山口線
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| 山口線 | |
|---|---|
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C57 1「SLやまぐち号」
(徳佐 - 船平山間) |
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| 路線総延長 | 93.9 km |
| 軌間 | 1067 mm |
| 最高速度 | 95 km/h |
山口線(やまぐちせん)は、山口県山口市の新山口駅から島根県益田市の益田駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
目次 |
[編集] 概要
山陽本線・山陽新幹線の拠点である新山口から山口市内を南北に縦断し、中国山地西部、山口県中部から島根県西端にかけての地域を南西から北東に抜ける陰陽連絡路線である。沿線には湯田温泉、山口県の県庁所在地である山口市、「山陰の小京都」と呼ばれる津和野町などを控えている。 全線にわたって国道9号とほぼ並行している。
山口線で特筆されるのは蒸気機関車 (SL) 列車の運転である。日本国有鉄道(国鉄)線では1975年12月を最後に蒸気機関車列車の運転は終了していたが、地元やファンの要望により1979年8月1日から蒸気機関車C57 1が牽引する「SLやまぐち号」の運転が開始された。この列車の成功を受けて、国鉄からJRを通じてSLの復活運転が各地で行われるようになった。
[編集] 路線データ
- 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)・日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):93.9km
- 軌間:1067mm
- 駅数:28駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
- 最高速度:95km/h
- 運転指令所:厚狭CTCセンター新山口派出
※広島支社独自で与えられているラインカラーはオレンジ。
[編集] 運行形態
運行はJR西日本広島支社山口地域鉄道部が担当している(ただし、益田駅は米子支社浜田鉄道部が駅設備を管理する)。
[編集] 優等列車
陰陽連絡列車として新山口 - 米子・鳥取間に特急「スーパーおき」が運転されている。山陰本線を基準とするため、普通列車と異なり新山口発が上り列車となる。「スーパーおき」は振り子装置を備えたキハ187系が使用されるが、山口線内は振り子装置の機能を停止している。
[編集] 地域輸送
全線を通して運転される列車もあるが、おおむね山口駅を境に運転系統が分かれている。上下合わせ全線通しは7本・乗り換え接続は8本(平日)の計15本。新山口 - 山口間は毎時2 - 3本(快速含め31往復/日・一部は宮野まで直通)、山口 - 益田間は1 - 2時間毎(3時間ほど運行のない時間帯もある)の運転で、津和野折り返しの区間列車もある。新山口 - 山口間には快速「通勤ライナー」が運転されている。山口市の都市内輸送を担う山口 - 新山口間は沿線に高校・大学等も多いことから乗車率は高く、終日混雑している。
下りの山口駅に向かう最終列車は23時台である。夜間滞泊は山口・津和野駅で行っている。上りは2003年9月30日までは山口発が23時台となる益田始発の最終列車が出ていたが、翌日のダイヤ改正以降は山口22時前後始発に繰り上げられている。
新山口 - 山口間の列車のうち、2005年4月1日から朝1往復と夜2往復[1]が、加えて山口市が宮野駅で1年間行うパーク・アンド・ライドの実証実験[2]が始まる2007年7月1日から朝2往復と夕方の1往復が、山口駅から宮野駅まで毎日運転の臨時列車として延長運転されていたが、2008年3月15日のダイヤ改正でこれらは定期列車に格上げされた。
[編集] ワンマン運転
全線でワンマン運転を実施しており、宮野以北は全列車がワンマン運転となっている。無人駅では車内で運賃収受を行う(宮野駅は無人駅だが有人駅と同様の精算方法をしている)。
