宇宙一の無責任男
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『宇宙一の無責任男』(うちゅういちのむせきにんおとこ)は吉岡平のライトノベル小説『無責任艦長タイラー』から始まった、連作シリーズタイトル。
目次 |
[編集] 概要
「宇宙一の無責任男」を初めとする最初のシリーズは1989年1月より富士見ファンタジア文庫より刊行された。シリーズの担当挿絵画家は当初は都築和彦が担当していたが、後年のアニメ化の影響を受けて外伝5巻以降のシリーズ挿絵画家は平田智浩に変更されている。
続編としてタイラーの子供や孫、玄孫(孫の孫)などが主人公の無責任キッズ、無責任カルテット、無責任三国志がある。
また2001年11月からはファミ通文庫レーベルよりアニメ設定を踏襲させた本編のリライト作品真・無責任艦長タイラー、無責任提督タイラーや、それら作品への布石となる前章的作品無責任三銃士(2000年6月刊行)無責任黙示録(2001年2月刊行)などが発刊されている。こちらの挿絵イラスト担当画家は吉崎観音および藤本秀明(本文およびカバー、口絵挿絵・キャラクターデザイン)江田恵一(メカデザイン)である。
また、シリーズ初作の一部分が無責任艦長タイラーのタイトルでアニメ化されている。
作者は植木等の東宝映画『無責任男シリーズ』のファンで、この主人公平均(たいら ひとし)がもしスタートレックシリーズ的宇宙船の艦長になったら、といった構想で書かれていた(これについてはあとがきでも冗談めかして語られている)。転送機やフェイザー、ワープなど、スタートレックに登場する技術も多く登場し、ラアルゴン帝国はクリンゴン帝国がモデルである。
原作とアニメではキャラの設定などが大幅に変わっていて、主人公のジャスティ・ウエキ・タイラーが小説では20代後半のノッペリした不細工顔のロリコンのおっさんであり、艦長から提督、元帥、更には大統領にまで出世するのに対して、アニメでは20歳でそれなりの顔で駆逐艦艦長(少佐)のまま活躍し続けるという設定になっていたり、アニメではキャラ全体の年齢が若くなっている。
原作者の吉岡は当初はアニメ化の際の設定変更に対して「原作の世界観を壊している」と不快感を示した事があったが(小説のあとがきでもそれを匂わせるような面が見受けられる)、後に原作との差を解消するためアニメ設定にあわせて本編をリライトした真・無責任艦長タイラー、無責任提督タイラーシリーズを執筆した。
[編集] 設定
21世紀以後、地球以外の太陽系惑星や巨大衛星に進出した地球人類移民は西暦2093年(宇宙暦101年)に独立を宣言して統合地球政府に宣戦、最初に地球外惑星の独立を唱えたマリウス・ボルツの誕生日である西暦1993年1月25日を元年とする宇宙暦を導入した。西暦2098年(宇宙暦106年)に地球外惑星側の勝利に終わって体制も一新され、以後宇宙暦が統一暦となる。宇宙暦188年(以後宇宙暦省略)にワープ航法が開発され、翌年に太陽系外への地球進出が開始される。その際に宇宙空間に微妙な空気と重力の存在が確認され、無重力・真空を前提としたこれまでの宇宙観は見直しを迫られた。ところが、208年に「ぶちこわしの一週間」と呼ばれる核戦争が勃発(この際にいくつかの大陸が消滅し、朝鮮半島やインドシナ半島などは「島」となった)、以後地球は5228年に浄化が完了するまでの5020年間、人類は地球を離れる事になる。その後、6556年にラアルゴン帝国との戦争が勃発、そして7000年に物語が始まる事となる。
[編集] 惑星連合
地球人類を中心にした惑星国家の連合体。主人公のジャスティ・ウエキ・タイラー達は惑星連合宇宙軍所属であり、初期から中期までは宇宙軍を舞台に展開する。議会制民主主義であり、敢えて元首を置かない完全合議制を取っている。しかしそのために中期までは宇宙軍の、後期はタイラー一族の勢力が強く、政治家たちの動向が書かれることはほとんど無い。また、宇宙軍は伝統的に日本人の派閥が強いとされる。また、地球中心体制に不満を持ち、独立を企てる惑星もある。
「颱宙ジェーン」対策のためタイラーがラアルゴンに協力した時は一時的に降伏し、ラアルゴン主導の統一国家「汎銀河共和国」が発足。タイラーを大統領とする大統領制になった。颱宙問題が解決すると、ラアルゴン、惑星連合はそれぞれ「汎銀河共和国」内の緩やかな連邦国家となった。しかしタイラーの「銀河三分の計」により汎銀河連合共和国、ベルファルド・コーポレーション、バグジー・スレイ帝国に三分裂した。前二者は共和制とは言え事実上タイラー一族の世襲国家であり、後者はもちろんバグジー(父がラアルゴン皇族で母がタイラー一族)の世襲である。
[編集] ラアルゴン帝国
惑星ベヒモスを中心にした絶対君主制国家。軍政を敷き、住民は勇猛果敢で冷静沈着といわれる(ただ、後者の設定については序盤だけ)。紅毛碧眼で、女性の容姿は地球人とほとんど変わらないが、男性は毛深い。しかし交配は可能。強大な軍事力を持ち、惑星連合宇宙軍との戦争を終始優勢に進めるが、タイラーには敵わなかった。のちに立憲君主制に移行し、皇帝は残しつつ「ラアルゴン共和国」に国号を改めた。
[編集] 各巻題名
[編集] 宇宙一の無責任男
- 無責任艦長タイラー
- 明治一代無責任男
- ワングの逆襲
- 無責任元帥タイラー
- アザリン16歳
- タイラー大逆転
- 無責任大統領タイラー
- 風速四十光年
- 永遠なれ無責任男
[編集] 宇宙一の無責任男シリーズ 外伝
- 銀河無責任時代
- 大宇宙のサムライ
- 緋(あか)き獅子
- 厳冬惑星ホロシリの叛乱
- カトリくんタンマ
- 我が名はヤマモト
[編集] 無責任キッズ
- 暗黒太陽小町
- WHY?の嵐
- 燃えてキサラ
- 時先案内人
- 銀河嫁取物語
[編集] 無責任カルテット
- 君の名はマチコ
- 天使・失格
- 邪教殲滅
- 決戦!薔薇色星雲
- 銀河賛唱
[編集] 無責任三国志
- 諜略トライアングル
- 冷たい三角関数
- 炎のトリコロール
- 奇跡のトリニティー
- 三匹快進撃
- 三羽烏登場!
- 三つの王冠
- 試練の三番勝負!
