成金
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成金(なりきん)
- 将棋用語で、低階級の駒が金将と同じ階級に変化すること。
- 急激に富裕になった人。ニューリッチ。
[編集] 将棋用語
成金(成り金・なりきん)とは本来は将棋の用語である。歩兵、香車、桂馬、銀将の駒は敵陣に進入すると「成る」ことを選択でき(それ以上動けないマスに入った場合は強制)、成った場合は金将と同等の動きを出来る。その場合、駒が裏返り、このようになった駒を成金という。一度成った駒は、(敵に取られない限り)二度と元の駒には戻れない。
同様の成るというルールは類似のボードゲームにもある。特にチェスのポーン(歩兵に相当)は敵陣突き当たりのマスに進むと、キング(王)以外の何になっても良いというルールがあり(プロモーションという)、大抵の場合は最強の駒であるクイーン(女王)になる。
[編集] 一般的用法
上記の意味より転じて、(1)社会変動の最中で急激に裕になった階層(即ちニューリッチ)や、(2)庶民や貧困層が、急に莫大な金銭や財産を持つ富裕層に変化する現象(即ち成り上がり者、アップスタート)を指す。この意味での使い方は、江戸時代後期に始まったようであるが、明治維新以後の社会的な変動、更に日露戦争前後や第一次世界大戦前後などの政治的経済的変動の最中に、急に富裕層に転じた者を指して使うようになり、一般に広まった。だが、これらには世界恐慌のおり没落した者が多い。
金持ちになったきっかけを頭につけて、船成金、土地成金、石油成金、事故成金、宝くじ成金、戦争成金などと呼ぶこともあり、建てた家を同様に鰊御殿、小豆御殿などとも言う。
元来「成金」の語は、庶民や貧困層から富裕層に転じた人への賞賛の語として用いられていた。しかし戦後の混乱期に俄かに財をなして富裕層となった者への反感が一般に強かったことから、現在では、その当人以外が発する場合は、俄かに富裕層になった者への皮肉や非難や侮蔑のニュアンスで用いられるのが通例である。金にものを言わせて傲慢で態度が悪い人を指して「成金」などと皮肉・侮蔑的に呼ぶ場合などである。また、「成金趣味」という言い方もあり、金銭にあかして派手、高尚な趣味を理解していないのにそれを真似ようとして失敗している、趣味が悪いといった否定的な意味に使われる言葉である。
当人が自らのライフスタイルをそう呼称する場合は感慨や謙遜が入り交じった感情が含まれることが多い。
また、現代においては「ブルジョワ」や「セレブ」(セレブリティ)という語に、この「成金」の語意を含めている場合がある。この傾向に対し、評論家の宮崎哲弥は、「『セレブ』は誤用であり、『成金』ときちんと言うべきである」と述べている。