宮野 - 新山口間はおよそ半数の20本あまりに車掌が乗務する。通勤時間帯は車掌が3人乗務する場合もある。また、駅間が短く駅本屋の位置もまちまちなため、通勤時間帯以外でも車掌が前後に計2人乗務することが多い。
[編集] 通勤ライナー
「通勤ライナー」は、2009年3月14日から山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されている快速列車である。
夕方の時間帯に1往復のみ運転される。元は2008年度中に平日夕方に臨時列車扱いで1往復追加された快速(停車駅等はかつての「やまぐちライナー」と同様だが愛称なし)であったが、定期列車に格上げされた。定期列車化に際し、新たに大歳駅と矢原駅が停車駅として加わった。また、下りは山口駅以北に直通するが、山口駅以北は各駅停車の普通列車となり、列車番号も異なる。
また、「SLやまぐち号」運休日には、山口駅発新山口行きの片道のみ「SLやまぐち号」ダイヤと同時刻に「通勤ライナー」が運行される。
[編集] やまぐちライナー(廃止)
「やまぐちライナー」は、2004年3月13日から2009年3月13日まで、山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されていた快速列車である。
普通列車同様キハ40系単行 - 2連で運転されていた。新山口発10時台 - 15時台、山口発9時台 - 13時台にそれぞれ毎時1本ずつの計5.5往復(登場当初は6往復)が運行されていた。新山口駅での山陽新幹線乗り継ぎをターゲットにしたものであり、地域輸送は特に考慮されていなかった。新山口 - 山口間12.6kmを途中湯田温泉駅のみ停車し13分で結んでいた。山口駅以北に直通する列車もあるが、山口駅以北は各駅に停車していた。
また当時、「SLやまぐち号」運休日の「SLやまぐち号」ダイヤと同時刻による臨時快速も上下双方に運転され、「やまぐちライナー」同様に大歳駅と矢原駅は通過していた。
2009年3月14日のダイヤ改正により普通列車に格下げされる形で廃止された。
[編集] 貨物列車
貨物列車は全線で運行されているが、山口線の駅を発着するものはない。美祢線の美祢駅と山口線を経由し山陰本線の岡見駅を結ぶ専用貨物列車が、1日1往復岡見駅基準の平日に運行されている。牽引機は全区間を通じてDD51形ディーゼル機関車の重連で、貨車はタキ1100形のみ。なお岡見駅に機関車留置線がないため、岡見駅 - 益田駅間で機関車の回送が行われている。
1997年まで残存していた新南陽駅と江津駅や益田駅を結ぶ化学薬品輸送列車も廃止され、現在は細々としたものになっている。
[編集] 使用車両
- 新山口 - 山口間 キハ40系 1 - 5両編成
- 新山口 - 宮野間 キハ40系 1 - 4両編成
- 新山口 - 益田間 キハ40系 1 - 2両編成
- 新山口 - 益田間 キハ187系 2 - 4両編成(特急「スーパーおき」)
- 新山口 - 津和野間 C57形、C56形蒸気機関車、12系客車(「SLやまぐち号」)
なお山口線は、全区間非電化陰陽連絡線の中で唯一、キハ120などの新型軽快気動車が営業運転されていない路線である。
[編集] 合理化
駅の無人化が著しい。山陽線幡生駅は利用客数約500人/日で駅員が配置されているが、山口線では700人/日の矢原駅や同じく500人/日の大歳駅・宮野駅には駅員が配置されていない(両方とも駅舎が現存するが、1984年2月1日に無人化)。これには、通過する自治体の数が2006年12月現在4自治体しかなく委託先が少ないという理由がある。
なお、線路保守を日中に行うための月1回程度の運休措置は行われていない(これはこの路線が陰陽連絡特急のラインであるという要因が大きい)。また、近年ローカル線で行われることが多い減便による離合施設撤去がなされた駅はない(湯田温泉駅は離合施設が撤去されているが近年行われたものではない)。
[編集] 他の交通との競合
- バス
- 新山口 - 山口・宮野付近…並行して防長交通が頻発している(平日で140本程度・毎時4 - 6本)。しかし鉄道との連携の悪さや高運賃から、バスの利用は低迷している。
