場し、パパを中心としたスラップスティック・ギャグ作品となっていく。掲載誌が『マガジン』に復帰してからは次第にシュールなギャグや突如一コマだけ劇画タッチになる、楽屋オチの頻発、意図的な手抜きなどといった実験的手法が増え、純粋なナンセンスギャグであったこの作品に変化が生じてくる。後期にはパパさえ登場しないことも少なくない。刑事用語の解説が出てきたり、わざと絵を下手にして自らのアシスタントが不在という設定で描いていたり、「赤塚不二夫」から「山田一郎」に改名しようとしたりするなど、本作とは全く関係ない話も多く見られる。こうして、中期までと後期とでは作風がかなり異なってきている。こうした「実験的」ともいえる作風は、赤塚が訪米した際に目にした『MAD』において不条理とも言えるようなギャグが展開されていたことの影響もあったといわれている。[要検証]なお、アニメ第2作『元祖天才バカボン』の放送開始に際し、一度終了していた『マガジン』の連載が一時的に復活していたが、そこでは毎週5ページの限られたスペースでコンパクトにまとまったマンガ版ショートショートが展開されていた。

[編集] 移籍事件

1969年、それまでこの作品は『週刊少年マガジン』に掲載されていたのが、『週刊少年サンデー』に掲載誌が変更になる「事件」が起こった。ことの発端は酒の席で小学館の武居俊樹記者が「『バカボン』を引き抜いちゃえ」とそそのかされた「冗談」であったとされる。武居はこの時は冗談だと軽く受け流したが、翌日から行動に移し遂に実現させた。移籍交渉の際、当時『マガジン』の編集長だった内田勝はあっさりと移籍を認めたという。[要検証]

『サンデー』に移った本作は、同時掲載の『もーれつア太郎』にニャロメが登場して人気が高まったこともあり、次第に精彩を欠くようになっていった。結局『サンデー』掲載の本作は半年余りで打ち切られた。『サンデー』掲載時の作品は講談社コミックス版の単行本には未収録であるが、上述の『天才バカボンTHE BEST 小学館版』のほか、竹書房発行の文庫版、また現在絶版だが曙出版発行の単行本でも読むことができる。この時期の作品はページごとのコマの四隅の角が丸くなっている。

その後、1971年に初めてテレビアニメ化が決定したことを理由に『週刊ぼくらマガジン』で連載を再開。1か月後、同誌の休刊で『マガジン』本誌に返り咲き、以降1976年まで連載された。

[編集] 派生作品

『バカボン』の派生作品としては、1969年から1971年まで漫画サンデーに掲載された『天才バカボンのおやじ』(連載途中から古谷三敏が作画を担当)、1972年に赤塚が自主出版した漫画雑誌・まんがNO1に掲載された『天才バカボンのパパ』がある。なお『天才バカボンのおやじ』は成人向けに描かれた作品ではあるが、そのいくつかのエピソードは『元祖天才バカボン』でアニメ化されている。このほか、長谷邦夫が作画を手掛け、河口仁が手助けした『テレビマガジン』掲載版がある。

[編集] 登場人物

声はアニメ版のもの。

[編集] 主要登場人物

[編集] バカボン一家

バカボン一家の居住地の設定は、赤塚不二夫自身の事務所「フジオプロ」がある東京都新宿区中落合。原作ではこのことに幾度も触れており、実際に中落合界隈に存在する店舗名もしばしば登場する[2]が、アニメでは触れられていない。

バカボン宅の表札は「バカボンのパパ」である[3]。アニメで登場するバカボン宅の電話機は第3作までは黒電話だったが、第4作ではコードレス留守番電話に進化している。電話番号は、(880)6974 「パパワ ロクデナシ」である[4]

バカボンのパパ
声:雨森雅司(第1作・第2作)、富田耕生(第3作)、小倉久寛(第4作)
主人公。もともとは天才であったが、アクシデントがもとでバカになり現在のキャラクターとなった。赤塚曰く「パパは無職でないといけない」としているため、原作、アニメともに基本的には無職ということになっている。
口癖は「これでいいのだ!」「タリラリラ〜ン」「コニャニャチハ」「はんたいのさんせい」「さんせいのはんたい」など。「〜なのだ」という語尾の多用も多く、アニメのサブタイトルのほとんどに使われている。

