居眠り磐音 江戸双紙
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『居眠り磐音 江戸双紙』(いねむりいわね えどぞうし)は、双葉文庫より書き下ろしで刊行されている佐伯泰英による時代小説シリーズ。また、この作品を題材としたドラマや漫画。
2007年にNHKの木曜時代劇で、2008年に土曜時代劇で『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』としてドラマ放映がされた。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 登場人物
[編集] 主人公
- 坂崎磐音(さかざき いわね)
- この作品の主人公。九州の豊後関前藩(架空)の中老である坂崎正睦の嫡男。幼なじみの河出慎之輔、小林琴平とともに直心影流の佐々木玲圓の道場で修行し、3人で藩政改革を志していたが、藩の守旧派である宍戸文六らの陰謀により、自身の許嫁である奈緒の兄・琴平を討ち取ることになってしまい、豊後を離れて浪人として江戸に戻り、江戸深川の金兵衛長屋に住んでいた。後に神田三崎町佐々木道場を継ぐ。
- 剣を構えた姿が縁側で日向ぼっこをして居眠りしている年寄り猫のようなので、「居眠り剣法」と呼ばれている。愛刀は備前包平で、刀身は2尺7寸(約87センチ)。一度鉄釜を斬り付けてお釈迦にしてしまった事がある。
[編集] 豊後関前
[編集] 豊後関前藩
- 福坂実高(ふくさか さねたか)
- 関前藩の藩主。
- お代の方(おだいのかた)
- 実高の正室。
- 福坂利高(ふくさか としたか)
- 関前藩江戸家老。藩主・実高の従兄弟。
- 中居半蔵(なかい はんぞう)
- 関前藩の江戸屋敷の直目付。磐音と共に藩政改革に着手する。後に藩の物産所の組頭となる。
- 宍戸文六(ししど ぶんろく)
- 関前藩の国家老。かつて藩中興の祖といわれる切れ者であったが、年を経るにつれ害が目立つようになる。材木の転売で財政を救おうとするも、江戸の大火で材木が全焼。逆に巨額の負債を抱え込んでしまう。改革派であった坂崎磐音、河出慎之輔、小林琴平らによる藩政改革を恐れ、姦計を策して仲間割れをさせる。後に自害。
[編集] 幼馴染
- 河出慎之輔(かわで しんのすけ)
- 磐音の修行仲間。磐音、琴平と共に藩政改革を志す。文六の姦計により、妻の舞が不貞を犯したとの讒言を信じ、斬ってしまう。その後、妹を斬られて錯乱した琴平に斬られ、死亡。
- 小林琴平(こばやし きんぺい)
- 磐音の修行仲間。磐音、慎之輔と共に藩政改革を志す。舞と奈緒の兄。文六の姦計により、妹の舞を斬った慎之輔ほか2名を斬ってしまう。その後上意討ちにより、磐音に斬られ、死亡。
- 河出舞(かわで まい)
- 慎之輔の妻。琴平の妹で奈緒の姉。、妻の舞が不貞を犯したとの讒言を信じた慎之輔により、斬られて死亡。
- 小林奈緒(こばやし なお)
- 磐音の元許嫁で、琴平の妹。文六の姦計により小林家が廃絶になった後、病に倒れた父の治療費を稼ぐ為に自ら望んで身を売る。その美貌ゆえに各地に転売され、最終的に吉原で花魁(白鶴太夫)となった(関前藩主の居城が「白鶴城」といわれるのにちなむか)。後に出羽国の紅花問屋のもとへ嫁入りする。
[編集] 江戸
[編集] 今津屋
- おこん
- 磐音の住んでいる金兵衛長屋の差配を務めている金兵衛の娘。両替商の「今津屋」に女中として勤め、奥向きの一切の仕事を任されている。
- 今津屋吉右衛門(いまづや きちえもん)
- 両替商「今津屋」の主人。吝嗇で有名だが、「金をかけるべきところにかけ、それ以外は削る」という信条の持主。第1作で敵の豪商が失脚して以後は、江戸にある600件の両替商(株仲間)を束ねている。内儀であるお艶を病で亡くし、小田原宿脇本陣主・小清水屋右七の次女であるお佐紀を新たに内儀として迎えることになる。
- 由蔵(よしぞう)
- 「今津屋」の老分番頭。今津屋の人間としては、おこんに次いで磐音と接している。
- お艶(おえん)
- 今津屋吉右衛門の妻。病弱であり、自らはいつも奥で過ごし、今津屋の奥向きの仕事のすべてをおこんに任している。その後、病に倒れ亡くなる。
