怪盗キッド
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怪盗キッド(かいとうキッド)は、漫画『まじっく快斗』及び『名探偵コナン』に登場する架空の怪盗。『名探偵コナン』にはゲスト登場の予定だったが、その後スピンオフ参加している。
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[編集] 概要
世間を騒がせている大怪盗。「怪盗」の名の通り、犯行予告状を送りつけ、狙った獲物はあざやかな手口で盗み出す。主に宝石を専門に狙う。18年前のパリにて初めて出没、8年前に一旦動きを潜めたが、最近日本で活動を再開した。神出鬼没で大胆不敵、マジックと変装が得意[1]で、何人もの声色を変声機なしで使うことができる。英語名は「Kid the phantom thief」。
盗一、快斗共に『名探偵コナン』に登場する回では、作品のサブタイトルが漢字2文字で括られる事が多いが、過去に6回の例外がある。
『名探偵コナン』と『まじっく快斗』本編共通で、純白のシルクハットにマント、モノクル[2]といった衣装を身に纏う。トランプを発射する拳銃(トランプ銃)や、折りたたみ式のハンググライダー、催眠スプレー、そしてダミーの人形などのアイテムを駆使して獲物をねらう。『まじっく快斗』の本編では、これにさらにプラスしてアドバルーンやローラースケートやロープ、さらにオリジナルアイテムなど様々な物を使用する。作品内の一部では「快盗」の表記も使われている。
その犯行は『世紀末の魔術師』時点での警察発表によると、件数は134件(うち15件は海外で、アメリカ・フランス・ドイツなど12ヶ国)、盗まれた宝石類は延べ152点、被害総額は387億2500万円に上る。
本来の名称は怪盗1412号であり、由来はどこかの警察的組織(噂ではインターポールとも、FBIとも、CIAとも言われているが正確なところは不明)が極秘に彼につけたシークレットナンバー「1412」が外部に漏れ、そう呼ばれるようになったという。しかし、日本では各国の警察を子供のように手玉にとる怪盗1412号に興味をもったある若手小説家(工藤優作)が、新聞記者が殴り書きした1412を洒落てKID.と読んだため、それが定着し(実は単なる誤読だった)、「怪盗キッド」と呼ばれるようになった。マスコミからは「平成のルパン」や「月下の奇術師」とも呼ばれている。
その鮮やかな手口と優雅な振る舞いで一般人からは絶大な人気を誇り、キッドの予告の現場には必ず多くのキッドファンが訪れる。
[編集] 人物
[編集] 黒羽快斗
(くろば かいと)声優 - 山口勝平
現在活動中の2代目キッド。『まじっく快斗』の主人公で、『名探偵コナン』においては江戸川コナン(工藤新一)のライバル。非常に優れた推理力や洞察力の持ち主で、白馬探曰く「僕の頭脳を狂わせた唯一の存在」。
身長174cm。体重58kg。血液型B型。IQ400。誕生日6月21日。視力は左右両方とも2.0。声色は、どんな人物の声でも自由自在に出せる。マジックが得意な、江古田高校2年生。好物はチョコレートアイスクリーム。魚類とアイススケートが苦手。幼い頃に工藤新一の母、工藤有希子と面識があった。
父の秘密を知り、「父の死の真相究明とその敵討ち」を目的に「2代目怪盗キッド」となる。当初は宝石だけではなく、絵画や彫刻など様々な美術品を標的にしていた。宝石専門のため、幾つかの宝石(ビッグジュエル等)に目をつけるものの、目当ての宝石でないため盗み出してすぐ持ち主に返すことが多い。また本来の持ち主に返すために盗んでいる事もある[3]。宝石以外のものに予告状を出すこともあるが、それぞれにやむを得ない事情がある。自らが狙われても決して殺人は行わず、人命に関わる危機に際しては見事に助けてみせたり、他人の殺人を止められず悔しがるなど、泥棒らしからぬ面を見せることも多い。