詳細は「バカボンのパパ」を参照

バカボン
声:山本圭子(第1作・第2作)、林原めぐみ(第3作)、亀井芳子(第4作)
天才バカボンのタイトルが示すとおり、本作における本来の主役。しかし主人公として機能していたのは連載初期のみで、「描いてるうちに(バカボンの)パパのほうが面白くなっちゃった」(赤塚談)という理由でパパに主役の座を奪われたため結果的にパパの引き立て役に転じた。当初はドタバタホームコメディ漫画における「頭は良くないがのんびりした心優しい性格の主人公」という役割を担っていたが、主役交代とそれに伴うナンセンスギャグ漫画へと作品傾向が次第にシフトしていくに従って、不条理なパパの言動をアシストする愚直で腹黒い面もあるキャラに変化していった。パパと一緒になって悪さをはたらくことが多いが、パパに振り回されひどい目に遭うことや、時にはパパをひどい目にあわせたこともあった。勉強は苦手だが、ママの誕生日プレゼントを用意するために、靴磨きのアルバイトをするなど、優しい面も。アニメ版では概ね初期原作のイメージで登場している。アニメ第1作では、逆立ちで苦もなく歩き、ハジメをいじめたクラスメートを懲らしめるほどの身体力を持つ。通っている学校は、アニメ第1作では「坊毛茄子(ぼけなす)小学校」だったが、アニメ第4作の最終回では「バカ田小学校」に変更されていた。連載開始当初は着物の下にズボンを履いていたが、すぐにおなじみの着物+靴スタイルになる。パンツは履いていない。『トリビアの泉』なかで「お釈迦様仏教語でばかぼん」というネタが紹介されたことがある。
1972年発表の「20年後のバカボンなのだ」(前後編)では20年後(1992年)の一家が描かれているが、前編ではバカボンには「マジメ」という息子が生まれたものの、大変な悪ガキであるために、気苦労で推定30代にも関わらずスキンヘッドになってしまう。そして後編では下痢のため、谷岡ヤスジ漫画を思わせる様なガリガリになってしまう。
ハジメちゃん
声:貴家堂子(第1作・第2作)、坂本千夏(第3作)、ゆきじ(第4作)
バカボンの弟で生まれてしばらくしてすぐに言葉を話せるようになり、レコーダーを発明したり「ピタゴラスの定理」や「ケプラーの法則」の解説などもできる天才児。後頭部に一本だけブタ尻尾のように丸くカールしたアホ毛がある。元天才児だったパパの息子らしいと言えばらしいのだが、「これはワシの息子でないのだ」とパパが言って網走刑務所へ飛ばそうとするほど、今は性格も顔も似ていない。性格や顔は明らかにママ似である。なお漢字では「一」と書いてハジメと読み「何でも一番を目指してほしい」というママの願いを込めてでの命名となった(アニメ第1作の5話より)。1999年にNTT西日本の「ISDNはじめちゃん」のキャッチフレーズと共にフレッツISDNのCMに出演、この時の声優は貴家堂子である。
「20年後…」では、3年前(1989年?)に医学の研究でアフリカに渡り、「バカ菌」という菌を発見している。研究の苦労か、24歳[5]にも関わらずシワが多くなっている。
アニメでは誕生のエピソードが第1作序盤で描かれている。第1作では"はいはい"でしか移動できなかったが、すでに手は器用に扱える。第2作以降では二足歩行ができるようになっている。
第4作ではパソコンを持っている。
バカボンのママ
声優:増山江威子(第1作 - 第4作)、北浜晴子(第1作での代役)
黒百合女子大学の出身。パパとは女子大生の時に出会った。トラブルメーカーのパパと、いたずら好きのバカボンに振り回されながらも、一家を守る良妻賢母である。基本的には穏やかな性格で、パパたちに本気で怒ることはほとんどない[6]
原作およびアニメ第1作・第3作で同級生の成金婦人と再会した際、ママのことを「あっちゃん」「あっこ」と呼ぶことがあった。原作、およびアニメ第2作ではパパとの出会いのエピソードが描かれ、原作で「春菊の君」とパパが勝手に名付ける設定をもとに、本名は「春菊」とされた。実は告白したのはママの方からであり、そのやり取りは『金色夜叉』をモチーフとしたものだと思われる。
「20年後…」では、前編ではスタイルは不変だがシワが多くなっている。だが後編では、正月料理の食べ過ぎで相撲取り並のデブになってしまい、ダイエットのためにランニングをしようとした時、道端の釘を踏んづけてパンク死してしまった。
アニメ第2作の設定では年齢は32歳(第156話より)で、カエルが大の苦手(第35話)となっている。
第1作で一度だけ北浜が代役となった以外では、バカボン一家の中で唯一シリーズを通して声優が変わっていない。なお、赤塚は4回目のアニメ化に際し、「ママの声だけは(増山から)変えないで欲しい」との要望を出している。
1994年にはブルドックソースの『東京のお好みソース』のイメージキャラクターとして起用された。なお、CM本編では歌を歌っており(当CMのオリジナルソング)、このCMに出演した時のバカボンのママの声の主は歌手の中森明菜だった。