- 山口 - 津和野…90年代初頭までは防長バスが新山口 - 津和野を鉄道と同程度の本数でまた、鉄道と同程度の運賃で運行されていた。しかし、その後急速に衰退し、新山口 - 湯田温泉の廃止・減便・運賃増額を経て2006年10月に廃止された。ただし廃止後も湯田温泉 - 三谷 - 吉部(一日2往復)と東萩 - 吉部 - 三谷 - 津和野は存続しているため、三谷で乗り換えて路線をたどることができる。
- 津和野 - 益田…並行して石見交通が津和野温泉 - 益田医光寺を運行している。
- 石見横田 - 益田…上記に加えて横田駅 - 益田医光寺が加わり、本数は鉄道より多くなる。
- 道路
- 沿線は典型的な自家用車依存区域で、さらに自動車の方が列車よりも速いため、競争は大変苦しい。ただ、山口県内から山陰方面は未だ特急「スーパーおき」が最速の交通機関であるため、利用は多い。
[編集] 歴史
山口線開業以前、小郡 - 山口間に大日本軌道(大軌)山口支社の軽便鉄道が存在していたが、国鉄山口線の開業に伴い、1913年2月19日限りで廃止された。
- 1913年(大正2年)2月20日 - 山口線 小郡(現在の新山口駅) - 山口間(7.9M≒12.71km)が開業。大歳駅、湯田駅(現在の湯田温泉駅)、山口駅開業。
- 1914年(大正3年)11月2日 - 上郷駅開業。
- 1917年(大正6年)7月1日 - 山口 - 篠目間(10.1M≒16.25km)が延伸開業。宮野駅、仁保駅、篠目駅開業。
- 1918年(大正7年)4月28日 - 篠目 - 三谷間(6.0M≒9.66km)が延伸開業。三谷駅開業。
- 11月3日 - 三谷 - 徳佐間(7.0M≒11.27km)が延伸開業。地福駅、徳佐駅開業。
- 1922年(大正11年)4月29日 - 長門峡仮停車場開業。
- 8月5日 - 徳佐 - 津和野間(8.1M≒13.04km)が延伸開業。津和野駅開業。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 津和野 - 石見益田間(19.3M≒31.06km)が延伸開業し全通。日原駅、石見横田駅、石見益田駅(現在の益田駅)開業。
- 1924年(大正13年)7月15日 - 青原駅開業。
- 1928年(昭和3年)7月18日 - 長門峡仮停車場を長門峡駅に格上げ。
- 1935年(昭和10年)10月1日 - 矢原駅開業。
- 12月20日 - 周防下郷駅開業。
- 1944年(昭和19年)11月1日 - 周防下郷駅、矢原駅休止。
- 1947年(昭和22年)頃 - 船平山仮乗降場開業。
- 1953年(昭和28年)3月15日 - 日赤前仮乗降場開業。周防下郷駅、矢原駅が仮乗降場扱いで営業再開。
- 4月10日 - 周防下郷仮乗降場、矢原仮乗降場がそれぞれ駅に格上げ。日赤前仮乗降場も上山口駅に格上げ。
- 1954年(昭和29年)2月1日 - 船平山仮乗降場を船平山仮停車場に格上げ。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 渡川駅、名草駅、青野山駅、東青原駅開業。船平山仮停車場を船平山駅に格上げ。
- 3月20日 - 湯田駅を湯田温泉駅に改称。
- 1962年(昭和37年)7月17日 - 鍋倉仮停車場開業。
- 1963年(昭和38年)10月1日 - 鍋倉仮停車場を鍋倉駅に格上げ。
- 1966年(昭和42年)10月1日 - 石見益田駅を益田駅に改称。
- 1970年(昭和45年)4月1日 - 本俣賀仮乗降場開業。
- 1972年(昭和47年)4月10日 - 仁保津仮乗降場開業。
- 1973年(昭和48年)10月1日 - 山口線から蒸気機関車が引退し無煙化。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 新幹線博多開通に伴って、山口線初めての特急「おき」運転開始。
- 1979年(昭和54年)8月1日 - 「SLやまぐち号」運転開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - CTC化。それに伴い上郷駅・大歳駅・宮野駅を無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。仁保津仮乗降場を仁保津駅に、本俣賀仮乗降場を本俣賀駅に格上げ。
- 1990年(平成2年)6月1日 - ワンマン運転開始。
- 2003年(平成15年)10月1日 - ダイヤ改正、JR発足後初の減便(山口 - 益田間で最終を2時間繰上げ)。小郡駅を新山口駅に改称。
