戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549の最新ニュースをまとめて検索!

戦国自衛隊1549
監督 手塚昌明
製作 黒井和男
脚本 竹内清人、松浦靖
出演者 江口洋介
鈴木京香
北村一輝
綾瀬はるか
中尾明慶
生瀬勝久
嶋大輔
的場浩司
宅麻伸
高畑淳子
伊武雅刀
鹿賀丈史ほか
音楽 shezoo
主題歌 「涙の数だけ」Full Of Harmony
撮影 藤石修
編集 普嶋信一
配給 東宝
公開 2005年6月11日
上映時間 120分
製作国 日本
言語 日本語
  

戦国自衛隊1549』(せんごくじえいたい1549)は、2005年6月に公開された角川映画制作の日本映画。配給は東宝。原案:半村良、原作:福井晴敏1979年公開の『戦国自衛隊』のリメイク作品であるが、旧作と設定・ストーリー上の直接の繋がりはない。

目次

[編集] 概要

半村良原作の『戦国自衛隊』のコンセプトを元に福井晴敏がプロットを作り、角川映画が角川グループ60周年記念作品として映画化した。

主要な舞台となる「天母城」のオープンセットは陸上自衛隊東富士演習場に建てられた。日本映画でこれだけの規模のオープンセットが作られたのは、黒澤明の『』以来である。

1979年に公開された作品は、自衛隊の協力が思うように得られなかったが、本作においては陸上自衛隊の全面協力を得ての撮影が敢行された。さらに今回は前作では不可能だった CG の使用と、延べ150両以上の実車両が参加している。

前作で燃料などの補給手段やタイムスリップの原因が全く説明されなかったのに対し、本作ではそれらが詳細に説明されており、前作とは対照的な結末を迎える点も異なる。

また映画化に際し、「ロメオ隊がタイムスリップするのは第3特別実験中隊のタイムスリップから2年後」「揺り戻しが起こるのは3日後」等といった設定の一部変更が行なわれた。

前述したとおり角川春樹が制作した元祖と比較するとあまり大規模な合戦シーンが無いからか(自衛隊員がむやみに人を殺さないようにという条件で、撮影に協力したからとも言われている)、主に旧作をリアルタイムで見て衝撃を受けた人々には不評だったが、それより下の年齢層にはストーリー性や上記の理由などにより支持される結果となり、公開週の興行収入ランキング1位、興収17.1億円と好評だった。

また、本作がハリウッド版として再編集されることになった。タイトルは「SAMURAI COMMANDO MISSION 1549」で、アメリカ合衆国など31カ国での上映が既に決定している。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


[編集] あらすじ

陸上自衛隊東富士駐屯地で、対プラズマ用人工磁場シールドの実験中に暴走事故が発生。その場にいた的場一佐率いる「第3特別実験中隊」が約460年前の戦国時代に飛ばされてしまった。

その後、彼らの歴史への介入による影響と思われる「虚数空間」が日本各地に出現し現代世界を侵食し始めた。

暴走事故から2年、かつて的場が創設した特殊部隊「Fユニット」の1員だった元自衛官の鹿島は救出部隊「ロメオ隊」に参加した。彼等は現代に戻れるタイムリミットである76時間と26分内に的場達を救出する為2度目のタイムスリップを試みる。

しかしその先で彼等を待っていたのは「天導衆」を名乗る異形の軍勢と、正史の織田信長に成り変わりそこから先の歴史を変え、日本を強固な国に立て替えようとしている的場の姿だった……。

