尾根

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尾根(おね)は、と谷に挟まれた山地の一番高い部分の連なりのことである。山稜さんりょう)、稜線りょうせん)とも言う。

尾根は、地図上では等高線の突出として示される。

尾根は、山頂から始まり、間へと続く。富士山のような円錐形の山では尾根は明確には存在しない。しかし、降雨と流水によって浸食が進むと谷が出来るから、谷と谷の間の盛り上がりとして尾根が生まれる。孤立峰では尾根は山頂から麓へと伸びるが、多くの山は複数が並んでおり、その場合には尾根は山脈の間をつないで伸びる。ある程度直線的に尾根のつながった山が並ぶのを連峰という。そのような尾根筋を通り抜ける山行を往々に縦走という。また、そのような尾根筋は分水嶺ともなる。

両側の斜面が急峻な尾根のことを、登山用語では痩せ尾根と言う。氷河の作用によって作られた痩せ尾根はアレート:arête)、グラート:grat)、ナイフエッジ:knife edge)、鎌尾根と呼ばれる。[要出典]アレートは両側からカールが迫ることによってできる。

「痩せ尾根」の反対に両側の斜面が緩やかな尾根を、登山用語では広い尾根と言う。やせ尾根は崖に近い点で危険であるから、穏やかな尾根の方が安全であるが、他方で緩やかな尾根は尾根筋が明確でないため、尾根筋をたどりにくく、道に迷う危険が大きい。八甲田山雪中行軍が遭難したのも、なだらかな山頂部であるため、尾根筋によって方向が確認できなかったのが大きい理由であった。

[編集] 道として

山歩きをする場合、尾根筋は位置が把握しやすく、コースがわかりやすいため、通路としてよく使われる。また、道に迷った場合も尾根筋に出るのがよい。谷間にはいると見晴らしがきかず方向がわからなくなる上、滝や崖があって通れなくなったり、それらからの転落や滑落の危険性があることが多い。また、上記のように尾根筋は分水嶺であることがあり、その場合、おりる向きを間違えると全く異なった方向に向かってしまう例もある。

このようなことから、古くから尾根筋は山を踏破する際の通り道として使われた。たとえば熊野古道の山間部はその多くが尾根筋で、要所要所で谷底に降りつつ、また尾根を昇る繰り返しになっている。普通あまり昇降のない部分は尾根筋を通り、ちょっとしたピークではその山腹を通るようなコースである。なお、このような経緯から、山間部奥地では集落は往々にして主たる河川より遙かに水準の高い位置に作られた。

現在では、道路は主に河川沿いに造られる。主流ではそのそばを通り、谷間から分水嶺を超える場合には谷底から山腹を昇って、ある程度のところでトンネルを造ってしまう。そのため、古道をあちこちで横切るコースになる。また、集落より遙かに低いところを新しい道路が通ることになる例が多く、不便さを増幅している。

[編集] 区分腺として

尾根筋ははっきりした区切りとして把握しやすい。また、水系を分けるものでもあり、それによる区分には実質的な意味もある。そのため、尾根筋を区分腺とする例が多い。行政区分も、往々にして尾根筋を通る。高い山の山頂が二つ以上の行政区分にまたがる例が良くあるのもこれによる。


最終更新 2009年10月27日 (火) 00:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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