[編集] その他の主要登場人物

レレレのおじさん
声:槐柳二(第1作・第2作)、千葉繁(第3作・第4作)[7]
和服姿に下駄履きで、常に路上で掃除をしている。口癖は「おーでかーけでーすか? レーレレーのレー」。販売店かメーカーかは不明だが、「電気屋」の社長である。家族はすべて顔がよく似ている子供25人(五つ子が5組)で、全員独立している[8][9]。妻は既に他界。若いころの衣装は着物ではなくスーツだったが、柄は同じ。登場当初は「おでかけのおじさん」[10]ともいい、顔が登場するたびに変わっていた。ニューヨークではほうきではなく掃除機を使用していた。
「レレレのおじさん」のモデルは、作者がかつて愛読していた杉浦茂の漫画のキャラクターがヒントになっているという。顔つきや手の仕草(親指、人差し指、小指を立てる)など、共通点が多い。
アニメ第2作と第3作では、彼の兄弟として「ヨヨヨのおじさん」が登場している。1995年アステル東京のイメージキャラクターとして双子の兄弟の「ルルルのおじさん」が選ばれ、2004年にはロート製薬「レスパ」のCMに出演。1989年川崎市市長選挙時には、棄権防止を呼びかけるポスターに登場、2009年には「レオパレス21」CMで松平健が扮し「お住まいお探しですか?レレレのレオパレス」とアピールをしている。
目ン玉つながりのお巡りさん(本官さん、目玉のおまわりさん)
声:田の中勇(第1作)、肝付兼太(第2作)、千葉繁(第3作・第4作)
「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」との異名も持つ。一時は「ピストルのおまわりさん」が公式名称だった。パパと幼馴染みで、両方の目玉が眉間のところでつながっている。パパには原作では「おまわりさん」、アニメでは「本官さん」と呼ばれる。私設派出所(表札は第2作では「横丁交番」や「下町交番」だったが、第3作では「こうばん」となっている、第4作では屋根にローマ字で「KOBAN」と書かれている)に常駐し、とにかくピストルを撃ちまくる。これが原因で警察をクビになったこともあったが、すぐに復職する。出身は埼玉県新座市である[11]。生年月日は昭和18年11月18日であることが第2作で語られている[12](これは該当話の演出を担当したさきまくらが自らの生年月日をそのまま使った、一種の楽屋ネタであった)。趣味は鉄道模型で、KC庁[13]模型クラブで優勝したことがある。優勝作品は「デゴイチ三重連」。連載開始当初は登場しておらず、その代わり?目玉がつながっていない普通の警察官が出てきていた(ただし、毎回顔が変わっていた)。なお、本名は白塚フチオ(第3作では『綱刈本官』とされた)、勇という子供がいたが、あまりの嘘つきのため夜中にお腹が痛いと訴えたのを無視した際死亡。勇が面白がってついたウソで死に追いやられた医者の隣の墓に葬られる。
アニメ版で使用しているピストルは、第3作までは実弾を使用していたが、第4作では支給されなかったので本人自作の音だけはそっくりなモデルガン(しかし、連発のしすぎで暴発し、黒こげになるのがお約束)という設定になっている。
鼻の穴は、第1作では2つだが、第2作以降、四角い鼻の穴1つになる。
帽子の下は植物の双葉のようなつつましやかな髪型だが、第2作、第3作ではモヒカン。
バカボンシリーズの他多くの赤塚作品に登場しているものの、主役になったことは一度もなく名脇役と言えるが、京極夏彦が赤塚とジョイントした小説にて、初の主演を果たしている。
他のキャラにも言えることだが、登場した話によって立ち位置が変わるため、バカで極端なキャラであったり、常識人の警察官であったりと性格は一定ではない。

