川上弘美

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川上 弘美
(かわかみ ひろみ)
誕生 山田弘美
1958年4月1日(51歳)
日本東京都
職業 小説家
国籍 日本
代表作 「蛇を踏む」(1996年)
『溺レる』(1999年)
センセイの鞄』(2001年)
『真鶴』(2006年)
主な受賞歴 パスカル短篇文学新人賞(1994年)
芥川龍之介賞(1996年)
紫式部文学賞(1999年)
伊藤整文学賞(2000年)
女流文学賞(2000年)
谷崎潤一郎賞(2001年)
芸術選奨(2007年)
処女作 「神様」(1994年)
ウィキポータル 文学
  

川上 弘美(かわかみ ひろみ、旧姓・山田、1958年昭和33年)4月1日- )は、日本小説家

大学在学中よりSF雑誌に短編を寄稿、編集にもたずさわる。高校の生物科教員などを経て、1994年、短編「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞。1996年「蛇を踏む」で芥川賞受賞。

幻想的な世界と日常が織り交ざった描写を得意とする。作品のおりなす世界観は「空気感」と呼ばれ、内田百間の影響を受けた独特のものである。その他の主な作品に『溺レる』、『センセイの鞄』、『真鶴』など。

俳人でもあり、長嶋有らとともに句誌『恒信風』で句作活動をしている。

目次

[編集] 経歴

東京都生れ。5歳から7歳までをアメリカ合衆国で過ごす。小学3年生のときに1学期間を休む病気にかかり、このときに家で児童文学を読み始めたことから読書家になる。

雙葉中学校・高等学校を卒業後、お茶の水女子大学理学部生物学科に入学し、SF研究会に所属、のちの漫画家湯田伸子がメンバーにいた。

1980年、大学在学中に山野浩一発行・山田和子編集のニュー・ウェーブSF雑誌『季刊NW-SF』第15号にて、「小川項」名義の短編「累累」を掲載。次号第16号で旧姓「山田弘美」名義の短編「双翅目」を発表、また「女は自ら女を語る」という座談会にも参加し編集者として加わっていた。

1980年に大学を卒業し、NW-SF社で働くが1982年『季刊NW-SF』が第18号で休刊。そのため、同1982年に田園調布雙葉中学校・高等学校生物教員となる。1986年までの4年間を勤め、退職。

結婚・出産ののち主婦を経て、1994年に「神様」でパソコン通信を利用したASAHIネット主催の第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。この回の選考委員は、井上ひさし小林恭二筒井康隆

次いで1995年に「婆」が第113回芥川龍之介賞候補作品となり、翌1996年に「蛇を踏む」で第115回芥川龍之介賞を受賞。1999年、『神様』で第9回紫式部文学賞、第9回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(審査員久世光彦)。2000年、『溺レる』で第11回伊藤整文学賞、第39回女流文学賞を受賞。

2001年に第37回谷崎潤一郎賞を受賞した『センセイの鞄』では、中年女性と初老の男性との淡い恋愛を描きベストセラーとなった。同作品はWOWOWのオリジナルドラマ制作プロジェクト「ドラマW」により、久世光彦監督の演出、小泉今日子柄本明の共演でテレビドラマ化されている[1]。 2007年、『真鶴(まなづる)』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

2007年の第137回芥川賞選考会から、選考委員として参加。2009年現在は谷崎潤一郎賞三島由紀夫賞野間文芸新人賞選考委員を務めている。

[編集] 作品

[編集] 小説・物語

  • 物語が、始まる 中央公論社 1996年8月(中公文庫穂村弘解説、1999年9月)
  • 蛇を踏む 文藝春秋 1996年9月(文春文庫松浦寿輝解説、1999年8月)
  • いとしい 幻冬舎 1997年10月(幻冬舎文庫、宮田毬栄解説、2000年8月) - 書き下ろし
  • 神様 中央公論社 1998年9月(中公文庫、佐野洋子解説、2001年10月)
  • 溺レる 文藝春秋 1999年8月(文春文庫、種村季弘解説、2002年9月)
  • おめでとう 新潮社 2000年11月(新潮文庫、池田澄子解説、2003年7月)文春文庫
  • センセイの鞄 平凡社 2001年6月(文春文庫、木田元解説、2004年9月)(新潮文庫、斎藤美奈子解説、2007年9月)
  • パレード (吉富貴子絵) 平凡社 2002年5月(新潮文庫、鶴見俊輔解説、2007年9月)
    • 『センセイの鞄』の番外編
  • 龍宮 文藝春秋 2002年6月(文春文庫、川村二郎解説、2005年9月)
  • 光ってみえるもの、あれは 中央公論新社 2003年9月(中公文庫、2006年10月)
  • ニシノユキヒコの恋と冒険 新潮社 2003年11月(新潮文庫、藤野千夜解説、2006年8月)
  • 古道具 中野商店 新潮社 2005年4月 のち文庫
  • 夜の公園 中央公論新社 2006年4月
  • ざらざら マガジンハウス 2006年7月
  • ハヅキさんのこと 講談社 2006年9月
  • 真鶴 文藝春秋 2006年10月
  • 風花 集英社、2008
  • どこから行っても遠い町 新潮社、2008

