必殺仕切人

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必殺仕切人
ジャンル 時代劇
放送時間 金曜22:00 - 22:54(47分)
放送期間 1984年8月31日 - 12月28日(18回)
放送国 日本
制作局 朝日放送
製作総指揮 山内久司(朝日放送)
監督 松野宏軌
広瀬襄
田中徳三 ほか
脚本 吉田剛
保利吉紀
篠崎好
三田純市 ほか
プロデューサー 辰野悦央(朝日放送)
櫻井洋三(松竹
出演者 京マチ子
小野寺昭

西崎みどり
山本陽一

芦屋雁之助

高橋悦史
中条きよし ほか
オープニング 作曲:平尾昌晃『浮世の気晴らし』
エンディング 中条きよし『櫻の花のように』
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必殺仕切人』(ひっさつしきりにん)は、必殺シリーズの第22弾として、朝日放送ABCテレビ)と京都映画撮影所(現・株式会社松竹京都撮影所)が制作し、1984年8月31日から12月28日にかけてテレビ朝日系列で放映された時代劇。全18回。

目次

[編集] 作品内容

前作『必殺仕事人IV』最終回で、仕事人チームが解散してから、数カ月の月日が経ったある日のこと。

江戸城内の醜い権力争いに巻き込まれる形で、元・大奥中臈(ちゅうろう)頭・お国(京マチ子)と、彼女に仕えていた女中・お清(西崎みどり)は大奥を追放されてしまう。行き場の無い二人は、髪結いの勘平(芦屋雁之助)とその妻・お勝(ひし美ゆり子)の住む四谷の久兵衛長屋に、腰を落ち着け、市井の人間として生きることとなった。

そこに、大奥追放の張本人が仕向けた、二人の仕切人-仕事人チーム解散後も江戸に残った勇次中条きよし)と、仕立屋の新吉(小野寺昭)がお国の前に立ちはだかるが、彼女の無垢で清らかな心に躊躇した二人は、仕留めることが出来なかった。勇次と新吉は仕事に裏を感じ取り、反旗を翻して悪人からの依頼を受けた外道仕切人・鬼アザミ一味を始末する。

その現場を見ていたお国は、勇次に始末されそうになるが、そこに現れたのが、かつては凄腕の仕切人として闇の世界で名を馳せていたが、現在は足を洗っていた勘平であった。勘平は外道仕切人組織の元締を始末した上で、勇次と新吉に協力を要請する。お国と一緒の現場にいた、元は江戸城・大奥御広敷番であったが現在はお国ともに大奥を追放され、小さな小鳥屋を商売とする虎田龍之助(高橋悦史)を加え、お国たちは、仕切人としての初仕事として、悪人一派を仕置した。ここに仕切人チームが結成されることとなり、今日も頼み銭をもらい、弱者の晴らせぬ恨みを請け、悪人たちを次々と闇に葬って行く。

[編集] 制作の背景

「必殺シリーズ」第22作となった本作は、前作『必殺仕事人IV』から引き続き、中条きよし演じる三味線屋の勇次が連続出演。中村主水藤田まこと)グループと、凄腕仕事人である母親のおりく山田五十鈴)からも独立した形の勇次が、初の一本立ちを果たしたというのが、本作の重要事項である。本作で勇次は主役の座を射止めたわけであるが、本作は第16作『必殺仕舞人』以降定番化した「女の元締が主役であること」という慣例にならい、『必殺仕舞人』とその続編である第18作『新・必殺仕舞人』で主役の女元締・坂東京山を演じた京マチ子演じるお国があくまで主役であり、勇次は完全な主役ではなく準主役であった。実際、当時の情報誌なども勇次が初の主役となったことを大きく取り上げているものの、やはりお国が主役であることを前面に出していた。各種書籍の出演者紹介およびエンディングのキャストテロップの序列もあくまで京マチ子のお国が最初に表記されており、中条きよしの勇次は準主役で最後尾で表記されていた。放送当時キングレコードより発売された本作のBGM集LPもお国がでかでかとジャケットを飾り、本作の主役は勇次ではなくお国であることを強調していた。ただ京が不在の回も存在しており、中条がメインになる回もあり勇次がラストの殺しを行うこともあった。

