小田急20000形電車
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20000形電車(20000がたでんしゃ)は、小田急電鉄の特急形車両(ロマンスカー)。愛称は「RSE(Resort Super Express)」。1991年(平成3年)3月16日に営業運転を開始した。1992年度鉄道友の会第35回ブルーリボン賞受賞。
| 小田急20000形電車 | |
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小田急20000形「RSE」
(2005年2月22日、富士岡駅付近にて撮影) |
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| 編成 | 7 |
| 起動加速度 | 2.0km/h/s |
| 営業最高速度 | 110km/h |
| 設計最高速度 | 120km/h |
| 減速度 | 4.0km/h/s(常用最大) 4.0km/h/s(非常) |
| 編成定員 | 402人 |
| 全長 | 20900mm(M1c・M4c) 20000mm (T1・M2・M3) 20250mm(T2・T3)mm |
| 全幅 | 2900mm |
| 全高 | 4190mm(M1c・T1・M3・M4c) 4093mm (M2) 4040mm(T2・T3)mm |
| 編成質量 | 291.4t(新造時) |
| 軌間 | 1067mm |
| 電気方式 | 直流1500V |
| 編成出力 | 560kW×4=2240kW |
| 制御装置 | SP運転指令式抵抗カム軸制御 発電・抑速ブレーキ付き |
| ブレーキ方式 | 発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(直通予備・抑速・勾配起動ブレーキ、応荷重装置付き) |
| 保安装置 | OM式ATS、ATS-ST |
| 製造メーカー | 日本車輌製造、川崎重工業 |
| 備考 | 減速度は初速110km/h以下の場合常用・非常とも3.5km/h/s |
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この表について
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目次 |
[編集] 概要
本形式は、新宿~御殿場間の連絡急行「あさぎり」として使用されていた3000形「SSE」の置き換え用として、1990年(平成2年)12月に第1編成が、1991年(平成3年)1月に第2編成が竣工し、7両編成2本計14両が日本車輌製造と川崎重工業で製造された。
相互乗り入れとなる東海旅客鉄道(JR東海)との協定に沿って、編成構成・車両長・定員・性能・保安機器等を基本的に合せ、同社の371系と仕様を揃えるために展望席・連接車体・走る喫茶室など従来のロマンスカーの基本構造を捨て去り、20mボギー車の7両編成となった。本来ならもう少し長編成にしたかったのであるが、小田急の場合は「あさぎり」用の予備編成があることから、運用上箱根特急にも使用することを考慮して、箱根登山鉄道の線路限界に合わせたためである。
7両編成中、中間の3号車と4号車がダブルデッカー構造であることが特徴となっている。その他の5両については10000形「HiSE」に引き続きハイデッカー構造が採用された。
[編集] 性能
制御器はJR東海371系の界磁添加励磁制御とは違って10000形の抵抗制御を踏襲しており、電動車(M車)と付随車(T車)の比率(MT比)は4:3、すなわち4M3Tである。主電動機出力は140kW。また、制動装置には120km/h運転に対応させるためブレーキ増圧装置が装備されている。平坦均衡速度は140km/hとなった。
主抵抗器は御殿場線の連続下り勾配で抑速ブレーキを多用することから、同形式の自然冷却方式から強制冷却式となった。補助電源装置はT1・M2・M4c車に140kVA静止形インバータ (SIV) を、電動空気圧縮機はT1・M3車に、集電装置はM1c・T1・M3・M4c車にそれぞれ搭載している。
台車は電動車がFS-546、付随車がFS-046で、基礎制動装置は全台車シングル式である。いずれも小田急では2200形からの実績があるアルストムリンク式空気バネ台車である。
[編集] 外観
先頭形状は「ラウンディッシュデザイン」を採り入れ、前面ガラスにはセンターピラーをなくした超大型三次元曲面ガラスを採用している。先頭傾斜角度は38°で、曲線的なデザインながら10000形並みのシャープさが維持されている。
車体塗装は同形式と同様にスペリアホワイトを基調にしているが、淡い色調のオーシャンブルーとオーキッドレッドのラインを配しており、「リゾートスーパーエクスプレス」としての華やかさを演出している。
愛称表示器は従来の幕式からLED式に変更され、フロントノーズに設置した。また、従来のロマンスカーと異なり、側扉上部にもLED式の表示器を設置しており、「あさぎり」では列車名と行先、その他列車は列車名を表示する。
1996年に山百合をデザインしたマークがT1・M3車の出入口横に貼付された。
[編集] 車両写真
いずれも2007年3月11日、沼津駅にて撮影
[編集] 車内
本形式が主に使用される「あさぎり」は新宿~沼津間で約2時間の乗車となることから、従来のロマンスカーより快適性の向上に力が注がれている。
全車共通の設備として、間接照明の採用(ダブルデッカー1階部を除く)、LED式情報案内装置の設置、プリーツカーテンの採用などが挙げられる。1999年に車内案内装置の改良(FM文字多重装置―パパラビジョン―搭載)が行われている。
[編集] ハイデッカー車
普通車の座席は前後間隔(シートピッチ)を1000mmに拡大し、フリーストップリクライニングシートを採用した。それまでのロマンスカーになかった中肘掛けや足掛けも設置した。
