戦闘員
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戦闘員(せんとういん)とは、
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[編集] 戦時国際法における戦闘員
戦闘員(せんとういん、英:combatant、仏:combattant、独:Kombattant)とは、武器を持って直接戦闘に参加する兵員をいう。
また、戦時国際法(ジュネーヴ条約及びハーグ陸戦条約)では、交戦者資格を保有する者の定義があり、交戦者資格者は敵に捕えられた場合、捕虜として扱われる権利を有する。
この2つの概念はマトリックスをなし、結果として全ての人間は戦時において4つのカテゴリー分けられることになる。
- 交戦資格を持つ戦闘員
- 正規軍兵士、交戦資格の定義に適合する民兵、義勇兵
- 交戦資格を持つ「非戦闘員」
- 戦闘力を失った戦闘員(撃墜されたパイロットなど)や医療衛生(医師や看護師など)・経理・郵便・補給・兵站・宗教などの軍を援助する目的で所属する要員(軍属)や従軍記者
- 交戦資格を持たない戦闘員(非合法戦闘員)
- 意図的に制服を着用しないで戦闘に参加する戦闘員(ゲリラ、便衣兵、テロリスト)
- 交戦資格を持たない非戦闘員(一般市民)
- 戦闘に参加する意思のない一般市民はジュネーブ条約で保護されている。
[編集] 交戦者
ハーグ陸戦条約第1条では正規軍に属する軍人に加え、「遠方より認識得べき固著の特殊徽章を有すること」、「公然兵器を携帯すること」、「部下の責任を負う指揮官が存在すること」、「戦争法規を遵守していること」の4条件を満たす民兵と義勇兵を交戦者の定義としている。
[編集] 一般市民の保護
国際人道法でも「攻撃に従事している間または攻撃に先立つ軍事行動に従事している間、自己を一般市民から区別すべき義務を負う」こととし、「一般市民の地位を装う事は、背信行為として糾弾される」としており、一般市民を戦闘に巻き込む行為や巻き込む可能性のある行為は禁じられている。
しかし戦争では度々破られており、アメリカ軍による無差別絨毯爆撃や非戦闘員を狙った機銃掃射などがある。当然これらは加害側が戦勝国であることが殆どで、賠償などに繋がることはほぼ皆無である。
[編集] 非合法戦闘員に関する論議
ゲリラ戦闘を行う民兵、義勇兵も交戦資格を持ちえるが、実際のゲリラ活動においては、「遠方より認識得べき固著の特殊徽章」や「公然兵器を携帯すること」は行われないことが多い。非合法戦闘員と認定されれば通常の刑事犯罪者とされ、死刑を含む重罪となる可能性が高く、また拘束者の取り扱いや尋問も捕虜としての無差別保護の原則が適用されず、過酷な扱いとなりやすいため、内戦・紛争では問題となっていた。
この問題を解決するため、1977年、第一追加議定書において、さらに民族解放戦争等のゲリラ戦を想定し、資格の拡大をはかった。 本議定書は、旧来の正規兵、不正規兵(条件付捕虜資格者)の区別を排除し、責任ある指揮者の下にある「すべての組織された軍隊、集団および団体」を一律に紛争当事国の軍隊とし、かつその構成員として敵対行為に参加する者で、その者が敵の権力内に陥ったときは捕虜となることを定めた。ただ、これら戦闘員は、一般住民の保護の必要上、軍事行動に従事中は自己を一般住民と区別する義務を負う(43条、44条)。
ベトナム戦争以来の全般的な傾向としては、「兵士に対する攻撃」は交戦者条件に反する場合でも、交戦者に準じた扱いを行う方向となっていたが、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以来、この流れが逆になりつつある。特に米軍はアフガニスタンでは、兵士に対する攻撃も含めてゲリラ全てをテロリストとして扱っており、ロシアはチェチェンの反ロシア武装勢力を全てテロリストとみなしている。これらの傾向に便乗した形で非民主的・独裁的とされる国々でも反政府武装勢力をテロリストと呼ぶ傾向が強まっており、これに批判的な欧州連合も欧州におけるテロ事件の増加によりその語調は弱まっている。イスラエルは、ハマースなどの勢力メンバーを「戦闘員」と呼ぶが、これも非合法戦闘員という意味を持ち、いかなる交渉も必要ない相手という見解を示している。
[編集] フィクションにおける戦闘員
[編集] 特撮ヒーローにおける戦闘員
特撮番組の用語として使われる「戦闘員」は悪の組織が作戦行動を取る際に最も数多く使用される最下層の戦闘要員であり、軍隊でたとえれば兵に相当する。
「戦闘員」と呼ばれる事が多いが、警備や機器のオペレーター・幹部の世話など組織の一般雑務も請け負っている事がほとんどである。組織によっては科学者としての能力を持つ「科学者戦闘員」なるものが存在することもある。
[編集] 戦闘員の特徴
同一の外見を持つ者が同時に多数登場する・怪人と比較して一般的な武器を使用する等、怪人や怪物とは違う「一般の戦闘要員」としての佇まいを持つ。
『仮面ライダー』のショッカー戦闘員のような拉致してきた一般人を洗脳しただけのものから、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のゴーレムのような怪人の簡易量産型までさまざまなタイプがある。人間に化ける能力を持っていることもある。
『仮面ライダー』の初期や『人造人間キカイダー』などのように女性の戦闘員が登場する作品もある。ショッカー戦闘員が番組の成功によって有名となったことから、以後このショッカー戦闘員のスタイルが戦闘員のステレオタイプとなり、全身タイツを着用し「イーッ」など奇声をあげるといった特徴が多くの番組で踏襲されている。