本作の他のキャスティングとしては、まず最初に前述の京マチ子の他に『必殺仕舞人』、『新・必殺仕舞人』で京マチ子と共演した高橋悦史を再び起用。仕舞人とは違ったキャラクターを好演した。

次に、第13作『必殺からくり人・富嶽百景殺し旅』以来、6年ぶりの復活を果たした芦屋雁之助が登場。京、高橋同様、『仕舞人』で初登場し、本作で「非主水シリーズ」連続4作品出演を果たした西崎みどり。シリーズ初登場として、当時の刑事ドラマ太陽にほえろ!』(日本テレビ)で、殿下こと島公之役を演じた小野寺昭を起用。「必殺シリーズ」恒例の「どう見ても、殺し屋(役)には見えない、ホームドラマに出演する俳優を起用」するという、メインコンセプトは本作においても健在である。

他にも、当時のアイドルであり(第19作『必殺仕事人III』より登場の、ひかる一平の路線を受け継ぐ形となった)、現在は俳優の山本陽一特撮ヒーロードラマ『ウルトラセブン』(TBS)で、ウルトラ警備隊の一員であり、ヒロインの友里アンヌ隊員を演じた、ひし美ゆり子を起用し、華やかな作品作りに、一役買ったキャスティングとなっている。ひし美と芦屋は唯一所帯もちの役なのでコメディリリーフ存在も担っていた。

作品内容的には、人物紹介編の第1話、勇次の危機により、仲間としての結束を固める仕切人チームの姿を描いた第2話は、前作『仕事人IV』同様、視聴率は30%台を獲得するが、以降、第3話より現代の事件・流行を風刺した演出、時代性を無視した、『仕事人』シリーズ同様、当時のバラエティ番組を意識した、やや行き過ぎた演出が裏目に出て、ストーリーは平板傾向に変化してしまい、視聴率も10%台後半まで下降してしまう。それに加えて、スケジュールの都合により、高橋が第6話で一時降板し(当時、舞台の公演中であった)、主役の京も第13~16話の間不在となるなど、メンバーが揃わない回が続いた。そのようなマイナス面が目立った反面、勇次・新吉・勘平たちの殺し技の完成度は増し、工夫を凝らした技の数々は、ある意味『仕事人』シリーズを超えたと言ってもよい。また、お国不在の回では必然的に勇次が完全に主役として前面に押し出されたのである。一貫してソフト路線を通した本作は、バラエティー番組全盛の現在の目を通してみると、意外に楽しむことができ、放送当時頑なに拒否の姿勢を取っていた初期~中期から観続けたファンや一般視聴者層向けの作品である。

本作の楽曲は、レコード化が前提になったため、シリーズ初のステレオでの録音が行われた。

本作の成功によっては、必殺は「中村主水シリーズ」と、勇次をメインとする「仕切人」シリーズの二大看板となる予定だったことがシリーズのチーフプロデューサーを務めた朝日放送の山内久司(現・顧問)からコメントされているが、仕切人シリーズは続編が製作されることなく終わっている。

(視聴率は関西地区のもの)