[編集] 嘘日記

  • 椰子・椰子 (山口マオ絵) 小学館 1998年5月(新潮文庫、南伸坊解説、2001年5月)

[編集] 全集・選集

  • LOVERS 恋愛アンソロジー 安達千夏ほか共著 祥伝社 2001年6月(祥伝社文庫 2003年9月)
    • 横倒し厳禁
  • Teen Age 角田光代ほか共著 双葉社 2004年11月
    • 一実ちゃんのこと(2001年6月号、小説推理、双葉社)
  • 人魚の鱗 Short Fantasy Stories ファンタジーの宝箱 vol.1 加門七海ほか共著・産経新聞文化部編 全日出版 2004年9月
    • ミナミさん
  • 恋愛小説 新潮社 2005年1月(新潮文庫 2007年2月)
    • 天頂より少し下って(2004年11月、新潮社ハーフブック、新潮社)
  • あなたと、どこかへ。 eight short stories 吉田修一ほか共著 文藝春秋 2005年5月
    • 夜のドライブ(日産TEANAスペシャル・サイト)
  • 空を飛ぶ恋 ケータイがつなぐ28の物語 新潮社編(新潮文庫 2006年6月)
    • 不本意だけど

[編集] 評論・エッセイ

  • あるようなないような 中央公論新社 1999年11月(中公文庫 2002年10月)
  • なんとなくな日々 岩波書店 2001年3月
  • ゆっくりさよならをとなえる 新潮社 2001年11月(新潮文庫 2004年12月)
  • 此処 彼処(ここ かしこ) 日本経済新聞社 2005年10月(新潮文庫 2009年9月)

[編集] 選集

  • 花祭りとバーミヤンの大仏 ベスト・エッセイ2003 日本文藝家協会編 光村図書出版 2003年
    • へへん。
  • 母のキャラメル 日本エッセイスト・クラブ編 文春文庫 2004年
    • うしろ頭
  • 犬のため息 ベスト・エッセイ2004 日本文藝家協会編 光村図書出版 2004年
    • 町内十番以内
  • 成り行きにまかせて ベスト・エッセイ2005 日本文藝家協会編 光村図書出版 2005年
    • 茗荷谷の鳥おじさん
  • 意地悪な人 ベスト・エッセイ2006 日本文藝家協会編 光村図書出版 2006年
    • ふいうち

[編集] 対談

  • 筒井康隆かく語りき 文芸社 (筒井康隆著) 1997年
    • 面白さをきわめたい - 筒井康隆との対談
  • 経験を盗め 中央公論新社 (糸井重里著) 2002年
    • 昆虫のお話 - 矢島稔、糸井重里との対談
  • 武田百合子 KAWADE夢ムック 2004年
  • 山折哲雄こころ塾 東方出版 (山折哲雄述、読売新聞大阪本社編) 2004年
    • 心の行方――科学的見方と宗教の人間観 - 山折哲雄との対談
  • 畏敬の食 講談社 (小泉武夫著) 2006年
    • 憧れの寿司屋の暖簾をくぐる幸福 - 小泉武夫との対談
  • 田辺聖子全集 別巻 1 (田辺聖子ほか共著) 2006年
    • 恋愛小説家の仕事

[編集] 解説

  • パプリカ 中公文庫 (筒井康隆著) 1997年4月
  • すいかの匂い 新潮文庫 (江國香織著) 2000年7月
  • 謎の母 新潮文庫 (久世光彦著) 2001年7月
  • 百鬼園随筆 新潮文庫 (内田百間著) 2002年5月
  • ターン 新潮文庫 (北村薫著) 2007年7月
  • 偶然の祝福 角川文庫 (小川洋子著) 2004年1月
  • パレード 幻冬舎文庫 (吉田修一著) 2004年4月
  • 花芯 講談社文庫 (瀬戸内寂聴著) 2005年2月

旧姓の山田弘美としては、サンリオSF文庫フィリップ・K・ディック著『暗闇のスキャナー』の解説を執筆している。

[編集] 日記

  • 東京日記 卵一個ぶんのお祝い。 (門馬則雄絵) 平凡社 2005年9月
  • 東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (門馬則雄絵) 平凡社 2007年11月

[編集] 作品提供

[編集] テレビドラマ

[編集] 関連資料

  • 彼女たちは小説を書く メタローグ (後藤繁雄著) 2001年
  • 文学理論のプラクティス 新曜社 (土田知則・青柳悦子共著) 2001年
  • ユリイカ 2003年9月臨時増刊号 総特集 川上弘美読本 青土社 2003年
  • 小説の未来 朝日新聞社加藤典洋著) 2004年
  • IN・POCKET 2004年9月号 特集 綾辻行人、川上弘美、村上春樹 講談社 2004年
  • 女性作家《現在》 至文堂 (菅聡子編) 2004年
  • 川上弘美 鼎書房 (原善編) 2005年

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

「ほぼ日」上のページ


芥川賞
114回
又吉栄喜
『豚の報い』
115回
川上弘美
『蛇を踏む』
116回
辻仁成
『海峡の光』
柳美里
『家族シネマ』

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最終更新 2009年9月8日 (火) 17:37 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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