截金
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截金・切金(きりかね)は、細金(ほそがね)とも呼ばれ、金箔・銀箔・プラチナ箔を数枚焼き合わせ、細い直線状に切ったり、三角形・菱形・丸型などの形に切った截箔(きりはく)を組み合わせ、筆と接着剤を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法である。伝統的には仏像・仏画の衣や装身具を荘厳するために発達してきた。現代では工芸品として利用されることも多い。
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[編集] 歴史
海外の例として紀元前300-250年頃の「金箔入りガラス碗(サンドイッチ・グラス)」(大英博物館蔵、アレクサンドリア出土)があり、截金による植物文様を二層の透明ガラスの間に挟み込んだ作品がある。
中国では北斉時代(550-577)の菩薩像2体(山東省・青州博物館蔵)に截金が見られ、一方は二重の亀甲文の中に亀を描いたものと、裳裾に縦長の亀甲文の中に3枚の葉をもった植物文を上下に重ねた文様に、もう一方は裳に緑と赤に白い丸文を描いた文様の区画の境界線に截金が使われている。
朝鮮半島では6世紀前半、百済の忠清南道武寧王陵出土の王妃木製頭枕に朱漆と思われる赤色に着色された表面に、幅をもたせて帯のように切られた線状の金箔による亀甲文様が施されているのが確認されている。
日本においては7世紀半ばの飛鳥時代に朝鮮半島や中国大陸より仏像彫刻や仏画とともに伝わったといわれる。法隆寺所蔵玉虫厨子の須弥座上框下の請花花弁先端部分に小さな長菱形の金箔が施されており、これが国内に現存する最古の截金作品とされる。奈良時代には東大寺法華堂(三月堂)の乾漆造四天王立像(国宝)の仏像の衣や甲冑の装飾、東大寺戒壇堂の塑造四天王像の着衣の地文に直線文と点綴文の截金が使用されている。正倉院宝物の新羅琴・金薄輪草形鳳形(しらぎごと・きんぱくわのくさがたおおとりがた)には菱、松葉、草花文や曲線で表現した鳳凰文などの截金文様を見ることができる。
平安時代には仏画の荘厳に截金が取り入れられ、平安時代後期の高野山金剛峰寺の仏涅槃図や東京国立博物館蔵の金棺出現図などの仏画に繊細な截金文様を駆使したものがあり、仏教美術の隆盛と共に截金は飛躍的な発展を遂げたことが窺える。鎌倉時代には仏師快慶の活躍により新しい文様が生まれるなどしたが、室町時代から江戸時代にかけては次第に形式化し、また金箔に代わり金泥による文様も普及したためそれ以降は継承者が少なくなっていった。近世以降は東西両本願寺の庇護のもとで限られた人にのみ伝承される技になってしまったが、現代になりその技法を伝えようとする人々が現れ、徐々にではあるが認知されつつある。今後は日本において截金の技術をどのように継承発展させていくかが大きな課題である。
[編集] 重要無形文化財保持者(人間国宝)
これまでに重要無形文化財保持者の認定を受けたのは以下の3名である。
- 1981年認定 齋田梅亭(さいた ばいてい 1900年4月6日 - 1981年6月1日)
- 1985年認定 西出大三(にしで だいぞう 1913年6月7日 - 1995年7月8日)
- 2002年認定 江里佐代子(えり さよこ 1945年7月19日 - 2007年10月3日)
[編集] 道具と方法
[編集] 箔の種類
- 金箔
- 金を1万分の1 mmまで薄く延ばしたもので、通常大きさが3寸6分角(約11cm2)の箔が用いられる。これを2枚焼き合わせ、さらに両面に1枚ずつ焼き合わせを繰り返し4~6枚ほどの厚みにしてから使用する。
- 縁付(えんつき・えんづけ)と断切(たちきり)の2種類販売されているが、断切は硬く扱いにくいため縁付が好んで使用される。
