天津飯 (ドラゴンボール)

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天津飯(テンシンハン)は鳥山明の漫画『ドラゴンボール』および、それを原作とするアニメに登場する架空の人物。

アニメでの声優は鈴置洋孝(『ドラゴンボールZ』第82話・84話のみ山寺宏一が代演)。『ドラゴンボールZ バーストリミット』以降の各種ゲームでは真殿光昭。『ドラゴンボール改』では緑川光


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目次

[編集] キャラクター概要

原作では全519話中の113話目[1]、第22回天下一武道会のエピソードにおいて初登場するが、アニメではそれ以前のアニメオリジナルエピソード[2]で初登場している。当初は敵として登場するが、のちに主人公・孫悟空の仲間の戦士のひとりとなる。

悟空の師匠・亀仙人のライバルである鶴仙人の元弟子。兄弟弟子に餃子(チャオズ)が存在し、実の兄弟のような深い絆で結ばれている。鶴仙人の弟・桃白白(タオパイパイ)のような殺し屋を目指していたが[3]、第22回天下一武道会の際に鶴仙流の教え方は間違っていると気付き、餃子と共に師の元を離れる。その後は、純粋に強さを求め修行に励んでいる。孫悟空に勝利した数少ない人物だが、その後追い抜かれ、以後は再び超えることを目標としている。身長187cm、体重75kg。

4人に分身したり腕が4本になったりと、主要キャラの中でも技のレパートリーはトップクラスであり、簡単な技なら一度見ただけでコピーも可能。禁断の技「気功砲」を特に得意とする。また、ヤムチャのかめはめ波を跳ね返している。亀仙人によって天津飯には大小に関わらずかめはめ波が通用しないと解説され、天津飯自身もそう自負していた。また三つの目を持つため、視力も高い。

セルとの戦い以後は悟空たちの前から姿を消すが、7年後の魔人ブウとの戦いでは孫悟飯デンデの危機を間一髪で救った。実力的には悟空達にはとても追いつけないものの、要所要所で活躍している。悟空を除いた中では、凄まじい力のインフレの中最後まで見せ場が存在した数少ない初期キャラクターである。

[編集] 性格・人物

登場当初は、態度が険悪で非道も辞さなかったが、基本的に生真面目な性格。義にも篤く、自分を導いてくれた亀仙人と朋友の餃子の無念を晴らすため、命を捨てる覚悟で後述の魔封波修得に臨み、袂を分かった鶴仙人や桃白白も気遣った。しかしその性格上、自分達の命を奪った一味であるベジータとの折り合いはヤムチャと比べ悪かった模様である[4]

第22回天下一武道会以降は、「ワイルドさ」を理由に金髪ランチに惚れられているが、性格的に女性にあまり関心がない様子。アニメでは青髪ランチも好意を抱いている様子が描かれたほか、天津飯自身もランチの好意に対し照れる描写があった。

[編集] 年表

  • エイジ733年 - 誕生。
  • 幼少期より鶴仙人の元に弟子入り。鶴仙人と桃白白による稽古で達人へと成長する。
  • エイジ753年(20歳) - 第22回天下一武道会に参加。悟空たちを「あの程度で得意になるとは、おめでたい奴らだ」と嘲笑し、一回戦第一試合ですでに白目をむいて気絶しているヤムチャの左足を跳び蹴りで骨折させる。亀仙人の言葉や悟空の強さに触れ、悟空を殺せと急かす鶴仙人に「殺したら優勝は無くなる。それに俺はもう殺し屋になりたくない」と起訴し、葛藤の末鶴仙流を裏切る。決勝戦では死力を尽くす激闘の末、両者場外となるが間一髪の差で悟空を破り優勝する。
  • その後、現れたピッコロ大魔王を封印すべく、魔封波を修得。しかし、ピッコロを封じるための電子ジャーが度重なる練習で割れ、技を使用することはできなかった(アニメでは大魔王の部下ドラムに技を仕掛けるも、大魔王に妨害されて失敗している)。
  • エイジ756年(23歳) - 第23回天下一武道会に出場。一回戦で、サイボーグとなりパワーアップし「裏切り者の始末」に来た桃白白と再会。卑劣な手を使う桃白白に「武闘家としての誇りを失ったのか」と憤りを覚え、スーパーどどん波を気合で打ち消すなど格の違いを見せ付ける形で破るが、彼の腕に仕込んだ刃が胸を切り裂き、これ以後その時の傷が残る。準決勝では悟空に敗れベスト4で終わる。
  • エイジ762年(29歳) - サイヤ人襲来に備え、神様の元で修行を開始する。
  • エイジ762年11月3日 - ベジータナッパとの戦いで死亡。以降、界王星でヤムチャや餃子と共に悟空の戦いを見守る(ナッパに切られた腕は再生していた)。
  • エイジ763年9月10日(30歳) - ナメック星ドラゴンボールで餃子と共に生き返る。
  • エイジ767年(34歳) - 人造人間やセルと戦う。不意打ちの新気功砲によりセルを足止めするなどの見せ場を作った。
  • エイジ774年(41歳) - 悟飯とデンデのピンチに登場。ブウの攻撃をくらって気絶するが、アニメではデンデによって回復する。その後魔人ブウにより地球が破壊されたため死亡するも、ナメック星のドラゴンボールで復活。アニメでは餃子と共に修行して溜めた気を悟空に送った。