[編集] その他のキャラクター

バカ塚不二夫
漫画の中に登場する漫画家。赤塚本人がモデル。顔が横長である。『おそ松くん』に登場するダヨーンのおじさんに酷似している。
カメラ小僧 篠山紀信
鼻をたらし、クルクル周りながら写真をとる少年。
バカ田大学の学生
第4作では、バカボンのパパと遊んでいたり、助けを求めたりする。この後輩の話によると、バカボンのパパはいろんな研究会に入会していたらしい。
市原(いちはら)
バカ田大学の学生、バカボンのパパとの関係は日米摩擦研究所の後輩で卒業後、現在の職業はオッサン自動車(日産自動車のパロディ)のセールスマンであり、特徴は鼻が馬のよう。
土坐衛門太(どざえもんた)
バカ田大学の学生、バカボンのパパとの関係はなんでも溺れる研究会の後輩で溺れることに関しては一番のテクニックとバカボンのパパから言われており、道に水溜りがあれば溺れ、夏の祭りに金魚を見れば溺れ、全世界溺れる人がワラをもつかむ選手権大会の優勝候補。海水浴場で天女の洋子を見た時から溺れられなくなったその後は海水浴場のトウモロコシ屋を営み、たまたま来ていたバカボンのパパに相談し、行動、結果その後は本当に溺れてが直った。
尾夢列夫(おむれつお)
玉子協会大物代議士でバカボンのパパに似ている。鼻毛の右側にホクロがある所以外は全てパパと同じ顔の形をしている。逃げるときは鶏になる。
熊田くん/手塚くん
声:松本梨香
バカボンのクラスメートで鉄カブトのことしか言わない変わった少年。原作とアニメ第3作では熊田くん、第4作では手塚くんとして登場する。元は素直で賢い少年だった。鉄カブトのことしか言わなくなった経緯について、第3作では父親が製本所のミスとも知らず買い与えた野口英世のカバーをした鉄カブトの本を言われたとおりに一字一句読み続けたため(ちなみに鉄カブトの本のカバーをした野口英世の本を読んだ鉄カブト工場の従業員は野口英世になりきっていた)、第4作では戦場に行っている父親の影響によるものとされている。基本的に「たたえよ鉄カブト!」としかしゃべらず、長文は鉄カブトに関する言葉しか発しないが、母親を初め周囲とはなぜかコミュニケーションが取れている。第3作では父親が、第4作では祖父が、彼の事を心配していたが本人と母親はさほど気にしてはいない。
タリタ
バカ田大学の都内に一戸建てを建てよう研究会に入っていたバカボンのパパの後輩で、バカボンのパパに家を建てたいと相談したがパパは将棋好きの大工さんに代わって家を建て始めたらへんてこな家になってしましい、最終的には将棋好きの大工さんに建ててもらったものの家がどうしても将棋の駒型になってしまっている。
凡田先生
声:北村弘一
バカボンの担任教師。アニメ第1作にのみ登場。時に厳しく、時に優しい先生だが酒乱。
中村くん
声:肝付兼太  
バカボンにいじわるをするクラスメート。アニメ第1作にのみ登場。たこ八郎に似ている。
さくらちゃん
声:沢田和子
バカボンのガールフレンド。アニメ第1作にのみ登場。
乱打(らんだ)
アニメ第2作に登場。バカ田大学の先輩らしいがバカボンのパパをなんらかで助けたお礼につけ込んで気の荒い息子を無理やり預けさせた。本官さんも強盗殺人犯に追われているところをかくまったこともある。
イヤミ
元来は『おそ松くん』のキャラであるが、ゲストキャラクターとして頻繁に登場する。タイトルの垣根を越え、赤塚漫画のスター・システム的存在としての起用だが、当作品中でも常に嫌味な役柄である。イヤミ以外では、チビ太など『おそ松くん』の登場人物もアニメ第3作と第4作に登場したが、端役で出番は少ない。
ウナギイヌ
声:池水通洋(第2作)、田原アルノ(第3作)、塩屋浩三(第4作)
ウナギとイヌの特徴を併せ持った珍獣。黒く太いウナギの体にイヌと同じく4本の足があり、「ワンワン」と吼える。