- サード・ビッグバン
- 輝け!トライスター
[編集] 無責任黙示録
- ファイナス電光石火
- to hurt -トゥ ハート-
- ダブルプリンス
- 勝ってはいけない
- 恩讐の彼方に
[編集] 無責任三銃士
- 上
- 下
[編集] 真・無責任艦長タイラー
- 真・無責任艦長タイラー 1入隊編
- 真・無責任艦長タイラー 2奮闘編
- 真・無責任艦長タイラー 3邂逅編
- 真・無責任艦長タイラー 4虜囚編
- 真・無責任艦長タイラー 5復活編
- 真・無責任艦長タイラー 6凱旋編
- 真・無責任艦長タイラー外伝ラヴアンドウォー(上)
- 真・無責任艦長タイラー外伝ラヴアンドウォー(下)
[編集] 無責任提督タイラー
- 無責任提督タイラー 1華燭編
- 無責任提督タイラー 2失墜編
- 無責任提督タイラー 3叛逆編
- 無責任提督タイラー 4帰還編
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場キャラクター
[編集] 宇宙一の無責任男
[編集] タイラー一家
タイラー一家(アニメ版では「そよかぜ」クルー)のキャラクターについて解説する。
- ジャスティ・ウエキ・タイラー
- 声 - 辻谷耕史
- 本編の主人公。
- 原作では三流の銀河産業大学に一浪・一留して卒業後「楽がしたいから」と宇宙軍に二等兵として志願入隊する。奇想天外な作戦と強運によって二等兵→少尉→少佐→中佐→大佐→少将→二等兵(「信濃」事件による降格)→大将→元帥と怒涛の大出世を遂げ、最後には大統領にまでなる。若くして第一線を退いたかに見えたが、その後も晩年に至るまで隠然たる影響力を持ち続けた。初期は強運と山勘、おべんちゃらの上手さ(ただし陰で他人の悪口を言う行為だけは絶対に行っていないため「裏表のある人間」という評価は皆無であった)だけの存在で、それ以外の評価は最低レベルだったが、中盤以降は強運と智謀を兼ね備えた絶対的な存在になって行く。
- 大学時代に占いで130歳まで生きると言われたが本当に生き延びた。ユリコとの間に一男二女。
- 実はカトリも舌を巻く程の操舵の名手だが、そうと知らないヤマモトは絶対に彼に舵輪を握らせようとはしなかった。
- 名前の由来が「植木等」と「平均(たいらひとし)」であることは言うまでもない(父親のアベレッジ・ウエキ・タイラーがより「平均」に近い)。しかし、巻が進むにつれ、植木等(とクレイジーキャッツ)の要素は薄れて行く。また、明治時代にタイムスリップした時(『明治一代無責任男』参照)は「日本一(ひのもと はじめ)」と名乗った。
- 『真』での変更点
- 富士見版の外見は黒髪&黒眼と典型的なモンゴロイドだが、金髪碧眼の美形に変更されている。また父親も一介のサラリーマンから住職に変更(ちなみに植木等の父は住職であるが、タイラーの家は真言宗であり、植木の家は真宗大谷派である)。既に他界はしているが、実家は姉が婿を取る事で継いでいる。出身地も地球から惑星「天神」に変更。志願動機は、借金逃れのために変わっていて、大学も中退している(しかし、結局給料を差し押さえられている。大学は後に卒業扱い)。
- 富士見版では心理描写がほとんど無く、つかみ所のない人物として書かれているが、内面がかなり語られるようになっている。
- ユリコ・スター(原作ではのちにユリコ・タイラー)
- 声 - 天野由梨
- 原作ではタイラーと結婚する。宇宙軍を狙った反政府テロの人質にされるが、二等兵だったタイラーに救出されたのが出会い。当初は毛嫌いしていたが、いつの間にか相思相愛の関係に。結婚前はミフネの秘書を務める。事務作業では右に出るものはなく、オペレーターとしても優秀である。また、お茶を入れる技術は職人芸あるいは芸術とさえ呼べる程である。結婚後はタイラーを掣肘できる数少ない一人として支え、一族の長老的存在になっていった。タイラーよりも長く、150歳まで生きている。
- 名前は星由里子から。
- 『真』での変更点
- 富士見版では殆ど詳しい説明もなくタイラーに惹かれているが、エピソードを増やす事(タイラーのプロポーズの挿入等)で彼女の心情の変化が富士見版以上に描かれている。性格はアニメ版に近い。
- マコト・ヤマモト
- 声 - 速水奨
- タイラーの生涯の副官にして最大の犠牲者。山本権兵衛の子孫。漢字では「山本誠」。初期はタイラーを激しく嫌っていたが、やがて彼を補佐することが自分の使命と割り切り、以降は徹底して忠誠を尽くす。しかしタイラーに忠誠を誓ってからも、その規格外の行動は負担が重く、ストレス性の慢性胃炎で3日と置かずに神経洗浄の世話になっている。一時はタイラーとの付き合い方にも慣れたように見えたが、アニメ版の影響で、『無責任キッズ』シリーズ以降は神経質さが再び強調されている。提督としても優秀ではあるが、タイラーやドムには決して敵わない存在として書かれる。
- 原作ではシア・ハスと結婚、『無責任シリーズ』ラストで長男シゲチヨを儲ける。その後子供を1ダース儲け、「子宝元帥」として歴史に名を残す。シアからは「マコちゃん」と呼ばれる(本人は嫌がっている)。
- アンダーソン最高司令長官の次の最高司令長官になり、イサム・フジへと引き継ぐ。
- 空手の達人であり、アシュラン編ではその片鱗を披露する。
- 『真』での変更点
- タイラーとの出会い、シア・ハスとの出会いが大幅に変更。特にタイラーに対する反発はキクチヨの戦死のエピソードを絡める事でより強いものになっている。ハスとの結婚も富士見版ではアシュラン戦役後だが、『真』では信濃事件後に変更。
- キョンファ・キム
- 声 - 三石琴乃
- 朝鮮「島」の出身。漢字では「金京和」。通信担当。ハッカーとしての才能に長け、情報収集も得意とする、ユリコの親友。
- 婚約者のオドン・ベクが艦長だった巡洋艦「ゆうなぎ」を「あさなぎ」艦長だったタイラーが身代わりに利用し、ラアルゴン軍に攻撃させたことを突き止めた。そのため間接的にとはいえ死に追いやったタイラーを憎んでいたが、いつしかその気持ちは薄れていった。後にグエン・ホー・ミンと結婚。50歳の時に娘を出産、ユリコがノリカを出産した時期と重なり、出産した病院まで同じだった為周囲に「何もそこまで一緒でなくても…」と言われる。
- 名前はチョン・キョンファから。
- ハロルド・カトリ
- 声 - 成田剣
- 操舵手。車も宇宙船も操縦できる名手(何故か飛行機の操縦はしないらしい)。アンドレセンが艦長を務める戦艦「フェンリル」の操舵手だったが、「汎アルデバラン会戦(別名・ミフネ家の弔い合戦)」で品定めをしていたタイラーに引き抜かれた。
- 外見は金髪だが中身は日本人で、和食好き。また、B級ニンジャムービーが好みらしい。
- 女たらしで有名だったが、従軍看護師クレアに一目ぼれされ結婚する。退役後はタイラー家お抱えの運転手になる。
- アンドレセンからは「ハリー」と呼ばれる。
- 『真』での変更点
- 同性愛者であり、アンドレセンとは公私に渡り深い関係にあり軍では有名。のちにタイラーにも、想いをよせることとなる。
- 先祖のジョセフィーヌ・キャロン=カペーはタイラーの先祖の一人である平松巌と子を設けているため、タイラーとは遠い親戚である。
- ユーミ・ハナー/エイミィ・ハナー
- 声 - かないみか
- タイラーの恩人・ハナー提督の双子の遺児。ネーミングはザ・ピーナッツの伊藤エミと伊藤ユミから。父親・ハナー提督を含めて、シャボン玉ホリデーの名作コントのパロディである。
- 原作では戦闘機を操り『バブルボール・ジェミニ』のチーム名で戦場で大活躍する。
- ユーミはサカイと、エイミィはヒラガーと結婚する。
- ミッキー・クライバーン
- 声 - 中田和宏
- 海兵隊の一員でキーナンの直接の部下。タイラーファミリーの一員として大出世をする。キーナンの死後はその職を継ぐ。ネアンデルタール人風の巨漢。
- 退役後は警備会社の社長となる(実質的にタイラー家のお抱えで、タイラーの個人護衛)。
- キーナンともに、「パンツァー・リート」を意外なまでの上手さで謡うことが出来る。
- 『真』での変更点
- 莫大な借金を踏み倒す為に軍へ入隊したタイラーの借金を立て替える事で彼に付きまとう。しかし特にタイラー個人に強い思い入れがある訳ではなく、タイラーと同じ行動を取る人間が多かった為、副業のような形で建て替えたにすぎない。
