天才バカボン (アニメ)

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目次

天才バカボン (アニメ)では、赤塚不二夫の漫画・『天才バカボン』を原作としたアニメ作品について記述する。本稿では、テレビシリーズである以下の4作品を中心に解説する。また、状況に応じて括弧内の略号を使用する。

  • 天才バカボン(第1作)
  • 元祖天才バカボン (第2作)
  • 平成天才バカボン (第3作)
  • レレレの天才バカボン (第4作)

[編集] テレビアニメ

これまで4回にわたりアニメ化されている。第1作と第2作は東京ムービー(現:トムス・エンタテインメント)がアニメーション制作を担当、第3作と第4作はスタジオぴえろ(現:ぴえろ)が制作を担当した。

[編集] 作風

原作では登場人物が死亡する描写が数多く見られたが、アニメ化に際しては大幅に書き換えられている。

第1作は、キャラクターのデザインや人物造形については原作をほぼ踏襲しているが、作品のテーマが大きく異なっている。原作はバカボンのパパ達がおかしな行動をとることで一般常識や漫画のお約束をゆさぶり、ナンセンスな世界を展開するのが狙いだったのに対し、バカボンのパパ達はおかしな行動をとったりするが、それは無垢な心の表れであり、彼らの作意のない真心が結果的として幸せをまねくといった筋書きになっていた。これは「バカボンのパパの職業」の設定とも関連して、原作者を失望させることとなった。そのため、第2作以降は原作者の意向に沿ったアナーキーな演出が徹底され、純粋にギャグのみを追求した作品となっている。第2作は全4作のなかで最も長い期間放送された。第3作の内容はほぼ第2作のリメイクとなっている。第4作では、テレビ東京の規制をネタにしている(暴力シーンを強引にさける、実弾は駄目なのでモデルガン、など)。

第1作では、スポットや次週予告の際、パパが「見ない奴は死刑なのだ!」というブラックジョークで締めるのがお決まりになっていたが、第2作では「見ないと逮捕なのだ!」に変わった。第3作以降は特にそのようなジョークはなくなり、第3作は「楽しみに待つのだ」、第4作は「これでいいのだ」で締める。なお、「見ないと○○するぞ」と締める予告編は第1作がアニメ史上初。第3作では放送終了時の提供クレジットの後に出てくる「次回おたのしみに」の画面でパパがことわざや慣用句に対するツッコミを入れている。

[編集] 再放送

基本的に地上波(キー局とその系列地方局)の再放送を中心に解説。
近年の再放送ではトムス・エンタテインメントが前身である東京ムービー・東京ムービー新社の作品を再放送する際の仕様に準拠し、OP・EDのテロップが「制作・著作トムス・エンタテインメント」に差し替えられている。

第1作
  • かつては製作キー局であった読売テレビ(とその系列地方局)においてヘビーローテーションされた。2000年代中ごろには九州朝日放送でも放送された。
  • 2008年10月2日より関西の独立UHF局サンテレビにおいて木曜18時30分 - 19時で放送を開始、2009年3月26日に48話まで放送して一旦打ち切られた後、同年6月9日から7月6日まで、金曜日を除いた平日7時半 - 8時に残りの全話を放送した。
第2作
  • 読売テレビ(とその系列地方局)で1作目同様ヘビーローテーションされた。2009年秋から、TOKYO MXで放送中。
第3作
  • 子供アニメ大会の一部としてABCテレビ(テレビ朝日系列)で再放送された(制作局であるフジテレビのマーク、ロゴなどは一切カットされずそのまま放映されていた)ほか、首都圏の独立UHF局で稀に実施される(前述のTOKYO MXでも2006年ごろに再放送された)。第1・2作よりは再放送の頻度が少ない。
第4作
  • 2004年1月よりテレビ東京において毎週月曜深夜1時にロート製薬一社提供で再放送したことがあった。(1クール限定放送)。(ロートがスポンサーに付いたのは同時期に同社の風邪薬・のど飴ブランド「レスパ」のCMキャラクターにレレレのおじさんが起用されていた為[1]

[編集] 前後番組とのコラボレーションなど

第1作では、第20回(第39話)「運動会はパパにまかせろ」で、前番組『巨人の星』の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」が2度に渡って流され、第2作では、第1話前のプロローグで勢揃いしたバカボン一家が、前番組『ガンバの冒険』のヨイショポーズ(ガンバ達が元気付けをするためのポーズ)をしている。

第2作の後番組には『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』が続いたが、その新番組予告の際にはルパン三世(山田康雄)のナレーションで「パパしゃん、ご苦労様でしたナノダ」との挨拶が含まれていた。同作品はキャストやスタッフの多数が第2作からスライドして参加している。「花も嵐も泥棒レース」では、ゴールが破壊されるシーンで逃げまとう観客達にバカボンのパパが混じっており、映画『ルパン三世 ルパンVS複製人間』では作者の赤塚不二夫自身が声優として特別出演している。