[編集] 劇場版への登場

劇場版では、パラレル色の強い作品群においても特にその傾向が強い第3作『摩訶不思議大冒険』にて初登場。

Z劇場版3作目『地球まるごと超決戦』では餃子と共にターレス軍団のレズン・ラカセイ兄弟と闘うが敗れる。

Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』ではトランクスと対戦し、善戦する場面も存在した(ただし、トランクスが超サイヤ人化した後はあっさり敗れてしまった)。この後、ヤムチャと共に悟飯のもとに駆けつけ銀河戦士のブージンと闘うものの敗れる。

[編集] ドラゴンボールGT

  • エイジ790年(57歳) - 究極のドラゴンボールによる地球爆発の際、超サイヤ人4の悟空に瞬間移動でツフル星へ移動するシーンで登場。彼は口元に小さな皺ができた以外は老いが見られないどころか、最終回に至ってはコスチュームも姿もほとんどそのままであった。なお、原作の最終回のデフォルメされた全員登場図では老け込んでいる。

最終回にも一瞬だけ登場。滝に打たれて修行していた所、頭上を神龍が通り過ぎたのを感じ、唖然と眺めていた。いずれも餃子と共に行動している。いずれも台詞がないため、GTでは担当声優・鈴置洋孝の直接の出演はなかったが、鈴置は別のキャラで出演している。

