遷宮
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遷宮(せんぐう)とは神社の本殿を造営・修理する際や本殿を新たに建てた場合に、神体を移すことである。本殿の造営・修理・再建およびその祭礼をいう。予定通りの遷宮を正遷宮、天災・人災により予定外の本殿の修繕・建て替えが必要になった場合に仮の建物に移す遷宮を仮殿遷宮、予定外に本殿を新たに建てた上で正遷宮と同様の儀式を行ない移す遷宮を臨時遷宮と区別する場合がある。伊勢神宮(三重県伊勢市)の神宮式年遷宮について言うことが多く、それ以外の神社では遷座(せんざ)と区別することもある。
伊勢神宮の正宮及び別宮では、基本的には20年毎に定期的に本殿を建て直しており、これを式年遷宮(しきねんせんぐう)と言う。この時の式年とは定められた年という意味である。持統天皇の御世に制定された20年毎の遷宮はしかしながら、当初は神宮の宮域の檜用材を用いていたものの、鎌倉期にはすでに切り尽くされてしまった。その後、用材の確保は相当な困難を伴った。 かつては他に住吉大社(大阪市住吉区)・香取神宮・鹿島神宮・宇佐神宮・春日大社・諏訪大社(⇒御柱祭)などでも行われていた。出雲大社では今もなお60年ごとの遷宮が実施されている。京都府福知山市大江町の豊受大神社も、河田宮司家に伝わる文書から平安時代より60年ごとの遷宮が実施されている。なお、住吉大社では1810年を最後に現在は社殿の改築は行わず、神体を仮殿に移し修復を行うのみであるが、現在でも式年遷宮の名称を使い続けている。(住吉大社本殿は国宝に指定されているため、改築は不可能となっている。)
式年遷宮は式年祭の一種といわれている。
小さな神社でも、江戸時代半ばの明和元年(1764年)以降20年ごとの遷宮を行なっている三重県志摩市阿児町の神明神社のような例がある。