- カール・ビョルン・アンドレセン
- 声 - 柴本浩行
- 元カトリの上司。赤髪・赤髭の巨漢で、ラアルゴンの血が入っていると言われる程、ラアルゴン人の中に入っても全く違和感がない。その為もあってか、後にラアルゴン駐在武官に任命される。
- 原作では「信濃」事件でタイラー達と懇意になり、ファミリーの一員となる。「提督・タイラー、参謀・ヤマモト、艦長・アンドレセン」のチームは最強と呼ばれる。
- 颱宙ジェーン事件のさなか、ラアルゴン帝国の恒星であり信仰の対象であるARA-IIIを犠牲にするプロジェクトに反対するテロリストが仕掛けた爆弾からアザリンを庇い絶命。その眼球は、失明したアザリンへと移植された。
- しかし「脳死には至らなかった」為(『宇宙戦艦ヤマト 完結編』のパロディ)、ドクター・キタグチとヒラガーにより軍艦へと人格が移植される。これはタイラーにも内密に行われ、彼とキーナンの思いがけない復帰を知ったタイラーは、喜びの余り涙を流した。
- カトリからは「カール」、アザリンからは「アンドレ」と呼ばれる。
- 『真』での変更点
- カトリの項で触れたように、同性愛者になっている。また、富士見版では単なる地球人だったが、『真』では実際にラアルゴン人の血が入っている(ラアルゴンからの帰化人、ピエル・アル・ドレスの子孫)。
- コジロー・サカイ
- 声 - 岩田光央
- 漢字では「坂井虎獅狼」。モデルは坂井三郎。惑星フレスコ出身。家業は農家だったが、パイロットに憧れ、父の死を機に宇宙軍に入隊。パトロール艦の偵察機パイロット時代に負傷し、右足を失う。ちなみに義足はドクター・キタグチが製作した(『銀河無責任時代』を参照)。「汎アルデバラン会戦」にて空母航空戦隊に復帰したが、その戦いぶりをタイラーに買われて「阿蘇」の艦載機パイロットとなる。
- ヴィクトリア・イヤハートを失ったことが原因で女が苦手になるがやがて克服、ユーミと結婚する。二人の間に双子の姉妹と男が一人。パイロットの道を歩んだのは息子のみのようである。退役後は農場を営み晩年を過ごした。
- 『真』での変更点
- 富士見版では軍人としてハナー姉妹を鍛えるうちにユーミと深い関係になったが、『真』ではゲームセンターで出会いシミュレーションゲームで対戦までしている。後に双子が入隊した事により何かと気にかけてゆく。
- ヒデサブロー・キタグチ
- 声 - 八奈見乗児
- 名前は北里柴三郎から。外見や性格は『宇宙戦艦ヤマト』の船医佐渡酒造がモデルと思われる。大破したパトロール艦の中を脱出カプセルで漂っていたところを、タイラーが艦長を務めていた駆逐艦「あさなぎ」に拾われて以来そのままタイラー一家に加わる(『銀河無責任時代』を参照)。
- かなりの酒豪(というよりアル中)で、長い航海の中、こっそり持ち込んだ酒と酒保から盗んだ酒を全て飲み尽くし、メチルアルコールにまで手を出した為に失明、ゴーグルの様な義眼を着ける事となる。医者としての腕は酔った時のほうが確かである(逆に酔っていない時は手元が狂う)。
- 彼の義眼はただの義眼ではなく、アルコールを燃料とする様々な機能が組み込まれており、拡大と照明の機能はアザリンの手術の際に威力を発揮した。また、ブラスターが仕込まれており、その「戦果」は美人アンドロイド1体と巡洋艦1隻とゴキブリ数匹。ただし、発射すると自分も猛烈に眩しく、しばらく行動不能になるという欠点がある。
- ハルミ・ナカガワ
- 声 - 岡本麻弥
- 伍長。衛生兵(看護婦)であるが、その実体はラアルゴンのスパイ・ゲッショウのパートナーで、アンドロイドである。モデルはゲッショウの母親。
- アニメでの活躍が目立つが、原作においては殺人を犯すこともためらわない冷酷非情さを見せる。タイラー暗殺に失敗した後、彼の乗艦「阿蘇」に潜入し、乗員の殺戮を試みるが、サカイとキタグチの手で阻止され、破壊された。その時限りの登場で、アニメとは違いレギュラーではない。後にタイラー家によって、予備の記憶チップを用いて再生される(『キッズ』及び『三国志』を参照)。
- 『真』での変更点
- 最初から最後まで殺人兵器としてのアンドロイドの立場を貫く。初登場時は幼い姿で軍の施設の廊下で言い合いをしていたタイラーとヤマモトの前に現れ年金課の場所を尋ねるが、直後年金課に爆弾テロを仕掛け職員の命を奪う。
- タケオ・シラギク
- アニメには登場しない、サカイの最後の同期。「汎アルデバラン会戦」後タイラーに引き抜かれ、サカイともども「阿蘇」の艦載機パイロットとなる。堅実な性格で、血の気の多いサカイの良き女房役を務めていたが、アシュラン戦役「南十字星の戦い」でサカイを庇って戦死する。タイラーファミリーの中で唯一はっきりとした戦死者。
- イラストでは坊主頭の地味な顔であり、サカイと比較して扱いが軽いのはそのせいとも言われる。
- ボブ・キーナン
- 海兵隊の隊長。タイラーファミリーの一員として活躍する。ホロシリの鎮圧時においては既に将官であった為か留守番を言い渡され、スネるという可愛い一面を見せる。
- 颱宙騒動のさなか、ワープ装置に仕掛けられた爆弾を自ら抱え込んで絶命するが、アンドレセンと同様、脳死に至っていなかった為、アンドレセンとは別の艦に人格が移植される。
- イツァーク・ハイフェッツ
- タイラーファミリーの重鎮。かつてはハナー提督の部下であった。三次元軍人将棋の達人で、タイラーに将棋にかこつけて正規の戦略戦術のイロハを伝授した。タイラーはその返礼として、自分が艦隊を率いる時は彼をその後衛にすえる事を約束し、後に果たされる。アンダーソンらと並ぶタイラーのよき理解者で後見人である。
- アシュラン戦役で別働隊を指揮していたが、ティン・シュン率いる10倍の敵艦隊に奇襲を受け、奮戦するも衆寡敵せず艦隊は壊滅。残存艦を脱出させる為に敵を道連れにして旗艦ごとランダムワープを決行、行方不明となる。そんな彼の最後の心残りは、生まれたばかりのタイラーの娘(キサラ)をその手に抱けなかった事だけだった。タイラーは彼を戦死と認定せず、今もその帰還を待ち続けている。
- 名前は、イツァーク・パールマンとヤッシャ・ハイフェッツから。
- 『真』での変更点
- ユダヤ人で、旧姓はシャイロック。タイラーが借金した張本人(正確には、彼の経営する金融機関からの借金)。「ラアルゴン帝国を3つ買い占められる」と豪語するほどの実業家。
- ジェット・シン・ヤスダ
- ヤマモトに先立つタイラーの副官。原作では「そよかぜ」の副長で、突然現れたタイラーに奇跡を見せつけられ心酔する。駆逐艦「あさなぎ」でもタイラーの副官を務めるが、タイラーが「阿蘇」の艦長に就任した際にはタイラーと別れ、「そよかぜ」に艦長として戻った。
- 実直だが結構抜け目の無い性格。三次元軍人将棋の名人で、彼に勝とうとタイラーが発奮したことがハイフェッツとの出会いのきっかけとなった。
- アンダーソン長官の従兵時代にタイラーは、ヤスダの投書を元に、前艦長の公私混同を告発し失脚に追い込んでいたため、ヤスダと「そよかぜ」を間接的に知っていた。
- 軍籍を離れて失踪し、隠遁生活を送っていたタイラーを捜索・発見したのは彼である。のちにタイラーの下で宙雷戦隊司令官となる。
- タイラーからは「ヤスダー!」と呼ばれる(恐らくなべおさみのコントから)。
- 名前の由来はクレージーキャッツの安田伸とプロレスラーのタイガー・ジェット・シンから。
- グエン・ホー・ミン
- インドシナ「島」の出身。これと言った活躍はなかったが、随所で存在感を出す。『明治一代無責任男』で九十九里浜でキムの背中にオイルを塗った縁で付き合い出し、後に結婚。
- イサム・フジ
- フジ参謀の一人息子。父親を反面教師とし、タイラーを尊敬している。アシュラン戦役時には幼年学校を中退、一兵卒としてタイラーに付き従う。タイラーの一番弟子。
- ユリコ、キサラ奪回作戦にも参加して地球に降り立つが、その時の経験がトラウマとなり、その後は生涯、デモンストレーションの時ですら戦車にだけは乗らなかった。理由をマスコミに聞かれ「暗い!狭い!怖い!」と答えたという。
