川崎市交通局

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路線バス車両(いすゞ・エルガ)
貸切用車両(元アクアライン高速バス、写真の車両は現在は廃車)
桜川公園にて保存されている川崎市電702号車。
高津区二子塚公園に保存される川崎市最後のトロリーバス車両。側窓には運行当時の写真も(2007年11月)

川崎市交通局(かわさきしこうつうきょく、川崎市営バス川崎市バス)は川崎市の地方公営企業の一つで、現在は神奈川県川崎市全域でバス路線を運営するバス事業者である。

なお、かつては川崎市電および川崎市営トロリーバスを運営していた。また、将来的には川崎縦貫高速鉄道の建設・運営が計画されている。

同じ県内の公営バスである横浜市交通局のバスは『市営バス』と呼ばれることが多いのに対し、川崎市交通局のバスは主に『市バス』と称される。

目次

[編集] 市電・トロリーバス・市営地下鉄事業

川崎市電川崎市営トロリーバス川崎縦貫高速鉄道の詳細は各項目を参照のこと。

[編集] バス事業の概要

[編集] 路線

南は川崎市川崎区東扇島から北方向は多摩区稲田堤駅周辺まで、北西方向は麻生区柿生駅付近まで、川崎市全域に路線がある。

なお、横浜市内の高田町バス停を終点とする2つの系統があり、同市港北区都筑区に乗り入れる。また、かつては川崎駅から東京湾アクアラインを経由して房総半島木更津駅袖ヶ浦駅を結ぶ高速バスも京浜急行バス川崎鶴見臨港バス小湊鐵道バス、日東交通東京ベイサービスと共同で運行していたが、川崎〜袖ヶ浦線は2002年に廃止、川崎〜木更津線は2004年に撤退している。

[編集] 料金

均一料金制を採用しており、一部を除き運賃は大人200円・小児100円(ただし深夜バスおよび臨時快速バス「ミューザ」は大人400円・小児200円、川崎病院線は大人・小児とも100円)、乗降方式は前乗り後降りである。なお、横浜市内の高田町・西原で乗降する場合には例外として横浜運賃が適用され、乗車時に乗務員に行き先を告げる必要があったが、横浜運賃取り扱いは2007年2月28日に廃止され、同年3月1日からは川崎市内のみの利用と同額になった[1]。また、横浜市交通局発行の地下鉄・バス共通「マリンカード」(発売終了)も利用可能である(ただし、ピンク色の「PASMO Suica バス共通カード ご利用いただけます」のステッカーが貼られている車両のみ利用可能)。

環境定期制度を実施しており、土日祝日に通勤定期券を持っている人に同伴する同居の家族は半額料金で利用できる。

一日乗車券は市内を同様に走る東急バス(大人500円・小児250円)などより安い400円(小児200円)に設定(深夜バス・ミューザはこのほかに200円(小児100円)の運賃が必要)されている。また他社局ではあまり類を見ないと思われる"一日家族乗車券"も設定。料金は600円で、一回の乗車につき同居の家族/大人・小児合わせて3人まで、一日何回でも利用できる。ただし土日祝日とお盆、年末年始のみしか利用できない[2]。また1日乗車券については、PASMO導入以降はPASMOやSuicaを利用できる。家族乗車券は従来通り当面、磁気券のままの予定。

PASMOに関しては07年3月18日のサービスインと同時に東京都交通局・都営バスなどと共に全線で提供開始された。PASMOやSuicaの履歴には「川崎市B」と表示・印字される。一日乗車券と同様に定期券情報をICカードに書き込んだIC定期券は2007年11月26日より全線で導入した。

[編集] 営業所・路線等

[編集] 車両

市内に三菱自動車(三菱ふそう 中原区)といすゞ自動車(川崎区 閉鎖)の工場があったことから、市域経済振興の意味から、以前は三菱車といすゞ車が限定使用されていた。しかし、いすゞの工場撤退、国内大型商用車メーカーの集約などを経て、現在は日野車、日産ディーゼル車も使用されている。