詳細は「ウナギイヌ」を参照

ノラウマ
原作で一時期レギュラーだった馬。初登場の際、バカボンから盗んだカップヌードルをオシッコで作り、おまわりさんに食べさせたり、さらには馬糞を食らわせたりと素行悪し。会社勤めをしていたが、競馬をあまりにも当てすぎるため、仕事を追われてノラウマになった、という過去がある。正レギュラーの座を狙っていたが、ウナギイヌに二番煎じと罵られ激怒、以後の出演をボイコットすると言い出し、その話の後のコマも全て空白になった。なお、初登場の回だけ、特別にタイトルが「天才ウマボン」になっていた。
夜のいぬ
原作・アニメ共に終盤に登場する、シーン転換時に登場するキャラクター。リアルなタッチの背景をバックに、逆立ちしている。1995年にはルルルのおじさんと共にアステル東京のCMに出演、東京タワーにしがみついている。

このほか、赤塚作品以外からのゲスト出演もいくつかある。『ぼくらマガジン』連載時には『ダメおやじ』のダメおやじこと雨野ダメ助[14]、『コミックボンボン』連載時には『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』からRX-78NT1 アレックスが登場した。また、月刊少年マガジンでは『ヤンキー烈風隊』から岩倉猛が3回ほど(そのうちの1回はパパが『烈風隊』の読み過ぎで変貌したもの)、『いけない!ルナ先生』からはルナ先生とわたるが登場したこともあった。

[編集] バカ田大学

バカボンのパパの母校。早稲田大学のパロディである。略称はバカ大だが、アニメ第3作以降では使用されていない。創立者は脳加良吉(のうが よいきち)である。また、通常の大学とは組織体系が異なるようで、学長ではなく校長教頭がいる。人間だけでなく、アホウドリも学生として在籍しているらしい。一度倒産したことがあるが、すぐに再建された。アメリカに姉妹校のアッホー大学、バーカード大学がある。

所在地は「都の西北早稲田の隣り」であり、校歌内でもそのように歌われている。作中で大学時代の友人がバカボンのパパを訪ねて来るとこの校歌が歌われる。校歌のメロディーは早稲田大学の物と同じだが、アニメ第1作で歌われた場面では全く別のメロディーであった。

本物の早稲田大学にさえ存在しない医学部があり、それゆえ附属病院もある。『ブラック・ジャック』の「アヴィナの島」に、バカ田大学で医学を学んだという医者が登場し、医師免許も登場するが、その免許証には逆様になったバカボンのパパの顔写真がある。

バカボンのパパがテイノウ義塾大学学生と言い争っていた場面で、テイノウ学生が「卒業して就職した者はいない」と言うと、パパは「バカ大をまともに出た者はいないのだ」と言い返したが、その真相は不明。謎本ブームの最中の1993年にフジオ・プロの協力で書かれた「天才バカボンの大神秘」(KKベストセラーズ、ISBN 4584181543)では、これをおそらく留年しないで卒業した者がいないという意味だと推定している。

作中で判明している学部・学科には、医学部、工学部、考古学部、社会学部、生物学科、スケベ学科がある。また、学生は何らかの「研究部」(アニメ第3作では「研究会」と称している)に所属しており、バカボンのパパを訪ねて来ると、必ず「バカ田大学●●研究部(研究会)の○×です」と挨拶をする。赤塚のアシスタントを長年勤めていた長谷邦夫によれば、連載当初早稲田大学の学生だった角南攻がよくフジオプロに遊びに来ていて、そのとき「我々は早稲田大学の××研究会の者です」と自己紹介したのが受け、「バカ大の○○研究会の者です」と作品に採り入れたとのことである。