[編集] スタッフ

[編集] キャスト

鹿島勇祐 元二尉江口洋介
かつて的場が創設した場合によっては先制攻撃も辞さない特殊部隊Fユニット」のNo.2で、的場の作成した演習シナリオ「D-3」を制圧した唯一の人物。Fユニット解散後、自衛隊を去り居酒屋フランチャイズ・チェーン店の雇われ店長として日々を送っていた。現代の日本社会に愛想を尽かしており、初めはロメオ隊への参加を拒否するが、飯沼七兵衛に説得され戦国時代から的場達を救い出し、現代世界の消滅を食い止めるため、オブザーバーとしてロメオ隊への参加を決意する。
神崎怜 二尉鈴木京香
陸上自衛隊研究本部所属。人工磁場シールド開発の中心メンバー。自分のミスで的場たちを過去に飛ばしてしまった責任を強く感じ「ロメオ隊」に参加する。
森彰彦 三佐(小説版では一佐):生瀬勝久
陸上自衛隊東部方面隊所属。上層部から密命を受けた「ロメオ隊」の指揮官。戦国時代での現地人との接触禁止、実弾使用の制限等の規定や指揮のあり方をめぐり激しく鹿島と対立する。
三國 陸曹長嶋大輔
ロメオ隊の一員。妻と娘、息子がいる。現地人との接触禁止の規定に反し、瀕死の状態の藤介を鹿島とともに助け、彼らと友情が生まれる。禁煙しているが息子が父の日にくれたライターを大切にしている。
的場毅 一佐織田信長):鹿賀丈史
第3特別実験中隊隊長。かつて特殊部隊「Fユニット」の指揮官で鹿島の上官であった。戦国時代の現実の前に多くの部下を失い、自衛官であることを放棄する決意をする。正史の織田信長殺害して成り済まし、さらに生き残った部下達を中心に天導衆を組織して戦国時代に君臨し、歴史改変を狙う。
福井晴敏の小説『Twelve Y. O.』の回想シーンで、海兵旅団(戦える自衛隊)の創設構想を推し進めた的場二佐と同一人物と思われる。ちなみに小説版では「的場丈史」という漢字の役名が用いられている。
与田 二尉的場浩司
的場の腹心にして天導衆のNo.2。彼とともに自衛官であることを放棄し、絶対的な服従を誓っている。
飯沼七兵衛:北村一輝
暴走事故で第3特別実験中隊と入れ替わりに戦国時代からタイムスリップしてきた戦国武者で武芸の達人。斎藤道三の家臣で絶対の忠誠を誓っているが、後に幼馴染の濃姫に諭され鹿島達ロメオ隊と行動を共にする。
斎藤道三伊武雅刀
美濃の国の領主にして、マムシと恐れられている戦国武将。信長と手を組み、ロメオ隊に攻撃を仕掛けてくる。娘である濃姫の幸せを心から願っており、政略結婚で織田家に輿入れした事を後悔している。
濃姫綾瀬はるか
斎藤道三の娘で家臣の七兵衛とは幼馴染み。政略結婚で織田家に輿入れさせられた。
藤介:中尾明慶
現地の少年。生き倒れていた所をロメオ隊に救われる。忍びの術を心得ており、鹿島達を助けるため濃姫の元に忍び込んだり、女装して女中として城に潜り込んだりもした。後に物語の鍵を握る重要人物となる。この人物こそ後の天下人豊臣秀吉であった。
蜂須賀小六宅麻伸
蜂須賀村の豪族。領民の厚い信頼を得ているのみならず、近辺の野武士などの武装勢力にも大きな影響力を持っている。藤介の仲介でロメオ隊に協力する。
各務野:高畑淳子
濃姫付きの侍女。ロメオ隊の脱出を濃姫の指図で手配する。
織田信長:森脇史登→恩田括
正史の信長。的場らに殺害される。
織田信秀:石丸ひろし→新家子一弘
堀田道空:井上肇
柴田勝家:山下真広
佐久間信盛:横塚進之介
三島軍兵衛:唐渡亮
木下:水橋研二
紅林 二尉:入江雅人
高梨 二尉:井川哲也
谷口 二尉:辻本一樹
山瀬 二尉:東地宏樹
有野 三尉:和田慎太郎
中西 一曹:津野岳彦
村瀬 一曹:小島晃
井川 二曹:羽柴誠
上田 二曹:平野貴大
大崎 二曹:松下哲
杉崎 二曹:森啓祐操
松沢 三曹:杉本凌士
長峰 三曹:七海智哉
船田 三曹:岩間天嗣
鈴木 三曹:野村明広

