始球式
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始球式(しきゅうしき)とは、スポーツ(主に球技)における試合開始前のセレモニーである。担当するのは主催者や来賓など現役選手以外の人物が務めることが多い。
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[編集] 野球
野球における始球式(Ceremonial First Pitch)は、試合開始前に投手役の人がマウンドから捕手役に向けて投球する。投手役は来賓が務める。捕手役には試合に出場する選手(あるいは監督・コーチ)でその来賓にゆかりのある人物が務めることがある(例えば、仰木彬がシアトル・マリナーズの始球式に招かれた際には愛弟子のイチローが捕手を務めた)。基本的に打席に打者は立たない。以前は、客席の来賓からグラウンド上の選手へボールを投げ渡す方式が取られていた。
[編集] アメリカにおける始球式
アメリカにおける始球式は、アメリカ合衆国第27代大統領だったウィリアム・ハワード・タフトが、1910年にMLBのワシントンDCにある地元球団『ワシントン・セネタース』の開幕式で、始球式を行ったことが最初である。これは、当時太りすぎのタフトを見かねた側近が、タフトに運動をさせようとして野球での始球式を思いついたことがきっかけと言われている。これ以降歴代の大統領が、同球団の開幕式で始球式を行うことが恒例行事となった。
[編集] 日本における始球式
日本では、試合開始前に投手役の人がマウンドから打者に対して投球する。試合開始前の攻守の状況で始球式が行われるため、投手役の人は先攻チームの1番打者に対して投球をすることになる。また、捕手も後攻チームの先発捕手が務める(例外として、2006年8月6日の夏の甲子園の始球式では、前年に人命救助をした京都府立久美浜高等学校の野球部員4名が始球式を務めたため、投手役のほか、打者役と捕手役も同校の選手が務めた。このほか、上空のヘリコプターから投下されたボールをグラウンドで拾って投手役に渡す役も設定された)。甲子園大会の始球式では文部省の政治家(2001年以降は文部科学省の政治家)が投手役を務めることが多かった。
記録に残っている最古の始球式は1908年11月22日にアメリカの大リーグ選抜チームと早稲田大学野球部の試合における大隈重信の始球式とされる[1]。大隈重信の投球はストライクゾーンから大きく逸れてしまったが、早稲田大学の創設者、総長、政治家である大先生の投球をボール球にしてはいけないと考えた早稲田大学の1番打者がわざと空振りをしてストライクにした。これ以降、1番打者は投手役に敬意を表すために、始球式の投球をボール球でも絶好球でも空振りをすることが慣例となった[1]。これらの日本式の始球式はその後、アジアの国々にも広がっている。
しかし、始球式の投球を打つ打者や振らない打者も存在する[1]。始球式の投球を打つ打者の代表として新庄剛志(阪神・北海道日本ハムなどに在籍後、現役引退)がおり、「いつの日か始球式のボールをスタンドに運びたい」と語っていた。打者が振らなかった例として、1964年のオールスター第3戦で山内和弘が捕手との雑談中に投手役の投球を見逃した例がある。始球式の投球を空振りしなくても特に罰則規定はない(※ただし投手役はスポーツ選手でない場合も多く、ピッチャー返しを打つと危険であるため、わざと空振りするのは投手役の負傷を防ぐ目的もあるともいわれている)。
近年は中継テレビ局で放送しているバラエティ番組やドラマの出演者をはじめ、芸能人が番組宣伝の一環で行うケースも増えている。また球団のレトロ企画として往年の名選手が行う場合(投手出身者に限らない)や、地域密着型を目指してファンクラブの小学生が行うケースもあり、多様化が進んでいる。
引退選手の最終試合の始球式を選手の子息などが務めることも良くある。
[編集] ラグビー
ラグビーではペナルティキックを行う。キック力を要する事からサッカー選手などが招待される事が多い。
[編集] バレーボール
バレーボールでは、サーブを行う。
[編集] アイスホッケー
アイスホッケーでは、センターライン中央のフェイスオフ・スポットでフェイスオフを行う。
[編集] サッカー
サッカーでは、コート外からボールを蹴ってコート内の審判にパスをする。正式には「キックイン」と呼ばれる。
スポンサー関係者、地元自治体の首長、チームゆかりの有名人、サポーター代表などが務める。
PKを蹴る場合もある。
[編集] バスケットボール
バスケットボールでは、ティップ・オフを行う(ティップ・オフ・セレモニー)。来賓が選手のひとりにパスを渡し、ドリブルしてシュートを決めるのが通例である。
[編集] ゴルフ
ゴルフでは、最初のパーティーがラウンドをはじめる前に、招待者がスモークボールを1番グラウンドのティーグラウンドから打つことが多い(行われない場合も多い)。
[編集] 脚注
- ^ い ろ は 幸運社 『意外と知らないもののはじまり』 PHP文庫、2002年、p.249。ISBN 4-569-57841-1。

