富山湾
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富山湾(とやまわん)は、北陸地方北東部に位置する湾。日本海では最大の外洋性内湾である。日本の湾のなかでも、水深の深さと魚の豊富さで知られている。また、春と冬には蜃気楼が発生することで知られる。
能登半島先にある大泊鼻(石川県七尾市)と生地鼻(富山県黒部市)とを結んだ線よりも南側の海域を指す。
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[編集] 地理
[編集] 沿岸自治体
以下の自治体が面している。
[編集] 流入河川
- …など
[編集] 海底地形
富山湾の地形は特徴的である[1]。海岸沿いには浅い部分がほとんどなく、急に海底に向かって落ち込んでおり、海底地形は非常に険しい谷(「あいがめ」と呼ばれる)と尾根が多い[2]。湾の大部分は水深300m以上にも及び、一番深い部分は1,000mを超える。海底が深く地形が複雑なため、冬の日本海北部で起こる荒波は富山湾内に入っても速度を緩めないまま海岸に押し寄せる。天候に関係なく襲ってくる、こうした波は「寄り回り波」と呼ばれ、海岸を浸食し、時には沿岸の集落に押し寄せる。2008年には、大規模な寄り回り波が富山湾沿岸を襲い、入善町などで被害を出した。
入善沖の海底には、10,000年前の森林の立ち木がそのまま残された海底林がある[3]。また、魚津の海底には、2,000年前の森林が土砂に埋まったあと海面上昇で海面下に保存された魚津埋没林がある。
[編集] 深層水と暖流
水深300mより深い部分には水温1~2度ほどの冷たい日本海固有水(海洋深層水)があり、冷たい海に住む魚類が棲んでいる。また300mより浅い表層部では、暖流である対馬海流が湾内に入ってくるため、ブリなど南の温暖な海の魚類も同時に棲んでいる。このため、富山湾には日本海に生息する魚類の半分以上があり、獲れる魚の種類が非常に多い。その他、海底谷は貝やえびなどの生物の住処であり、加えて黒部川など多くの河川が森からの栄養を海底に送り込むため、多くの魚が繁殖できる豊かな漁場になる条件がそろっており、ブリやホタルイカを捕獲する定置網漁業が古くから発達している。
対馬海流が湾内に入るため沿岸は緯度の割には温暖であり、暖温帯の南方に多い常緑広葉樹林が湾岸部に多く分布している。
[編集] 利用
海運業では、特定重要港湾伏木富山港があり、企業向けの海洋深層水の取水なども行われている。漁業も盛ん。
黒部川や神通川などの水とダムの発電により、富山湾岸では戦前から紙、繊維、化学など多くの工場が発達した。特に電力を求めてアルミ精錬工業が立地し全国一のシェアを誇るほか、アルミを使う関連産業が集まる。現在でも北陸電力の電気料金は全国で最も安い。
水深の深い富山湾では、北前船などの時代から港湾が栄えており、今でも伏木富山港は日本海側を代表する港湾として木材や中古車などの交易が行われている。
富山県域の富山湾では人工的な利用が進んでおり、天然海岸は0.1%以下しか残っていない。これは、海岸線を持つ都道府県の中では2番目に少ない比率[4]である。また、そもそも富山県は海岸線を持つ都道府県の中で海岸線が3番目に短い。
[編集] 観光
豊富な海産物が観光に利用されている。富山県ではその中でもブリとホタルイカとシロエビの3種を県の魚として公式にPRしている。
常願寺川河口から滑川市をはさんで魚津港にかけての沿岸一帯がホタルイカの群遊海面[5]として指定されているほか、魚津港そばには魚津埋没林があり、それぞれ特別天然記念物に指定されており、魚津市には魚津埋没林博物館という博物館[6]がある。近隣には魚津水族館とミラージュランドという遊園地もある。一帯は蜃気楼の展望地としても知られるが、タイミングが不定期なので一般的な観光資源とはなりえていない。
[編集] 脚注
- ^ http://www.nihonkaigaku.org/06f/i070322/c1-1.html 富山湾の地形と地質
- ^ http://toyama-brand.jp/Toyamawan/aigame.html あいがめ
- ^ http://toyama-brand.jp/Toyamawan/kaiteirin.html 海底林
- ^ 富山県の海岸線の現況
- ^ ほたるいかみゅーじあむ
- ^ 魚津埋没林博物館



