太陽の塔 (小説)

太陽の塔 (小説)の最新ニュースをまとめて検索!

文学
File:Lit.jpg
ポータル
各国の文学
記事総覧
出版社文芸雑誌
文学賞
作家
詩人小説家
その他作家

太陽の塔(たいようのとう)は森見登美彦長編小説2003年(平成15年)第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞。受賞時のタイトルは『太陽の塔/ピレネーの城』である。2003年12月に新潮社より刊行。現在は新潮文庫に収録されている、文庫版解説は森見がファンと公言する本上まなみである(ISBN 978-4-10-129051-5)。

目次

[編集] 概要

この小説は京都大学の男子学生が、ふられたかつての恋人を「観察と研究」という名目で追いかける筋立てである。主人公は決して「未練からのストーキング」と認めておらず、あくまで「なぜ、自分は彼女に一時期とはいえ、あれほど心を奪われたのか」「なぜ、彼女は自分を袖にしたのか」という疑問から「研究」するという、青春小説である。後に山本周五郎賞を受賞し直木三十五賞の候補にもなる森見のデビュー作である。

「京大生の青春の失恋譚」という地味なテーマでありながら、森見らしい妄想と現実が入り組んだ小説である。大森望は森見との対談で「京大生の実態をリアルに描くとマジックリアリズムになる」と評している[1]。ファンタジーノベル大賞では鈴木光司を除く4人の選考委員が推薦しており、井上ひさしは選評で「美点満載の文句なしの快作」と絶賛している[2]

本作は、物語の中心に位置する男子学生四人組(主人公含む)が、異性交遊の経験に乏しい、いわゆる「もてない男」であるかのように描かれている。もてない男の生態を描写した小説の一つとして扱われる場合も有る。だが実際には上述通り、主人公は同じ大学に通う女子大生との交際経験を有している。主人公の親友に当たる男に至っては女子高生と付き合った事が有り、更にもう一人の友人も作中で女性からアプローチを掛けられる。結果、異性との関係性が全く描かれないのは、四名中一名のみ。



注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] あらすじ

京都大学農学部の5回生で現在自主休学中の「私」は、かつての恋人「水尾さん」を研究すべく観察し、240枚にわたる大レポートを書き上げていた。水尾さんから一方的に「研究停止」の宣告を受けながらも自らの調査能力と研究能力、そして想像力をフル活用し研究を続けていた。

そんな中、水尾さんを追いかけるもう一人の男「遠藤」と出会う。遠藤はあらゆる手段を使って「私」の研究を妨害するが、「私」も負けじと報復する。ある日暴漢に襲われそうになった「私」は遠藤に助けられ、遠藤から水尾さんを追いかける理由を聞かされる。

やがてクリスマス四条河原町ええじゃないか騒動がおこる。


以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ "森見登美彦&大森望 対談". 角川書店. 2008年11月13日 閲覧。 初出「本の旅人」2006年12月号
  2. ^ "第15回 日本ファンタジーノベル大賞 選評". 新潮社. 2008年11月13 閲覧。

[編集] 外部リンク

[編集] 関連項目


日本ファンタジーノベル大賞
第14回
2002年
『ショート・ストーリーズ』(西崎憲)
第15回
2003年
『太陽の塔/ピレネーの城』(森見登美彦)
第16回
2004年
『ラス・マンチャス通信』(平山瑞穂)

最終更新 2009年7月12日 (日) 11:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【太陽の塔 (小説)】変更履歴

ご利用上の注意