[編集] 天津飯が使用した技

どどん波(どどんぱ)
人指し指に気をため放出する、鶴仙流の代名詞といえる技。しばしば亀仙流のかめはめ波と対比されるが、その威力はにわか仕込みのかめはめ波では到底及ばない(亀仙人の発言より)。第22回天下一武道会で悟空に使用。初期の頃に(原作では一度だけ)使ったのみで、以降は下記の気功砲を主に使うようになる。
気功砲(きこうほう)
彼の代表的な技。莫大な威力がある代償に、自らの命を削る鶴仙流禁断の技(亀仙人が「鶴仙人の奴め、教えてはならん技を」と憤っているシーンがある)。第22回天下一武道会で悟空に使用したのが最初の使用であり、武舞台を消滅させて地中深くまで穴を開けた。第23回天下一武道会では、ピッコロが自身を中心に爆発を起こして周囲を吹き飛ばそうとしていたため、避難場所を確保するべく地面に四角い穴を開けるのに使用した。サイヤ人編では、瀕死状態でこの技を使い体力を使い果たして命を落とした。アニメでは魔人ブウに直接放ったが効果はなかった。
四妖拳(しようけん)
背中から2本の腕を生やし、計4本の腕で戦う技。第22回天下一武道会で悟空に使用。手数の多さで翻弄したが、それ以上の攻撃速度で対応されてしまい、正攻法で勝つのは困難と解除された。
四身の拳(ししんのけん)
レッドリボン軍のムラサキ曹長が見せた、実は五つ子というインチキの「実体のある分身の術」と違い、「完全なる実体」として4人に分身する技。だが、4人に分身するとそれに反比例してそれぞれの力が4分の1になるのが欠点。アニメでは天津飯に「天流秘奥」(天一族の奥儀)と言われていて、2人に分身したこともある[5]
排球拳(はいきゅうけん)
天津飯唯一の趣味であるバレーボールをヒントに編み出した技で、人間をバレーボールのように見立て、連続攻撃を仕掛ける[6]。普段は硬派な天津飯だが、この技の際は女性口調に変貌し、目付きもニヤけたものになり、甲高い裏声になるなど、ギャグ的要素が強い。本人曰く「テレずにやれよ!」[7]。第22回天下一武道会で悟空に使用。
かめはめ波(かめはめは)
前述した亀仙流の技。技をコピー出来ることを示すため、第22回天下一武道会にてジャッキー・チュンに変装した亀仙人に向けて放った。
顎龍拳(がくりゅうけん)
第22回天下一武道会で悟空に使用。マシンガンのように素早い突きを浴びせる技。名前はゲームより。ゲームでは桃白白も同じ技を使う。
太陽拳(たいようけん)
気を発光させて目を眩ます天津飯が生みだした新鶴仙流の技。初期には額にある三つめの目から猛烈な光を発すると解説された[8]。技としては簡単だが、便利なため後に悟空やクリリン、セルが逃走時に使用している。ただしサングラスをかけている相手には効果がなかった。
新気功砲(新気巧砲)(しんきこうほう)
第二形態のセルに使用した技。見た目は気功砲と殆ど変化ないが、連射が可能になり、セルを足止めすることに成功した。その際原作では約10発、アニメでは30発ほど放った。新気砲と表記された事もある。
気合い返し(きあいがえし)
「かめはめ波返し」とも称される。主に気功波系の技に対するカウンター技で、その攻撃をそのまま反射する事が可能。また、気合いで気功波系の技を消滅させる事もでき、ナッパ戦では悟空も使用した。
魔封波(まふうば)
相手を殺すことなく、お札が貼られた容器に封印することができる特殊な技。対魔族での戦いに効果的。鶴仙人と亀仙人の師匠である武泰斗が開発した。命を落とすことが多い危険な技だが、アニメで使用した際は体力こそ大量に消費したものの死亡することはなかった。後に自殺する気は無いシェン(神様)が使用している。
舞空術(ぶくうじゅつ)
全身の気をコントロールしながら放出することによって、空中を飛行する鶴仙流独自の技。後には殆どの戦士が体得した。
光線眼
額の目から発射する気功波で、第23回天下一武道会で四身の拳と併用して悟空に使用。額に両手の人差し指と中指を合わせたポーズから発射する。四身の拳を使用して4人になって放つと、4本の光線が一点に集中して相手を攻撃する。

その他、片手から発射する気功波・魔閃光のような構えで両手から繰り出す気功波等を使用しているが、いずれも技の名前は明らかにされていない。

[編集] 天津飯の戦闘力

作中、書籍などで明確にされている天津飯の戦闘力は以下の3つ。

第22回天下一武道会:180
『ドラゴンボール 大全集7巻』より。決勝戦にて対決した悟空と互角である。
サイヤ人襲来前:250
ブルマの計測したスカウターの数値より。クリリンには勝るが、ピッコロには劣る。
サイヤ人戦:1830
仲間と共に神様の下で修行し戦闘力が上昇。数値は1997年に発売された『ドラゴンボール 大全集7巻』より。

ナメック星編の時は死亡しており界王の下で修行中、人造人間編以降は戦闘力自体が本編で出てこなくなった為、サイヤ人編以降の明確な戦闘力は不明。サイヤ人編では、「パワーだけならラディッツと互角」である戦闘力1200の栽培マンを圧倒しており、ベジータが天津飯の戦闘力に関して、栽培マンやラディッツよりは上だと発言している。だが、戦闘力4000のナッパには腕を切り落とされる等全く歯が立たず、自身の命と引き換えに放った捨て身の気功砲も大きなダメージを与えるには至らなかった。ナッパ戦死後、あの世の界王の下で修行、アニメではその修行の一環としてジースとバータを二人同時に戦い勝利、復活後も人造人間戦に向け餃子と3年間修行。人造人間編では、その時点で誰も手のつけられなかった第2段階のセルを、新気功砲で動きを封じ、アニメでは新気功砲の勢いで人造人間18号を吹き飛ばしている。しかし、セルゲームが開かれることになった際には、サイヤ人親子やピッコロたちと違って精神と時の部屋での修行を辞退するシーンも見られ[9]、結果セルジュニアとの戦いでは一方的に痛めつけられてしまった。魔人ブウ編ではゴテンクス吸収状態の魔人ブウの気功弾を気功砲でかき消している。劇場版では超サイヤ人化していない状態のトランクスと互角の戦闘を行うなど、善戦が見られる。原作でのブウ編以降の修行者然とした服装やアニメでの本人の台詞からも、セルゲーム終了後に武道家を引退したクリリンやヤムチャなどとは異なり、セルゲーム終了~魔人ブウ復活の7年間も厳しい修行を続けていたかのような描写が見られ、魔人ブウも「かなりの達人」と評するなど、最後まで武道家であり続けた。