第3作は『おそ松くん』の後番組で同作品のスタッフがほぼスライドで参加しており、共通点が多く両作品のキャラクターが競演する特別編が製作された。

なお、第1作がアニメ化される以前にも『バカボン』のキャラクターはアニメに登場している。アニメ初登場作品は、第1作より1年前の『もーれつア太郎(第1作)』(NET系列)第48話で、冒頭の江戸時代の町民役でパパとバカボンが出たのが初(この時は双方とも喋っていない)。その後同作の第74話で、パパが空港の整備士(後におでん屋)役で出演している。なお、このときの声はココロのボス役の八奈見乗児だった。

[編集] 主な声の出演

キャラクター 天才バカボン 元祖天才バカボン 平成天才バカボン レレレの天才バカボン
バカボンのパパ 雨森雅司 富田耕生 小倉久寛
バカボン 山本圭子 林原めぐみ 亀井芳子
バカボンのママ 増山江威子
ハジメちゃん 貴家堂子 坂本千夏 ゆきじ
レレレのおじさん 槐柳二 千葉繁
本官さん 田の中勇 肝付兼太
ウナギイヌ - 池水通洋 田原アルノ 塩屋浩三

第1作で1度だけ北浜晴子が代役で声を担当した回を除き、バカボンのママだけは一貫して増山が声を担当している。赤塚は4回目のアニメ化に際し、「ママの声だけは変えないで欲しい」との要望を出している。第3作以降は新作の都度パパを始め声優が大幅に入れ替わることとなった。また、各種TVやCM、パチンコ版など、第3作の声優が多く起用されている。

[編集] スタッフ

天才バカボン
元祖天才バカボン
平成天才バカボン
レレレの天才バカボン  
  • 企画:岩田圭介、布川ゆうじ
  • キャラクターデザイン:窪詔之、岸義之
  • 美術監督:池田祐二
  • 色彩設計:海鋒重信、長島真弓
  • 音楽:和田薫
  • 音響監督:亀山俊樹
  • プロデューサー:東不可止、木村京太郎、萩野賢 
  • 監督:伊達勇登
  • 制作:テレビ東京、読売広告社、スタジオぴえろ

[編集] ネット局

天才バカボン
元祖天才バカボン
平成天才バカボン
レレレの天才バカボン

中京圏では、第1作が名古屋テレビ、第2作が中京テレビ、第3作が東海テレビ、第4作がテレビ愛知と、アニメ化されるたびに放映局が変わっている(第1作放映当時は中京圏のNNN・ANN系列局は「変則クロスネット」状態で、名古屋テレビと中京テレビの両方がNNN・ANNの双方に加盟していた)。しかも、第2作放映時には、それまでの経緯によって名古屋テレビが第1作の放映権を有しており再放送中だったため、第2作が放送される月曜日のみ2つの「バカボン」がチャンネルを越えてみられた。

[編集] 主題歌

天才バカボン
OP・ED「天才バカボン」[1]作詞:東京ムービー企画部 作曲:渡辺岳夫 歌:アイドル・フォー
元祖天才バカボン
OP「タリラリランのコニャニャチワ」作詞:東京ムービー企画部 作曲:渡辺岳夫 歌:コロムビアゆりかご会、グリンピース
ED(前期)「パパはやっぱりすばらしい」作詞:東京ムービー企画部 作曲:渡辺岳夫 歌:水谷賢、コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73
ED(後期)「元祖天才バカボンの春」作詞:赤塚不二夫 作曲:渡辺岳夫 歌:こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会

1977年には元祖天才バカボンの春のみ流していた。

平成天才バカボン
OP「タリラリラーンロックンロール」作詞・作曲・歌:嘉門達夫 編曲:工藤隆
ED「その日は朝から夜だった」作詞・作曲・歌:嘉門達夫 編曲:工藤隆
レレレの天才バカボン
OP「笑う人」 作詞・作曲:崎枝大樹 編曲・歌:Booing Sheyner
ED「So Good!」作詞:沢村大和 作曲:辺見さとし 編曲:野中則夫 歌:ビレッジパープル
主題歌のアニメーション

アニメ1作目のオープニングアニメーションでは、最初に登場するのはバカボンでもバカボンのパパでもなくレレレのおじさんである。そしてその登場シーンは最初だけで、後はバカボン一家しか登場しない。2作目のオープニングでは最初に登場するのはバカボンのパパ。3作目ではバカボン、バカボンのパパ、ママ、本官さん、レレレのおじさん、ウナギイヌが同時に登場し、踊りながらタイトルテロップに変わっていく。ハジメちゃんが少し遅れて登場し、転んだ弾みで「バカボン」の「゛」の部分に変わる。4作目ではレレレのおじさんが左側から掃除しながら登場し、掃いて舞い上がった埃の跡が「レレレ」の左、中央の「レ」に変わり、レレレのおじさん自身が右の「レ」に変わって「の」が同時に加わりタイトルテロップ完成、という流れになっている。