- 湿気を嫌うので焼き合わせは好天の日を選び、雨の日や梅雨時は避けたほうがよい。
- 銀箔
- 平安・鎌倉時代は使用されていたが、経年変化で黒く変色する可能性があるため現代ではあまり使用されない。
- 仏師箔
- 金箔と金箔の間に銀箔を挟んだもの
- プラチナ箔
- 現代では銀色を表現するためプラチナ箔を用いる場合がある。
- 焼き合わせは2枚程度であるが、金箔に比べかなり高い温度と長い時間を要する。
[編集] 箔の焼き合わせ
- 竹ばさみ
- 金箔を挟んで持ち上げ、移動させる時や焼き合わせを行う時に用いる。
- 静電気が発生しないので金箔が付着することがないという利点を持つ。
- 備長炭を使用しない現代的なやり方で、金箔の焼き合わせを行う場合に用いる。
- 工業用のアイロンでスチーム式でなく温度調節が利かないタイプ、つまり蒸気を放出せず温度が上昇し続けるものを使用する。
- 温度調節機が内蔵されている家庭用タイプのアイロンでは温度が低く焼き合わせに時間を要し、またうまくいったように見ても接合強度が弱いので経年変化とともに剥離する可能性があるため使用されない。
- アイロンで金箔の焼き合わせをする際に左右に動かしながら加熱すると、金箔に皺が寄ったり破れることがあるので、垂直に上げ下げして焼き付けていくようにする。煙が少し立ち始め、和紙が茶色く焦げるまで加熱すれば焼き合わせ完了。
- アイロンを用いて焼き合わせをする際、金箔がアイロンに付着しないようにするためのもの。
- 特殊な和紙を用意する必要はなく、金箔1枚1枚の間に箔紙という薄いものが購入時に挟まれているのでそれを使用する。
- アイロンを使わず伝統的な方法で、金箔の焼き合わせを行う場合に用いる。
- 備長炭の中で密度が高く、温度を一定に保つ時間が長いとされる姥目樫が好んで用いられる。
- 形がまっすぐ整っているものを用いて、割れ目があれば下に向けておき、横に寝かせた状態で焼き合わせを行う。
- 備長炭で金箔の焼き合わせをする際に備長炭の周囲を灰で覆う。
- 灰にゴミや小さな塊があると金箔が引っかかり破れてしまうので、事前に篩にかけ、それらを取り除く必要がある。
- 灰には保温効果があり備長炭を完全に灰の中に埋めておけば長時間にわたって炭火が熾り続ける。
- 備長炭で金箔の焼き合わせをする際に備長炭と灰を火鉢の中に入れる。
[編集] 箔の切断
- 箔盤(箔台、床台と同じ)
- 板の上に鹿革を張ったもので、金箔を切る時はこの箔盤の上に置き、竹刀で切る。
- 箔盤、竹刀や竹ばさみについた油脂を取り除くためのもの。
- 竹刀(ちくとう)
- 篠竹(女竹・雌竹と同じ)を4等分にして、各自で小刀を用い刃をつけた後、金箔を切る。
- 最終的に刃になるのは表皮の硬い部分である。しかしいくら硬いといっても衝撃を受ければ傷ができてしまい、金箔を切ることができなくなってしまうため、保管する際は柔らかい布などで包みなど特別な配慮を要する。
- 竹刀の形を整えたり、刃をつける際に用いられる。
- 竹刀自体が細いため彫刻刀の印刀など刃が比較的小さなものの方が便利である。
- 切れ味の良い状態のものでないと刃が鋭利な竹刀は作れない。よって正しい研ぎ方を習得する必要がある。
[編集] 箔の添付と接着剤
- 筆(取り筆と截金筆)
- 取り筆は細線に切られた金箔を巻き付けて取り上げるもの。太く短い筆より、細く長い筆の方がよい。
- 截金筆は金箔を貼る対象部分に、布海苔を塗るためのもの。また同時に金箔を施す位置に誘導する役割もある。使用される動物の毛は決まってはいないが、柔らかく、水分の含みの良いものを使用するとよい。
- 行平(ゆきひら)
- 膠や布海苔を溶かすための鍋
- 布海苔(ふのり)
- 膠(にかわ)
- 動物の皮や骨から作られる接着剤で、金箔を貼るときに煮溶かして用いる。