[編集] カラーリングと最近の導入

塗装は基本的には上半分がスカイブルーで下半分が白の塗りわけ。川崎病院線はエメラルドグリーンと小豆色で独自の塗りわけ。近年はラッピングバスも多数ある。このカラーに変更する際に、当時公害のイメージが強かった川崎を、公害のない青い空と白い雲のようなイメージにしようという願いを込めてできあがったカラーで、同市の清掃車も同じ色である。座席には川崎マリエン川崎市市民ミュージアム日本民家園の保存家屋が描かれている(高速・貸切車と路線車の2007年度以降購入車を除く)しかし順次座席の生地は2007年度以降購入車と同じになり、消えつつある。

1997年から2009年まで在籍していた元アクアライン高速バスの塗装はエメラルドグリーンをベースに白い2本の弧と水玉。1997年のアクアライン開通時に導入された日産ディーゼル・スペースアロー2台と、2001年に横浜市交通局から購入した日野・セレガ1台があり、全車補助席付き60人乗り。2004年のアクアライン高速バス撤退後は貸切バスや川崎駅西口のミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサート開催時に不定期で運行される川崎駅〜宮前平駅新百合ヶ丘駅間の臨時快速バス「ミューザ」に専用車として投入されていたが、セレガは2006年に、スペースアローも2009年に引退している。今後のミューザの運行にはノルフィンのラッピングが施された通常の車両で運行される。

2006年3月にUD尿素車が33台、いすゞV型8気筒CNG車が2台の計35台が導入された。同時期に車両番号は不明だが1993年2月いすゞ製一台が新潟県の越後交通北長岡営業所に移籍された。

2007年3月にUD尿素車が18台、いすゞV型8気筒CNG車が2台の計20台が導入された

2008年3月にUD尿素車が5台、いすゞ・エルガショート23台、日野・ブルーリボンII*台、いすゞ・エルガCNG車2台の計38台が導入された。

2009年3月に、いすゞ・エルガロング5台、日野・ブルーリボンII23台、日野・ブルーリボンシティーハイブリッド2台、いすゞ・エルガミオ8台の計38台が導入された。

[編集] 廃車車両の譲渡

茨城交通への譲渡車

川崎市交通局で役目を終えた車両は全国各地の事業者に譲渡されている。2000年以降、神奈川県を含めた首都圏が排出ガス規制強化地域に指定され車両のライフサイクルが短くなったことなどから2005年以降増加していて、北海道から沖縄県まで全国各地で見ることができる。

おもな譲渡先は、道北バス苫小牧市交通部ジェイアールバス東北青森市交通部宮城交通茨城交通川中島バス北陸鉄道グループ・南越後観光バス中国ジェイアールバス広島電鉄沖縄バスなどである。

[編集] 車両番号

川崎市バスの全ての車両には、リアウインドウに車両番号と連絡先が明示されている。
S 40 01
営業所 メーカーと
低公害車の可否
固有番号

例の場合、Sは塩浜営業所、4000番台は日産ディーゼル車であり低公害車である。

  • 最初のアルファベットは営業所を示す。詳細は営業所の項を参照。
  • 上2桁はメーカーと低公害の可否を示す。
    • 1700・1800番台:いすゞ車
    • 2700番台:三菱ふそう車
    • 3300番台:日野車
    • 4400番台:日産ディーゼル車
    • 500番台:貸切専用車
    • 1000番台:いすゞの低公害車(CHASSE,CNGノンステップバス)
    • 2000番台:三菱ふそうの低公害車(MBECSII、III)
    • 3000番台:日野の低公害車(HIMR、ブルーリボンシティハイブリッド)
    • 4000番台:日産ディーゼルの低公害車(CNGバス、CNGノンステップバス)
  • 下2桁は固有番号で、通しでつけられる。なお、番号が99まで到達すると00に戻り、上2桁目が1つ繰り上がる。

[編集] イメージキャラクター

イメージキャラクターかわさきノルフィン。詳細は同項目を参照。

[編集] 歴史

[編集] 概要

川崎市の公営交通は、太平洋戦争末期に市電の運行からスタートした。戦前の川崎市内の公共交通は南武鉄道および、川崎鶴見臨港バス(概ね東海道線以南)・東京急行電鉄バス(同じく東海道線以北溝口まで)・南武鉄道(同じく溝口以北)のバス路線が主体となっていたが、戦争末期には川崎駅から臨海部の軍需工場への通勤輸送が既存のバスやトラックでは限界に達していたため、1944(昭和19)年10月14日に川崎駅から臨海部の間でまず路面電車(川崎市電)の運行が開始された。

