影武者徳川家康

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影武者徳川家康』(かげむしゃとくがわいえやす)とは、隆慶一郎作の時代小説徳川家康が実は関ヶ原の合戦で西軍により暗殺され、影武者と入れ替わっていたという内容で、静岡新聞1986年1月4日から1988年11月30日にかけて連載され、後に新潮社から上・中・下巻の3巻が発行された。

その後、原哲夫によって劇画化され(『影武者徳川家康』と『SAKON(左近) -戦国風雲録-』)、『花の慶次―雲のかなたに』との家康の容貌の極端な違いや、肖像画とは異なる容貌が話題となった。また1998年にテレビドラマ化され、4月から6月までテレビ朝日により放映された。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] 主な登場人物

世良田二郎三郎元信
諸国を流浪する「道々の者」である“ささら者”の子として生まれるが、幼少時に一族と無縁になり、願人坊主の酒井常光坊に銭五貫で買われた。長じて後は願人坊主の元から離れて世良田二郎三郎元信と名乗り、火縄銃を片手に戦場を駆ける野武士となった。三河をはじめ数々の一揆傭兵として参戦し名を馳せ、特に伊勢長島一向一揆では織田信長を撃ち負傷させたため「信長を撃った男」として有名になる。紆余曲折を経て後北条氏下人となっていたところを本多弥八郎正信に発見され、以降十余年間、家康の影武者を務める。後継者や権力を巡る争いの中で、秀忠や井伊直政藤堂高虎らに命を狙われる。
徳川家康
関ヶ原合戦の東軍総大将。本作では合戦の開始直後に暗殺される。
甲斐の六郎
島左近勝猛に仕える武田忍びの裔。左近の命をうけ、関ヶ原の合戦開始直後に徳川家康を暗殺。その後は二郎三郎に仕えて忍びの指揮を任される。本物と影武者の違いを爪を噛む癖から見極める(左近からの情報もあったが)、風魔小太郎の正体を見破るなど明晰な頭脳も兼ね備えている。おふうの夫。
島左近
石田三成の参謀にして石田軍随一の猛将。甲斐の六郎に徳川家康暗殺を命じた。関ヶ原合戦の敗北後、甲斐の六郎と供に京に落ち延びる。六郎を通じて二郎三郎の心意を知り、陰ながら協力することを決断。やがて増上寺で二郎三郎と対面するが、柳生宗矩にその存在を知られてしまう。本作では「島左近」「島左近勝猛」と名乗り、勇猛にして知略に優れ、情け深い軍師役であり、同時に莫逆の友の1人として二郎三郎を支える。
お梶の方
徳川家康側室、絶世の美女。関ヶ原合戦後に側室の中で一番先に影武者に会い、徳川家康が死んだことを二郎三郎から伝えられる。その後は二郎三郎に最も愛され、彼女もまた彼を深く愛し、実質的な妻として阿茶の局と共に奥を取りまとめる。左近に口説かれた。
石田三成
西軍の大将。捕縛後に二郎三郎と対面。この時の徳川家康が影武者だと知っており、対面時に豊臣秀頼の今後を託す。
本多弥八郎正信
三河一向一揆の際に世良田二郎三郎と出会い、家康の影武者とするために行動を共にする。その後一旦袂を分かつが、後北条氏の下人になっていた二郎三郎を京で発見し、本多忠勝を通して徳川家康の影武者にさせた。関ヶ原後は政治の中枢で徳川家安泰の為に働く。二郎三郎の過去を知る数少ない人物であり、家康・二郎三郎双方の莫逆の友でもある。また本作では、いわゆる伊賀越えの大難を切り抜けた立役者になっている。
本多忠勝
関ヶ原合戦時に徳川家の武将で唯一、徳川家康の死を知っていた人物。影武者を補佐して合戦を勝利に導く。家康の死を秀忠、本多正信、井伊直政、榊原康政に伝え、引き続き二郎三郎を家康の代役としていくことを決定した。合戦中やお梶の方説得の過程で二郎三郎の能力に気付き、高く買っている。
おふう
お梶の方付の女忍者で、風魔忍軍の頭領小太郎の実娘。二郎三郎の命で小太郎の下へ向かう六郎を案内し、その道中で契りを結び夫婦になる。七郎出産後、自ら養育するため六郎と別れ、里に残った。垂れ目のおかめ顔で、美人とはいえないらしいが、左近には出会って早々に口説かれた。
風魔小太郎
箱根山一帯に勢力を持つ関東忍衆「風魔衆」の頭領。伝承と異なり小男で優しい風貌の持ち主。二郎三郎護衛の為に風魔衆を指揮し奔走する。二郎三郎・左近との増上寺での3者面談で両者を気に入り、莫逆の友となった。おふうの実父で、風斎の子。六郎を「婿殿」と呼ぶ。
風斎
おふうに案内されて風魔衆に会いに行く六郎の腕前を試し、六郎を認める。引退したとはいえ実力は壮者を遥かに凌ぎ、おふうの戦線離脱後は六郎の背を守る。おふうの祖父で、小太郎の父。先代風魔小太郎。なお、漫画『SAKON(左近) -戦国風雲録-』では、島左近に風魔一族に伝来する白雷という名刀を渡した。
徳川秀忠
家康の三男で嫡男。関ヶ原に遅参するという大失態を犯すが、家康の死によって救われた形になった。権力を手中におさめるべく柳生忍軍を使って二郎三郎と対峙する。本作では、支配欲に満ち天才を憎む凡人であり、邪魔者は即刻排除(暗殺)しようと企む歪んだ性格の持ち主として描かれる。
松平忠輝
家康の六男。本作では武芸や語学の才に恵まれ、キリシタンにも造詣が深い国際人として描かれている。豊臣秀頼とは義兄弟の契りを交わし、不戦の誓いを立てた。妻は伊達政宗の娘の五郎八姫
徳川義直
家康の死後に生まれた九男。幼名五郎太丸。最後の実子であり、二郎三郎自身の子である徳川頼宣徳川頼房と共に、二郎三郎が手塩にかけて育てる。妻は浅野幸長の娘。
柳生宗矩
徳川秀忠の腹心であり、秀忠の直臣では唯一家康の死を知る人物。若くして柳生の里を離れ、放浪の末に秀忠へ仕官する。本作では秀忠のために柳生忍軍を巧みに操る悪役として描かれている。
藤堂高虎
伊賀藩主。秀忠からの信頼をなくした柳生宗矩に代わって、伊賀忍者を使って家康(実は二郎三郎)と豊臣秀頼の二条城会見を妨害を試みる。
豊臣秀頼
豊臣家当主。本作では年齢に見合わないほどの偉丈夫で、明晰な頭脳を持つ若者として描かれている。

