山車

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子供みこしで使われる山車(神輿の台輪より下側の部分)-(2004年7月、大阪市今津比枝神社夏祭りの巡行にて)
大阪地方の一般的なだんじり(地車)-(2003年10月、大阪市今津比枝神社秋祭りでの徳庵駅前だんじり競演の模様から)
参考:愛媛県西条市の楽車(舁き山車)-(2005年5月、香川県高松市のイベント参加会場にて)

山車(だし)とはの際に使われる出し物。豪華な装飾が施されていることが多い。神幸祭などでは、山車が町の中をねり歩き行列になる祭もある。

やま(「」「山車」の表記のほか、車偏に「山」の国字「」の表記もある)、曳山(ひきやま、曳き山とも)、舁き山(かきやま)、担ぎ山山鉾山笠祭車御車屋台(主に長野県岐阜県飛騨など中部地方)、地車(だんじり・だんぢり。主に関西地方)などと、地方によって様々な呼ばれ方をする。

山車(だし)の語源は、神殿境内の外に出す出し物であるからとする説と依り代である髯籠(ひげこ)を出していたからだとする説などがある。山車は「出し物」全般を指すが、車の字がついていることから曳き山を指すことが多い。

目次

[編集] 山(山車の原型)

(やま)は自然の山岳を模して造られた依り代で、祭礼などで用いられる。山車の原型。

古来の民間信仰では、神は山岳や山頂の岩や木を依り代として天から降臨するという考えがあり、山上や山麓に斎場を設け祭祀が行われていた。これらは山岳信仰として、或いは山岳を神体とする神社として残っている。代表的な例では大神神社(三輪山)などがあり、小さな神社でも山麓にあるものは山頂に磐座や神木を持つことが多い。

村落が発達すると平野部においても祭祀が行われるようになり、臨時の斎場が設けられた。このときにも降臨を仰ぐために依り代を立てており、これが恒久化して現在の神社のような施設ができる。この依り代の1つに、山岳を模して造られた(やま、造り山・飾り山)がある。恒久的である神殿内部の依り代と並行して、この山は神の降臨を表現する、或いは、再確認する臨時の依り代として祭礼などで用いられるようになる。

記録に残っている最初の山は『古事記』の垂仁天皇の条にある「青葉山」で、出雲国造の祖である岐比佐都美が葦原色男(大国主)を祀る庭として青葉で飾った山を造ったとある。体形的な祭礼の物では、『続日本後紀天長10年(833年)11月戌申条、仁明天皇大嘗会に曳きたてられた「標山(しるしのやま・ひょうのやま・しめやま)」がある。標山には移動神座のような役割があり、山車の原型であるといわれている。大嘗会には中断された時期があり、このときに標山は廃止されたようである。

民間の祭礼にも同じようなものが登場し、形態は祭壇のようなものあるが、山との関連と運行形態から引く形式のものは曳き山、担ぐ形式のものは舁き山などと呼ばれ、また「だし」とも呼ばれるが、その漢字には山車が使われた。現在の祭礼では、巡行されない置き山は数が少なく、巡行される山車がほとんどである。

[編集] 山車

山車には、曳き山、舁き山などが含まれ、読みの意味から考えると山(置き山)なども含まれる。最も一般的なものは車輪の付いた曳き山で、その他にはかき棒のついた舁き山などがある。呼称は冒頭であげたようなものがあるが、同じものでも地域によって呼称が異なっていたり、異なったものに同じ呼称が用いられていることもあり、非常に複雑であるため注意を要する。

山車は風流として練りだされたものが増え、全国各地で様々なものが存在する。依り代としての役割が薄れたものが多いが、稚児人形が乗っていたり、依り代として用いられるものが装飾に施されているなどの名残がある。

[編集] 曳き山

七尾市青柏祭の曳山(でか山)。道幅いっぱいの巨大な山車が街中を曳き回される。狭い街角で方向転換をする辻回しは圧巻。
砺波夜高祭りの山車は、傘鉾の上部に位置する行燈。行燈山車のぶつけ合いが名物。
小松市お旅まつりの曳山。子供歌舞伎上演の舞台ともなる。
二輪屋台の例:掛川型。前後左右に激しく動かすことができ、激しい曳き廻しが名物である。
浜崎祇園山笠の台車は、六輪あることが特徴。

曳き山の山車の中には非常に凝ったからくりを持つものもあり、また大きさも普通の神輿サイズからその10倍以上の大きさ(重量で数トン程度)のものまで様々である。中でも、石川県七尾市の青柏祭の曳山(でか山)は重量約20トンであり、日本最大とされる。大きな物が生まれた理由として、引くという形式から巨大なものが運行可能であるということ、依り代としてより目立つ背の高いものが用いられた名残、氏子同士の風流としての競い合いの結果などがあげられる。

台車の形状は地域や地区によって、車輪が台車の内についているものや外についているもの、車輪が木製のものや金属製のもの、車輪の大きさ、台車本体の木材の組み方などの違いがあり、数多くの種類がある。

車輪の数としては四輪が一般的であり、それに補助の車輪がついているものもある。ほかには滋賀県大津市大津祭での曳山や三重県北部の石取祭に使われる山車が三輪であり、静岡県森町から磐田市にかけての遠州中東部で引き回される二輪屋台浜崎祇園山笠のように六輪あるものもある。また、それに伴って運行方法、運行形態も異なるものになっている。小城祇園においては、旧来は車輪がついていない山の下に丸太を次々に敷き挽いて運行するという珍しいものだったが、現在は普通に車輪のついた曳き山となっている。

多くの場合、山車は人力で引いて動かすが、中にはエンジンやハンドルがついており自動車のように運転できるものもある。

[編集] その他

インドでは、神様の山車に轢かれ死ぬと、天国にいけるという宗教行為がある。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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最終更新 2009年11月13日 (金) 04:39 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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