尿素樹脂

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尿素樹脂ユリア樹脂、Urea Formaldehyde Resin – UF)は、尿素ホルムアルデヒドとの重合反応によって製造される、熱硬化性樹脂に属する合成樹脂CAS番号9011-05-6。メラミン樹脂・ベンゾグアナミン樹脂とともにアミノ樹脂の一種に数えられる。

尿素樹脂

目次

[編集] 製法

尿素とホルムアルデヒド水溶液を原料とし、アルカリ性または酸性下で脱水縮合反応を行い、液状縮合物を得る。液状で使用する場合はそのまま、固形状を得るにはメタノール等でエーテル化もしくは充填剤としてセルロース小麦粉などと混合(天然高分子複合尿素系樹脂)させた後に乾燥させる。

[編集] 特徴

  • 無色透明。そのため着色が容易。
  • 成型時の収縮や変形が小さく、ヒケが生じにくい。
  • 剛性や硬度に優れる。ただし耐衝撃性や耐クラック性は低い。
  • 耐熱性および電気絶縁性が高く、特にアーク抵抗性に優れる。
  • 耐溶剤性を持つが、アルカリおよび熱水には侵食される。
  • 比較的安価である。
  • 微量のホルマリンが溶出することが指摘されている。

[編集] 改質

フェノールと共縮合させ耐クラック性向上を図った種類などもある。

[編集] 用途

[編集] 歴史

赤褐色のフェノール樹脂に無い自由な着色を可能とした合成樹脂として1920年にドイツで、1924年にはイギリスで相次いで発明された。特にイギリスでは多彩な着色を施した家庭用品を製造する成型材料として広く用いられた。アメリカでは建材分野でも利用され、1934年には大型圧縮成型機を使用して大きなテーブル上板が製造されるなど、合成樹脂の可能性を大きく広げた。その後、電気製品や玩具、麻雀牌など多くの分野で採用された。

しかし1949年に、加硫反応や加熱された際にホルマリン溶出が発見された。また、量産性に優れた射出成型に対応する様々な合成樹脂が発明され、圧縮成型法に頼る尿素樹脂は急速に需要量を落とした。近年は射出成型に対応する高流動性グレードも開発されているが、かつて程広範に使用されることは無くなった。

[編集] 使用例

液状縮合物は合板用接着剤や加工分野、固形状は成型材料として電気機器の部品やボタンなどの日用品類または漆器の素地として使用される。

[編集] 関連項目

[編集] 出典

  • 『プラスチック活用ノート』 伊保内賢編 大井秀三郎・広田愃著 工業調査会 ISBN 4-7693-4123-7

最終更新 2009年11月18日 (水) 10:45 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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