弁護士・高林鮎子
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「弁護士・高林鮎子」 (べんごし・たかばやしあゆこ)は、日本テレビの火曜サスペンス劇場で放送された東映製作のテレビドラマシリーズである。原作は宮脇俊三(第1作)、津村秀介(第2作-第34作)。ドラマのタイトルは第1作以来「女弁護士・高林鮎子」であったが、第24作以降は「弁護士・高林鮎子」となっている。1986年から2005年までに、34作品が放送された。
目次 |
[編集] 概要
草鹿法律事務所に所属する美人弁護士・高林鮎子が、数十年にわたって司法試験に落ち続けている万年助手の竹森慎平とともに、主に被疑者の無実の証明のために弁護を受けることをきっかけとして、最終的に真実を明らかにして事件を解決するまでを描く作品。仕掛けとしてほぼ毎回、主に真犯人が鉄道・列車を利用してアリバイを主張し、それを崩すことで真実が明らかになっていく。そのキーは時刻表に隠されている。高林鮎子、竹森慎平、所長である草鹿達之介の3人の絶妙な掛け合いと、犯人によって何重にも張り巡らされたアリバイ崩しが高い人気を得ることとなった。高林鮎子や竹森慎平などの役は原作には全く登場しないドラマオリジナルのものであるが、その経緯の詳細については津村秀介『新横浜発12時9分の死者』の解説(1993年の講談社文庫版の解説(吉村晴夫)及び2003年の光文社文庫版の解説(新保博久))を参照されたい。鮎子の名刺によれば草鹿法律事務所は東京都千代田区神田駿河台五丁目に存在することになっている。火曜サスペンス劇場の人気シリーズとして現在でも地上波やCSでの再放送が多い。BS日テレで第1回より再放送が始まった。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
[編集] キャスト
- 高林鮎子:眞野あずさ
- 草鹿法律事務所の弁護士(俗に言う居候弁護士)。冷静に事件関係者の心理を読みながら竹森慎平とともに事件を解決していく。3回で司法試験に合格し[1]、司法修習の後に弁護士として草鹿法律事務所に所属。車好きでありドラマでは草鹿法律事務所まで車で向かうという形で登場することが多い。犯人によって各所に仕組まれた難解なトリックの謎を解明し、時刻表トリックの解明を得意とする慎平の助けを得てその裏付けをとる。慎平からは「鮎ちゃん」あるいは「鮎っぺ」と呼ばれており、また、草鹿弁護士からは「高林君」と呼ばれている。
- なお、『弁護士・高林鮎子』は眞野の代表作の一つであり、原作にもなった津村秀介『葡萄 夜行列車が運ぶ殺意』(1997年、トクマ・ノベルス)にエッセイを寄稿している。
- 竹森慎平:橋爪功
- 草鹿法律事務所の調査員。鉄道ファンであり犯人の仕組んだ複雑な時刻表トリックを解明することを得意とする。司法試験に挑戦しているが事務所の仕事が忙しいこともあってなかなか勉強が進まない。新聞記事を切り抜いてスクラップブックを作成するのが日課であり、これは草鹿法律事務所に保管されている。鮎子からは「慎平さん」と呼ばれており、また、草鹿弁護士からは「慎平」と呼ばれている(ただし、第1作で鮎子は「竹森さん」と呼んでいる)。
- 草鹿達之介:丹波哲郎
- 草鹿法律事務所の所長で弁護士。所長として必要以上に経費がかさむことを気にしつつも、毎回、鮎子や慎平に事件解明の鍵を示唆する。ただ、時として直感的で奇想天外な示唆をすることもあり、それには鮎子や慎平も当惑してしまうが、結果的にその示唆は的を射たものであることが多い。鮎子や慎平からは「ボス」あるいは「先生」と呼ばれている(ただし、慎平は鮎子との会話の中で「とっつぁん」と呼んでいることもある)。
- 沢村千鶴子:星ともえ(第1作-第6作)、杉浦きよみ(第7作-第33作)