作中に登場した部活動・サークル(研究会)には、演劇部、タバコ研究部、空手部、高木部、カレー研究会、戦争ごっこ研究会、かくれんぼう研究会、太平洋横断研究会などがある。

ライバル校はテイノウ義塾大学で、慶應義塾大学のパロディである。留学生としてイワンのバカが在籍している。なお、バカボンのママの出身校・黒百合女子大学白百合女子大学のパロディである。

[編集] 執筆時のエピソード

赤塚不二夫は新入りの編集者をからかうためにバカボンのパパとママのセックスシーンの原稿を1枚余分に描いたことがある。この話は諸説あり、当の被害者である講談社の五十嵐隆夫(2009年現在同社専務取締役)は「パパがママを誘ってことを致すくだりが描かれており、「こんなものは載せられない」と猛抗議すると、赤塚や周囲が「このシーンがあるからこのギャグが生きるんだ」と必死に説明して説得(=芝居)した。延々と押し問答が続き、「お前の言いたいことはわかった」と赤塚が問題の箇所を剥がすと下から本来の原稿が現れた。精巧に手が込んであって、とても上から紙を貼付しているとは思えない仕上がりだった。そんな時間があるなら早く原稿描けばいいのにと思った。」と回顧している。武居俊樹は著書『赤塚不二夫のことを書いたのだ』(文藝春秋社)で赤塚やフジオプロメンバーのいたずらとして問題の原稿を五十嵐に手交後反応を見て、「本当はこれだ」と本来の原稿を渡したと記述。また、当時アシスタントで参加していた高井研一郎古谷三敏は「パパが局部を大きくしてママに迫る一コマをわざわざ余計に描いて五十嵐記者を驚かせていた。本当はそんな時間無かったはずなのに。」と『サンデー毎日』の取材で語っていた。  また、ある話の原稿が編集者の不手際とされる紛失事件が起きたが、赤塚は何事も無かったようにその話をもう一度描き事無きを得たエピソードもある。(後に紛失した原稿が発見されるが、紛失原稿と描き直し原稿は殆んど内容・構図が違わないものであった)

[編集] コミックス

1969年の講談社コミックスを皮切りに、複数の出版社より多数のシリーズが刊行されている。

講談社より刊行
  • 講談社コミックス 全22巻 別冊全3巻
別冊の1〜2巻は長谷邦夫による『テレビマガジン』掲載版を収録。3巻は正規の『天才バカボン』22巻の続巻に当たる。
  • 講談社漫画文庫 全16巻
講談社コミックス収録分の傑作をコンパクトにまとめたもの。
  • 講談社KCスペシャル『えりぬき天才バカボン』 全6巻
  • 講談社ボンボンKCコミックス『元祖天才バカボン』 全4巻
長谷邦夫が代筆した『テレビマガジン』版をまとめたもの。
  • 講談社少年マガジンコミックス 全16巻
1977年に刊行された講談社漫画文庫版を復刻した新書版コミックス。
  • 講談社コミックボンボンワイドKC 『最新版平成天才バカボン』 全4巻
新作バージョン。1巻の初版時のみ『最新版天才バカボン』のタイトルで刊行。
  • 講談社ワイドKCマガジン 全3巻 (講談社)
「ピックアップ天才バカボンヒット集」と銘打たれ刊行された傑作選。
  • 講談社ボンボンKCコミックス 全1巻 (講談社)
「さいしん天才バカボン」のタイトルで刊行。
「月刊ヒーローマガジン」連載分をボンボンKCレーベルに振り分けて出版された。
  • 講談社プラチナコミックス 全2巻
「赤塚不二夫名作劇場」のサブタイトルで刊行されたコンビニコミックス。
  • 講談社コミックスDX 全1巻
  • 天才バカボン誕生40周年記念「天才バカボン THE BEST」
  • 「天才バカボン 秘蔵 単行本未収録傑作選」
いずれも、1978年、1988年〜1994年まで、「月刊少年マガジン」、「コミックボンボン」、「デラックスボンボン」、「グランドチャンピオン」、「週刊プレイボーイ」に発表された単行本未収録作品からのセレクト。
巻末には、五十嵐隆夫氏が担当記者時代に紛失したという幻の一話を特別収録。
講談社以外での刊行
  • 曙コミックス 全31巻 別巻全3巻(曙出版)
講談社コミックス版では収録されなかった『週刊少年サンデー』『デラックス少年サンデー』掲載版も併せて収録。別巻の全3巻は『天才バカボンのおやじ』。
  • 赤塚不二夫傑作選 全1巻(立風書房)
  • アクションコミックス 全3巻(双葉社)

