常陽
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常陽(じょうよう)は、茨城県東茨城郡大洗町にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉(実験炉)である。名前は茨城県の旧国名である常陸に由来する。
日本で最初の高速増殖炉であり、高速増殖炉の開発のために技術的経験を得ることを目的として建設された。その他、燃料・材料等の照射実験なども行われている。日本で2番目の高速増殖炉(実証炉)であるもんじゅの建設につながった。実用炉の開発は2050年頃とされているが、開発計画は何度も遅延しており、実用化は危ぶまれている。
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[編集] 規格
- 形式
- ナトリウム冷却型高速増殖炉
- 熱出力
- 140MW(MK-I炉心は50MW,75MW、MK-II炉心は100MW、MK-III炉心が140MW)
- 原子炉格納容器
- 内径28m、高さ54.3m、厚さ12 - 27mmの炭素鋼製。完全気密構造。
- 原子炉容器
- 内径3.6m、高さ10m、厚さ25mmのステンレス製。
- 冷却器
- 主冷却機建物に、主空気冷却器(4台)を設備。発電設備はない。
[編集] 歴史
- 1970年2月 原子炉の設置許可。
- 1977年4月24日 第一段階であるMK-I炉心が初臨界を達成。日本で最初、世界で5番目。
- 1982年1月10日 MK-I炉心の運転を終了。
- 1982年11月22日 MK-II炉心で初臨界を達成。
- 1997年9月12日 50000時間を超える運転の後に、MK-II炉心の運転を終了。
- 2003年7月2日 MK-III炉心で初臨界達成。
- 2007年6月11日 炉心で燃料棒の交換装置と計測線付実験装置(MARICO-2)が衝突する事故が発生[1]。
- 現状、事故の状況観察を継続し、原因究明、脱落部品の確認及び復旧に向けた対策を検討している。
[編集] 兵器級プルトニウムの生産
常陽の炉心の周辺部にあるブランケットで、原子爆弾の製造に使用することのできる兵器級プルトニウム(239Pu同位体純度99.36%)が22kg生産された[2]。
この使用済み燃料は、茨城県東海村に建設中のリサイクル機器試験施設で再処理する予定である。
[編集] 関連する原子炉
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- ^ 独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター「高速実験炉「常陽」における計測線付実験装置との干渉による回転プラグ燃料交換機能の一部阻害に係る原子炉内観察について」平成20年(2008年)9月1日
- ^ 槌田敦「日本核武装によるアジア核戦争の恐怖」、核開発に反対する物理研究者の会通信、第42号、2006年12月
[編集] 外部リンク
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