戦後になり、民営バス各社が運休中であったことから、川崎市は市民の足を確保する目的で市バス運行を企画。1950年(昭和25年)に臨海部~東横線の地域で運行を開始した。1951年、南武鉄道のバスを承継した立川バスより4路線を譲受。市内全域を運行地域とする。

また、同年には川崎駅前〜桜本でトロリーバスの運行を開始している。しかし、モータリゼーション化の波や設備更新、経営合理化などの影響から、まず1967年にトロリーバスが、1969年には市電が廃止され、バス専業となった。

その後は先発の臨港バス・東急バス、後発の小田急バスと競合しながらも路線網を拡充し、バス路線網は現在に至っている。

交通局は平成18年より、「川崎市バスニュー・ステージプラン」を導入している。これは、乗務員の待遇改善などのほか、共同運行路線・競合路線を委譲・委託することなどで経費節減を図るものである。これにより、共同運行している向01系統・競合している溝03系統を東急バスに移譲。競合により利用者の少ない溝04および溝05小杉線・等々力線の運行区間短縮を行ったほか、上平間営業所を平成19年4月より川崎鶴見臨港バス子会社の臨港グリーンバスに管理業務委託した。結果として、近年赤字続きであった交通局バス部門も2005年度はわずかながら黒字に転換するなどの効果が出ている。

2007年3月18日にはPASMOが導入された。これにより順次小田原機器製の運賃箱に置き換えを行い、3月までに全車両への置き換えが完了した。

また、2000年頃より川崎縦貫高速鉄道の計画が具体化しているが、巨額の建設費用・運営費用と川崎市の財政状況の問題から、紆余曲折を経ている。新百合ヶ丘駅〜元住吉駅の当初計画で取得した免許は廃止され、現在は新百合ヶ丘駅〜武蔵小杉駅の計画が進められ、2010年着工・2018年開業が予定されている。

なお、川崎市電川崎市営トロリーバス川崎縦貫高速鉄道の歴史については各項目も参照されたい。また、詳しい年表が公式ページの年度別事業概要のPDFファイルに記載されているので参照されたい。

[編集] 年表

  • 1944年(昭和19年)10月14日 - 市電営業開始
  • 1950年(昭和25年)12月15日 - 市バス営業開始
  • 1951年(昭和26年)3月1日 - トロリーバス営業開始
  • 1967年(昭和42年)5月1日 - トロリーバス廃止
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 市電廃止
  • 1975年(昭和50年)6月3日 - 市バス全車ワンマン化
  • 1990年(平成2年)7月11日 - 深夜バス運行開始
  • 1992年(平成4年)3月24日 - 全車冷房車化
  • 1997年(平成9年)12月18日 - 東京湾アクアライン高速バス運行開始
  • 1998年(平成10年)11月9日 - ノンステップバス運行開始
  • 2001年(平成13年)5月11日 - 川崎縦貫高速鉄道、鉄道事業許可取得(初期計画)
  • 2003年(平成15年)9月1日 - ラッピングバス運行開始
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 東京湾アクアライン高速バスから撤退
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 川崎縦貫高速鉄道、鉄道事業廃止(初期計画)
  • 2007年(平成19年)3月18日 - PASMOサービス開始
  • 2007年(平成19年)11月26日 - IC定期券発売開始

[編集] 不祥事

[編集] 運転手の酒気帯び運転問題

  • 井田営業所の49歳の男性運転手が、2009年3月に、アルコールチェックも点呼も受けずにバスに乗務し、約3時間に亘ってバスを営業状態で運転、営業所に帰着後、呼気1リットル当たり0.06ミリグラムのアルコールが検出されていたことが発覚した。交通局では、神奈川県警高津署へ連絡した上、運転手の懲戒処分を検討中だが、他の運転手にも波及する可能性がある。

[編集] 脚注

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  1. ^ 2006年7月現在、川崎運賃は大人200円・小児100円、横浜運賃は大人210円・小児110円で横浜運賃の方が10円高い。
  2. ^ どちらも川崎病院線は利用できない。また2007年2月28日までは西原・高田町停留所は利用できなかった。

[編集] 関連項目

マルチメディア
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ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

最終更新 2009年11月12日 (木) 00:24 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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