[編集] 漫画版のみの登場人物

門奈助左衛門
徳川家康の小姓。徳川家康暗殺を目撃する(小説版でも若干の記述あり)。
すり
屯田兵で口取り。徳川家康暗殺を目撃する(小説版では名のみ登場)。
柳生八虎
柳生新陰流。石田三成処刑の際に登場した島左近を討ち取るべく島左近に挑むが、一太刀で斬られた。漫画『SAKON(左近)-戦国風雲録-』にのみ登場。
羅刹七人衆
島左近打倒の為に徳川秀忠が呼び寄せた忍。山中鹿之助の元家臣で尼子氏滅亡のきっかけを作った豊臣家に復讐するために登場した。鷹麻呂、天鬼坊、烏丸、猿羅、幻霧斎、月羆、紅 時之丞の七名がいる。漫画『SAKON(左近) -戦国風雲録-』にのみ登場。

[編集] 時代劇キャスト

[編集] ドラマサブタイトル

  1. 家康、関ヶ原に死す
  2. 秀忠の反撃! 暗殺指令
  3. 脅迫! 側室お茶阿の方
  4. 風魔一族対柳生軍団
  5. 反逆児忠輝と母の秘密
  6. 忠輝を将軍に! 怪物長安の野望
  7. 秀頼暗殺! 徳川の豊臣つぶし
  8. 大坂城! 戦雲のきざし
  9. 決戦! 大坂城炎上
  10. 最後の激突! 二郎三郎対秀忠

[編集] 関連項目

最終更新 2009年11月13日 (金) 11:41 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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