学制
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学制(がくせい)
学制(がくせい、明治5年太政官布告第214号)とは1872年9月5日(明治5年8月3日)に公布された、日本にて最初に学校制度を定めた教育法令である。教育令(明治12年太政官布告第40号)の公布により、1879年(明治12年)9月29日に廃止された。
目次 |
[編集] 沿革
- 1867年(慶応3年):五箇条の御誓文
- 1871年(明治4年):文部省設置(大学ヲ廃シ文部省ヲ置ク)
- 1872年(明治5年):学制公布
- 1873年(明治6年):学制による大学区分制定
- 1879年(明治12年):東京学士会院規則
- 1879年(明治12年):教育令公布
- 1880年(明治13年):教育令改正
- 1886年(明治19年):学校令公布
- 1886年(明治19年):帝国大学令発布
- 1886年(明治19年):師範学校令発布
- 1887年(明治20年):学位令発布
- 1888年(明治21年):官立大学・官立高等学校制定
- 1890年(明治23年):教育勅語
- 1894年(明治27年):高等学校令
- 1898年(明治31年):高等女学校令
- 1898年(明治31年):私立学校令
- 1898年(明治31年):図書館令
- 1900年(明治33年):小学校令全面改正
- 1903年(明治36年):国定教科書制度
- 1903年(明治36年):専門学校令
- 1907年(明治40年):小学校令改正
- 1918年(大正7年):大学令
- 1918年(大正7年):高等学校令
- 1920年(大正9年):帝国美術院規程
- 1920年(大正9年):学位令改正
- 1926年(昭和元年):幼稚園令
[編集] 概要
「学制」はフランスの学制にならって学区制をとっている。第3章で全国を8の大学区に分け8大学校の、1大学区を32中学区にわけ256中学校の、1中学区を210小学区にわけ53760小学校を置くことを定めた。翌年に改正され、大学区は7大学区に改められて実施された。
詳細は「学制による大学区分」を参照
[編集] 学区
[編集] 当初の学区割り
以下は学制頒布当初の学区のリストである(先頭が大学本部の置かれた府県)。
- 第一大区
- 第二大区
- 第三大区
- 第四大区
- 第五大区
- 第六大区
- 第七大区
- 第八大区
[編集] 改定後の学区割り
翌年大学区が改定され七大学区とし中学区は239区、小学区は42451区に改められた。これに伴い石川県の大学本部は廃止され第三大学区と第四大学区が統合し以下学区の番号が繰り上がり、青森県の大学本部が宮城県に移された。1年間で公立私立あわせて12558校の小学校が設立された。
改定後の学区は以下の通りである。
- 第一大区
- 第二大区
- 愛知県、静岡県、浜松県、岐阜県、三重県、筑摩県、石川県、敦賀県
- 第三大区
- 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、堺県、和歌山県、飾磨県、豊岡県、高知県、名東県、岡山県、滋賀県
- 第四大区
- 第五大区
- 長崎県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、小倉県、大分県、福岡県、三潴県
- 第六大区
- 新潟県、相川県、新川県、置賜県、酒田県、若松県、長野県
- 第七大区
- 青森県、福島県、磐前県、水沢県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県
[編集] 学校種
第20章からは小学校について定めており尋常小学、女児小学、村落小学、貧人小学(仁恵学校)、小学私塾、幼稚小学、廃人学校について規定している。尋常小学校は下等4年、上等4年に分けられた。但し、幼稚小学は実現に至らなかった。
中学校は第29章から定められており、やはり上下2等(各3年)に分けられている。また中学に相当するものとして変則中学、家塾、中学私塾が定められている。
第33章からは夜間の職業学校として諸民学校を定めている。諸民学校には農業学校、通弁学校、商業学校、工業学校が定められた。
大学は「高尚の諸学を教る専門科の学校」で理学、文学、法学、医学を置くことが定められた。
だが国民の負担が重いなど実情にあわず、教育令の施行によって廃止された。
以下は詳しい学制の仕組み(進路)である。
[編集] 初等教育機関
| 学校種 | 修業年限 | 修業年齢 | 進路先 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 小学校下等科 | 4年制 | 6~10歳 | 中等教育1 |
| 2 | 女児小学、村落小学、貧人小学(仁恵学校)、小学私塾 | 4年制 | 7~11歳 | なし |
[編集] 中等教育機関
| 学校種 | 修業年限 | 修業年齢 | 進路先 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 小学校上等科 | 4年制 | 10~14歳 | 中等教育2,3,4/高等教育6 |
| 2 | 中等学校下等科 | 3年制 | 14~17歳 | 高等教育3,6/修了次第入学 |
| 3 | 外国語学校下等科 | 2年制 | 14~16歳 | 高等教育2,7,9,11 |
| 4 | 外国語教師ニテ教授スル中学校予科 | 1年制 | 14~15歳 | 高等教育4 |
| 5 | 諸民学校 | 年限不定 | 男子:15歳~ 女子:18歳~ |
なし |
[編集] 高等教育機関
| 学校種 | 修業年限 | 修業年齢 | 進路先 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 師範学校 | 2年制 | 20~22歳 | なし | |
| 2 | 外国語学校上等科 | 2年制 | 16~18歳 | なし | |
| 3 | 中等学校上等科 | 3年制 | 17~20歳 | 最高学府1 | |
| 4 | 外国語教師ニテ教授スル中学校 | 下等科 | 3年制 | 15~18歳 | 高等教育5 |
| 5 | 上等科 | 3年制 | 18~21歳 | 最高学府1 | |
| 6 | 外国語教師ニテ教授スル医学校 | 5年制 | 14~19歳 | なし | |
| 7 | 諸芸/理/医学校 | 予科 | 3年制 | 16~19歳 | 高等教育8 |
| 8 | 本科 | 4年制 | 19~23歳 | なし | |
| 9 | 工業/法/鉱山学校 | 予科 | 3年制 | 16~19歳 | 高等教育10 |
| 10 | 本科 | 3年制 | 19~22歳 | なし | |
| 11 | 獣医/商業/農業学校 | 予科 | 3年制 | 16~19歳 | 高等教育12 |
| 12 | 本科 | 2年制 | 19~21歳 | なし | |
| 13 | 商業/農業/工業/通弁学校 | 年限不定 | (16歳)~ | なし | |
[編集] 最高学府
| 学校種 | 修業年限 | 修業年齢 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 大学校 | 年限不定 | 20、21歳~ |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 明治5年太政官布告第214号 - 文部科学省
- 学校系統図 - 文部科学省