- 三千本膠、鹿膠、パール膠(これら3種は牛から作られる。鹿膠は名前としての名残であって現在は鹿から作られているわけではない)兎膠、魚膠などがある。截金では三千本膠や鹿膠が用いられることが多いようである。
- 三千本膠の使用方法は煮る前に水にひたし十分に水分を含ませておいて、ふやけた膠を湯煎でゆっくりと溶かす。電熱器にかける場合は50 - 70℃くらいの中火で、沸騰させないようにする。膠は高熱で溶かすと粘着力が落ちるので注意しなくてはならない。焦げつかないようにかき混ぜ、十分に溶けた後、ガーゼなどで濾せば完成。膠を溶く時の分量の目安は、水200 ccに対して10-15 gが適量であるが、その日の温度や湿度によって各自調節することが望ましい。冷蔵庫に入れれば4 - 5日は保存できる。腐敗した場合も粘着力が落ちるので使用してはいけない。
[編集] 文様の種類
自然現象・植物・動物・日用品などを図案化し、規則正しく幾何学的に繰り返すことによって文様を表すことが多い。基本となる文様を応用し変形させたものや、それぞれを組み合わせたものなど様々なパターンがあり一概に決まっているわけではない。
[編集] 自然現象
- 霰(あられ)
- 正方形や菱形の截箔を一つ一つもしくは四つほど集合させて、それらを霰を散らしたかのように複数箇所に施す文様
- 雲流(うんりゅう)
- 流れる雲を表現したもので、雲の輪郭を線で模る文様
- 青海波(せいがいは)
- 同心円の一部が扇状に重なり合った文様
- 立涌(たちわく、たてわく)
- 水蒸気が立ち昇る様子を表すともいわれ、波状の文様を相対的に合わせ、膨らみと窄みを繰り返す文様
- 文様の間に菱や丸形の截箔を施すことも多い
- 波(なみ)
- 複数の線を同調的に左右または上下にうねらせる文様
- 日足(ひあし)
- 星(ほし)
- 現代になってから使用されるようになったもので、型抜きを使用して製作される丸い形の文様
- 平安・鎌倉時代は丸く似せようとした截箔は見られるが、角が少なからず目立ち完全な円形ではなかった
- 雷文(らいもん)
[編集] 植物
- 麻の葉(あさのは)
- 唐草(からくさ)
- 茎に見立てた曲線と草の葉に見立てた菱形の截箔を組み合わせ、蔓などの植物が絡み合う様子を表す文様
- 草花(くさばな)
- 花や葉の輪郭と葉脈を細い線状の截金で模る文様
- 団花(だんか)
- 複数の大きさの異なる四角、菱形、丸形などの形に切った截箔を一箇所に集合的に施して花を表現する文様
- 菱(ひし)
- 植物の葉に似ており、二方向の平行線を重ねるか、比較的太めの線を斜めに切れば製作できる文様
- 応用パターンとして平行線を複数本にしたり、中に菱形の截箔を施した入れ子菱、襷菱などがある
- 宝相華(ほうそうげ)
[編集] 動物
- 鱗(うろこ)
- 魚の鱗に似ることに由来し、三角形の截箔を素地の部分が同じ大きさの三角形になるよう互い違い並べた文様
- 亀甲(きっこう)
- 鳳凰(ほうおう)
- 中国の伝説上の鳥を図案化した文様
[編集] 日用品
- 網目(あみめ)
- 漁業に使用される網を模った文様
- 正方形の截箔を素地の部分も同じ大きさの正方形になるように互い違いに施した文様
- 籠目(かごめ)
- 竹で編んだ籠の網目を図案化したもので、六角形のそれぞれの辺に三角形が並んだ文様
- 格子(こうし)
- 縦横に一定の幅で線を描き格子状にした文様
- 応用パターンとして縦縞と横筋の本数や太さを変えたりしたものや、斜めにした斜格子文などがある
- 算木(さんぎ)
- 七宝(しっぽう)
- 同じ大きさの円の円周を四分の一ずつ重ねて繋いだ文様、または四つの楕円を円形につなぎ合わせ、楕円の内径線が延長線上で再び円形になるよう互い違いに組み合わされた文様
- 応用パターンとして七宝の中に菱形や丸い截箔を施した花七宝や、格子文と組み合わせた四ツ目七宝などがある
- 分銅(ふんどう)
- 卍(まんじ)
- 瓔珞(ようらく)
