山岡士郎

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山岡 士郎(やまおか しろう)は、雁屋哲原作、花咲アキラ作画の漫画作品及びそれを原作とするアニメ、テレビドラマ『美味しんぼ』に登場する架空の人物。

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[編集] 概要

東西新聞社文化部記者で本作の主人公。実は海原雄山の一人息子である。普段はグータラだが食に対する造詣が深く、豆腐と水の味を判断する試験に合格したため(第1巻)、同じく合格した栗田ゆう子とともに「究極のメニュー」担当に抜擢された。

初登場時は27歳で、後の話では「30過ぎ」と表現されている(「30過ぎたらみんなオヤジだ」と言う理由でオヤジ狩りに遭った)ことから、緩やかに歳を重ねているようだ。同僚の栗田ゆう子と結婚し、息子・陽士(ようじ)、娘・遊美(ゆみ)の二卵性双生児、その後娘・遊璃(ゆり)の父となった現在でもお互いを名字に「さん」付けで呼んで(TVアニメではゆう子に対しては「栗田くん」と呼んでいた)おり、下の名前を呼び合ったことはわずかしかない。東京都中央区月島に在住。結婚前は雑居ビル「グランドビル」屋上のペントハウスに住んでいた。

名字の「山岡」は母の旧姓である。通称ではなく戸籍上もそうであるが、どういう法手続を経て改姓したかは不明である。また栗田との結婚前、ゆう子の両親に「海原雄山とは縁を切っていて、法的にも無関係である」旨の発言をしているが、実の血縁関係にある親子が法的に縁を切る方法は特別養子縁組以外に存在しない。

[編集] 人物像

初期の山岡はどちらかといえば一匹狼であり他人を寄せ付けない雰囲気を持っていたが、徐々に険が取れグータラの部分が強調され、性格もやわらかいものになっている。性格の変化は栗田の存在が関係しているように見える描写もあるが、過去の回想シーンでは「やわらかい性格」の山岡をそのまま若くした姿になっている。

海原雄山の実子で父の才能を受け継ぎ、食ばかりでなく芸術に対する知識や感覚も鋭いものを持っていることが作品の随所に描かれている。ただし、恋愛事や女性に対する感覚が非常に鈍いのは栗田との結婚に至る顛末でもわかる。結婚までの間、二木まり子にアプローチを受けたり山岡に恋を抱いた女性が数人出てきたが、全くと言って良いほど関係は発展しなかった。

会社員としての能力は不明(各エピソードで必要な場合彼が語る薀蓄は常に専門家顔負けである)、一介の平社員でありながら社主に対して「へい、おはようさん」といった挨拶も咎められず、大企業の社長や著名な文化人、果ては副総理大臣との直接のコネクションを持つ。かつこれらに軽口を叩くことを相手に許容されていることからコミュニケーション能力は高い、もしくは父親である海原雄山の存在を意識しての厚遇と考えられる。

出社時は常に黒のスーツで、かつては休日の海釣りや登山にまでこの格好で来ていた。その事でゆう子に同じ服ばっかりとからかわれた事もある。高校時代はただ飯研究会に所属(ちなみに、この時期に親知らずを抜歯している)。大学時代は冒険探検部に籍を置いていたが、活動には参加せずコンパにのみ参加、金を払わず酒だけ飲んでいた。

趣味は当初、競馬ジャズだったが、競馬は雄山との戦いに敗北してから一切止めた。18巻「生肉勝負!!前編」「続、生肉勝負」にあるように一時期解禁していたが、それ以降再び止め、競馬番組だけは現在も見ている。オーディオマニアとしての描写も見られ、レコードプレーヤーのカートリッジにこだわるほどの、重度のマニアぶりを披露する。

コンピュータにも興味があるようで、インターネットが普及する前からニフティサーブでの情報収集を提案していた。熱狂的なマッキントッシュ派でウィンドウズをはじめとするマイクロソフトOSは毛嫌いし、「MS-DOSではなくSM-DOSだ」と非難している。

好きな作家は水上勉で、太宰治三島由紀夫は大嫌い。調理師の免許を取得している。スポ-ツはあまり得意ではないが、ラグビーを特に好む他、野球サッカーも好む。以前はサーフィンを嫌っていたが、挑戦して時に見事ボードの上に立つことが出来てからは見方を変えた様である。