自分が送ったものではなく、他人による偽装の予告状があった場合でも、現場に濡れ衣を晴らしに行く。また売られた喧嘩は買う主義で、他の盗賊や宝石の持ち主から挑戦されると、目当ての宝石でなくても受けて立つこともしばしば。なお、予告状では大抵「~を~から(いつ)盗みにいく」とはっきり書かれており、暗号めいた予告状はほとんど送っていない。また愛用のトランプ銃も劇場版ではよく使われるが、『名探偵コナン』原作中ではそれほど使用していない。
2001年の『集められた名探偵 工藤新一VS怪盗キッド』で前半に『まじっく快斗』の『ブラック・スター』がアニメ化され、そこで怪盗キッドの正体がアニメ本編で明らかになった。
初期『名探偵コナン』原作ではシルクハットとモノクルにより顔が隠れているシーンが多いが、アニメ版では『集められた名探偵 工藤新一VS怪盗キッド』以降は顔がはっきり見えるようになっている。『名探偵コナン』に登場するキッドは常にキザな二枚目キャラだが[4]、シリーズが進むにつれ『まじっく快斗』本編の三枚目な一面も出てくるようになる[5]。コナンは現行犯でない限りキッドを逮捕しない。
キッド=快斗の事実を知っているのは、快斗の母、寺井、紅子、白馬探、フィリップ王子、黒猫(シャノワール)の6人。
幼馴染みの中森青子とはお互い気になる関係だが、素直になれないでいる。そのようなところも新一と蘭の関係とよく似ている。
[編集] 江戸川コナン(工藤新一)との関係
本人及び作者によれば、キッドにとってのコナン(新一)は『最も出会いたくない恋人』で、キッド自身が『名探偵』と呼ぶのもコナンに限られている。キッド本人の弁によれば、「怪盗は鮮やかな手口で獲物を華麗に盗み出す芸術家だが、探偵はその跡を見て難癖を付ける批評家に過ぎない」とのこと。コナンの側も始めは「泥棒には興味はない」と言っていたが、キッドは例外的にライバルと認めているらしく、キッド相手には常に一対一で勝負しようとするこだわりを見せている。2人の勝負は大抵、宝石はコナンに取り返されるがキッド自身は捕まらずに逃げおおせるので、ほぼ引き分けで終わっている。その他にも、双方が関わった事件でキッドがコナンに手を貸し助けたり事件解決に協力したりすることもあり、『名探偵コナン』でのキッドの出番はこちらが多い[6]。
キッド初登場の話ではコナンはキッドと初対面の様子だが、『まじっく快斗』の『ブラック・スター』では互いに顔も名前も知らないまま新一がキッドを追い詰めた過去が語られている。コナン=工藤新一だと知ったのは、劇場版『世紀末の魔術師』で、コナンと阿笠博士の電話(船内の電話全て)を盗聴したため[7]。新一とは顔・体格がそっくり(声優も同じ)なので、新一に変装する際には髪型を変えるだけで良い[8]。
劇場版『探偵たちの鎮魂歌』では、白馬に変装してコナンや服部と事件解決に努めた。
作者によると、『名探偵コナン』での彼の役割は、真の『ルパン対ホームズ』を描くためのアルセーヌ・ルパンであるらしく(作者は、ホームズシリーズとルパンシリーズ両方のファンであるため)、両方に勝たせたくない(正確には、両方に負けてほしくない)とのこと[9]。
[編集] 黒羽盗一
(くろば とういち)声優 - 池田秀一
初代キッド。18年前から8年前まで活動。快斗の父で世界的なマジシャンだったが、8年前のマジックの最中に亡くなる。新一の父・工藤優作と対決し、互いにライバルと認めていた様子。過去には、女優の藤峰有希子とシャロン・ヴィンヤードに変装術を教えた事がある。師匠は世界的マジシャンのジェームズ・ホッパー。『名探偵コナン』20巻で名前を挙げられ、34巻にて彼らしき人物の後姿が回想され、55巻で初登場する。
[編集] 寺井黄之助
(じい こうのすけ)声優 - 肝付兼太
盗一の死後、その仇を討つため一時的に怪盗キッドの名を騙っていた(黒羽快斗が怪盗キッドとなる前の数件は彼によるもの)。怪盗キッドを補佐する重要な人物。61歳。
黒羽家の近所にあるビリヤード場「ブルーパロット」のオーナー。快斗の世話人であり、怪盗キッドの助手[10]。元は快斗の父・盗一の付き人。『名探偵コナン』でキッドの手下といわれている人物は彼だと思われる。『まじっく快斗』では登場後しばらくは姿を見せなかったが、1999年『ブラック・スターの巻』で11年ぶりに再登場する(ハスラーVSマジシャンの掲載されている2巻が1988年に出版、未発表作品なのでサンデーに掲載されてない)。
