女書
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| 女書 | ||
|---|---|---|
| 類型: | 音節文字 | |
| 言語: | 城関土話 (中国語の土話) | |
| 時期: | 19世紀半ば頃 (異説あり) -現在 | |
| 親の文字体系: | 漢字 女書 |
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| Unicode範囲: | 割り当てなし(追加多言語面に追加を提案中) | |
女書の例。上からそれぞれ「女」「書」の文字を表す。 |
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女書(にょしょ、簡体字:女书、漢語ピンイン:nǚshū)は、中国南部の湖南省江永県などの地域において、専らヤオ(瑶)族の女性により用いられた文字。絶滅の危機に瀕している。
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[編集] 特徴
女書の文字はこれまでに約1000-1500文字が収集されている。各文字は「点」「縦棒」「斜線」「弧、折れ線」の4種類の筆画からなっており、これら筆画は細く書くことが良しとされる。文字の形状は縦に長い菱形である。中国語や日本語の伝統的な書き方と同じく、右縦書きで書かれる。
女書は音節文字である。すなわち、ひとつの文字が同じ音節で表される複数の意味を区別せずに、ひとつの文字で書き表す。多くの文字が漢字を故意に変形して作られたが、一方で伝統的な刺繍の模様から派生したとみられる字もある。
近年の使用範囲として、湖南省江永県、道県、江華ヤオ族自治県が知られている。江永県県城の土語の発音に合わせて作られており、周辺の地域では土語の発音が異なるが、県城土語の発音によって読まれるため、県城から広まったものと考えられる。
基本的に県城土語の音節に合わせて一音節一字の女書が用意されているが、例外的に、音節があっても文字がない例、異体字がある例、一字で複数の読み方がある例も見出される。
女書は日常的に筆記の用途に用いられるほか、「三朝書」と呼ばれる新婦への詩を記した贈り物にされることが多く、また、文字自体が刺繍の柄としてもしばしば用いられた。
[編集] 歴史
近年まで、江永県を含む地域では女性が漢字(=男書)を学習することは良しとされてこなかった。女書はこのような状況下で生み出され、姉妹や兄弟の妻など、主に女性親族の間で秘密裏に用いられてきた。また、男性が女書を学習することは厳禁とされた。また、工芸品などの模様のようにして文字を偽装することも行われた。多くの文書は一行につき5文字または7文字で構成された詩の形をとった。
判明している限り最も早期の女書による記載は、太平天国時代(清後期)に製造された彫母銭に見られる。この貨幣の裏面には女書で“天下婦女”、“姉妹一家”と記されている。
太平洋戦争中には日本軍により女書の使用が抑制されたとされる。中国人による暗号文書としての使用を懸念したためであった。
女書は数百年にわたり存在してきたものであるが、最近までその存在はほとんど外部に知られていなかった。1982年、武漢大学の宮哲兵教授により「再発見」され、学術的研究が開始された。
文化大革命以前においては、女書による文書は著者の死去に伴い殉葬品として焼却する習慣があった。また文革期には多くの女書による作品が破棄された。このため、女書による作品で現存するものはきわめて少ない。文革後、女性の文化水準の向上に伴い、女性は女書によらずとも互いの交流が可能になり、女書の使用価値は減少した。その結果女書の学習者は激減し、女書は絶滅の危機に瀕し始めることとなる。
2005年9月、湖南省東安県芦洪市において女書を刻んだ石碑が発見された。この碑はその磨耗の程度から数百年もの間風雨に晒されてきたものとみられ、従来考えられてきた女書の成立年代以前に製作されたものと考えられている。さらにこの石碑の発見により、女書の書かれた物体の材質、用いられた地域、使用者の性別などに関して新たな知見がもたらされた。[1]
[編集] 現状
2004年9月30日に女書の最後の自然伝承者である陽煥宜が98歳で死去した。
絶滅の危機の中で、学習して継承を目指す、何艶新のような人もいるがごく少数である。
現在中国政府は女書の保護を重視している。研究拠点と観光地を兼ねた「中国女書村」が2003年に湖北省宜昌に開設された。
[編集] 女書による作品
女書による作品の多くは「三朝書」(三朝书、 sānzhāoshū )という形式である。これは布を綴じて製作した小冊子であり、義姉妹(结拜姊妹、 jiébàizǐmèi )または母により、女性の結婚時に贈られるものであった。「三朝書」には詩が書かれており、結婚して三日目の女性のもとに届けられる慣わしであった。これらの詩は結婚した女性の幸福を願い、また村を離れて結婚する女性への悲しみの念を表すものであった。
その他、詩や歌詞などを帯や紐、衣服などの日用品に織り込むこともあった。
[編集] 注
- ^ 光明日报 「湖南东安发现珍贵碑刻女书」2005年9月26日、中国語
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- World of Nushu 女書世界
- 詩の一例(英語)
- Omniglot.com(英語)