[編集] 截金を用いた仏像
[編集] 東京
- 頭髪に線状の截金、胸甲に卍繋ぎ文様が施されている
- 十二神将立像 未神/鎌倉時代/重文
- 十二神将立像 辰神/鎌倉時代/重文
- 十二神将立像 巳神/鎌倉時代/重文
- 頭髪に線状の截金、胸甲に籠目文様が施されている
- 菩薩立像/鎌倉時代/重文
- 天衣に立涌文、裳に麻の葉文、また団花文、日足、唐草、蓮などの截金文様が施されている
- 世田谷山観音寺
[編集] 神奈川
- 地蔵堂/地蔵菩薩立像/鎌倉時代/重文
- 金堂/弥勒菩薩立像/鎌倉時代/重文
- 仏像の胎内から截金に使用されたと思われる道具が見つかっており、現在県立金沢文庫に保管されている
[編集] 千葉
- 永興寺
- 釈迦如来立像/鎌倉時代/県指定文化財
- 清涼寺式の仏像で、衣の胸と両肢上部あたりに二重の円と宝相華の文様が施されている
- 正覚院 (八千代市)
- 釈迦如来立像/鎌倉時代/県指定文化財
- 清涼寺式の仏像で、亀甲や格子状の截金文様が施され、剥落も少なく保存状態が良い
[編集] 山梨
- 隆円寺
- 阿弥陀如来坐像/鎌倉時代/市指定文化財
[編集] 福井
- 中山寺
- 馬頭観音菩薩坐像/鎌倉時代/重文
[編集] 滋賀
- 木造二天立像/平安時代/重文
- 金箔の霰文・亀甲文・七宝文、銀箔の正方形の霰文が施され、さらに金箔と銀箔のあわせ箔が用いられる希少な仏像である
- 延暦寺
- 国宝殿/阿弥陀如来立像/鎌倉時代/安阿弥様/重文
- 横川中堂/聖観音菩薩立像/平安時代/横川中堂本尊/重文
- 国宝殿/不動明王立像/鎌倉時代/重文
- 新羅善神堂/新羅明神坐像/平安時代/秘仏/国宝
- 十一面観音立像/平安時代/重文
- 不動明王坐像/平安時代/盛忠作/重文
- 訶梨帝母倚像/鎌倉時代/重文
- 如意輪観音座像/室町時代
- 不動明王・毘沙門天立像/平安時代/重文
[編集] 京都
- 本堂/普賢菩薩騎象像/平安時代/重文
- 霊宝殿/聖観音菩薩立像/鎌倉時代/肥後別当定慶作/重文
- 正覚院
- 観音堂/毘沙門天立像/鎌倉時代/府指定文化財
- 甲の前楯に麻の葉繋ぎ文が施され、金泥盛り上げ彩色や銅製金具などと相まって鎌倉後期の趣向がよく現れている
- 聖護院
- 本堂/不動明王立像/平安時代/重文
- 本堂/不動明王及び二童子立像/寄木造/鎌倉時代/重文
- 本堂/四天王立像(現在は持国天・増長天のみ安置)/寄木造/平安時代/国宝
- 四体とも頭髪部や衣装は同じ形式をとっており、各所に赤・緑・金色の極彩色と截金文様が施され保存状態も良い
- 神護寺
- 毘沙門堂/毘沙門天立像/平安時代 重文
- 本堂/釈迦如来立像/平安時代/国宝
- 髪型・印相・衣相やその他技法に大きな特徴があり、清凉寺式釈迦如来像の祖形として知られている。蓮花や流水の截金文様が残され、襞の頂にも線状の截金が施されている。
- 大覚寺
- 三宝院/弥勒菩薩坐像/鎌倉時代/快慶作/金泥塗の古例/重文
- 十大弟子立像/鎌倉時代快慶作/重文
- 観音菩薩・梵天・帝釈天立像(二間観音)/鎌倉時代/重文
- 髪、眉、目、唇、髭に僅かに彩色を施し、衣の部分の素地上には全体に亘り立涌、麻の葉、斜格子、鱗、唐草、亀甲、四ツ目七宝、団花などの截金文様が施され華やかな風合いを放っている。厨子の中で保管されていたため保存状態が良好で、剥落が殆ど見られない。
- 御影堂/不動明王坐像/平安時代/秘仏/国宝
- 霊明殿/薬師如来坐像/平安時代/円勢・長円作/国宝/秘仏
- 本体像高11cmの白檀材の小像で、光背に脇侍の日光・月光菩薩像と七仏薬師像、台座に眷属の十二神将像を表す。薬師像の衣、光背、台座等には素地仕上げの上に四ツ目七宝繋ぎ文や立涌文などの截金文様が施される。長年秘仏であったため、制作当初の截金がよく残る。
- 霊宝館/愛染明王坐像/檜木造/平安時代/重文