- 宮松(みやまつ)
- 「今津屋」の丁稚。磐音の供をしては何度も危険な目に逢っている。悩みは字が下手なことで、度々由蔵に説教されている。
[編集] 佐々木玲圓道場
- 佐々木玲圓(ささき れいえん)
- 江戸の神田・神保小路の直心影流佐々木道場(後に尚武館道場)の主。磐音の剣術の師匠。幕府と秘かな繋がりを持っている。攻めの苛烈さから、その剣術は炎の剣と呼ばれる。
- 本多鐘四郎(ほんだ かねしろう)
- 佐々木道場で住み込みの師範を務める。磐音の兄弟子。後に西の丸御納戸組頭・依田新左衛門の娘お市と結婚し、依田家に婿入りする。
- 松平辰平(まつだいら たっぺい)
- 佐々木道場の住み込みの門弟。「痩せ軍鶏」のあだ名を持つ。磐音らが関前に行く時に同行を求め、その後、武者修行へと旅立つ。
- 重富利次郎(しげとみ としじろう)
- 佐々木道場の住み込みの門弟。「でぶ軍鶏」のあだ名を持つ。無口で負けず嫌いであり、同じく「痩せ軍鶏」のあだ名を持つ辰平といつも争っている。土佐藩士の次男。後に父と共に江戸を出立し、国許に旅をする。
[編集] 南町奉行所
- 笹塚孫一(ささづか まごいち)
- 南町奉行所の年番方与力。悪人のためていた金で持ち主不明のものを押収しては奉行所の探索費用に繰り込むという荒業を、平然とやってのける度胸と頭の持ち主。
- 木下一郎太(きのした いちろうた)
- 南町奉行所の定廻り同心。笹塚の右腕的存在で、磐音と行動を共にすることも多々ある。
- 竹蔵(たけぞう)
- 深川一帯を仕切る十手持ちで、通称「地蔵の親分」。本所で蕎麦屋「地蔵蕎麦」を営む。
[編集] その他
- 品川柳次郎(しながわ りゅうじろう)
- 貧乏御家人の次男坊で、磐音の用心棒仲間。北割下水の屋敷地で母と共に、家を切り盛りしている。後に家督を相続するも、内職は継続。
- 品川幾代(しながわ いくよ)
- 柳次郎の母。竹村の性格を快く思っていない。
- 竹村武左衛門(たけむら ぶざえもん)
- 本所の南割下水の半欠け長屋に住む浪人。本人は「伊勢の津藩藤堂家の家臣であった」と言うが、実態は数代前の先祖が藤堂家に仕官していただけ(足軽?)であり、自身には藤堂家に仕えた経験はない。丹石流の自称達人。妻・勢津と4人の子を持ちつつも、収入はほとんど酒代に使ってしまう。磐音、柳次郎とは用心棒仲間。後に侍の身分を捨て、大名の下屋敷門番となる。
- 竹村勢津(たけむら せつ)
- 武左衛門の妻。当てにならない夫を支えつつ、4人の子を養う強い母である。
- 金兵衛(きんべえ)
- 深川六間堀の金兵衛長屋の大家を務める。おこんの父親。いつでもどてらを着ている姿から、「どてらの金兵衛」と呼ばれ、親しまれている。
- 幸吉(こうきち)
- 深川・唐傘長屋に住む鰻取りの少年。磐音の深川暮らしの師匠で、磐音のことを「浪人さん」と呼んでいる。後に、鰻屋「宮戸川」に奉公に行く。
- おそめ
- 深川・唐傘長屋に住むしっかり者の少女。幸吉の幼馴染。縫箔職人になりたいと言い出し、縫箔職人のもとへ奉公に行くことになる。一時的に今津屋で奉公していた。
- 鉄五郎(てつごろう)
- 鰻屋「宮戸川」の主人。鰻割きとして磐音を雇っている。磐音の日当は七十文だったが、後に百文とした。
- 四郎兵衛(しろべえ)
- 吉原を取り仕切る吉原会所の頭。
- 霧子(きりこ)
- 雑貨衆のくノ一。雑賀衆の徳川家基の日光道中襲撃の一員で、弥助に捕らえられる。後に佐々木道場の門弟となり、雑賀衆と決別。その後は忍び働きで磐音を助ける。
[編集] 作品リスト
- 陽炎ノ辻(かげろうのつじ、2002年4月、ISBN 4-575-66126-0)
- 寒雷ノ坂(かんらいのさか、2002年7月、ISBN 4-575-66130-9)
- 花芒ノ海(はなすすきのうみ、2002年10月、ISBN 4-575-66134-1)
- 雪華ノ里(せっかのさと、2003年2月、ISBN 4-575-66140-6)
- 龍天ノ門(りゅうてんのもん、2003年5月、ISBN 4-575-66146-5)
- 雨降ノ山(あふりのやま、2003年8月、ISBN 4-575-66149-X)