- アシュラン戦役後は幼年学校に復学を認められ翌年卒業、士官学校に進学してすぐ卒業扱いになり、大佐に昇進。颱宙ジェーン事件のさなか、「銀河解放同盟」を自称し反乱を起こすが、颱宙から世間の目をそらすための彼なりの陽動作戦で、不満分子を自分の配下として囲ってしまう意図もあった(とはいえ、鎮圧に差し向けられたザンギエフと、父のススムの艦隊を一蹴している)。また、途中からは実質タイラーの非公然部隊、工作員として活動した。階級も剥奪されないどころか昇進し、10代で少将になった。
- 颱宙問題解決後に帰順。いったん辺境勤務に回されるが、復帰後はタイラーに負けない程の大出世を遂げ、20代で最高司令長官に登りつめ、「百勝元帥」として名を残す。彼の在任期間は惑星連合宇宙軍の第二次黄金期といわれた。しかし最後までタイラーには頭が上がらず、以降の惑星連合宇宙軍はタイラー一族の傀儡になっていった。
- アシュラン戦役での縁から、後にアザリンと結婚する。異例の早い出世は、アザリンの皇配として釣り合うには将官でなければならないという政治的配慮もあった。
- 『真』での変更点
- 家庭環境などから、不良になっている。また、幼年学校に入らず、いきなり一兵卒として志願している。アザリンには、信濃事件の際に一目ぼれしている。
- トオル・ジョーニアス・ヒラガー
- 名前は平賀譲から。作者いわく「何にでも隠しコマンドと自爆装置をつけたがる危険人物」。モデルは作者自身という説もある。自他共に認めるおたく。
- 元は軍用ソフトハウス「タムコ(元ネタはタイトー+ナムコ)」の社員だったが、その才能から軍に引き抜かれる。人工知能を搭載した新鋭戦艦「信濃」を作り上げるが、精密に作りすぎた為に自我が芽生えて暴走、大騒ぎとなる。
- 「ハードはヒラガー、ソフトはタイラー」と呼ばれる程の実力者で、タイラーとは違う意味での救世主だが、その性格が災いしてか誰にも感謝されていない。特にアンドレセンには嫌われている。
- 後にエイミィと結婚。男女ひとりずつをもうける。二人の血がうまく混ざりあった為か、父親そっくりの息子は戦闘機の設計を希望し、娘は戦艦の操縦を希望する。
- 『真』での変更点
- 富士見版では低身長に太った体型と一昔前のオタク風だったが、『真』では二枚目・長身と一変している。しかし性格は殆ど変更がなく、白衣のポケットには常に人形数体を入れている。
[編集] 惑星連合軍
- セッシュウ・ミフネ
- 声 - 麦人
- 惑星連合宇宙軍銀河外周方面艦隊司令官。中将。日本刀「村正(長男の名もムラマサであった)」を携帯しており、怒ると振り回す癖がある。口癖は「かくなる上は腹を切る!」。タイラーの行状を頭痛の種にしており、その名を聞くだけで不機嫌になる。先祖代々軍人の家系で、3人の男子も軍人にするものと決めてかかっていた。しかし全て自分に先立って戦死し、「惑星連合艦隊の乃木将軍」と呼ばれた。
- 彼の奇行に耐え切れず(タイラーの奇行が原因ではあるのだが)ノイローゼとなった(彼に言わせれば「無能な」)秘書が次々とお役御免となり、ユリコが着任するまで長続きした者は皆無であった。タイラー死亡の誤報で弔い合戦として攻め込んだラアルゴン戦で戦死。
- 名前は三船敏郎と早川雪洲から。
- ススム・フジ
- 声 - 西村知道
- 惑星連合宇宙軍参謀総長。中将。「参謀三羽烏」の一人だが、作戦よりもっぱら派閥抗争に血道を上げており、「三人揃って一人前」と揶揄される。任官当時の上官だったミフネの評は「参謀として有能なれど姑息。上官には卑屈にして部下には尊大な小人物」。タイラーを亡き者にしようと色々画策するが、アシュラン戦役では妻子を人質に取られながらも奮闘するタイラーを助けようとしたりと、男気も見せる。イサムが反乱を起こした(実はタイラーと気脈を合わせていた芝居)際は大統領となっていたタイラーに鎮圧を命じられるが、さんざんに打ち破られ命からがら逃げ帰り、辞職を決意した。妻とは政略結婚だったがお互いに愛情は一欠けらもなかった為、彼女との間には子供はいなかった。そういう関係だった為、退役後は一方的に離婚される。
- 退役後は退職金他資産すべてを元夫人に譲渡し、かつての愛人であり、息子イサム・フジの実母、アスカ・コリアと縁りを戻した。その際「女房に食わせてもらう事になるが、この程度が自分には相応」とタイラーに話し、彼から「ヒモは男のロマン」と妙な励まされ方をした。
- 名前は藤田進から。ただし、本作での名字の漢字表記は「富士」。
- ロベルト・J・ハナー
- 声 - 西川幾雄
- 退役中将。タイラーが師と仰ぐ、惑星連合宇宙軍の名将。ユーミィ・エイミィの父親。半ば寝たきりで、娘の看病を受けて暮らしている。娘目当て半分で世話を焼くタイラーに感激し、タイラーを取り立ててくれるよう旧知のアンダーソンに手紙を送った。このことがタイラーの出世の糸口になった。
- 名前は恐らくハナ肇から。
- アドリアン・アンダーソン
- 惑星連合宇宙軍最高司令長官。元帥。タイラーを寵愛している。シゲル・ウサミの辞職により最高司令長官となる。タイラーなどの活躍もあって戦線を立て直し、ラアルゴン帝国との講和にこぎ着けたため惑星連合宇宙軍の第一次黄金期を迎えたと評価されている。タイラーほどではないが、信奉者は多い。マコト・ヤマモトに最高司令長官の地位を譲った。
- 『真』での変更点
- 富士見版では大人物としての描写があり、少将時代には提督として戦功も立てている。しかし、『真』では無能さが強調されている。
- キクチヨ・ミフネ
- ミフネ中将の次男。兄も弟も軍人だったが、彼よりも先に戦死した。画家志望だったが、軍人になるものと決めてかかった父に画材は全て捨てられた。ヤマモトより1年上の先輩で、人望厚い性格だったが、父より先にやはり戦死。
- 名前は映画「七人の侍」における三船敏郎の役名「菊千代」から。
- サンジューロー・ミフネ
- ミフネ中将の三男。兄二人の空しい抵抗を見ていたので、幼年学校から進んで宇宙軍入隊を志願した。士官候補生として駆逐艦「ゆうなぎ」乗艦中、なすすべもなく戦死した。セッシュウはキムの内密の報告で事の次第を知り激怒したが、表沙汰にはしなかった。
- 名前は映画「椿三十郎」のタイトルおよび、三船敏郎の役名「椿三十郎」から。
- アキヒコ・ヒラカワ
- 惑星連合宇宙軍「参謀三羽烏」の一人。名前は平田昭彦から。
- ケンイチ・サハラ
- 惑星連合宇宙軍「参謀三羽烏」の一人。三羽烏では比較的穏健かつ良識派。作戦能力もそれなりにあるが目立たない。名前は佐原健二から。
フジ、ヒラカワ、サハラの「参謀三羽烏」は東宝特撮作品や『ウルトラセブン』などへのオマージュ。
- ジェイコブ・ランカー
- タイラーが軍隊に入隊しようと門を叩いた際、面接を行った人事担当者。タイラーの口車に乗り採用を決めた。言わばタイラーを軍隊に入隊させた張本人の為、諸悪の根源としてフジに睨まれ、厳冬惑星ホロシリに左遷させられる。クーデターを起こした彼を討伐に来たのは偶然にもタイラーだったが、タイラーは軍において最初に「自分の才を見出した」存在である彼に密かに感謝しており、タイラーの活躍でホロシリに永遠の春が訪れた後、彼はその口添えにより罪一等を許され、家族を呼び寄せる事ができた。
- 同じタイラーの被害者であったヤマモトには心から同情された。
- アニメ版では人事担当者は無名の扱い。
- 『真』での変更点
- 富士見版ではタイラーのあまりの成績の悪さに採用を迷ったが、『真』ではすんなり採用を決めている。また、イサムの面接も行っている。
- アスカ・コリア
- フジ参謀の愛人であり、イサムの実母。血縁を知り、私的に対面したイサムを軍官僚として冷たくいなしているが、後にイサムに危機を救われ、心を通わせた。
- 『真』での変更点
- フジの公私にわたる側近として、タイラー失脚の策謀を練る描写が大幅に追加されている。
- イワン・ミハイロビッチ・ザンギエフ
- 大佐。アシュランに降伏した際、惑星コルバーで反乱を起こすがタイラーに鎮圧される。しかし、すぐタイラー自身がアシュランに反乱を起こし、その麾下に入る。イサムが反乱を起こすと鎮圧を命じられるが、簡単に撃退された。
- シゲル・ウサミ
- 惑星連合宇宙軍最高司令長官。元帥。宇宙軍始まって以来の無能長官といわれる。ラアルゴン帝国との和平交渉を進めるが、交渉に向かった帝国のゴザ15世が暗殺されたため、惑星連合の仕業と見なされ(実はアシュラン大公国のティン・ルウの仕業)復讐戦を挑まれた。一度は退けたが、レグルス会戦の大敗の責任を取り辞職。アンダーソンが後任となった。