[編集] 補足
- 2代目キッドの目的は「父の死の真相究明とその敵討ち」という明確な理由があるものの、初代キッドが何故ビッグジュエルを狙っていたのか、そもそも世界的マジシャンであった盗一が、なぜ泥棒家業を行うことになったのかはまだ明かされていない。なお『まじっく快斗』第1話の様子から、快斗の母は父子共々怪盗キッドになっていることに対し理解がある様子。
- 「父の死の真相究明とその敵討ち」や「ビッグジュエル」等の詳細については、まじっく快斗#あらすじを参照。
- 『名探偵コナン』では本来カメオ出演のゲストキャラの扱いだったが、その後登場が増えるにつれ主要キャラの1人に数えられるようになり、ファンからの人気も高い。2005年に週刊少年サンデー誌上で行われた『名探偵コナン』公式人気投票のベストキャラクター部門では第3位、また2008年のYahoo! JAPAN「名探偵コナン特集」のキャラクター人気投票では、第1位を獲得している。
- 『アニメ7』のアニメーションに出番が少ないながらも登場しており、人気の高さが伺える。
[編集] アニメ
名探偵コナン内で怪盗キッドの出るエピソードがある。それを記す。
放送日は日本テレビ系列局を基準とし、 アニメ版でのオリジナルストーリーは太字で表記した。
| 放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 構成 | 絵コンテ | 演出 (演出助手) |
作画監督 [作画監督補] (総作画監督) |
美術設定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1997年9月22日 | 76 | コナンVS怪盗キッド (1時間スペシャル) |
- | 櫻井美知代 こだま兼嗣 |
のがみかずお | 村中博美 須藤昌朋 |
- | |
| 1999年1月25日 | 132 | 奇術愛好家殺人事件(事件篇) | 櫻井美知代 | 松浦錠平 | 平岡正幸 | 中庄司悦子 | ||
| 1999年2月1日 | 133 | 奇術愛好家殺人事件(疑惑篇) | 鈴木吉男 | むらなかひろび | ||||
| 1999年2月8日 | 134 | 奇術愛好家殺人事件(解決篇) | 原田奈奈 | 志村泉 | ||||
| 2001年1月8日 | 219 | 集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド (2時間スペシャル) |
山本泰一郎 佐藤真人 |
佐藤真人 | とみながまり 堀内博之 |
六本木和成 | ||
| 2004年4月12日 | 356 | 怪盗キッドの驚異空中歩行 (1時間スペシャル) |
遠藤克己 三家本泰美 |
戸澤稔 | 増永麗 青野厚司 榎本勝紀 (とみながまり) |
成田偉保 生形奈緒美 |
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| 2005年4月18日 | 394 | 奇抜な屋敷の大冒険(封印編) | 荻原露光 | 川口弘明 (佐々木恵子) |
泉寛 | |||
| 2005年4月25日 | 395 | 奇抜な屋敷の大冒険(絡繰編) | 荻原露光 | 戸澤稔 | 増永麗 | |||
| 2005年5月2日 | 396 | 奇抜な屋敷の大冒険(解決編) | 荻原露光 | 川島明子 | ||||
| 2007年4月16日 | 469 | 怪盗キッドと四名画(前編) | 佐野隆史 | 戸澤稔 | 増永麗 | |||
| 2007年4月23日 | 470 | 怪盗キッドと四名画(後編) | 鎌仲史陽 | 菅野智之 | ||||
| 2007年5月14日 | 472 | 工藤新一少年の冒険(前編) | 青木雄三 | 戸澤稔 | 増永麗 | |||
| 2007年5月21日 | 473 | 工藤新一少年の冒険(後編) | 江島泰男 | 菅野智之 | ||||