このように作品後期でも要所で活躍を見せているが、インフレそのものにはついていけず、原作ではサイヤ人編での栽培マン戦以降は敵に勝利していない[10]。そのため所々で「次元(世界)が違いすぎる」という台詞を口にするシーンが存在する。

[編集] 補足

アニメ版では天下一武道会以前から登場し、悟空とも面識があったことになっている。餃子とともに、奇獣・イノシカチョウにわざと村を襲わせては用心棒代を騙しとる等、徹底的なヒールぶりをアピールする初登場となった。

担当声優の鈴置洋孝が2006年8月に急逝した為、プレイステーション2及びWiiで発売された『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』が天津飯役としての遺作となった。前述のとおり、2008年6月5日発売の『ドラゴンボールZ バーストリミット』以降のゲームでは真殿光昭、『ドラゴンボール改』では新たに緑川光がそれぞれ起用されたが、『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』『ドラゴンボール改 サイヤ人来襲』では過去の鈴置の音声を流用している。

[編集] 宇宙人・三つ目人

原作およびアニメでは一切言及されていないが、連載終了後に発行された『ドラゴンボール大全集』において天津飯は宇宙人・三つ目人の末裔であると解説された。それによれば、かつて地球に流れ着き、そのまま地球人として暮らし始めた三つ目人が、天津飯の先祖であるという[11]

天津飯は先祖帰りした特異体質者であり、腕を増やす、分身するといった特殊な技も、元は三つ目人の能力である[12]

[編集] 名前について

名前の由来は日本の中華料理の天津飯であるが、中国に天津飯という名の料理は存在しない。「天津飯」とほとんどの者からフルネームで呼ばれているが、餃子は「天」と呼び、後に「天さん」に変わる。天下一武道会のアナウンサーも「天選手」と呼んでいる。アニメでは「四身の拳」を「天流秘奥」と称し、一族(天家)に伝わる秘密の奥義である事を示す発言をしている。

[編集] ランチとの結末

作中では2人の結末は明らかにされていないが、作者の鳥山明は「ランチは天津飯を追いかけたけど、天津飯も餃子と修行しながら各地を転々としているから見事なすれ違いをしている」と発言している[13]。その後発売された『ドラゴンボール FOREVER』のインタビューの中では、「ランチは1回フラれたけど、しつこく食い下がって結局は一緒にいると思う」と発言している。

[編集] 脚注

  1. ^ 「其之百十三 第22回天下一武道会」
  2. ^ドラゴンボール』第82話「あばれ怪獣イノシカチョウ」
  3. ^ 悟空と初めて戦う頃には、実力では桃白白を上回っていた。
  4. ^ アニメでは人造人間編で「ベジータと同じ服など死んでも着るものか!」と激しく拒絶していた。
  5. ^ セルも使ったが、その際は分身することにより、力が低下する弱点を克服している。
  6. ^ 集英社『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』 P.24
  7. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』 P.24
  8. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』 P.157
  9. ^ 「其之三百九十 悟空と悟飯 外へ」より。
  10. ^ アニメでは北銀河の界王による修行中、四身の拳で2人になり実力が1/2になった状態でそれぞれがギニュー特戦隊のジースとバータに勝利している場面がある。
  11. ^ 『ドラゴンボール大全集』7巻 42ページ
  12. ^ 『ドラゴンボール大全集』4巻 69ページ
  13. ^ 『ドラゴンボール大全集』7巻 122ページ

以上で天津飯に関する核心部分の記述は終わりです。


最終更新 2009年11月9日 (月) 15:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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