食の好みに関しては日本食が主だが、中華料理も好む。食材について好き嫌いは殆ど無いが、ラーメンは「カン水うま味調味料の臭いがする(実際はうま味調味料は無臭である)」、吟醸酒は「吟醸香が苦手」との理由で、あまり好きではない。また調理法など、別の意味での好き嫌いが激しい。以前は冷やし中華を「あんなものに中華の名を使ってほしくない」と言う程嫌いだったが、雄山が冷やし中華を罵倒した際には、冷やし中華の肩を持ち、最後は雄山に冷やし中華を料理と認めさせることに成功する。

酒は日本酒ウイスキーワイン焼酎など何でも飲む(吟醸酒以外)が、ビールに関しては麦芽ホップのみのもの、きちんとした製法で作ったオールモルトビール(特にヱビスビール)しか飲まず、米やトウモロコシなどのデンプン系の副原料を一部使用したピルスナー系のビール、ドライビール発泡酒リキュール(発泡性)・その他の醸造酒の類は「舌の上にピラミッドどころか電柱すら立たない」と全く飲む気もしない。日本酒も酒類審議会や大メーカーが適当に級種ラベルを貼っているだけの得体の知れないニセ酒は飲まない。

食に関しての考え方は突然宗旨替えをすることがある。多くはその理由を明らかにせず、従来からその考えだったかのような言動をとる。(カレー粉の香り付けに関して「使う半分だけ炒めれば炒めたことで引き出される香りと損なわれる香りの両方が楽しめる」[1]と主張していたが、24巻「カレー勝負」では意見自体を撤回している。コメの輸入自由化問題についてはかつては反対だった[2]が36巻「日米コメ戦争」では国産米の残留農薬問題から肯定に転じている)

玉子の食べ過ぎが原因で、サルモネラ菌の食中毒にかかった事がある[3]

一度だけタイムスリップして食材を探した。また、前世は中国代の仙人の弟子の「丘士郎」[4]という説もある。

[編集] 海原雄山との関係

海原雄山が、雄山の芸術のために母を犠牲にし死に追いやったと思い込み、彼とは絶縁状態だった。後に真相は異なることが判明するものの、2008年5月12日発売の小学館ビッグコミックスピリッツ』誌で和解するまで、永らく和解はしていなかった。

母の死去後に家を出て行く際(原作では大学生の時、ドラマ版では高校生の時)、当時の海原雄山の絵画や陶器を全て破り捨て、破壊している。被害総額は数千万円から数億円らしい。幼少時の士郎のために作った食器類は、雄山が別の所に保管していたらしく、全て無事である。

雄山との対決は初期は勝つことも多かったが、雄山の過去や性格・態度における改善が見られるにつれて次第に勝てなくなり「究極VS至高」のメニューのころには雄山に勝ちを譲ってもらうか審査員の贔屓目がないと勝てないようになってしまった。しかし、雄山が時折独り言などで山岡を認める発言をしているため、対決を経て力はついているようである。周囲の特に親しい人間は雄山と士郎の間にいくつも共通点をみている。栗田や谷村などは、それが二人の和解が今まで難しかった原因であることを見抜いていた。また、雄山にとって「究極vs至高」の戦いは士郎と唯一言葉を交わせる機会でありため、この戦いを心の中では楽しみにしている様子である。

また少年時代、美食倶楽部で真面目に仕事をしており、進藤に一番士郎が熱心だったと言わしめるほどで、海原雄山も士郎に対して何でも教えてくれた。ただし2回同じ事を聞くと殴られた様である。中川夫妻を初めとする美食倶楽部の調理人、従業員からは今も「士郎様」「若」と慕われており、それらの人々は雄山との断絶以後に入った者も含めて、彼が雄山と和解後、美食倶楽部に戻ってくる日を心待ちにしている。

[編集] 演じた声優・俳優

アニメでの声優は井上和彦。テレビドラマの演者は唐沢寿明松岡昌宏。映画版の役者は佐藤浩市

[編集] 脚注

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  1. ^ 12巻「日本風カレー」より
  2. ^ 16巻「飯の友」より
  3. ^ 43巻「敗北宣言」より
  4. ^ 20巻「奇妙な皿」より


最終更新 2009年11月14日 (土) 12:18 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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