- 『真』での変更点
- 復讐戦を迎撃した時に、既にアンダーソンが長官になっているため登場しない(惑星連合の敗戦に終わっている)。
- ヴィクトリア・イヤハート
- 「大宇宙のサムライ」の登場人物。中尉。パイロットの幹部候補生教官。愛称はヴィッキー。サカイの初恋の人であり、初体験の人でもある。クレイトン大佐の格闘戦至上主義を信奉し、ヘンライン少佐の奉じる一撃離脱戦法と対立していた。サカイと偵察機に同乗しての偵察任務から帰還途中、流れ弾に当たって戦死。
- 名前は恐らくアメリア・イヤハートから。
- ヘンライン
- 「大宇宙のサムライ」の登場人物。少佐。パイロットの幹部候補生教官。イヤハートに気があったが、相手にされなかった。イヤハートの戦死後にサカイに対し侮辱的な発言を行い、公衆の面前で殴り飛ばされた。それが原因でサカイは降格の上偵察機のパイロットへと左遷される。ヘンライン自身はイヤハートの後を追うように戦死した。イヤハート、サカイとの三角関係を、後に面白おかしく取り上げられたという。
[編集] 惑星連合(文官)
- アブドゥーラ・アッラー・ディーン・カシム
- 惑星連合の政治家。本作では稀なアラビア人。惑星連合連邦議会の主席評議員だったが、タイラーが大統領になると首席補佐官となる。しかし、機密事項はタイラーとユリコで決めてしまい、カシムはもっぱら雑務に追われた。
[編集] 惑星連合(民間人)
- コウサク・カヤマ
- タイラーの最初の理解者。モデルは加山雄三。「宇宙の若大将」大学の学園祭でゲストとして来ていたノリコと知り合い、後に結婚。数年で離婚するが一男を儲ける。
- ノリコ・バッハ
- バッハとはドイツ語で「小川」の意味でモデルは小川範子である。人材を求める軍のCMに出演し、それもあってタイラーは軍の門を叩く(実は彼女は、ある事情でタイラーに唇を奪われた事を根に持ち、自分がCMに出演した商品は全て購入する、サービスには加入する事を約束させた上で、軍のCMへの出演を承諾した)。
- オズリック・ランスロー
- 素人歴史家。本業はランの栽培。「大宇宙のサムライ」の著者と設定されている。素人ながら作中では御用学者と一線を画する歴史観が評価されたという。7度も離婚する破天荒な私生活を送り、慰謝料のため身代を潰した。吉岡作品におけるヒゲオヤジ的存在で、他作品にも登場する。キサラより少し年上の世代だが、本編に登場することはない。
[編集] ラアルゴン帝国
- ゴザ16世(幼名:アザリン(アザリン・ド・エル・クラン・ライクン)、原作ではのちにルッチナ1世)
- 声 - 笠原弘子
- 父ゴザ15世と母、兄二人を一度に失った為幼くして即位した。即位から暫くはワングによる独裁政治が行われたが、失脚後は彼女の親政となる。
- アシュラン戦役時に一時は退位するが戦役終了後はラアルゴン帝国を共和国に変え、自ら象徴の立場として政治を行う。
- ラアルゴンに囚われの身となり、脳にチップを埋め込まれて動物同然となったタイラーを「パコパコ」と名付け可愛がっていた。
- 戦役時に知り合ったイサムに惹かれ結婚。
- 『真』での変更点
- タイラーとの関係がかなり親密なものになっている。
- ル・バラバ・ドム
- 声 - 関俊彦
- 別名「赤き獅子」。父はワングの罠にかかり戦死、母も病で死に、恋人も殺されるが不屈の闘志で戦い続ける、タイラーの名ライバル。惑星連合との講和後は官房長官となる。
- 作者のイメージでは、他のラアルゴン人同様ヒゲだらけのマッチョマンだったが、イラストで美男子に描かれて扱いが大きく変わった、という。
- ナク・ラ・ワング
- 声 - 塚田正昭
- 宰相・大僧正。権力に異常な執着を見せ、アザリンの裏で政治を操っていた。
- 敵に背を見せる事を恥とするラアルゴンの中で転進また転進の愚行により失脚・逃亡するが偶然にも「信濃」と遭遇して共同戦線を張る。
- シア・ハス(原作ではのちにシア・ヤマモト・ハス)
- 声 - 三田ゆう子
- 私掠海賊あがりの軍人。女だてらに男勝りの仕事をする女傑だったが、ひょんな事から知り合ったヤマモトに惚れ込み結婚、地球に帰化する。
- ユッター・ド・ロナワー
- 声 - 西尾徳 OVA版:大木民夫
- 老練な将で、アザリンの戦略戦術の師でもある。ドムにも目をかけていた。ガラハン、ドナンの敗死後、自らタイラーに挑むが敗れ戦死。
- 「泥縄を結った」が語源だが、正しくは泥棒を見て(捕らえて)縄を「なう」である。
- ガラゼル・ガ・ガラハン
- ラアルゴンの提督。タイラーの初陣を飾った相手。老朽駆逐艦「そよかぜ」一隻で向かって来たタイラーの行動を深読みしすぎ、34隻を失う惨敗を喫した。御前会議で賜死となり、アザリンのペット・トポトポの餌にされた。
- 『真』での変更点
- タイラーの初陣もロナワーが相手になっており、ガラハンは登場しない。また、ロナワーは更迭されたに留まり、死刑にはなっていない。
- ラクラム・ド・ドナン
- 声 - 円谷文彦
- ラアルゴンの提督。ラアルゴンではロナワーに次ぐ地位だが、戦略家ではなく猪突猛進タイプ。土佐犬に似た顔をした巨漢。タイラー抹殺を命じられるが逆に翻弄され、戦死。
- 『真』での変更点
- ロナワー更迭後の後釜になっている。
- バルサローム
- ドムの副官。始めはロナワーのお目付役としてドナンの副官となるが、彼を見限りドムの配下となる。地味だが堅実な用兵でドムをよく補佐した。アシュラン戦役でフェーザー砲(超大型のレーザー兵器)の照射範囲内から敵艦隊を逃がさぬ為に立ちはだかり、自らも照射を受け戦死。
- ツ・ヅキ
- 宮廷お抱えのデザイナー。アザリンの(露出過剰な)衣服は彼のデザインによるもの。シード教の暗殺者の毒刃に襲われて苦戦する事になったアザリンは彼を恨んだという。
- ペトロ・デ・ニム
- ワング亡き後のラアルゴン参議筆頭とも丞相ともいわれる。
- ランドラ・ラ・セトラ
- ラアルゴンの宮廷科学者で、科学技術庁長官。ラアルゴン学界の重鎮。ワングの遠縁だがその失脚後も地位を保つ。颱宙ジェーンの件でタイラーに敵対し、秘密裏に移民船建造を企てる。しかし表向き反乱を起こしていたイサムの軍勢に破壊され、タイラーの計画に協力することを受諾。しかし、シード教のテロに倒れた。
- ゴザ15世
- ラアルゴン帝国26代皇帝。アザリンの父。宇宙生物学に造詣が深く、研究書「惑星トコスのトキイロスナヤドリ類に見る適応拡散と多様性の実際」を著している。しかし皇帝としては無能で、ワングに実権を握られていた。惑星連合との和平交渉の途上、皇太子バスタップと共にティン・ルウのテロに遭い死亡。
- シード教
- ラアルゴンの太陽、ARA-IIIを崇拝する宗教団体。滅び行くARA-IIIを救うため、多くの生贄を必要とする教義で、暗殺をこととし、ゴザ1世の時代に異端として弾圧されるが、地下活動を続けていた。タイラーが大統領になると再び活発となり、アザリンの命を狙うなどのテロ活動を繰り広げる。ARA-IIIを超新星にする計画を知るとそのテロ活動は頂点に達し、あの手この手で計画を妨害した。
[編集] アシュラン公国
血縁的にはラアルゴン寄りであり、皇帝の血筋が絶えた時一番皇位を継ぐにふさわしい家系であったが、ワングの讒言によりゴザ15世により滅ぼされた一族の生き残り。表向きはラアルゴン帝国に従属していたが、父の、一族の敵を取る為ラアルゴン帝国へ復讐する。その野望はやがて宇宙を手にするという野望へと変わり、アシュラン戦役へとつながる。
- ティン・ルウ
- アシュラン三兄弟の長兄で、アシュラン公国の車椅子の公王。先代ティン・マオが殺された時はまだ若かった為地下へ潜り復讐の機会を待った。アザリンとは乳兄弟の間柄で彼女より4歳年上。一番仲が良く、アザリンは彼を本当の兄のように慕っていた。
- ラアルゴン帝国と惑星連合の戦争に乗じて漁夫の利を得るため、和平交渉の途上にあったゴザ15世を暗殺。惑星連合の仕業に見せかけ、和平を御破算にした。その後「アスキルト平和条約」で停戦が結ばれると、再び両軍に破壊工作を仕掛け、それに釣られたラアルゴン帝国は停戦を破棄。両者の主力艦隊が出払った隙にラアルゴンと地球を急襲、両者を手中に収めた。
- 彼が車椅子なのはアザリンが原因ではあったが、恨んではいない。