[編集] 殺し技

お国
筮竹占いをしながら標的の前に現れ、「凶」の卦を出した後、相手の目の前に筮竹をばら撒き(足元にばら撒き、転倒させる場合もある)、相手が視界を塞がれひるんだ隙に背後に回りこみ、朱塗りの鋼鉄製筮竹を延髄に突き立てる。
大奥に上がった人物が、このような殺し技を身につけている理由は、最後まで明かされなかった。
お国役の京マチ子は『必殺仕舞人』『新・必殺仕舞人』に主演、同様の殺し技(藤枝梅安以来の伝統である「針状の武器」による殺し)を使用している(「筮竹占い」は本作のみ)。殺しの相手に送る「卦は凶!」と言うセリフは定番。
新吉
殺す前に、夜光塗料を塗ったマチ針を悪人の心臓部分に投げ付け、手近の灯りを吹き消して周囲を暗闇にした上で、マチ針の光を目印にして走り寄り、物差しに仕込んだ刀で相手の急所を刺す、もしくは斬る。殺しの際、梅安のように黒子の頭巾を被り、殺しの衣装を纏う(第1話では普段着のままで袖の中に物差しを隠して、お国を尾行する描写が見られた)。
勘平
第1話~第3話では、最初に長く伸ばした右小指の爪で、悪人の元結を切断する。その相手の乱れた髪で両手を縛り上げ、動きを封じ込めた上で、相手を怪力で投げ飛ばし、壁などに激突させ、死亡させる。第4話以降は、四方にロープを張り巡らせてリングを作り、その上で、ハンマー投げ(第5話)や、空手チョップ(第14話)などを駆使した、プロレス技に変更した(元結を切るアクションは割愛)。
虎田龍之助
悪人の頭上に風呂敷を被せ(本人曰く「血を見るのが嫌い」なため)、鋼鉄製の長煙管で、相手の頭部(頭蓋骨)を叩き割る(第1話では、相手の頭に煙管がめり込む描写があった)。第2話以降は、後ろから殴り殺したような仕草のみに、描かれ方が変更されている。
その非常識な大きさの煙管は、実際に煙草を吸う為に常用していた。
日増
直接殺しはせず、地面に火薬を撒いた後、手製の発火装置で標的を爆破。
第1話で、殺しを終えた後のお国たちに遭遇したことから、第2話よりお清とともに仕切人チームに加入。お国たちの援護や、陽動作戦を行う。
勇次
基本的には、仕事人時代と同じ(バリエーションあり)。
三味線の三の糸を目標の首筋目掛けて投げ、首に巻き付け締め上げ、木の枝や梁に糸をひっかけ(あるいはそうなるように糸を投げ)、宙吊りにして窒息死させる。
本作では金属製のフックを使い、そこに糸を通した上で、悪人の首を絞め殺す変則技を披露している(第11話他)。
最終話では、同じ殺し技を使う相手と対決したため、糸に通した金具で糸を切るという方法を講じている。

[編集] キャスト




  • ナレーション
語り … 4世市川段四郎
作 … 山内久司

[編集] 主題歌

[編集] スタッフ

[編集] 放映リスト(サブタイトルリスト)