また、通路だけでなく座席の足元にまでカーペットが敷き詰められているが、編成の前後でデザインが若干異なっている。沼津・箱根湯本方2両(1・2号車)は「海」をテーマに青い波の模様が施されているが、新宿方3両(5・6・7号車)は「都会」をテーマに幾何学模様が並んだものとなっている。
2・6号車にトイレ(2号車に洋式、6号車に和式)・男子小便所と洗面所が設けられている。1999年に便器の真空式化、2006年に便所内へのベビーベッドの新設が行われている。
2号車の出入口側の一部座席は車椅子利用者に対応して通路側の肘掛けが跳ね上げられるようになっているが、車椅子を固定できないために、旅客案内上は正式な「車いす対応座席」としては案内されていない。
定員は5号車が68名、その他が60名である。
[編集] ダブルデッカー車
ダブルデッカー車(3・4号車)は「森林」をテーマにしたインテリアとなっている。
2階部分はJRのグリーン車に相当するアコモデーションとなっており、森の木々を思わせる小さな三角形の模様を配したモケットの座席が横2列+1列(海側が1列席)・1100mmピッチで配置されている。小田急線内のみを運行する時には「スーパーシート」と称している。
テーブルは座席背面のほか、肘掛けにも収納式のものを備える。ホームレベルで設置されている階下席用の非常口が2階部分に張り出しているために1列席は3号車7Aと4号車5Aが欠番となっている。
かつては各座席にオーディオサービス用コントロールパネルが設置されており、ヘッドホンを使って音楽を楽しむことができた。新造当初は液晶テレビも装備していたが、これも撤去された。
定員は各32名である。
なお、3号車1階部分については普通車となっており、ハイデッカー車と同じ座席が横2列+1列(海側が1列席)・1100mmピッチで配置されている。定員は18名である。
また、4号車1階部分についてはセミコンパートメント席となっている。座席モケットやカーペットは落着いたグリーンを基調に木の葉のイラストを散りばめたデザインでまとめられている。利用状況に変化があった場合には3号車と同じ座席配置に容易に変更できるようにしているが、現在までの所そのような事態にはなっていない。定員は4名×3室=12名である。
[編集] 車内案内
- 座席定員は402名(うちスーパーシート〈グリーン席〉64名)である。
- 号車番号/設備他
- 1/運転席・禁煙席(60席)
- 2/禁煙席(60席)・洋式便所・男子小便専用便所・洗面所
- 3(1階)/禁煙席(18席)・車内販売カウンター・公衆電話・自動体外式除細動器 (AED)
- 3(2階)/スーパーシート(グリーン車)禁煙席(32席)
- 4(1階)/セミコンパートメント禁煙席(12席)・車内販売カウンター・公衆電話
- 4(2階)/スーパーシート(グリーン車)禁煙席(32席)
- 5/禁煙席(68席)
- 6/禁煙席(60席)・和式便所・男子小便専用便所・洗面所
- 7/運転席・禁煙席(60席)
なお、2007年3月17日までは4~6号車が喫煙席となっていた。
[編集] 使用列車
- 「スーパーはこね」「はこね」でもかつてはほぼ毎日使用されていたが、50000形「VSE」・10000形「HiSE」・7000形「LSE」など展望席連結車両への運用などの兼合いから平日は運行されないようになった。
- 営業運転では東海道本線は走行しないが、営業開始前の訓練運転の際には三島~静岡間を走行している。また、1992年10月25日には団体列車「カントリーハートインアサギリ号」として新宿駅から身延線の富士宮駅まで運行している。
- 普段営業運転に入らない江ノ島線には、1992年の元旦に正月特急「初詣号」として初の営業運転を行った。ちなみに片瀬江ノ島までの「スーパーシート」料金は450円である。また、2008年7月22日~8月22日の平日に運転されている「湘南マリン号」は基本的に60000形「MSE」で運用されているが、7月25日のみ本形式が使用され、約16年半ぶりに営業運転に就いた。なお、「えのしま24号」「さがみ67号」にも本形式が使用されたが、「えのしま」としての本形式での営業運転は初めてのことだった。
[編集] 歴史
- 1990年(平成2年)12月19日 - 第1編成(20001F)小田急線入線。
- 1990年(平成2年)12月24日 - 第1編成竣工。
- 1991年(平成3年)1月19日 - 第2編成(20002F)小田急線入線。
- 1991年(平成3年)1月26日 - 第2編成竣工。
- 1991年(平成3年)3月5日 - 新宿駅で「新型特急車20000形竣工式」を挙行。
- 1991年(平成3年)3月10日 - 経堂検車区唐木田出張所(当時)で撮影会を実施。
- 1991年(平成3年)3月16日 - 第1・2編成就役。
- 1992年(平成4年)8月29日 - 1992年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。新宿から唐木田まで受賞記念列車を運行。
- 1992年(平成4年)10月25日 - 団体列車「カントリーハートインアサギリ号」が、新宿~(御殿場線経由)~身延線富士宮駅間で運行される。
- 2007年(平成19年)3月18日 この日よりすべての車両(スーパーシート・セミコンパートメント含む)が禁煙となる。
- 2008年(平成20年)7月25日 - 「湘南マリン号」として唐木田~片瀬江ノ島間を運転。その後「えのしま24号」「さがみ67号」にも運用された。25日以外の「湘南マリン号」は60000形「MSE」にて運転されている(7月22日~24日・28日~8月22日)。愛称表示は60000形がLED表示であるが、本形式では特製ステッカーをLED表示器の上に貼り付けた。ステッカーには運転日が記載された。
[編集] 関連商品
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年5月30日 (土) 17:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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