[編集] 第三特別実験中隊

的場一佐率いる実験中隊。かつて的場によって編成された特殊部隊「Fユニット」を前身としており、同隊が解体・再編されたものである。

2003年10月13日15:34、人工磁場シールドの暴走事故により、演習場ごと1547年へ飛ばされ、その直後に各地で虚数空間が出現した。世間には演習中に弾薬を積載したヘリの墜落事故で全員死亡したと発表されている。

装備に関しては以下の通り。

天導衆が90式戦車回収車を使い平成からの追撃部隊を迎撃すべく建設した城。 石油精製施設やAH-1S コブラ用のヘリポート、12.7mm重機関銃M2が設置された物見櫓などを持つ。

長持ちしそうにない兵器が大半を占め、使い物になりそうにないものも無造作に混じっている。例えば

  • MLRSは敵軍を一撃で殲滅できそうだが一回しか撃てないので、割に合わないという風に見て取れる。
  • 96式多目的誘導弾システムも戦国時代には赤外線を発する攻撃対象が存在しないため、劇中での方法ぐらいしか使い道が無い。
  • 発射機のみが飛ばされた88式地対艦誘導弾は使用すら出来ない(発射のためには、管制車やレーダー車などが必要)。

[編集] ロメオ隊

自衛隊の極秘作戦「オペレーション・ロメオ」の実行部隊である。

虚数空間を発生させている原因である第三特別実験中隊の救出と、歪められた歴史の修復を行うことで虚数空間を消滅させることが本作戦の目的である。2005年10月13日12:05、オペレーション・ロメオは決行され、ロメオ隊が1549年へのタイムトラベルを開始した。

装備は以下の通りである。

過去への干渉を防ぐため、過去の人間への接触は固く禁じられており、使用する弾頭や薬莢はセルロース製で、撃たれた相手を遠くへ吹っ飛ばすほどの衝撃を与え(殺傷能力は低い)、数年で土に戻るよう配慮されている。ただし、オブザーバーの鹿島には知らされていないが、相手が第三特別実験中隊だった場合は殺傷能力が充分あり、甲冑も貫通する実弾の使用が許可される。

あくまで第三特別実験中隊の捜索が第一目標なので戦車等の攻撃的な車両は配備されておらず、代わりに索敵能力の高い87式偵察警戒車OH-1が配備されている。他に、第三特別実験中隊には装備されていない軽装甲機動車82式指揮通信車がある。

もともとUH-1Jは電子機器が停止しても飛行は可能なので、兵器についての知識に乏しい人からは一見矛盾して見えるラストシーンも実はつじつまが合っている。“火力”や“量”・“質”より“速”を優先しているようだ。

因みに、映画本編において、序盤にロメオ隊が襲撃を受けた後の会話で「UH-1Jを失いました」とあるが、これは襲撃を受けた際UH-1Jは飛び立てず、その後天導衆に鹵獲され天母城に運ばれた模様。のちに城内から奪還している。また、後半にロメオ隊員がカールグスタフを使ってコブラを撃墜するシーンがあるが、カールグスタフは無反動砲にも関わらず、何故か誘導弾を発射している。

[編集] 虚数空間

2003年に各地に現れた漆黒の空間。通称、ホール。ブラックホールほどではないが、周囲の光や物質を飲み込みながら成長するという性質がある。

虚数空間のある場所は自衛隊の基地が設置されており、人工雲などでカモフラージュされているので存在は世間には知られていない。その原因は2003年10月13日15:34、人工磁場シールドの暴走事故により、戦国時代タイムスリップした陸上自衛隊第三特別実験中隊が引き起こした歴史改変である。実際、彼らが過去へ飛ばされた直後からゴルフボール大のものが出現し始め、2005年の時点では富士山麓の虚数空間は直径数十メートルにまで成長した。

世界の侵食を食い止める為、2005年に「オペレーション・ロメオ」が決行された。

[編集] 人工磁場シールド

陸上自衛隊保有の架空のシステム。本来は太陽からの電磁波ソーラーマキシマム」から情報・通信回路をシールドする目的で製作された。

機器そのものは73式大型トラックに装備され、管制センターからコントロールし2台1組で運用される。プラズマ量が装置の耐久予測値を超えてなお出力を上げた場合、シールド内の直径70メートルの空間全体が「456年前の世界」と74時間26分の間入れ替わってしまう。