- 鳳翔館/十一面観音菩薩立像/平安時代/観音堂本尊/重文
- 千手観音菩薩坐像/桜木造/平安時代/重文
- 天衣・条帛・裳などの着衣全面に立涌、七宝、亀甲の文様が、反花・蛤座には霰の文様が、框には七宝繋ぎの文様が施され、荘厳具や意匠と相まって藤原末期の典型的な仏像といえる
- 本堂/不動明王及び二童子立像・毘沙門天立像/平安時代/重文
- 不動明王の墨流し文様、矜羯羅童子像の草喰鳥、制多迦童子像の枝花など希少な文様が見られる
- 法界寺
- 十二神将立像/鎌倉時代/重文
- 十一面観音菩薩坐像/鎌倉時代/院統・院吉等作/重文
- 宝物館/釈迦如来立像/平安時代/重文
- 蓮華王院本堂(三十三間堂)/二十八部衆立像/寄木造/鎌倉時代/国宝
- 宝物館/地蔵菩薩立像/平安時代/鬘掛地蔵/重文
- 宝物館/地蔵菩薩坐像/平安時代/夢見地蔵/伝運慶作/重文
[編集] 奈良
- 獅子/平安~鎌倉時代
- 本来は文殊菩薩を乗せていたであろう獅子で、毛に緑青の彩色と線状の截金を施している
- 十一面観音立像/鎌倉時代
- 地蔵菩薩立像/鎌倉時代
- 如意輪観音坐像/鎌倉時代/重文
- 衣に斜格子や草花文、裳には麻の葉や団花文が施されている
- 愛染明王坐像/鎌倉時代/重文
- 大元堂/大元帥明王/鎌倉時代/重文
- 頭髪に線状の截金が見られるが剥落している部分が多い
- 安倍文殊院
- 文殊五尊像/鎌倉時代/快慶作/重文
- 十二神将立像/室町時代/重文
- 釈迦如来坐像/寄木造/鎌倉時代
- 施無畏印・与願印を結び結跏趺坐し、肉身は金泥を塗り、衣は卍繋ぎや七宝繋ぎ、麻の葉繋ぎ等の截金文様が施されている
- 興福寺
- 東金堂/四天王立像/檜一木造/平安時代/国宝
- 東金堂/十二神将立像/檜寄木造/鎌倉時代/衆阿弥等作/国宝
- 中金堂/四天王立像/寄木造/鎌倉時代/伝康慶作/重文
- 国宝館/十二神将立像/板彫像平安時代/国宝
- 本堂/釈迦如来立像/鎌倉時代/清凉寺式/善慶等作/重文
- 本堂/文殊五尊像/鎌倉時代/重文
- 愛染堂/愛染明王坐像/檜木造/鎌倉時代/善円作/重文
- 頭髪に線状の、衣には立涌の截金が施されている
- 正暦寺
- 孔雀明王坐像/鎌倉時代/奈良県指定文化財
- 本堂/十一面観音菩薩立像/平安時代/重文
- 礼堂/釈迦如来立像/鎌倉時代/清凉寺式/重文/秘仏
- 俊乗堂/阿弥陀如来立像/鎌倉時代/安阿弥様/快慶作/重文
- 快慶が「巧匠安阿弥陀仏」時代に製作した仏像であり七宝繋ぎ文、四ッ目亀甲、二重斜格子文、籠目などの繊細な截金文様が美しく施されている
- 法華堂/日光菩薩月光菩薩立像/奈良時代/国宝
- 勧進所公慶堂/地蔵菩薩立像/鎌倉時代/快慶作/重文
- 蔵王権現立像/鎌倉時代/源慶作/重文
- 文殊菩薩騎獅像/鎌倉時代/康俊・康成等作/重文
- 地蔵菩薩立像/鎌倉時代/重文
- 雷文、渦文、波文、唐草文、飛ばし子持亀甲文、籠目文、斜格子文、飛ばし七宝文、卍文、卍繋ぎの一種の紗綾形文など多種多様な截金文様が施されており、保存状態も極めて良い状態で残されている。また銀箔の截金が使用されている
- 法隆寺
- 大宝蔵院/如意輪観音菩薩坐像/一木造/唐の時代/重文
- 伝法堂/梵天帝釈天立像/平安時代/非公開/重文
- 金堂/毘沙門天・吉祥天立像/平安時代/国宝
- 金堂/四天王立像/飛鳥時代/日本最古/山口大口費等作/国宝
- 上御堂/四天王立像/室町時代/重文
- 聖霊院/聖徳太子・山背王・殖栗王・卒末呂王・恵慈法師坐像/平安時代/国宝
[編集] 大阪
- 霊宝館/愛染明王坐像/鎌倉時代/重文
- 宝物殿/文殊菩薩立像/平安時代/重文
- 宝物殿/難陀龍王立像/平安時代/重文
[編集] 和歌山
- 多宝塔/五智如来坐像/鎌倉時代/秘仏/重文
- 霊宝館/不動明王立像/平安時代/重文
- 霊宝館/孔雀明王坐像/鎌倉時代/快慶作/重文
- 光台院