- 一度は銀河系を統一したが、タイラーなどが反旗を翻した。最後はアザリンとの一騎打ちを演じるがイサムが放った銃により死亡。2人に銀河の平和を託す。
- ティン・ラオ
- アシュラン三兄弟の次兄でラットバルト選帝公。アザリンより1つ上。三兄弟の中では最も冷徹であり、侵略した土地を制圧するには一番適した性格と言われていた。
- ラアルゴン、アザリンを一番憎んでいたと思われていたが、兄弟から見れば一番アザリンを愛していたかもしれない人物。アザリンとの一騎打ちで死亡。
- ティン・シュン
- アシュラン三兄弟の末弟でアザリア辺境伯。アザリンとは同い年。その立場のせいか実力はあるがやんちゃ坊主の雰囲気が拭えず、主催したパーティーで乱闘騒ぎが起こった際本来ならば抑える立場の彼だったが見るや否や嬉々として乱闘に参加した。
- 一族の敵ではあるがアザリンを憎むことはできず、彼女の安全をタイラーに託した程。
- アシュラン戦役ではタイラーに完膚なきまでに完敗するが2人の兄の死亡、降伏の潔さを認められ銀河最辺境伯に封じられる事で生き延びる。
[編集] その他
- 颱宙「ジェーン」
- 宇宙に発生した超重力の「颱宙」(「台風」ではない)。発見したヘギョン・カン少佐は「ジェーン」と名付けた。星雲が台風にとっての熱源に相当し、銀河系がジェーンの標的にされたことから銀河系滅亡の危機に陥る。その行動は気紛れで、キムによると「まるでタイラー提督」。風速四十光年以上の速度で接近するが、ARA-IIIなどの赤色巨星を銀河中央に集め、人為的に超新星を起こさせ、その衝撃で「横になっている銀河を縦に」移動させ、間一髪かわした。およそ1万年後に、今度は少々の移動では交わせない動きを取って銀河系に再接近する見込み。
- 名前は「ジェーン台風」のもじり。
[編集] 無責任キッズ
- ビクトリー・キサラ・ウエキ・タイラー
- タイラーとユリコの第一子。アシュランにより地球が陥落した日に生まれる。生まれて暫くはアシュラン側に母と共に人質となっていた。
- 成長後は士官学校へ入学、偉大すぎる父を超えようと奮闘。因みに士官学校在籍時の校長はキム。傲慢かつ尊大で、シゲチヨをアゴで使う。父以上の強運を持ち、策謀家。のちに惑星連合宇宙軍は彼女の傀儡になった。
- シゲチヨ・ヤマモト
- ヤマモトとハスの第一子。キサラより2つ年下。親子共々タイラー一家に振り回される運命になるが、本人はそれで結構幸せらしい。女装が似合いユーミィ達の玩具にされたり、ウェディングドレスまで着たりした。
- クム・ナン
- 両性共有の王族。「スリーピング・ビューティー」計画に参加、専用施設がある星でキサラ達と出会い、大きな影響を与える。
- レオナルド・リチャード・カーネギー・デュポン・ミツイ・イワサキ・ロックフェラーⅨ世
- 宇宙を股にかける大財閥の御曹司。通称ディック(ビニールパック・ボンボンとも)。生まれながらに免疫に問題があり、完全に除菌された部屋でしか生きる事ができない。どうしても部屋から出なければいけない時は、やはり完全に滅菌された宇宙服を着るが、重すぎて自力で行動できない。
- キサラの行動力に惹かれ、プロポーズする。
- ハルミII
- かつてタイラー率いる「阿蘇」に潜入し、コジローとドクターにスクラップにされたハルミのデータと保存されていた記憶チップを元に再度作られたアンドロイド。キサラ達を助ける。アニメで初代ハルミの声優だった岡本麻弥の頼みで、このような形で再登場を果たした。
[編集] 無責任カルテット
- ジャスティ・エドワード・ウエキ・ハス・ヤマモト・タイラーIII世
- キサラとシゲチヨの長男、つまりタイラーの初孫でタイラーが一番可愛がっている。通称「エド」。弟一人と妹が三人いる。名前が長すぎて昔から苦労している。両親の強運と不運を併せ持つ。
- 幼い頃に出会い結婚を誓い合ったマチコを探し求め(モチーフは『君の名は』)、邪教集団ブラック・セラフィムに潜入までした。
- カツヤ・ウエキ・タイラー・ジュニア
- タイラーとユリコの長男。エドより3歳年長の叔父。一応タイラー家の嫡男だが本人曰く「家督は姉貴がもっていったようなもので、家を継ぐのはエド」。豪快な性格だが頭は切れ、軍人ではないが艦隊を率いるのを任されるや否や大活躍、「(赤色巨星)番長」の二つ名で活躍する。
- ディスティニー・ノリカ・ウエキ・タイラー
- タイラーとユリコの次女。エドと同い年の叔母。末っ子という事で三人兄弟の中では一番可愛がられ、かつ一番彼の強運を受け継いだ。後にケンと結婚、7人もの子供をもうける。
- ロナルド・ケン・カーネギー・デュポン・ミツイ・イワサキ・ロックフェラーX世
- かつてキサラにプロポーズしたディックの一人息子。通称ケン。母はキサラの友人だったイリナ。人工授精で誕生した為父親の病気は遺伝していない。後にノリカと結婚。
[編集] ブラック・セラフィム
ヤーヴェを師とし、マリアを崇拝する邪教集団。実態はマリア=マチコの為にハーレムを作ろうとしたヤーヴェ=カヤマの歪んだ愛で生まれた。幹部の大多数は「リガの惨劇」の孤児で、事故がトラウマと化して雷を怖がる。宗教団体ではあるものの、軍艦を保有し、指揮系統も軍隊に準ずることから、事実上「軍」の扱いである。
- マチコ・カヤマ
- エドの初恋の相手にして、タイラーのかつての親友コウサク・カヤマとノリコ・バッハの孫。ソーラーシステムの暴走により起こった「リガの惨劇」により両親を失い一時的に叔父夫婦に引き取られ、エドと知り合った。その後祖父・カヤマに引き取られ行方不明となる。
- 邪教集団ブラック・セラフィムの「マリア」として崇拝される。
- ラヤ・キムターク
- ブラック・セラフィムの幹部。「リガの惨劇」の孤児。カツヤのライバルとなる。
- 名前は木村拓哉から。ブラック・セラフィムの主要メンバーの名前はSMAPと少年隊のパロディ。
- カッツ・モリガン
- ブラック・セラフィムの幹部。「リガの惨劇」の孤児。キムタークの副官で弟的存在。
- 名前は森且行から。
- カイ・マサヒコ
- ブラック・セラフィムの幹部。「リガの惨劇」の孤児。無責任カルテットとの因縁が深く、特にエドに強い敵意を抱く。
- 名前は中居正広から。
- シン・カトリ
- カトリの末息子。いじめられっ子だったがブラック・セラフィムの中に自分の居場所を見つけて入信する。
- 名前は香取慎吾から。
[編集] 無責任三国志
[編集] 汎銀河共和国
- イツマ・ウエキ・タイラー
- シリーズスタート時は21歳。タイラーの玄孫でありキサラの曾孫でありエドの孫。父親はエドの長男。タイラーが99歳の時に誕生した。本来は女性として誕生したが11歳の時叔父(エドの次男)に暴行され、女性を捨て男となった。本名はジョアンナ。
- その経験から男性と比較されるのを極端に嫌う。最終的に大統領にまで上り詰める。
- そんな彼女の全てを受け入れ、支えてくれたドミンが命の危機に晒された際全ての持てる力を使い、彼が助かると最大の助力をしてくれた「ベルファルド・コーポレーション」を国家と認め、メディアで自分が女性である事、男性として生きた理由をカミング・アウトする。
- キリヒト・アキヅキ
- イツマの片腕。敏腕の弁護士であり後に大統領となる彼女を支える。大学時代、当初哲学科に在籍していたが、イツマと出会ってから法律科に移籍した。
- オリヴァー・ナサニエル・ポコ・カイゼル・ドミナントV世(ドミン)
- ピピロ王国(7つの小島しかない小国)の第7王子。その身分ゆえに少しでも祖国のためになろうと大学で海洋プラント開発を専攻する。大学卒業後はイツマが経営する会社に就職、いち早く彼女の正体に気付き支える。後にプロポーズし結婚、「ファースト・ハズバンド」と呼ばれる事になる。
- シズマ・ウエキ・タイラー
- イツマの弟。先天的に知的発達障害があるが天才画家と呼ばれ、その絵はキャンパスに留まらず様々な場所に伸び伸びと描かれる。ベルファルドと共にある事件に巻き込まれ精神的に大きなショックを受けるが、それが引き金となってさらに才能を開花させる。
- ボニー・リトラ・カーライル
- 女性ながら警視正の地位にある優秀な警察官。
- 名前の由来はリトラで、名前通りゴメスの天敵である。ゴメスを通じてスレイに加担することになる。
- 後にイツマが大統領に就任した際に組織されたSSSSS(ファイブ・エス=特別機密要人警護部隊)の巡視正となり、ラルゲユウス、ゴーガという部下を従える。