- 草鹿法律事務所の事務員。事件の解決には直接関わらないが、作品によっては事実関係の確認などを手伝っているものもある。鮎子や慎平からは「ちづちゃん」と呼ばれているが、事件解決に直接関わらないこともあってか、エンドロールのクレジットには「沢村千鶴子」という役名が付されていないことも多い。
[編集] スタッフ
- 企画:小坂敬、長富忠裕、酒井浩至
- チーフプロデューサー:重松修、佐藤敦、増田一穂、梅原幹(日テレ)
- プロデューサー:長富忠裕、雨宮望、前田伸一郎(日テレ)、桑原秀郎、吉村晴夫、島田薫(東映)
- 原作:宮脇俊三(第1作)、津村秀介(第2作-第34作)
- 脚本:高久進、石原武龍、小木曽豊斗
- 監督:小山幹夫、鷹森立一、辻理、永野靖忠、小松範任、津崎敏喜
- 助監督:伊藤貴司、川田理、中野達夫、石川達郎、津崎敏喜、白川士、生田聰、冨塚博司、相沢淳、嶋田明美、中前勇児
- 音楽:川村栄二、大谷和夫、丸谷晴彦、大谷幸、糸川玲子
- 技術協力:東通
- 制作協力:東映ビデオスタジオ
- 企画制作:日本テレビ
- 製作著作:東映株式会社
[編集] タイトル・放送日
| 話数 | 放送日 | タイトル~サブタイトル~ | 原作 | ゲスト出演者 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1986年11月11日 | 寝台特急あさかぜ4号殺人風景
~博多-東京、完璧なアリバイを乗せてブルートレインは走る~ |
宮脇俊三『殺意の風景』
(第十二話 石油コンビナートの巻[徳山]) |
針尾哲也:峰岸徹、一条夏子:山口美也子、玄海スルメ:林家珍平、野崎恒雄:内田稔、野崎志津:小畠きぬ子、犬飼警部補:平松慎吾、上田耕一ほか |
| 2 | 1987年8月11日 | L特急あずさ19号逆転の殺意
~悪徳社長新幹線毒殺事件、記念写真のアリバイを崩せ女弁護士高林鮎子!!~ |
津村秀介『京都着19時12分の死者』 | 小泉保彦:船越英一郎、大塚和子:高樹沙耶、千代美:八神康子、中村清子:三鈴栄子、女将:大坪日出代、内藤剛志、大塚国蔵:藤岡重慶、大塚初子:久保菜穂子ほか |
| 3 | 1988年3月22日 | 新横浜発12時09分の女
~女弁護士高林鮎子の逆転の発想が暴く死体なき殺人事件~ |
津村秀介『新横浜発12時9分の死者』 | 前田美波里、武田久美子、長谷川哲夫、中田博久、頭師佳孝、堀内正美、勝部演之ほか |
| 4 | 1988年8月30日 | 信州飯田線・殺意の天竜峡
~女弁護士高林鮎子、横浜名物シューマイに守られた男のアリバイを崩せ!!~ |
津村秀介『天竜峡殺人事件』 | 井上純一、北原佐和子、名古屋章、浦辺粂子、大竹修造、小鹿番、時本和也、愛田夏希、五野上力、桑原一人ほか |
| 5 | 1989年1月31日 | かいじ12号・小淵沢に消えた不在証明
~オンライン公金横領事件の影の男を追いつめる~ |
津村秀介『諏訪湖殺人事件』 | 江守民男:岡本富士太、一柳みる、鳥塚部長刑事:左とん平、松岡由美、小川乃り子、中川ヒロ子ほか |
| 6 | 1989年7月18日 | 船岡発普通列車・無縁坂の女
~妻殺しを自白した男には何故か完ぺきなアリバイがあった~ |
津村秀介『異域の死者』 | 村松真理:萩尾みどり、宮本信夫:江藤潤、尾形俊文:佐藤英夫、村松俊明:西田健、宮本よね:北城真記子、成瀬悦子:松井紀美江、成瀬三郎:下塚諒(現・下塚誠)、捜査課長:堀田真三、上阪課長:友金敏雄、清水部長刑事:二瓶鮫一ほか |
| 7 | 1990年3月13日 | L特急しまんと6号・早春四国路殺人事件
~急がば回れ!スイッチバック式鉄道が崩すアリバイの壁~ |
津村秀介『松山着18時15分の死者』 | 堀井佳代:金沢碧、堀井隆生:清水紘治、板倉茂男:仲谷昇、中川康宏:田中隆三、るり子:七瀬なつみ、森田:潮哲也ほか |
| 8 | 1990年12月4日 | 北の旅・殺意の雫石
~同じ日の同じ時間に東北と四国で二人の女が同時に殺された~ |