強調部は、サブタイトルのフォーマット。

話数 サブタイトル 放映年月日
(1984年)
脚本 監督 ゲスト
1 もしも大奥に古狸がいたら 8月31日 吉田剛 松野宏軌 菅貫太郎谷口香井上ユカリ、沢亜樹、頼成裕里子、鈴川法子、美松艶子、依田美加、松村直美、司祐介、伴勇太郎、鈴木真由美、滝譲一、北村光生、真田実、美鷹健児、島田秀雄、沢田恵美子、松尾勝人、伊藤由季
2 もしも勇次の糸が切れたら 9月7日 保利吉紀 原口剛、永野辰弥、北見唯一、本間由美、五味龍太郎升毅、丸尾好広、伊藤克美、平井靖、加藤正記
3 もしもお江戸にピラミッドがあったら 9月14日 中原朗 家喜俊彦 藤岡重慶、岡本広美、田畑猛雄、笠間一寿美、中西喜美恵、玉生司朗、水上保広出水憲司、藤野亨、大矢経典
4 もしも狼男が現れたら 9月21日 林千代 広瀬襄 仁和令子上野山功一椎谷建治、大川かつ子、坂口徹郎下元年世、千葉敏朗、久仁亮子、小寺梨加、紺野誉史緒
5 もしも鳥人間大会で優勝したら 9月28日 中原朗 家喜俊彦 黒部進牧冬吉、竹村晴彦、二葉弘子、山口幸生、野上哲矢、筑波健、森山陽介、井上昭、赤川絵里
6 もしも惚れ薬と眠り薬を間違えたら 10月5日 篠崎好 八木美津雄 いわさきみゆき(現・美雪花代)浜田晃大場順大竹修造鈴木淳、日高久、河野実、美鷹健児、森下鉄朗、東悦次
7 もしも九官鳥が秘密をしゃべったら 10月12日 鶉野昭彦 松野宏軌 伊庭剛梅野泰靖阿井美千子森下哲夫、林亜里沙、世利ゆかり、江波隆、中嶋俊一、武井三二 岡本さとみ
8 もしも密林の王者が江戸に現れたら 10月19日 篠崎好 広瀬襄 阿藤海(現・快)高峰圭二、山口奈美、芝本正西園寺章雄、川上恭尚
9 もしも女房が裸婦モデルになったら 10月26日 中原朗 家喜俊彦 本阿弥周子石濱朗佐藤仁哉早川雄三、沢亜紀、田中弘史、池田真司、中嶋洋子、落合智子、三星登史子
10 もしも超能力でシャモジが曲がったら 11月2日 三田純市 八木美津雄 小林稔侍[1]、須永克彦、辻萬長、森下祐巳子、長谷川直子、岡田雅江、森山陽介、はりた照久、赤川絵里、堀北幸夫
11 もしも父親が"娘よ"と泣いたら 11月9日 中原朗 広瀬襄 小鹿番黒田福美、小林芳宏、新海なつ、永野辰弥、楠年明石倉英彦、後藤基治 東悦次、成山あみ
12 もしも江戸が厳戒態勢に入ったら 11月16日 鶉野昭彦 八木美津雄 遠藤征慈岡崎二朗、松本真季
13 もしも16000両だましとられたら 11月23日 篠崎好 田中徳三 田島令子外山高士有川博大下哲矢、松本奈美子、徳田興人、山本一郎、筑波健、増田良二、辻喬二郎
14 もしも歳末富くじがイカサマだったら 11月30日 中原朗 松野宏軌 佐野アツ子平泉征(現・成)織本順吉佐野アツ子、日高久美子、角倉清美、山本弘、諸木淳郎、香住美弥子、真城都子、 三星登史子
15 もしも珍発明展が開かれたら 12月7日 林千代 田中徳三 岡本舞中山昭二江幡高志、伊庭剛高城淳一、依田美加、内田勝正、入江正徳、白川浩二郎、美松艶子
16 もしも討入りに雪が降らなかったら 12月14日 三田純市 八木美津雄 麻丘めぐみ[2]山田はるみ香山まり子、中條郷子、田畑猛雄西山辰夫、木谷邦臣、岡田雅江、大塩由紀、浦野真彦
17 もしも江戸に占いブームが起ったら 12月21日 保利吉紀 松野宏軌 原哲男、藤岡重慶(2回目)、堀広道、徳永まゆみ、山口朱美芝本正、須永克彦、永田登志雄、谷口孝史、浜田隆広
18 もしもソックリの殺し屋が現れたら 12月28日 中原朗 水原まき、福崎和広、五十嵐義弘、諏訪裕子、吉田哲子、真城都子、美松艶子、三谷真理子、広瀬義宣、高橋仁、石倉英彦、青野眞巳、大橋壮多、小峰隆司、島田秀雄、松本光樹、依田美加

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  1. ^ 小林は後年『必殺仕事人2009』第12話にゲスト出演。
  2. ^ 麻丘は後年『必殺仕事人・激突!』にさだ役でレギュラー出演。
サブタイトルの「もしも~たら」は、『ドリフ大爆笑』(フジテレビ)のもしもシリーズから取られたのと、同時期に放送されていた『なるほど!ザ・ワールド』(フジテレビ)の挿入歌「もしもタヌキが世界にいたら」から取られたとの2つの説があるが、真偽は不明。逆に『ドリフ大爆笑』ではコントで勇次を志村けんが、秀を加藤茶が演じるパロディを行っている。

[編集] 放映ネット局

※途中で打ち切られた局や、しばらくの間放送する他系列ネットの局がある。

[編集] 視聴率

  • 最高視聴率:26.8%[初回]

[編集] 関連項目

テレビ朝日 金曜22時台(当時はABCの制作枠)
前番組 番組名 次番組
必殺仕切人

最終更新 2009年11月18日 (水) 01:35 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【必殺仕切人】変更履歴

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