- 狐火ノ杜(きつねびのもり、2003年11月、ISBN 4-575-66156-2)
- 朔風ノ岸(さくふうのきし、2004年3月、ISBN 4-575-66165-1)
- 遠霞ノ峠(えんかのとうげ、2004年5月、ISBN 4-575-66170-8)
- 朝虹ノ島(あさにじのしま、2004年9月、ISBN 4-575-66179-1)
- 無月ノ橋(むげつのはし、2004年11月、ISBN 4-575-66185-6)
- 探梅ノ家(たんばいのいえ、2005年3月、ISBN 4-575-66197-X)
- 残花ノ庭(ざんかのにわ、2005年6月、ISBN 4-575-66204-6)
- 夏燕ノ道(なつつばめのみち、2005年8月、ISBN 4-575-66217-8)
- 驟雨ノ町(しゅううのまち、2005年11月、ISBN 4-575-66222-4)
- 螢火ノ宿(ほたるびのしゅく、2006年3月、ISBN 4-575-66232-1)
- 紅椿ノ谷(べにつばきのたに、2006年3月、ISBN 4-575-66233-X)
- 捨雛ノ川(すてびなのかわ、2006年6月、ISBN 4-575-66242-9)
- 梅雨ノ蝶(ばいうのちょう、2006年9月、ISBN 4-575-66254-2)
- 野分ノ灘(のわきのなだ、2007年1月、ISBN 978-4-575-66265-8)
- 鯖雲ノ城(さばぐものしろ、2007年1月、ISBN 978-4-575-66266-5)
- 荒海ノ津(あらうみのつ、2007年4月、ISBN 978-4-575-66278-8)
- 万両ノ雪(まんりょうのゆき、2007年8月、ISBN 978-4-575-66292-4)
- 朧夜ノ桜(ろうやのさくら、2008年1月、ISBN 978-4-575-66314-3)
- 白桐ノ夢(しろぎりのゆめ、2008年4月、ISBN 978-4-575-66328-0)
- 紅花ノ邨(べにばなのむら、2008年7月、ISBN 978-4-575-66338-9)
- 石榴ノ蠅(ざくろのはえ、2008年9月、ISBN 978-4-575-66344-0)
- 照葉ノ露(てりはのつゆ、2009年1月、ISBN 978-4-575-66364-8)
- 冬桜ノ雀(ふゆざくらのすずめ、2009年4月、ISBN 978-4-575-66375-4)
- 侘助ノ白(わびすけのしろ、2009年7月、ISBN 978-4-575-66387-7 )
- 「居眠り磐音江戸双紙」読本(2008年1月、ISBN 978-4-575-66315-0)
- 読み切り中編「跡継ぎ」収録
[編集] 漫画
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双葉社の漫画雑誌『A-ZERO』に創刊号より連載中。同雑誌の看板作品となっており表紙率が高く、毎号50ページ越えで連載されている。なお『A-ZERO』休刊につき、『漫画アクション』に移籍して連載が続けられる予定である。
作画はかざま鋭二。ゴルフ漫画で有名な漫画家であるが、時代劇漫画は初挑戦。しかしそれを感じさせない作品になっている。
[編集] 単行本
双葉社のACTION COMICSレーベルより発売中、以下続刊。
- 第1巻(2009年1月15日、ISBN 978-4-575-83569-4)
- 第2巻(2009年1月15日、ISBN 978-4-575-83570-0)
- 第3巻(2009年4月11日、ISBN 978-4-575-83614-1)
[編集] コンビニコミック
双葉社のACTION COMICS 5coinsアクションオリジナルレーベルより発売中。
- 第1巻(2008年12月4日、ISBN 978-4-575-99435-3)
[編集] 外部リンク
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最終更新 2009年11月24日 (火) 06:20 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【居眠り磐音 江戸双紙】変更履歴