津村秀介『北の旅 殺意の雫石』 | 日下由美、田島令子、堀内正美、結城美栄子、佐々木敏、水木薫、藤田宗久、世古陽丸ほか |
| 9 | 1991年4月9日 | 北の街 小樽に消えた女
~財産3億円をめぐり起きた連続殺人には意外な事実が隠されていた~ |
津村秀介『小樽発15時23分の死者』 | 野毛光行:美木良介、三井昌子:奈美悦子、花村弁護士:下條正巳、北林早苗、島田部長刑事:山田吾一、力石典夫:石山雄大、青島健介、捜査課長:増田再起、記者:川島一平、事務長:金子研三ほか |
| 10 | 1992年3月10日 | 博多-札幌殺人ルート
~完全無欠のアリバイに突破口を捜せ!~ |
津村秀介『横須賀線殺人事件』 | 北沢雄一:頭師孝雄、古崎警部補:平泉成、村山美和:新井祐美、村山勇:加藤衛、奥田社長:内田稔、中原刑事:妹尾洸、矢島刑事:椿田昇耶、早川:轟謙司、捜査課長:増田再起ほか |
| 11 | 1993年1月26日 | 能登に消えた女
~大阪発札幌行き、トワイライト号20時間の空白~ |
津村秀介『能登の密室』 | 佐藤仁哉、須賀不二男、石田新、棟里佳、中川真由美、貞永敏、亜南博士、捜査課長:石浜朗、遠山亘:川島一平、小鹿番、出光元ほか |
| 12 | 1993年5月11日 | L特急あずさ13号の女
~残雪の信州と早春の四国を結ぶアリバイ~ |
津村秀介『白樺湖殺人事件』 | 岡本麗、中西良太、一色彩子、木下浩之ほか |
| 13 | 1993年9月14日 | 北斗星1号複合の接点
~上野-函館-福岡、二重三重のアリバイの壁~ |
津村秀介『海峡の暗証』 | 岩下徹蔵:寺田農、岩下和美:三沢明美、上島邦男:宮沢風太郎、金森三郎:粟津號、マスター:川島一平、平塚部長刑事:佐々木敏、野島刑事:小林正希(現・正希光)ほか |
| 14 | 1994年3月1日 | 浜名湖汽水域
~有明海-浜名湖-東京湾を結ぶ擬装心中事件~ |
津村秀介『浜名湖殺人事件』 | 名古屋章、あめくみちこ、平野稔、勝部演之ほか |
| 15 | 1994年11月15日 | 飛騨高山の女
~盲点をつく完璧なアリバイを突破した逆転の発想~ |
津村秀介『飛騨の陥穽』 | 秋本奈緒美、藤堂新二、今井和子、小野沢知子、鈴木佳、北見青子、増田再起、和泉史郎、阿部裕見子、青木美津子、阿久津克子、井上博一、野口貴史、睦五朗ほか |
| 16 | 1995年4月4日 | 霧の旅・唐津の殺人
~殺人現場に故意に残された前科ある女の指紋~ |
津村秀介『霧の旅 唐津の殺人』 | 久野綾希子、伊藤絋、風祭ゆき、中丸新将、石井愃一ほか |
| 17 | 1995年10月10日 | 支笏湖10時30分の女
~同じ日、同じ凶器、別の場所の殺意の交換~ |
津村秀介『定山渓・支笏湖殺人事件』 | 杜けあき、丹波義隆、立花理佐、山田光一、木下浩之ほか |
| 18 | 1996年3月12日 | 西の旅・長崎の殺人
~憎めないユスリ常習男のお粗末な不在証明~ |
津村秀介『西の旅 長崎の殺人』 | 火野正平、草川祐馬、朝霧舞、武見龍磨、野村昇史、山本ゆか里、田嶋基吉、光岡涌太郎、奥久俊樹、大城英司ほか |
| 19 | 1996年11月19日 | 寝台特急北斗星の女
~新種のブドウが実って芽吹いた復讐の種~ |
津村秀介『葡萄』 | 杉田かおる、白鳥夕香、中本賢、正希光ほか |
| 20 | 1997年3月11日 | 豊肥本線・早春の死角
~アリバイ崩しを拒むスナップ写真の壁~ |
津村秀介『琵琶湖殺人事件』 | 須藤正裕、石栗昌彦、春井ユカ、大方斐紗子、長谷川哲夫、衣通真由美、和泉史郎、光井みほ、藤貴子、山本紀彦、正希光、真実一路ほか |
| 21 | 1997年11月11日 | 上毛高原・逆流の殺意
~水上-大阪、二つの死に恨み紅葉を~ |
津村秀介『逆流の殺意 水上着11時23分の死者』 | 小林綾子、宮川一朗太、新克利、井上倫宏、桑田和美、刀坂悟、正希光、丸岡奨詞ほか |
| 22 | 1998年7月14日 | 北陸本線の死角
