廟
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廟(びょう、みたまや、おたまや、ほこら)
- 死者の霊を祀る所。もと祖先の霊を祀る所。現在は故人一般を祀るところに使う。別名、霊廟(れいびょう)。祖となった人物を祀る場合は祖廟(そびょう)と言うことがある。本来墓とは全く異なるが、墓のことも廟と呼ばれることもある。この項で記述。
- 王宮の前殿で、政治を行う所。
目次 |
[編集] 中国起源の廟
中国において廟は、祖先の霊を祀る場であるが、墓所は別に存在する。その為、仏教における仏壇のような位置づけであるが、仏壇とは違い母屋の中には無く、霊廟専用の別棟があった。祖先を篤く敬う中国では、古代から家中で最も重要な場所とされていた。また、孔子を祀る廟や関羽を祀る廟が各地に多数存在するように、祖先の霊だけではなく、民衆が敬愛する対象の廟を建立して祀っている事もある。
[編集] 儒教
孔子などを祀る廟が学問所などに存在する。有名なものとしては、世界遺産一部として知られる孔廟、東京の昌平坂学問所に付属した湯島聖堂がある。
[編集] 道教
各地に、城隍神を祀る城隍廟や、関羽を祀る関帝廟などが存在する。
[編集] 日本における廟
[編集] 概要
日本では、特定な人物を祀る建物を、霊廟(れいびょう)、廟(びょう)、または霊屋(たまや)、御霊屋(みたまや・おたまや)といい、大きく、神式霊廟、仏式霊廟、儒式霊廟などに分けられている。また、各地の中華街には関帝廟が存在する。
[編集] 神式
主に通常の神社と大差ない方式で祀られている。『延喜式神名帳』に「大帯姫廟神社」(現・宇佐神宮本社の一つ)とあるが、一方では『神名帳』にないが延喜式の式部寮の項に「橿日廟」(現・香椎宮)とあり、神社と区別されている例もあったらしい。
有名なものでは豊国神社や日光東照宮がある。江戸時代に創建された各藩の藩祖を祀る神社や明治以降に創建された別格官幣社などがある。また、戦死者などを祀る靖国神社、殉職警察官、消防士などを祀る弥生神社(現・弥生堂)、航空事故犠牲者を祀る飛行神社など、集合的に慰霊を目的として祀る例も多い。
上記の例を見ても分かるように、政治権力や政策と結びつくことも多い。
天満宮も菅原道真を祀るので廟には違いないが、天神としての神を祀っているという認識の方が一般的である。
霊廟としての神社では、建築様式に権現造が用いられることが多い。
[編集] 仏式
主に宗祖や有力檀家(将軍家・藩主等)などが寺院に付随して祀られていることが多い。有名なものでは伊達政宗を祀る瑞鳳殿、天海を祀る慈眼堂などがある。
[編集] 中東における廟
[編集] 欧米における廟
(バーモント州シュルーズベリー)
欧米の霊廟、マウソレウム(Mausoleum)とは、亡くなった指導者のために構築される大きく印象的な墓を指している。後に亡くなった個々の人々の為の地下墓室を含んでおり、近代のものは、従来の霊廟地下墓室に加え、納骨堂を持っている。現在では教会のような大型施設の一部になっている事もある。ロサンゼルスの聖マリア大聖堂は、埋葬のための6,000の陵と納骨堂のスペースを持っている。
英名のマウソレウムは、カリア国を統治したアケメネス朝ペルシアの王、マウソロス(Maussollos)の霊廟が由来である。マウソロス霊廟は、「ハリカルナッソスの霊廟」としても知られ、世界の七不思議のうちの1つである。
ニューヨークにあるグラント将軍の墓はマウソロス霊廟を参考に作られた。他には、スプリングフィールドのエイブラハム・リンカーンの墓などが有名である。
かつての社会主義諸国では、建国の父を生前の姿そのままに永久保存する形の廟がよく作られた。今日でもモスクワの「レーニン廟」を始めに、北京の「毛主席紀念堂」(毛沢東)、ハノイの「ホー・チ・ミン廟」、平壌の「錦繍山記念宮殿」(金日成)などに見ることが出来る。共産圏以外でもケマル・アタテュルク、ジンナー、マニュエル・ルイス・ケソン、ホメイニ、スハルト、ムハンマド5世(モロッコ国王)の霊廟もこれを真似て造られた。