[編集] 戦闘シーンでの役割
戦闘シーンではヒーローと怪人が戦う前の前座としてヒーローに倒される「やられ役」となることが多い。しかし、一般市民や通常の警察・軍隊に対しては圧倒的な強さを誇る描写も見られる。一方で、一般市民でも「プロレスラー」や「プロボクサー」など、ある程度、戦闘能力が高い人間であれば、辛うじて倒せるケースもある。
ストーリーの展開によっては数でヒーローを圧倒したり、足止めや時間稼ぎの役割を担う場合もある。また、戦闘機や巨大ロボットなどの操縦を担当することも多い。
[編集] 戦闘員の強化・怪人化
『地球戦隊ファイブマン』のバツラギンや『仮面ライダーカブト』のワーム、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のリンリンシーなど作品の世界観・設定によっては強化される・成長するなどして怪人や準怪人化するものが見られる。
中には『魔法戦隊マジレンジャー』の凱力大将ブランケンのように、戦闘員から実力で最高幹部にまで上り詰めたという経歴を持つ者までいる。彼の属する地底冥府インフェルシアは完全な実力主義社会であるため、このようなことが可能とされている。
また、『仮面ライダー』に登場したゲバコンドルは戦闘員から改造されたことがナレーションで語られている。
[編集] 戦闘隊長と親衛隊
『仮面ライダー』の赤戦闘員や『快傑ライオン丸』のドクロ頭をはじめとして、作品によっては戦闘員のリーダー格である「戦闘隊長」を登場させるものもある。
先述したブランケンもかつては冥府伍長ハイゾビルであった。さらに例は少ないが、これらの戦闘隊長には準怪人的な能力を持つ者もいる。中でもドクロ頭には敵の武器を吸い取る忍具を使用する者がいた。
また、敵幹部が専用兵士や親衛隊などを従えることもある。
『秘密戦隊ゴレンジャー』においては鉄人仮面テムジン将軍とゴールデン仮面大将軍が専用兵士を従えていた。このうちゴールデン仮面の専用兵士は「専用兵士」として資料にも掲載されている。これら親衛隊には場合によっては怪人と同等の描かれ方をする者もおり、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』においては邪霊姫ディーナスの親衛隊が巨大化してビクトリーロボと巨大戦を行うという怪人並みの扱いを受けた。
[編集] 巨大戦への参加
巨大ロボとの戦闘では生身の戦闘員が関与する例はほとんど見られないが、『超電子バイオマン』においてはメカクローン数体が投げ縄でバイオロボを拘束しメカジャイガンを援護したことがある。
また『電磁戦隊メガレンジャー』第14話では一体のボスクネクネを心臓部として無数のクネクネが寄り集まった「キングクネクネ」がギャラクシーメガと戦った。
さらに純粋な「巨大戦用の戦闘員」として『侍戦隊シンケンジャー』の大ナナシ連中が存在するなど、例外もある程度存在する。
なお、前述したように戦闘機・ロボットなどで破壊活動や巨大戦を行うケースは比較的多い。戦闘員が何らかの方法で巨大化する場合もある。
[編集] ヒーロータイプの戦闘員
戦闘員は必ずしも「悪の組織」にのみ存在するとは限らない。
一部の作品ではヒーローに似た戦闘員(もしくはそれに近いポジションのもの)が登場することもある。『仮面ライダー555』のライオトルーパーや『仮面ライダーカブト』のゼクトルーパーがその例である。「量産型の変身ヒーロー」といえる。
こうした戦闘員は必ずしもヒーローの味方になるわけではなく、作品設定やストーリーによっては敵対する展開を見せる場合がある。
[編集] 戦闘員が登場しない場合
『仮面ライダーBLACK』のように、悪の組織が存在するものの戦闘員不在の作品もある(ただし、同作の敵組織ゴルゴムにも黒スーツに黒眼鏡の戦闘員的な存在はいる)。
こうした場合、戦闘シーンはヒーローと怪人・敵幹部のみで行われるのが基本である。なお、作品によっては同じタイプの怪人や再生怪人が複数登場して戦闘員の代わりになる場合も散見される。
[編集] アニメにおける戦闘員
アニメの変身ヒーロー・ヒロインものではもっぱら怪人・怪物との戦闘がメインのためか、戦闘員が登場することは少ない。しかしロボットアニメでは戦闘員的なキャラクターが登場する。
また、『SDガンダムフォース』のザコソルジャーのようにギャグキャラクターとしての役割を持つものもいる。
[編集] ロボットアニメにおける例
ロボットアニメではしばしば「敵側の無人量産機」が戦闘員的に扱われる場合がある。
具体例としては『新機動戦記ガンダムW』のモビルドールや『黄金勇者ゴルドラン』のカスタムギア・ミサイルギアなどが挙げられる。これらは数で圧倒するものの「やられ役」として主人公達に比較的あっけなく撃破されるという戦闘員的なポジションといえる(もちろん、場合によっては数や性能などで圧倒することもある)。
また、『機動武闘伝Gガンダム』のゾンビ兵や『機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン』の量産型イノベイド(ガガ部隊)のように「全く同じ容姿・特徴を持つパイロット」が登場することもある。彼らも戦闘員の一種と考えることができる。
[編集] 関連項目
- ストーム・トルーパー効果 - 戦闘員に関する「お約束」。
- 仮面ライダー 戦闘員日記 - 戦闘員を主人公としたスピンオフ作品。
[編集] 「戦闘員」「戦士」などの名称を持つもの
- 英語「Fighter」→ファイター(曖昧さ回避)
- ドイツ語「Kämpfer」→ケンプファー (曖昧さ回避)
[編集] 外部リンク
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