~レンズ付きフィルム写真のトリックを暴け~ |
津村秀介『加賀・兼六園の死線』 | 野村真美、隆大介、愛川裕子、山田アキラ、竹内都子ほか |
| 23 | 1999年2月9日 | 秋田新幹線冬の迷彩
~姫路-横浜、2つの殺人を結ぶ55の数字~ |
津村秀介『目撃』 | 菅井きん、佐竹明夫、阿部寿美子、桜金造、児玉多恵子、木村理恵、古籐芳治ほか |
| 24 | 1999年7月20日 | 東京環状線・夏の迷走
~関係者全員口を濁す殺人未遂事件の第2幕~ |
津村秀介『伊豆の朝凪』 | 酒井和歌子、小沢真珠、竹本孝之、渋谷哲平、浜田晃ほか |
| 25 | 1999年11月23日 | 瀬戸内を渡る死者
~調べれば調べるほど不可解な女依頼人の正体~ |
津村秀介『瀬戸内を渡る死者』 | 一色彩子、並樹史朗、正司歌江、片桐竜次、あき竹城、冷泉公裕、元井須美子、一柳みるほか |
| 26 | 2000年4月11日 | 雲仙長崎・旅路の果て
~死にゆく妻のために夫が計画したある工作~ |
津村秀介『長崎異人館の死線』 | 山崎雅雄:篠田三郎、石橋蓮司、あめくみちこ、竹井みどり、草見潤平、戸井勝海、鶴田さやか、不破万作ほか |
| 27 | 2000年8月29日 | 京都保津峡 殺意の急流
~9年前の風景画に隠された女の夢と恥辱~ |
津村秀介『保津峡殺人事件』 | 若林しほ、河合美智子、江原修、佐藤仁哉、市田ひろみ、桂木宣、羽野晶紀、千原靖史ほか |
| 28 | 2001年7月3日 | パリから届いた殺意
~死体の横のスズランの花言葉は純潔~[2] |
津村秀介『巴里の殺意』 | 伊原剛志、谷口香、秋本奈緒美、佐藤友紀、木村栄、冨家規政、小久保丈二、本田理沙、杉崎佳穂、三波伸一、田中健三、正司玲児、正司敏江、泉アキほか |
| 29 | 2001年11月20日 | フレッシュひたち17号の偽証
~介護に悩む娘が涙した痴呆母の夢追い子守唄~ |
津村秀介『水戸の偽証』 | 石野真子、大沢さやか、淡路恵子、清水由貴子、梅野泰靖、ひかる一平、世古陽丸、山本ふじこ、頭師佳孝、辰巳圭太ほか |
| 30 | 2002年5月7日 | やまびこ6号・十和田湖に泣く女
~交通事故が狂わせた家族愛と鉄壁のアリバイ~ |
津村秀介『奥入瀬・十和田湖殺人事件』 | 江守徹、中田喜子、中西良太、松永香織、でんでん、三浦リカ、和泉ちぬほか |
| 31 | 2003年1月7日 | 寝台特急トワイライトエクスプレスの罠
~京都発札幌行き列車の密室22時間 消えた婚約者が食べた仏料理の味~[3] |
津村秀介『札幌 月寒西の死線』 | 川上麻衣子、渡辺美佐子、川崎麻世、杉本哲太、芦川よしみ、美山加恋ほか |
| 32 | 2003年7月1日 | 山形新幹線つばさ106号の乗客
~北海道と箱根の死体を結ぶ母の折鶴と蘭の花束~ |
津村秀介『上高地・芦ノ湖殺人事件』 | 松原智恵子、沢田亜矢子、平幹二朗、原田佳奈、田島俊弥、木下真利、重田千穂子、浅川稚広ほか |
| 33 | 2004年7月6日 | 特急うずしお30号の罠
~鳴門・宮島・登別を結ぶ母子の絆を裂く人形浄瑠璃の涙~ |
津村秀介『寝台特急富士の乗客(仮題)』(遺作) | 富岡涼、岡崎宏、愛華みれ、丘みつ子、中西良太、深水三章、加藤治子、清水由貴子、藤田むつみ、堀正彦、入江正徳、筒井巧、助川汎ほか |
| 34 | 2005年7月5日 | 志摩の旅・みえ6号毒殺連鎖
~保険金狙いで魂を売った魔性の女!完全無欠の時刻表トリックを暴く~[4] |
津村秀介『毒殺連鎖』 | 池上季実子、中山エミリ、芦川よしみ、永澤俊矢、藤田まこと、天宮良、西川亘、未來貴子、宮川一朗太、重田千穂子ほか |
[編集] 脚注
最終更新 2009年11月13日 (金) 20:30 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【弁護士・高林鮎子】変更履歴