2003年10月13日15:34、富士山麓演習場で第三特別実験中隊がこの暴走事故により、演習場ごと1547年へ飛ばされ、その直後に各地で虚数空間が出現した。それに対抗し、虚数空間を発生させている原因である第三特別実験中隊の救出と、歪められた歴史の修復を行う作戦「オペレーション・ロメオ」が計画された。そして2005年10月13日12:05、前回の事故を再現し、ロメオ隊が1549年へのタイムスリップを開始した。

[編集] 原作小説

この作品は劇場公開版の為のプロット的作品という位置付けであり、おおまかな話の流れは一緒だが小説版、劇場版、漫画版の3つでは細かい設定はもちろん、登場人物たちの考えや行動、登場する勢力の装備などがかなり違っている。

福井作品らしく、自衛隊の存在意義といったものを提起した内容であるが、原作を意識し、その「歴史を変えようとしながら歴史に呑み込まれていく」という原則を守りながら、それに抗う者達の思いをうまく描き出している。

登場人物の半生を描く濃密な描写は少ないものの、熱血キャラの主人公が多い福井作品の中でも異色な、世を捨て斜にかまえた主人公鹿島や、現代に対する虚無感を抱えた的場などの脇役を味わい深く描いている。歴史上実在する人物も登場し、それらの人々の思惑を取り込みつつ、それぞれの信念のもとで戦う事になるが、旧『戦国自衛隊』とはストーリー、登場人物共に一切関係が無い。

並行世界という概念を考えると、ブラックホールのようなものに侵食される現代世界というのは違和感があるが、歴史改変ものについて作者なりに正面から取り組み、しっかりとその意味を読者に問い掛けている。また、軍事的な様子を想像するに難くない用語や細かい交戦規定などの設定が多用されているので、その点でもリアルさを感じられる。

なお、福井作品の『Twelve Y. O.』、『亡国のイージス』と設定が一部リンクしており、それらの作品と同様に大量破壊兵器を否定する内容がある。

[編集] あらすじ

富士山麓演習場で、太陽の電磁波から情報・通信回路をシールドする「アクエリアス計画」実験の最中、偶然の事故で的場一佐を隊長とする「海兵旅団」を含む第三特別混成団が、装備や車両と共に実験エリアごと姿を消してしまう。

そして1週間後、時の揺り戻しによって戻ったエリアから一人の武者が現れる。1543年の戦国時代からタイムスリップしてきたのだ。

それから6年、現代の富士周辺に「ホール」と呼ばれる原因不明の、あらゆる物質を飲み込んで消滅させる存在が出現する。未来の可能性の一つとして、不安定な存在になってしまった現代は、歴史を変えようとしている何者かから「過去からの攻撃」を受けていたのだ。

第三特別混成団を過去から救出すべく、元的場一佐の部下である鹿島は、実験に携わった技術者の神埼、過去からきた武士の七兵衛と共に救助回収部隊のロメオ隊を率いて1549年タイムスリップする。タイムリミットは揺り戻しの起こる一週間……。

だが、そこでロメオ隊を待ち受けていたのは、現地人を薬物防弾甲冑等で強化した羅漢兵、桜の徽章を紋所にした桜衆、そして彼らを率いていたのは織田信長だった……。

[編集] 漫画版

前半(第1巻)の話の流れは映画版や小説版と大体同じだが、後半(第2巻)になってくると意外な人物がロメオ隊に協力して天導衆に全面対決を挑むなど、登場人物の性格や行動が大きく異なる。ビジュアル的にも天母城の概観や天導衆の装備がかなり違っている。なお、同じ福井作品の『Op.ローズダスト』に登場する T-Pex (テルミット・プラス・エクストラ)が登場する。

[編集] 外部リンク

前作:
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
手塚昌明監督の映画
次作:
空へ -救いの翼 RESCUE WINGS-

最終更新 2009年11月19日 (木) 07:27 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
【戦国自衛隊1549】変更履歴

ご利用上の注意