彗星 (列車)

彗星 (列車)の最新ニュースをまとめて検索!

九州島内で彗星を牽引するED76形電気機関車(2005年撮影)
ヘッドマーク
(2005年撮影)

彗星(すいせい)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)および九州旅客鉄道(JR九州)が京都駅 - 南宮崎駅間を東海道本線山陽本線日豊本線経由で運行していた寝台特別急行列車である。

列車愛称は天体の彗星に由来する。「夜行列車は天体から」という慣例があるが、この「彗星」の名称は1950年から1956年までと1957年から1964年まで東京駅 - 大阪駅間を東海道本線経由で運行する夜行急行列車の名称として使用されていた。

目次

[編集] 関西地区対日豊本線夜行優等列車沿革

本項では主に「彗星」を中心とした関西地区対日豊本線の夜行優等列車に関して記述する。山陽本線優等列車沿革の項目も参照されたい。
  • 1959年昭和34年)9月22日関西対東九州間の夜行急行列車として、「くにさき」が京都駅 - 大分駅間に新設される。なお、熊本駅発着の「天草」(あまくさ)と京都駅 - 門司駅間で2階建て列車として運行されていた。
    ちなみに1950年昭和25年)の時点で夜行急行たかちほ1956年昭和31年)より漢字書きの「高千穂」)が東京駅 - 都城駅間で運行されていたが、東京駅発着と言うこともあり、必ずしも関西圏での利用がしやすいわけではなかった。
  • 1960年昭和35年)6月1日「くにさき」は都城駅発着に延長の上で、列車名を「日向」(ひゅうが)に変更。なお、「天草」との併結は継続。
  • 1961年昭和36年)10月1日「日向」単独運転となる。また不定期列車として、大阪駅 - 南延岡駅間運行の「第2日向」を設定する。
  • 1965年昭和40年)10月1日このときのダイヤ改正により、以下のように列車を増発する。
    1. 新大阪駅 - 宮崎駅間を運行する寝台急行列車として「夕月」(ゆうづき)の運行を開始。
    2. 観光団体専用列車として、大阪駅 - 早岐駅・大分駅間運行の「九州第2観光号」を運行開始。
      • 九州方面への観光団体専用列車は、1961年に運行開始した東京駅 - 長崎駅・大分駅間運行の「九州観光団体専用列車」(この改正で「九州第1観光号」に改称)を発祥とするが、2本の「九州観光号」は博多駅 - 肥前山口駅間で併結運転を行っていた。その関係上、大分駅乗り入れは下りの第2観光号、上りの第1観光号のみとした。
  • 1967年昭和42年)10月1日「九州第2観光号」を「平戸・夕月2号」に改称の上、往復とも大阪駅 - 早岐駅・大分駅間の運行とする。
    また、この当時(1967年 - 1972年)「ことぶき周遊券」を利用する新婚旅行客用として大阪駅 - 宮崎駅間を一等寝台車のみで組成された臨時急行「ことぶき」も運行されており、観光地、とりわけ新婚旅行地としての宮崎県への旅行客が多かった時代とされている。また、同じ様に1971年 - 1972年には、広島駅発着の全車グリーン車による臨時夜行急行列車として、「南九州グリーン」(下りは西鹿児島駅行き、上りは宮崎駅始発)も設定された。
  • 1968年昭和43年)10月1日ヨンサントオ」と呼ばれるこのときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 新大阪駅 - 宮崎駅間を運行する寝台特急列車を設定。これに「彗星」(すいせい)の名称を与える。
    2. 「日向」・「夕月」を客車急行「日南」(にちなん)に統合。大阪駅(下り)・新大阪駅(上り) - 宮崎駅間、京都駅 - 都城駅間、大阪駅 - 南延岡駅間(季節列車。多客期は宮崎駅まで延長)各1往復の3往復が設定される。これに伴い従来の観光団体専用列車は廃止。
      • なお「日向」の列車名は大阪駅 - 宮崎駅間運行の昼行気動車特急(末期は電車特急)に転じ、山陽新幹線全線開業に伴い廃止され、その後2000年から延岡駅 - 宮崎空港駅間を結ぶ特急列車(列車名はひらがなの「ひゅうが」)に用いられている。
    3. 「日南」の多客期増発として、急行「べっぷ」が電車1往復、寝台客車2往復設定される。電車は新大阪駅 - 別府駅間(博多駅発着の「つくし」と門司駅で分割・併合)、客車は新大阪駅、大阪駅 - 大分駅間各1往復(大阪駅発着列車は佐世保駅発着の「西海」と門司駅で分割・併合)の設定であった。
  • 1970年昭和45年)10月1日「彗星」を都城駅発着とする。
  • 1972年昭和47年)3月15日「彗星」、新大阪駅 - 大分駅間の列車を増発し、2往復体制となる。
  • 1973年昭和48年)10月1日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「彗星」は新大阪駅 - 大分駅間の列車を2往復増発し、4往復の運行となる(都城駅発着は下り1号・上り3号)。また、上下2号は佐世保駅発着の「あかつき」と門司駅で分割・併合した。
    2. 「べっぷ」は「彗星」の増発に伴い廃止。
  • 1974年昭和49年)4月25日「彗星」、新大阪駅 - 大分駅(下り3・5号、上り1・2号。下り3号、上り2号は従来通りに「あかつき」と併結)、宮崎駅(下り1・4号、上り4・5号)、都城駅(下り2号、上り3号)の計5往復の運行となる。
    この改正で、「あかつき」と共に新製の24系25形客車が一部に投入され、2段B寝台初デビューの列車となる。
  • 1975年昭和50年)3月10日山陽新幹線全線開業に伴うこのときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「彗星」は大分駅(下り3号、上り1号)、宮崎駅(下り1号、上り3号)、都城駅(上下2号)発着各1往復の計3往復に統合。また、上下の1・3号を583系電車での運行とする。
    2. 「日南」は日豊本線内の急行列車に転じる形で廃止され、代替として新大阪駅 - 大分駅運行の列車として「くにさき」の愛称が復活。1往復のみ運転。
      • 夜行座席列車としての「くにさき」には体質改善・在来客車の経年劣化による取り替えを目的として14系座席客車が使用されることとなったが、これは急行列車では初めてのケースとされている。
  • 1978年昭和53年)10月1日ゴーサントオ」と呼ばれるこのときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    1. 「彗星」の大分駅発着列車を24系25形客車による運行とする。
    2. 「くにさき」は熊本駅発着の「阿蘇」と併結運転とする。
  • 1980年昭和55年)10月1日大分駅発着の「彗星」及び「くにさき」を廃止。「彗星」は2往復に減少する。
  • 1984年昭和59年)2月1日宮崎駅発着の「彗星」を廃止。これにより「彗星」は24系25形客車による、新大阪駅 - 都城駅間運行の1往復のみとなる。
  • 1986年昭和61年)11月1日「彗星」の車両を14系15形に変更する。
  • 1994年平成6年)12月3日「彗星」の車両を24系25形に変更する。
  • 1995年平成7年)4月20日「彗星」を南宮崎駅発着とする。
  • 2000年平成12年)3月11日「彗星」は長崎駅発着の「あかつき」と併結運転化の上で、「あかつき」に合わせて京都駅発着となる。また車両を14系15形に変更する。1人用B個室寝台「ソロ」を連結。以後、廃止までこの体制で運行されることになる。
  • 2005年平成17年)9月30日 「彗星」、この日出発分の列車をもって廃止。なお、9月30日出発の列車に関しては車両運用の関係上、下りのみ大分駅行きで運行された(到着後、京都総合運転所へ回送)。これにより、関西地区と日豊本線を結ぶ列車は消滅した。
    • なお、併結運転の相手だった「あかつき」は、熊本駅発着の「なは」と併結の形でこの時点では存続したが、「なは・あかつき」も2008年平成20年)3月14日出発分をもって廃止され、これをもって関西と九州を結ぶ寝台列車は消滅した。

