安岡章太郎
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| 安岡章太郎 | |
|---|---|
| 誕生 | 1920年5月30日 高知県高知市 |
| 職業 | 小説家 |
| 活動期間 | 1951年- |
| 代表作 | 『海辺の光景』(1959年) |
| 主な受賞歴 | 第29回芥川龍之介賞 第5回日本文学大賞 第10回芸術選奨 第13回・41回野間文芸賞 第18回川端康成文学賞 |
| 処女作 | 『ガラスの靴』(1951年) |
安岡 章太郎(やすおか しょうたろう、1920年5月30日[1] - )は、日本の小説家。
目次 |
[編集] 来歴・人物
高知県高知市帯屋町に父・安岡章、母・恒の子として生まれる。父方の安岡家、母方の入交家ともに江戸時代は郷士だった。父が陸軍獣医官であったため千葉県市川市、京城(現・ソウル)、青森県弘前市、東京と転居する。
青南小学校から第一東京市立中学校に入学するが、素行不良のため教師の実家の禅寺に寄宿生活を強いられる。この生活は3年に肋膜炎を患うまで続いた。
青南小学校に転入してから受けた陰湿で執拗な精神的虐めは数十年にわたって小説やエッセイで再三文章にしており病気、落第と共に彼の重要な文学的動機になっている。
1939年浪人生活を城北高等補習学校で送り、毎日古山高麗雄と遊び歩いた。松山高等学校(現在の愛媛大学)などの受験に失敗し、1941年慶應義塾大学文学部予科に入学するも、1944年陸軍に召集され東部第六部隊へ入営し満州に送られたが、翌年肺結核により除隊処分となり内地送還される。
復学するも父は敗戦により失職し、極端な飢餓と生活環境の悪化が原因と思われる脊椎カリエスを患い、大変な肉体的・精神的苦痛の中1948年英文学科を卒業する。その当時コルセットをつけながら、吉行淳之介や阿川弘之と遊び歩いたと言う。
1951年『ガラスの靴』が芥川賞の候補作に選ばれ、文壇に注目される。1953年、選考委員の評価が真っ二つに割れながらも『悪い仲間』・『陰気な愉しみ』により、芥川賞を受賞し、1954年には脊椎カリエスが快癒。以後創作活動に意欲的に取り組んでいる。『幕が下りてから』を発表した時、文芸評論家の川嶋至が、それが事実と違うことを指摘、安岡は怒り、パーティーで川嶋に殴りかかるつもりで、間違えて川村二郎を殴ったという。(川嶋『文学の虚実』、井口時男『危機と闘争』)アメリカに対する関心が深く、『ルーツ』の翻訳もしている。『流離譚』では祖先の事跡を調査、『果てもない道中記』では中里介山の『大菩薩峠』を論じた。
[編集] 略歴
- 1951年 『ガラスの靴』で作家デビュー。同作は芥川賞の候補となる
- 1953年 『悪い仲間』・『陰気な愉しみ』にて芥川賞を受賞
- 1954年 結婚。
- 1960年 『海辺の光景』で芸術選奨・野間文芸賞を受賞。ロックフェラー財団に招かれアメリカ留学。
- 1967年 『幕が下りてから』で毎日出版文化賞を受賞
- 1973年 『走れトマホーク』で第25回読売文学賞小説賞を受賞
- 1975年 第三十二回芸術院賞受賞
- 1981年 『流離譚』で日本文学大賞を受賞
- 1988年 遠藤周作に影響を受けた結果、カトリックの洗礼を受ける
- 1989年 『僕の昭和史』全3巻で野間文芸賞を受賞
- 1991年 「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞
- 1995年 『果てもない道中記』で第47回読売文学賞随筆・紀行賞を受賞
- 2000年 『鏡川』で大佛次郎賞を受賞
- 2001年 それまでの文学活動で、文化功労者となる。
[編集] 家族・親族
[編集] 著書
- 悪い仲間 文芸春秋新社 1953 のち講談社文芸文庫「ガラスの靴・悪い仲間」
- 青馬館 河出書房 1955
- ガラスの靴・愛玩 角川文庫 1956
- 青い貝殻 大日本雄弁会講談社 1957(ロマン・ブックス)
- 肥った女 現代文芸社 1957(新鋭作家叢書 第2)
- 遁走 大日本雄弁会講談社 1957 のち角川文庫、旺文社文庫
- 結婚恐怖症 平凡出版 1958
- 舌出し天使 講談社 1958 のち中公文庫
- 二つの顔 講談社 1958
- 青葉しげれる 新潮社 1959 のち旺文社文庫
- 海辺の光景 講談社 1959 のち新潮文庫、講談社文庫、角川文庫
- ああ女難 講談社 1960
- やって来た連中 毎日新聞社 1961
- 安岡章太郎集 筑摩書房 1961(新鋭文学叢書 第4)
- いざこざ手帳 雪華社 1961
- アメリカ感情旅行 岩波新書 1962
- 花祭 新潮社 1962 のち文庫
- 奴隷の教訓 白凰社 1963
- 質屋の女房 新潮社 1963 のち文庫
- ちえかします 筑摩書房 1963
- ソビエト感情旅行 新潮社 1964 のち角川文庫
- 映画の感情教育 講談社 1964
- 利根川 朝日新聞社 1966 「利根川・隅田川」旺文社文庫
- 良友・悪友 新潮社 1966 のち文庫、角川文庫
- 思想音痴の発想 芳賀書店 1966 のち角川文庫
- ああいえばこういう 感情的文明論 文芸春秋 1966
- 幕が下りてから 講談社 1967 のち文庫、角川文庫、文芸文庫
- 不精の悪魔 新潮社 1967 のち角川文庫
- 軟骨の精神 講談社 1968 のち文庫