- リカルド・ゴメス
- 執念でスレイを追い続ける警部。いわば銭形警部である。階級が一定せず、昇進したかと思えば降格される。後に帝国へ亡命する。
- 名前の由来はゴメス。
- ガラティア・ティトー
- イツマのもう一つの片腕ともいうべき有能な女性。ある理由から惑星連合宇宙軍士官学校を次席で卒業しながらイツマの経営する会社に就職する。
- チョン・ソヨン
- 惑星連合宇宙軍少佐で、駆逐艦「イムジン」(ベルファルドの「そよかぜ」と同型艦)艦長。士官学校を首席で卒業する。ガラティアとは同期。
[編集] ベルファルド・コーポレーション
- イーサン・ベルファルド・タイラー
- シリーズスタート時は21歳。エドの次男の結婚相手の連れ子。実はタイラーの細胞から作られたクローン。
- 性格は大人しいが正義感が強く、タイラーのクローンだけあって戦略にも長ける。タイラーの策略「銀河三分の計」により「ベルファルド・コーポレーション」という企業国家を成立させる。性格はアニメ版のタイラーを元にしている。自分もまたクローンを作り、跡を継がせている。
- チッコリーナ
- ベルファルドの妻。タイラー家を出たベルファルドが勤務していた会社の同僚。その会社が倒産後障害者達と立ち上げた会社を共に支え続けた。彼との間に一男一女。
- ハルミⅣ
- ハルミシリーズの後継機。ベルファルドのサポートを続けるが、部品等の関係から彼女以降の製造は不可能。
- エッソ・ケーゼギンク
- ドミンの大学の同期。冶金学(超合金理論)を専攻。わずか14歳で博士号を取得するぐらい優秀。しかし若すぎることがネックとなり「労働基準法に引っかかる為」と企業に拒まれ続けていた。そこで障害者も分け隔てなく受け入れるベルファルドの会社に就職する。姓をよく間違えられる。
- セイジューロー・キタグチ
- タイラーファミリーの一人として活躍したドクター・キタグチの子孫。やはり酒豪だが腕は確かで、難しいと言われたドミンの手術を成功させ、会社の「国家」としての成立を可能にさせた。
- あまりにも「先代」に似過ぎているので、彼もまたクローンではないかという説もある(というか自ら疑っている)。
- ナ・バァム・ドム
- ル・バラバ・ドムの子孫。当初は帝国でバグジーに忠誠を誓っていたが訳あってベルファルド側についた。もちろんバグジーに対する忠誠は変わっていない。
- アンリ・ゴドー・ナンジェッセー
- スレイの兄弟姉妹たちである試験管ベビーたちの中でも特別な扱いを受けていた男。「決定的瞬間に偶然居合わせる」という特殊能力を持つ。ゴシップ誌の記者としてベルファルドの前に姿をあらわす。
- スレイ抹殺の任務に失敗した後、組織から自分に関するあらゆる痕跡を消されたせいで生活できなくなっていたところをベルファルドの会社に拾われ、以後会社の後ろ暗い部分を担う存在しない役職「特務部長」となって会社の躍進の裏の立役者となる。その後ある事件において爆発する艦からの脱出を拒み、死亡する。
[編集] バグジー=スレイ帝国
- ドン・レオ・スレイ
- シリーズスタート時は21歳。ある施設で育った孤児だが、その施設で生まれた子供達は皆タイラーの冷凍保存された精子から生まれた試験管ベビー。つまり彼はタイラーの「息子」に当たる。
- 気が荒く、警察のお世話には何度もなったが情には厚い。そのため銀河を裏で支配する(実態はタイラー一族のダークサイド)組織「エグゾゼカンパニー」に身を置きながら他のメンバーから煙たがられる存在となっていた。刑務所から早く出所できる手配をしてくれたバグジーの境遇に同情して彼をつれて出奔、惑星セランテを拠点にバグジー=スレイ帝国を立ち上げ、執政官となる。バグジーからは父に次ぐ者として「亜父(あふ)」と呼ばれる。
- バグジー・マローン・ウエキ・タイラーV世=ノワール・ド・エル・クラン・ライクン
- エドの娘の一人息子であり、アザリンの曾孫にあたる。通称バグジー。タイラーの120歳の誕生日パーティーが行われたビルで偶然スレイと出会い懐く。
- スレイが出所して間もない頃に皇帝だった父と母を事故で亡くすが、皇室にこれ以上の地球人の血が入ることを恐れるラアルゴン原理主義者たちにより皇帝への即位を拒まれスレイと共に出奔、帝国を立ち上げバグジー1世として即位する。
- ノーイ・ライオネス・スレイ
- 惑星イサーンで男に買われ、スレイの前に「一夜の供に」と現れた。その男の行動に激怒したスレイは彼に「ある事」をした後、彼女を自分の養女として育てる。
- 皇位を巡って不安定な状態にあったバグジーの元にスレイからの使者として現れて以来彼と懇意になり結婚する。
- プラティープ・チュリアカーン
- スレイの片腕。エグゾゼカンパニーの弁護士のような立場にいた。アキヅキとは大学の同期。弁護士としての腕は互角。
- 惑星イサーン出身で、イサーン料理とムエタイの達人でもある。
- バグジー=スレイ帝国では宰相を務めるが、後年ベルファルドの娘・ハルミと不倫関係に陥り、ベルファルド・コーポレーションに亡命する。
- ユーリア・ヒープ
- ドミン達の大学の同期。量子力学を専攻。容姿に自信がない(実際には「磨けば光る」事が後に判明する)代わり、才能でのし上がろうと当初はイツマの会社の面接に望むが彼女の逆鱗に触れ不採用、スレイの元へ走る。
- 名前の由来はユーライア・ヒープ。
- スリチャイ・ソーンキット
- プラティープとは腐れ縁のイサーン軍人。(表向きではあるものの)エグゾゼカンパニーに身を置いていたが、スレイと出会ってからは彼に加担する。バグジー=スレイ帝国では軍務次官・参謀本部長を務める。
[編集] 無責任黙示録
[編集] 惑星連合宇宙軍
- 平松 巌(ひらまつ いわお)
- 『真』におけるタイラー家の初代。元々は惑星天神二本松町「平得寺」の住職だったが還俗して惑星連合宇宙軍に入隊。のちロック・タイラー伯爵となり大将にまで出世する。
- 孫の真魚・ウエキ=タイラーとファイナスの孫であるジャスティス・ヤマモトを結婚させることで、両家の血を一つとした。
- シゲル・ファイナス=山本(-やまもと)
- 日系移民七世であり、巌の同期。ある考えあって巌の復讐劇に付き合い出世する。
- 復讐劇が終わったあとは、巌と別れ、宇宙を放浪しつつ自分の血族を増やしていった。
- ジョセフィーヌ・キャロン=カペー
- カペー公爵の孫で宇宙軍大将。しかしリュフランの策略で祖父が謀殺され、大佐に格下げされた揚句左遷される。
- 巌と一夜を過ごし、子を設ける。
- ミシェル=ド・リュフラン
- 巌とファイナスの仇敵であり、軍の最高責任者。異常なまでに日系人に憎悪を見せる。
- ピエール・リュフラン
- リュフランの一人息子であるが父とは正反対の性格。父の暴走に心を痛めつづけていた。父の力で少将に出世する。
[編集] 民間人
- ベルリーナ・ガローニ
- ジュゼッペ・ガローニ男爵の長女であり、かなりの美女。リュフランの横暴により、ピエールと結婚する。
- ベルリネッタ・ガローニ
- ベルリーナの妹。姉同様かなりの美女であったが、ある事件から巌一筋になる。
- 巌と結婚し、一児を設ける。
[編集] ラアルゴン帝国
- アル・メフマーン・エル・クラン・ライクン
- ゴザ一世の次男。非常に優しい性格で、捕虜扱いとなった巌を何かと慕う。人間ジップ・カァーンでの皇位決定戦により兄を倒し、ゴザ二世となる。
- 巌とは深い信頼で結びついていたが、離別することとなった。死ぬまで友であるタイラーを待っていた彼の思いは、アザリンの代で叶うこととなる。
- 男性とは思えぬ美貌の持ち主で、その美貌に惑わされる同性も少なくない。
- ドル・ムズメット・エル・クラン・ライクン
- ゴザ一世の長男。弟は違い非常に活発かつ勇敢な皇子で人望も厚い。皇位決定戦においてメフマーンに負けるが、決定戦以降は潔く身を引き生涯にわたり弟を補佐し続ける。
- 自分では御することができないと知りながら、ファイナスを傍に置いていた。
- ギルス・ド・ロナワー
- メフマーン皇子の遠縁にあたるが血縁の関係無しに彼に心酔する。作戦の失敗により、一時期更迭される。
- ビギ・ラ・ワング
- ラアルゴンの神学生。メフマーン皇子の側に仕え、後に僧正になる。
- ベロバ・ドム
- ロナワー更迭時に提督を務めていた男。ロナワー復帰後は自らの意志で故郷に帰る。