- 阿弥陀三尊立像/鎌倉時代/快慶作/重文
- 常喜院
- 地蔵菩薩坐像/鎌倉時代/院修等作
[編集] 截金を用いた仏画
- 東京国立博物館所蔵
- 准胝観音像/平安時代/重文
- 千手観音像/平安時代/国宝
- 本面および頂上仏面以外に11小面と左右各21大手をとる像の左右に功徳天・婆藪仙が描かれている
- 虚空蔵菩薩像/平安時代/国宝
- 密教の虚空蔵法の本尊が淡い色調で彩色され、銀泥と銀箔の截金で荘厳されている
- 孔雀明王像/平安時代/国宝
- 釈迦金棺出現図/平安時代/国宝
- 釈迦が棺の蓋を開け説法を行う様子と摩耶との対面を描いている
- 十二天像/平安時代/国宝
- 大仏頂曼荼羅/平安時代/重文
- 中央須弥山上に日輪を負い趺坐する一字金輪(大日金輪)が描かれ、着衣には七宝繋ぎ文、立涌、甃文など精緻な截金文様が施されている。また釈迦金輪には仏画には稀な銀箔を使用した截金を用いるなど装飾性に特徴がある
- 千手観音像/鎌倉時代/重文
- 岩座上蓮華座に坐す金身の四十二臂十一面の千手観音が自然景と融合しつつ描かれている
- 如意輪観音像/鎌倉時代/重文
- 截金線を多用した蓮華座に右膝を立てて坐し、像の全体を金泥で暈された大きな月輪光が包むように描かれている
- 着衣や装身具も華やかに彩色されており、その上に立涌、格子、卍繋などの細緻な截金文様が置かれ荘厳されている
- 十一面観音像/平安時代/国宝
- 普賢菩薩像/平安時代/重文
- 全体を淡い色彩で描かれ、截金の曲線で衣を表し、さらに金銀の切箔を連ねた瓔珞を全身に纏っている
- 阿弥陀浄土曼荼羅/平安時代/重文
- 全体が暖色系の彩色が、肉身線は濃い朱線で描かれ、装身具に截箔が施されている
- 地蔵菩薩像/鎌倉時代/重文
- 山水中に坐しする姿が描かれており、着衣に緻密な截金が施されている
- 京都・神護寺蔵
- 釈迦如来像/平安時代/国宝
- 伝船中湧現観音像
[編集] 参考文献
- 歴史、人間国宝、道具と方法、文様に関する記述
- 『NHK工房探訪・つくる 第一巻 截金 江里佐代子』 江里佐代子著 日本放送出版協会 1990年9月 ISBN 9784140091418
- 『週刊人間国宝49 工芸技術・諸工芸1』 朝日新聞社 2007年5月13日号
- 『金箔のあやなす彩りとロマン 人間国宝 江里佐代子・截金の世界』 財団法人佐野美術館 坪井則子編 2005年1月5日
- 『截金 金箔芸術の美と技法』 松久真や著、宮野正喜撮影 淡交社 2003年10月 ISBN 9784473020000
- 截金を用いた仏像、截金を用いた仏画に関する記述
- 『日本の美術 No.373 截金と彩色』 有賀祥隆著 至文堂 1997年6月 ISBN 9784784333738
- 『仏像彫刻の鑑賞基礎知識』 光森正士・岡田健著 至文堂 1993年12月 ISBN 9784784301447
- 『仏画の鑑賞基礎知識』 有賀祥隆著 至文堂 1991年5月 ISBN 9784784301027
- 『原色日本の美術7 仏画』 高田修・柳沢孝著 小学館 1969年11月 ISBN 9784096630075
- 『神仏のかたちシリーズ 釈迦如来』 学習研究社 2007年3月 ISBN 9784054034259
- 『神仏のかたちシリーズ 観音菩薩』 学習研究社 2007年3月 ISBN 9784054034228
- 『神仏のかたちシリーズ 不動明王』 学習研究社 2007年3月 ISBN 9784054034235
- 『神仏のかたちシリーズ 四天王』 学習研究社 2007年3月 ISBN 9784054034242
- 『京都の仏像』 村田靖子著 淡交社 2007年3月 ISBN 9784473033949
- 『日本の秘仏』 コロナ・ブックス編 平凡社 2002年6月 ISBN 9784582633955