| 2008年10月20日 | 515 | 怪盗キッドの瞬間移動魔術 (1時間スペシャル) |
山崎茂 | 谷圭司 森田実 西山忍 柳瀬譲二 清水勝祐 |
高橋武之 | |||
| 2009年6月13日 | 537 | 怪盗キッドVS最強金庫(前編) | 影山楙倫 | 古谷田順久 | 山崎正和 熊田亜輝 |
|||
| 2009年6月20日 | 538 | 怪盗キッドVS最強金庫(後編) | 鎌仲史陽 | 岩井伸之 | ||||
[編集] 劇場版
| 映画タイトル | 公開日 | 興行収入 | 主題歌 | 歌手 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 世紀末の魔術師 | 1999年4月17日 | 26億円 | ONE | B'z | オープニングでも起用された『ギリギリchop』のカップリング。 |
| 8 | 銀翼の奇術師(マジシャン) | 2004年4月17日 | 28億5000万円 | Dream×Dream | 愛内里菜 | シリーズでは唯一「この作品はフィクションです」という旨の注釈クレジットがある。 |
| 10 | 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) | 2006年4月15日 | 30億円 | ゆるぎないものひとつ | B'z |
[編集] 脚注
- ^ ただし自分より極端に体格が小さい者(例えばコナン)などに変装するのは不可能
- ^ モノクルには四つ葉のクローバーのマークがあり、名前の黒羽(くろば)に由来すると思われる。
- ^ 『ゴールデン・アイの巻』と劇場版『世紀末の魔術師』。
- ^ 『名探偵コナン』連載以降は、顔がそっくりのクールな二枚目の工藤新一が登場したため性格も新一に近くなってきたが、元々元気な少年役の多い山口はキザなセリフは苦手で、新一とキッドの演じ分けにも苦労したと語っている。
- ^ 61巻の「紫紅の爪」では見物人の歓喜に浮かれ、コナンのキック力増強シューズでモノクルを蹴り飛ばされるなど注意力散漫な面も出て来た。特に「怪盗キッドと四名画」に登場した時は、『まじっく快斗』初期の快斗(スカートめくりや覗きの常習犯だった頃)に近かった。OVAの『コナンVSキッドVSヤイバ 宝刀争奪大決戦!!』は『まじっく快斗』が原作なので本来の三枚目な彼が描かれており、『名探偵コナン』本編では見られないシーンが多い(飛行中YAIBAの庄之助と激突して墜落し、池の中のゲロ田ゲロ左衛門の頭の上に落ちても平気なシーンなど)。
- ^ 劇場版『世紀末の魔術師』、『銀翼の奇術師』など。
- ^ ただしこれは劇場版における設定で、原作でもコナンの正体を知っているのかは今のところ不明。
- ^ 劇場版『銀翼の奇術師』では、素の顔で新一に扮しており、劇場版『世紀末の魔術師』でも同様に素の顔で扮していた模様。作者曰く、2人が似ているのは「実は秘密の深~い理由が」あるとのこと(特別編集コミックス「対決怪盗キッド編」より)。
- ^ その為か、工藤新一とは何かと対になるように描かれており、工藤新一は探偵で黒羽快斗は泥棒、工藤新一の制服はブレザーで黒羽快斗の制服は学ラン…などの点が挙げられる。家族についても、新一が両親も健在で裕福な家庭であるのに対し、快斗は父のかつての付き人こそいるものの、第1話に登場した家は母子家庭のかなり質素な雰囲気である。
- ^ 快斗の使っている数多くのマジックグッズは、彼によって管理されていると思われる。また、彼自身の協力がなくしては成立し得ないトリックも多いために、寺井自身も相当なマジックの名手である可能性もある。
[編集] 関連項目
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最終更新 2009年11月23日 (月) 08:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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