強制振動

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強制振動(きょうせいしんどう、forced oscillation)とは、周期的な外力・外場の影響を受けることによって、強制的に引き起こされる振動のことである。運動に対する抵抗を有するエネルギー散逸系において、振動の減衰を補うべく、外部から周期的な外力・外場が与えられることによって、振動が継続される系である。

外力・外場の振動数が系の固有振動数に近いとき、若しくは一致するとき、大きな振動が発生する。この現象を共振または共鳴と呼ぶ。共振が発生する条件は、通常のいわゆる線形振動の範囲ではここに記載の通りで正しい。しかし非線形振動の範囲まで考える特別な場合には、異なる条件のときにも共振が発生する。

一般に強制振動という場合、共鳴や共振を指すことは少ない。しかし、共鳴・共振は強制振動の一種である。

[編集] 強制振動の例題

調和振動子微分方程式角振動数 ω0 として、

\ddot{x}+\omega_0{}^2x=0

と表される。ただし \ddot{x}x の時間二階微分である。減衰振動になると、

\ddot{x}+2\gamma\dot{x}+\omega_0{}^2x=0

となる。これを定数係数の線形2階同次方程式という。 この系に周期的な外力

F=mf\cos{\omega t}\,

を加えると、強制振動となり、解くべき方程式は、

\ddot{x}+2\gamma\dot{x}+\omega_0{}^2x=mf\cos{\omega t}

である。この方程式の一般解は特解に同次方程式(A)の一般解を加えたものになる。しかし、同次方程式の解は普通時間とともに減衰してしまうので、十分時間が経過すればこの系は角振動数 ω で振動する特解で記述されることになる。この特解を、

x=A\cos({\omega t-\delta})=A(\cos{\omega t}\cos{\delta}+\sin{\omega t}\sin{\delta}) \,

とおいて、定数 Aδ を求める。 \dot{x}\ddot{x} をそれぞれ計算し、強制振動の微分方程式に代入、整理する。

\sin{\omega t}\{((\omega_0{}^2 - \omega^2)\sin{\delta}-2\gamma\omega\cos{\delta})A\} + \cos{\omega t}\{((\omega_0{}^2 - \omega^2)\cos{\delta}+2\gamma\omega\sin{\delta})A-f\} =0\,

この式がすべての t で成り立つためには \{ \quad \} の中がゼロでなければならないから、

A=\frac{f}{\sqrt{(\omega_0{}^2-\omega^2)^2 + 4\gamma^2\omega^2}}

\tan{\delta}= \frac{2\gamma\omega}{\omega_0{}^2-\omega^2}

という結果が得られる。 固有角振動数 ω0 に近い角振動数 ω の外力を加えると、非常に大きな振幅の振動が生じる。これが共振であり、ブランコを手で押して大きく揺らすことなどが共鳴・共振運動、すなわち強制振動に他ならない。


最終更新 2009年7月30日 (木) 18:33 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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