[編集] 補足

  • 『天才バカボン』が週刊少年サンデーに掲載していた当時(1969年〜1970年)に、同誌では読者投稿ページとして『バカ田大学』が設けられていた。オリジナルキャラのバカ大教授陣の他にバカボンのパパもレギュラー出演していた。校章や校歌(ただしこの作品のオリジナル)も披露されていた。作・構成は当時赤塚のチーフアシスタントとして赤塚作品を多く手掛けていた高井研一郎が担当していた。

[編集] アニメ

4回にわたりテレビアニメ化され、世代を通じ子供達を中心に人気を得る。

詳細は「天才バカボン (アニメ)」を参照

[編集] ゲーム

天才バカボン
1988年6月2日発売、ジャンルはアクション。セガマスターシステムセガ・マークIII FM音源 2M 5500円)
平成天才バカボン
1991年12月26日発売。ナムコファミコン、ROMカセット)
平成天才バカボン
1992年2月28日発売。ナムコ(ゲームボーイ
平成天才バカボン すすめ!バカボンズ
1995年7月7日発売。ゼネラル・エンタテインメント(セガサターン 4800円)
必殺パチンコステーションV2 天才バカボン
2001年7月12日発売、サン電子プレイステーション2
必殺パチンコステーションV7 天才バカボン
2003年5月22日発売、サン電子(プレイステーション2)
必殺パチンコステーションV10 レレレにおまかせ
2005年3月17日発売、サン電子(プレイステーション2)

[編集] 脚注

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  1. ^ 週刊少年サンデーでの赤塚担当であった武居俊樹が著書『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』(文藝春秋 ISBN 978-4163670805)において赤塚の引き抜き合戦が行われたことを記している。
  2. ^ 赤塚自身も『下落合焼とりムービー』という映画を制作している
  3. ^ ただし、アニメ第1作の第1話などの一部の回では表札が「バカボン」になっていることもある。
  4. ^ なお、『おそ松くん』の松野家の電話番号は、(6538)6974 「ムツゴサンワ ロクデナシ」。奇しくも下4桁がバカボン家と同じ「ロクデナシ」である。
  5. ^ ママの学友が来た時、自分で「4つです」と言った事から。
  6. ^ アニメ第1作では、パパがはじめちゃんを棺桶に入れて(しかも花まで供えて)、はじめちゃんが死んだかのように言ったことから鬼のように怒ったことがある。パパ達はこのままでは暑くて大変そうで、棺桶の中なら涼しいとよかれと思ってやったのだが、普通の人からしてみれば悪ふざけ極まりない行為である。
  7. ^ 第3作では声優名が伏せられており、最終回の前の回で初めて明かされた(本官さんと二役であった)。
  8. ^ 毎朝この子供たちを学校の登校を促すために、ほうきで家から追い出した癖が抜けないという設定。=第2作および第4作にて
  9. ^ ただし、原作第8巻におじさんにそっくりな小学校低学年ほどの子供がおり、おじさん本人も自分の息子と言っている場面もある。
  10. ^ バカボンのパパあての年賀状には「おでかけですか?のおじさん」と書かれていた
  11. ^ アニメ第2作・第139話で、本人の口から語られている。
  12. ^ だが原作では、パパが生まれて数か月後、子供だった彼が果物屋で万引きをしていた事が有った事から、パパより10歳前後年上、つまり大正ひとケタ生まれと思われる。
  13. ^ 「KC庁」はもちろん警視庁のパロディだが、初期にはきちんと「警視庁」と表記されていた。また「KC」は単行本が出ていた「講談社コミックス」の略称ともかけてある。
  14. ^ ダメおやじ一家は、同じ赤塚作品の『ぶッかれ*ダン』にも2回に渡って共演したことがある。

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最終更新 2009年11月20日 (金) 20:06 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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