対戦車ライフル

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対戦車ライフル(たいせんしゃらいふる)とは対戦車用途に開発されたのことである。現在では対戦車火器としては陳腐化したが、対物ライフルと名を変えて使用され続けている。

目次

[編集] 概要

第一次世界大戦で登場した戦車に対抗するためドイツ軍が発明した対戦車火器徹甲弾を用いて運動エネルギーで敵戦車の装甲を貫き、中の乗員、若しくは機関部などを破壊、殺傷する。しかし、人が肩で受けられる反動には限界があり、肩を痛め戦闘不可になるため戦車の装甲増加についていけなくなった。そのため第二次世界大戦後半には陳腐化し、中戦車以上には歯が立たなくなる。どうしても戦わないといけない場合は覗き窓などの弱点を狙ったり、履帯を狙って走行を妨害する戦術を用いた。その後は成型炸薬弾を発射する個人携帯式対戦車兵器(アメリカのバズーカ、イギリスのPIAT、ドイツのパンツァーシュレックパンツァーファウスト)が登場すると完全に対戦車火器としての地位を明け渡した。

対戦車ライフルは重い弾丸の持つ優れた弾道直進性を生かして、対人狙撃に用いられたり、軽車両などを狙うようになる。第二次大戦後はしばらく軍から姿を消すが、フォークランド紛争を機に対物ライフルとして復活した(ブローニングM2重機関銃#運用を参照)。

[編集] 歴史

第一次世界大戦の後期に戦車に対抗するための歩兵用の火器として開発された。当時は戦車自体のエンジンの出力の関係上装甲を厚くできなかったため小口径な対戦車ライフルでも威力を発揮できた。

第一次世界大戦後に各国で開発が進められたが、軽量で貫通力の低い銃と大型で貫通力の高い銃の二極化が進んだ。日本、フィンランド、スイスは大型化、他は1人でも持ち運べる小型を採用した。

第二次世界大戦の初期においても使用されたが、戦車の装甲が強化され、小口径な対戦車ライフルでは装甲を貫通できなくなった。ソ連軍ではドイツ戦車の覗き孔の防弾ガラス部分ばかりを狙うよう射撃手を訓練してかなりの戦果をあげ、歩兵用の対戦車ロケットの開発が遅れたこともあり終戦まで現役で使用した。その後、歩兵用の対戦車兵器は対戦車ロケットなど成型炸薬を利用した兵器に引き継がれることとなった。 第二次世界大戦中のドイツ軍装甲車輌が装備したシュルツェンは元来HEAT対策ではなく対戦車ライフル対策の為である。

また、フィンランド継続戦争においてラティ20mm対戦車ライフルKV-1重戦車を撃破した事例がある。

現在では、フォークランド紛争アルゼンチン軍が編み出した戦術である、ブローニングM2重機関銃での遠距離狙撃等の戦訓から、対物ライフルと名を変えて装備が行われている。

[編集] 運用法

三名(指揮観測、射手、弾薬運搬)で一丁を運用するのが通例であった。日本、フィンランド、スイスなどの大型銃の場合には対戦車砲なみに一個分隊、十数名で運用する場合もある。

小型の対戦車ライフルは歩兵小隊ごとに一丁から数丁が配備され小隊規模で運用されていた。対戦車ライフルが必要とされた最大の理由は歩兵小隊が直接、戦車に対抗できることにある。大型の大砲による直接射撃を行うには大隊本部か連隊本部を通して砲兵に動いて貰わなければならず、最前線にいる歩兵小隊が目の前にいる戦車への攻撃を依頼するには命令系統が遠すぎるのである。この点において対戦車ライフルは敵と直面している小隊長レベルの判断で即時、自由に運用できるメリットが大きい。現在でもバズーカーやRPG-7などが小隊レベルの指揮で運用されているのも同じ理由による。

[編集] 各国の対戦車ライフル

日本
ドイツ
イギリス
ソ連
フィンランド
スイス

[編集] 創作における対戦車ライフル

個人が扱える銃火器の中では最大クラスである対戦車ライフルは、その見栄えの良さから、数多くのフィクション作品で活躍している。以下はそのごく一部である。

映画
  • M:i:III』でイーサンの相棒、ルーサーがリンジー救出時に使用。遠隔操作可能でフルオート仕様、ドラムマガジンと思われるマガジンを使用したプロップガン
アニメ
漫画
  • オメガ7』において、佐藤大輔三佐が使用。一度の発砲で三人を撃ち抜く荒業を見せる。
  • ワイルド7』では主人公の飛葉が狙撃に用いた後、ユキがバイクのハンドル部に取り付け、市街地を走りながら発射する派手なアクションを見せる。
パソコンゲーム・テレビゲーム

[編集] 関連項目

最終更新 2009年12月8日 (火) 05:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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