- 志賀直哉私論 文芸春秋 1968 のち講談社文庫
- 犬をえらばば 新潮社 1969 のち文庫
- もぐらの言葉 講談社 1969 のち文庫
- アメリカ夏象冬記 中公新書 1969
- 大逃走論 政治的行動への自由 小田実共著 毎日新聞社 1969
- 小説家の小説論 河出書房新社 1970 「小説家の小説家論」福武文庫
- 感性の骨格 講談社 1970
- 安岡章太郎全集 全7巻 講談社 1971
- サルが木から下りるとき 朝日新聞社 1971 のち角川文庫
- 現代の文学 17 安岡章太郎 講談社 1972
- セメント時代の思想 講談社 1972
- 月は東に 新潮社 1972 のち講談社文芸文庫
- 安岡章太郎集 新潮社 1972(新潮日本文学)
- 日本の文学 74 安岡章太郎・吉行淳之介・曽野綾子 中央公論社 1973
- 自叙伝旅行 文芸春秋 1973 のち角川文庫
- 走れトマホーク 講談社 1973 のち文庫、文芸文庫
- もぐらの手袋 番町書房 1973 のち角川文庫
- やせがまんの思想 角川文庫 1973
- へそまがりの思想 角川文庫 1973
- なまけものの思想 角川文庫 1973
- 戦争と青春 対談集 潮出版社 1974
- 人生の隣 講談社 1975 のち福武文庫
- 安岡章太郎エッセイ全集 全8巻 読売新聞社 1975-76
- ドン・キホーテと軍神 講談社 1975
- 私説聊斎志異 朝日新聞社 1975 のち講談社文庫、文芸文庫
- われわれはなぜ書くか 対談集 毎日新聞社 1975
- とちりの虫 ユーモアエッセイ集 番町書房 1975 のち旺文社文庫、光文社文庫
- 驢馬の学校 現代史出版会 1975
- アメリカそれから 角川文庫 1975
- 筑摩現代文学大系 80 安岡章太郎・吉行淳之介集 筑摩書房 1976
- 自選作家の旅 山と渓谷社 1976
- 快楽その日その日 新潮社 1976
- ヨーロッパやきもの旅行 平凡社 1976
- 作家はどう発言するか 対談集 毎日新聞社 1977
- アメリカ人の血と気質 集英社 1977
- 差別・その根源を問う 野間宏共編 朝日新聞社 1977
- 安岡章太郎・吉行淳之介集 筑摩書房 1977(現代日本文学)
- 絵のある日常 平凡社 1978
- 方言の感傷 現代の随想 日本書籍 1978
- 放屁抄 岩波書店 1979
- ひとなぜ怒りを謳う ナショナリズム講義 平岡昇対談 朝日出版社 1979(Lecture books)
- 水の神様 講談社 1980
- ウィタ・フンニョアリス 講談社 1980 「滑稽糞尿譚」文春文庫
- 犬と歩けば 読売新聞社 1981 のち文春文庫
- 流離譚 新潮社 1981 のち文庫、講談社文芸文庫
- 言葉のなかの旅 朝日新聞社 1984(現代のエッセイ)
- 街道の温もり 講談社 1984
- 僕の昭和史 1-3 講談社 1984-88 のち文庫、新潮文庫
- 大世紀末サーカス 朝日新聞社 1984 のち文庫
- 僕の東京地図 文化出版局 1985
- 安岡章太郎集 全10巻 岩波書店 1986-88
- 安岡章太郎対談集 1-3 読売新聞社 1988
- 対談・僕の昭和史 講談社 1989
- 歳々年々 年年歳歳花相似歳歳年年人不同 講談社 1989
- 酒屋へ三里、豆腐屋へ二里 福武書店 1990 のち文庫
- 活動小屋のある風景 岩波書店 1990
- 安岡章太郎随筆集 全8巻 岩波書店 1991-92
- 夕陽の河岸 新潮社 1991 のち文庫
- 父の酒 文芸春秋 1991 のち文庫
- 果てもない道中記 講談社 1995 のち文芸文庫
- 歴史への感情旅行 新潮社 1995 のち文庫
- まぼろしの川 私の履歴書 講談社 1996
- 安岡章太郎15の対話 新潮社 1997
- でこぼこの名月 世界文化社 1998
- 死との対面 瞬間を生きる 光文社 1998
- 愛犬物語 KSS出版 1998
- 私の〔ボク〕東綺譚 新潮社 1999 のち文庫
- わたしの20世紀 朝日新聞社 1999
- 我等なぜキリスト教徒となりし乎 井上洋治共著 光文社 1999
- 忘れがたみ 世界文化社 1999
- 戦後文学放浪記 岩波新書 2000
- 鏡川 新潮社 2000 のち文庫
- 風のすがた 随筆集 世界文化社 2000
- 齢八十いまなお勉強 近藤啓太郎共著 光文社 2001
- 慈雨 世界文化社 2002
- 天上大風 世界文化社 2003
- 晴れた空曇った顔 私の文学散歩 幻戯書房 2003
- 雁行集 世界文化社 2004
- 観自在 世界文化社 2005
- カーライルの家 講談社 2006
[編集] 翻訳
- エンリコ マルセル・ムルージ 品田一良共訳 中央公論社 1975
- ルーツ アレックス・ヘイリー 松田銑共訳 社会思想社 1977
[編集] 参考文献
- 群像日本の作家 28 安岡章太郎 小学館 1997
- 『私の履歴書 第三の新人』 日本経済新聞社 2007年 9-111頁
[編集] 関連
[編集] 脚注
最終更新 2009年11月27日 (金) 02:17 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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