3作目のスタッフロールでは、出演者はバカボン一家がオープニング、その他のキャラクターはエンディングで紹介されていた。

[編集] 放送リスト

話数が多いため、伸縮型のメニューとして掲載する。全作品とも原則としては1回で2話放送。

天才バカボン

第1作。全40回、79話。『巨人の星』の後継番組として放送開始。前番組から引き続き大塚製薬一社提供番組であった。『マガジン』から『サンデー』に移籍後の、同誌に掲載されたエピソードもいくつかアニメ化されている。

元祖天才バカボン

第2作。全103回、204話。1979年1月30日再放送(関東地方)の第92話では最高視聴率である25.7%を記録した(ビデオリサーチ・関東地区調べ)。1987年 - 1988年頃にかけてのテレビ東京による再放送では、視聴率が10 - 20%近くに昇った。

平成天才バカボン

第3作。全46回、92話。放送期間は1年だが、プロ野球中継で番組が返上されたことが6回あったため、放送回数は全46回となっている。前述したテレビ東京による第2作の再放送が高視聴率を獲得したことで制作された。デザインが第1、2作に比べてバランスのよい、纏まったデザインになった。

レレレの天才バカボン  

アニメ第4作。全24回、48話。本作が赤塚の存命中における最後のアニメ作品となった。シリーズ初のデジタル製作(デジタルペイント)となったが、一部の回では従来のセル画を用いて製作された。

番組の変遷
よみうりテレビ 土曜日19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
天才バカボン
GO!GO!ヤング
フジテレビ 土曜日18時台後半枠
平成天才バカボン
テレビ東京 火曜日19時台後半枠
火曜ゴールデンワイド
※19:30 - 21:00
レレレの天才バカボン

[編集] 劇場版

本作の内、第1作と第2作が『東宝チャンピオンまつり』内で上映されている。

補足
  • ポスターやチケットに描かれているイラストは、1回目はパパよりもバカボンの方がウエイトが上だったが、2回目は半々となり、3回目は完全にパパの方が上になった。
  • 2回目の時の『東宝チャンピオンまつり』のキャッチフレーズは、「楽しさもデッカイ!5本立てなのだ!!」とパパ言葉だった。

[編集] 関連商品

映像ソフト

DVDは全作ともハピネット・ピクチャーズより発売。

  • 無印(第1作) … ボックスセット全1巻(全回収録)
  • 元祖(第2作) … ボックスセット全2巻(1 - 48話、49 - 103話)
  • 平成(第3作) … 全12巻(各3 - 4回分ずつ収録)
  • レレレ(第4作) … 全6巻(各4回分ずつ収録)

[編集] バラエティー番組・CMなどでの登場

3作目のリメイクまでの間となる1982年TBS系列で放送された『日立テレビシティ・ニャロメのおもしろ数学教室』が3週連続で放映され、司会の石坂浩二シュガーとともに赤塚漫画のキャラクターが合成出演。オリジナル声優のパパとバカボンも登場し、結果的にこれが晩年の雨森によるバカボンパパが見られる番組となった。3週目の放送ではアニメキャラ化された数学者が行進する「世界の天才数学者紹介コーナー」にて、赤塚がバカボンパパの扮装で出演。このとき赤塚は「ギャグの天才、赤塚不二夫!」と叫んでいた。

2006年8月19日から2007年2月24日まで放送されたTBSの健康番組『人間!これでいいのだ』では、番組の案内役としてバカボンのパパが出演しており、番組タイトルもパパのキメゼリフが使用されていた。パパの声は富田耕生が担当。

CMキャラクターとしての起用も多く、淀川製鋼所(ヨド物置)、チョーヤ梅酒NTT西日本ISDN)、ロート製薬(レスパ)、SOFT99アステル東京ブックオフコーポレーションなどのCMで作中のキャラクターが起用されている。

DAIICHIパチンコCR天才バカボン〜41歳才の春だから〜』(2009年3月導入)のTVCMでは、フライトアテンダント篇、旅篇(主演:朝丘雪路)、テニス篇(主演:プロテニスプレーヤー・愛甲霞)、ドラマ篇(主演:小沢真珠)とそれぞれかなり凝った内容のCMが流された。

[編集] 脚注

  1. ^ 赤塚不二夫の告別式では葬送曲に使用された。

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月21日 (土) 10:16 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【天才バカボン (アニメ)】変更履歴

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