- ピエル・アル・ドレス
- ラアルゴン戦艦「サルバローメ」の艦長。巌達を地球まで送り届けるついでに地球に帰化。以降ハンス・ビョルン・アンドレセンと名乗る。
[編集] メカニック
[編集] 惑星連合宇宙軍
艦船の命名法は第二次大戦前の日米英等各国の命名基準(戦艦は日本は旧国名、米は州名である等)で、なるべく実在しなかった名称を使用している(信濃など実在した名称も存在する)。
- 駆逐艦「そよかぜ」
- タイラーが最初に艦長を勤めた老朽駆逐艦。味方の全軍崩壊の危機に際し、タイラー中尉が殿を志願し、与えられた艦(駆逐艦の艦長には最低限、少佐の階級が必要な為、戦死の二階級特進を前借して少佐となった)。建造から半世紀を経た老朽艦。アニメ版では最後までこれに乗り続ける。副長はジェット・シン・ヤスダ大尉。原作では少佐に昇進したヤスダが後任の艦長となっている。
- 後にベルファルドが最初に指揮する老朽駆逐艦も「そよかぜ」と改名される(無論別の艦である。旧名は「はなかぜ」)。
- 重巡洋艦「阿蘇」
- 小説1巻においてタイラー大佐(駆逐艦「あさなぎ」での活躍により昇進)が艦長を勤めていた最新鋭の重巡洋艦(なお、この世界の重/軽巡洋艦の分類基準は作者にもわからないらしい)。副長はマコト・ヤマモト中佐。この艦のクルーを中心にタイラー一家が形成されていく。惑星ホロシリの反乱鎮圧に使われたのを最後に退役。
- ヒラガーの出世作でもあり、火力は登場時の戦艦に匹敵したといわれる。同型艦は多数だが、アシュラン戦役までの酷使により戦没艦以外もほとんどが退役した。
- アニメでは、最終話でヤマモトに与えられる予定だったが、進宙式の際にそよかぜに吹っ飛ばされた。
- 軽巡洋艦「揖斐」
- 小説7巻に登場。イサム・フジが最初に艦長を務めることになった艦。対ラアルゴン戦争の終結に伴い、アシュラン戦役までの酷使によって運用に耐えなくなった阿蘇型の取替用として登場した。その為阿蘇型よりもコンパクトにまとめられており、コストパフォーマンス優先の平時型の艦である。その為、ヒラガーはその点が気に入らず批判している。
- 小説8巻で父親のススム・フジと対峙した際、他の艦艇と共に無人の特攻船として使用され戦没。
- 戦艦「摂津」
- セッシュウ・ミフネ中将が司令官として座乗する戦艦。小説1巻においてタイラー少将(重巡洋艦「阿蘇」での出撃で戦死したと思われ、二階級特進)がラアルゴンから脱出してきた際、戦死直前のミフネ中将より指揮権を託される。
- 戦艦「肥前」
- アニメ版でミフネ中将が座上するミフネ艦隊旗艦。艦首に大口径粒子砲を搭載する。
- 空母「鳳凰」
- アニメ版での参謀本部旗艦。肥前を上回る全長1.5kmもある巨大空母で、フジ中将が乗艦しており、艦内には手術室や軍法会議場、処刑場などもある、一種の移動要塞である。
- 戦艦「尾張」
- 惑星連合軍総司令長官アドリアン・アンダーソン元帥が座乗する、宇宙軍の総旗艦。
- 戦艦「信濃」
- トオル・J・ヒラガー造船中佐開発の対ラアルゴン用に建造された最新鋭戦艦。フジ中将の主導による「八・八艦隊計画(旧日本海軍の八八艦隊計画がモデル)」の一環で、戦艦、巡洋戦艦を8隻ずつ建造する計画だった。AIによる無人制御、強力な破壊力を誇る無限粒子砲が特徴。しかし自我を持つに至ったコンピューターが暴走し、ワングに利用され、タイラーと対決する。
- 巡洋戦艦「六甲」
- 「信濃」と並んで八・八艦隊計画において計画された、全長1500mの大型戦艦で、細長い艦体を持つ(兵装を無効化されたときは「ただの棒切れ」と表現されていた)。主兵装は分間6000発を誇る46cmバルカンフェザー砲。軍縮条約(アスキルト条約)に基づいてモスボール化。のちにタイラーがラアルゴンに味方するとモスボールを解いて出撃したが、成果は得られなかった。
- 究極戦艦「樺太」
- ラアルゴンと停戦・軍縮条約(アスキルト条約)が結ばれた後、その「全長1000m以上の艦を保有してはならない(正確には建造も禁止されているが、代替建造の名目でクリアされることもある)」という条項の裏をかいて作られた艦。「信濃」の無限粒子砲を上回る兵器・拡散無限粒子砲を装備している。その他にも多数の武器を備えており、その火力は訓練不足のアシュラン艦隊を大混乱させるほど。全長999m、全幅8500m。当然ながら横向きに進む。
- 自動攻撃惑星システム(小説外伝4巻では「自動攻撃衛星システム」)
- 小説4巻で初登場。莫大な費用をかけて太陽系の防衛システムとして建造された、2個1組で構成される人工天体。主兵装は2つの巨大な質量の干渉により発生する力場を利用し、一撃で恒星をも撃破することが可能な高出力のエネルギー粒子砲である。しかしそのエネルギー蓄積に3日かかるのが欠点で、その間は通常兵器で対応するしかなくなってしまう。太陽系には4組配備されており、冥王星軌道上に「ソドム」「ゴモラ」、海王星軌道上に「スコル」「ハーティ」、天王星軌道上に「ヘルター」「スケルター」、土星軌道上に「満珠」「干珠」が配備されている(このうち「満珠」「干珠」はアシュラン戦役のラストでタイラーの作戦に使われる)。他に試作タイプの「ドグラ」「マグラ」が存在したが、惑星ホロシリへの配備後反乱に利用されてしまう。
- 戦艦「常陸」
- 「無責任カルテット」に登場する全長8万メートルの大型戦艦で、カツヤ・ウエキ・タイラー・ジュニアの座乗する旗艦。実はヒラガーが退屈しのぎの思いつきだけで設計したものを急遽建造したいわゆる俄仕立てのハリボテ戦艦で、中身はほとんどない。また、そのサイズに比して居住空間も無駄に広い。
- ちなみに以前にも同じ名前の戦艦が存在(「風速四十光年」を参照)しているが、こちらはタイラーの差し向けた反乱軍討伐艦隊の旗艦で、フジが座乗していた。
[編集] ラアルゴン帝国
- 高速戦艦「ドローメ」
- ル・バラバ・ドムが艦長を務めるドローメ級高速戦艦。アニメでは重巡洋艦。
- 戦艦「バローメ」
- アニメ版でのラアルゴン帝国軍宇宙艦隊司令長官ドナンが艦長を務める巨大戦艦。そよかぜを追い詰めるが、タイラーの悪運に破れ撃沈。ドナンも戦死する。
- 戦艦「ズワーフ」
- ナク・ラ・ワングの旗艦。タイラーに敗れて逃走し、宇宙災害により大破した。
- 駆逐艦「ガルギュラン」
- シア・ハスが艦長を務める大型駆逐艦。
- 移動要塞「メルバ」
- ゴザ16世の御座艦。当初は「戦艦」と称されていたが、後に「巨大砲艦」と呼ばれたり、「移動要塞」と呼ばれるようになった。「惑星破壊砲」を装備。地球側に拿捕され「磐手」と改名された(後に返還され、その後特設探査艦に)。
- 戦艦「クワトローメ」
- ルッチナ1世(ゴザ16世重祚)の御座艦。のちに「銀河の汚れだけをきれいに落とす」「アザリン砲」を装備。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] アニメ版
無責任艦長タイラー (アニメ)を参照。
[編集] カセット文庫版
富士見書房の富士見カセットブックレーベルから、1991年8月30日に「無責任艦長タイラー(宇宙一の無責任男シリーズ1)」、1992年6月30日に「厳冬惑星ホロシリの叛乱(宇宙一の無責任男シリーズ2)」の2本が発売された。原作者の吉岡平自らが脚本を手がけ、タイラーの設定は中年、原作のイラストレーターだった都築和彦が表紙を描くなど、アニメとは異なり原作に忠実なのが特徴である。タイラー役には山本正之を起用し、音楽性を重視したミュージカル調の作りは、まさしく原作者が意図したSF版植木等『無責任男シリーズ』である。また、作者はアザリン役の声優は本多知恵子しかない、とあとがき等で何度も言明しており、この点も実現している。本多は後にアニメ版の電話サービス「パコパコダイヤル」のアナウンスも担当した。
[編集] スタッフ
- 原作・脚本:吉岡平
- プロデュース:白山隆彦
- 演出:とまとあき
- 音楽:山本正之
- 音響制作:メディアリング
- キャスティング協力:ぷろだくしょんバオバブ
[編集] キャスト
最終更新 2009年11月9日 (月) 05:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【宇宙一の無責任男】変更履歴