- 2003年(平成15年)10月6日 - 今上天皇・皇后の島根訪問(第23回全国豊かな海づくり大会への臨席など)に伴うお召し列車を運転(往路:浜田から津和野へ、復路:津和野から益田へ)。DD51形機関車重連+14系客車「サロンカーなにわ」5両を充当。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 快速「やまぐちライナー」運転開始。
- 2007年(平成19年)7月1日 - 新山口 - 山口間の最終を10分ほど繰り下げ。
- 2009年(平成21年)3月14日 - 快速「やまぐちライナー」が廃止され、夕方時間帯に快速「通勤ライナー」を新設。
一時期山口線新山口(当時小郡) - 山口間を電化又は宇部線と直通運転しようという計画が持ち上がったが、市議会で否決され終わっている。
[編集] 駅一覧
- 快速=「通勤ライナー」。益田方面まで直通するものは、山口 - 益田間は普通列車となる。
- 普通列車は全駅に停車。特急列車の停車駅についてはおき (列車)を、臨時列車であるSLやまぐち号についてはやまぐち (列車)を参照。
- 凡例
- 快速 … ●:停車、|:通過
- 列車交換 … ◇・∨・∧:交換可、|:交換不可
| 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 快速 | 接続路線 | 列車交換 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新山口駅 | - | 0.0 | ● | 西日本旅客鉄道:山陽新幹線・山陽本線・宇部線 | ∨ | 山口県 | 山口市 |
| 周防下郷駅 | 1.0 | 1.0 | | | | | |||
| 上郷駅 | 1.7 | 2.7 | | | | | |||
| 仁保津駅 | 1.9 | 4.6 | | | | | |||
| 大歳駅 | 2.7 | 7.3 | ● | ◇ | |||
| 矢原駅 | 1.3 | 8.6 | ● | | | |||
| 湯田温泉駅 | 1.7 | 10.3 | ● | | | |||
| 山口駅 | 2.4 | 12.7 | ● | ◇ | |||
| 上山口駅 | 1.2 | 13.9 | | | ||||
| 宮野駅 | 1.6 | 15.5 | ◇ | ||||
| 仁保駅 | 4.7 | 20.2 | ◇ | ||||
| 篠目駅 | 8.7 | 28.9 | ◇ | 阿武郡 阿東町 |
|||
| 長門峡駅 | 3.4 | 32.3 | | | ||||
| 渡川駅 | 3.2 | 35.5 | | | ||||
| 三谷駅 | 3.1 | 38.6 | ◇ | ||||
| 名草駅 | 2.8 | 41.4 | | | ||||
| 地福駅 | 2.5 | 43.9 | ◇ | ||||
| 鍋倉駅 | 2.5 | 46.4 | | | ||||
| 徳佐駅 | 3.5 | 49.9 | ◇ | ||||
| 船平山駅 | 2.9 | 52.8 | | | ||||
| 津和野駅 | 10.1 | 62.9 | ◇ | 島根県 | 鹿足郡 津和野町 |
||
| 青野山駅 | 3.2 | 66.1 | | | ||||
| 日原駅 | 6.7 | 72.8 | ◇ | ||||
| 青原駅 | 4.7 | 77.5 | ◇ | ||||
| 東青原駅 | 3.1 | 80.6 | | | ||||
| 石見横田駅 | 4.1 | 84.7 | ◇ | 益田市 | |||
| 本俣賀駅 | 4.9 | 89.6 | | | ||||
| 益田駅 | 4.3 | 93.9 | 西日本旅客鉄道:山陰本線 | ∧ | |||
[編集] 脚注
- ^ 「JR西日本:通勤・通学時間に臨時列車 - 来月から「宮野 ― 山口駅」間 /山口」 毎日新聞 2005年3月30日
- ^ 月報「あすの九州・山口」 2007年8月号 地域動向 社団法人九州・山口経済連合会
[編集] 参考文献
- 「鉄道ダイヤ情報」2003年12月号(交通新聞社)
[編集] 関連項目
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