[編集] 列車名の由来

五十音順
  • 「ことぶき」:客層が新婚旅行客を想定した設定であったことから、祝儀の一つである結婚を祝うことが由来。また、周遊きっぷの前身となる周遊券のうち、新婚旅行客を想定した「グリーン周遊券」は販売当初「ことぶき周遊券」と言われた。
  • 「彗星」(すいせい):天体の彗星に由来する。「夜行列車は天体から」という慣例から。
  • 「くにさき」:大分県北東部に位置する国東半島(くにさきはんとう)から。
  • 「南九州グリーン」:目的地となる南九州と使用車両であったグリーン車との合成。客層が新婚旅行客を想定した設定であったこともある。
  • 「日南」(にちなん):目的地となる宮崎県旧国名(令制国)である日向国(ゆうがのくに)の南部を意味する合成名称。
  • 「日向」(ひゅうが):目的地となる宮崎県の旧国名(令制国)である日向国から。
  • 「べっぷ」:目的地であり、著名な温泉地である大分県別府市にちなむ。
  • 「夕月」(ゆうづき):夕方を意味する。「夜行列車は天体から」という慣例からだが、運行当時の1960年代後半には列車愛称の多種・多様化によりもはや形骸化しつつあった。

[編集] 末期の運行概況

停車駅
廃止直前の停車駅
駅名\
運行方向
下り 上り 駅名\
運行方向
下り 上り
京都駅 門司駅
新大阪駅 小倉駅
大阪駅 中津駅
三ノ宮駅 宇佐駅
姫路駅 別府駅
岡山駅 大分駅
倉敷駅 臼杵駅
福山駅 津久見駅
尾道駅 佐伯駅
三原駅 延岡駅
新山口駅 南延岡駅
宇部駅 日向市駅
厚狭駅 高鍋駅
下関駅 宮崎駅
  南宮崎駅


記号凡例
●:停車。
↓・↑:通過(矢印方向に運行)。
(運):運転停車
  • 下りの別府駅 → 南宮崎駅間、上りの南宮崎駅 → 延岡駅間は立席特急券B寝台を座席として利用できた(下表の着色部分。寝台券も参照)。


使用車両
客車編成

・会・PJRPJRN

彗星」廃止直前(2005年2月)当時「彗星」・「あかつき」編成図
南宮崎駅長崎駅 京都駅
列車名・
運行区間
彗星 あかつき
京都駅 - 南宮崎駅間 京都駅 - 長崎駅間
号車 1 2 (3) (4) 5 6 7 (8) 9 10 11 12 13 14
座席種別 B B1 B B B B B B B B B A1 B1/B2 L
座席種別凡例
A1=1人用個室A寝台「シングルデラックス」
B1=1人用個室B寝台「ソロ」
B1/B2=1人用個室B寝台「シングルツイン」・2人用個室B寝台「ツイン」合造車
B=開放式B寝台
L=普通車座席指定席「レガートシート」(座席車女性専用席設置)
  • 号車表記の内、()付きの数字は繁忙期以外では連結せず。



  • 使用機関車は以下の通りであった。
    • 京都-下関駅間:EF66
    • 下関-大分また門司-下関間:EF81
    • 大分-南宮崎間:ED76
列車番号
  • 列車番号は、33・34と運転線区等で変更が無かった。下り=33、上り=34であった。
乗務車掌

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月15日 (日) 13:23 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【彗星 (列車)】変更履歴

ご利用上の注意