戸部実之
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戸部実之(とべ・みゆき)は、日本の語学書ライター、教育者。非常に多くの語学書を著書に持つ事で有名。
[編集] 略歴
1934年生まれ、岐阜県出身。東京外国語大学英米学科卒、NHK国際局報道部勤務、東海大学外国語教育センター教授の経歴を持つ。
1986年から1998年までの間に、泰流社(現在は倒産)から文法書や辞書などの語学書を出版していた。語学書の対象とした言語は非常に多く、アラビア語やイタリア語といったメジャーな言語はもとより、ミウォク語やパパゴ語といった非常にマイナーな言語までも手広くカバーしていた。これらのいわゆる戸部語学書シリーズは、多い時には1年に10冊以上ものペースで出版され続け、1998年には83冊を数えるに至ったが、泰流社の倒産により1998年に出版元を失って以降は、一切出版されなくなった。なお、語学書以外では、評論社から国木田独歩や二葉亭四迷の英訳を出版していた事がある(語学書は泰流社以外からは一切出版していない)。
83冊という、個人としては記録的な語学書の著書数を持つ戸部だが、実際の語学書の内容には誤りが非常に多く見られ、実用としての評価は芳しくなかった。著書の内容を批評する論文を書かれた事さえある[1]。
実際問題として、個人が何十という言語を語学書が書けるほど自在に操るというのは現実的な話ではない[2]。また、戸部本人が「私は言語学の専門家ではなく、ズブの素人ですから、比較言語を楽しみで続けています。」[3]と語っている事も分かるように、語学書を執筆した言語には必ずしも精通していなかったようである。実際にどのようなやり方で語学書を作成していたのかは明らかではないが、何らかの海外の語学書などを底本に日本語訳して語学書を作っていたのでは、とも推測されている。
なお、泰流社倒産後(1998年以降)の活動については不明。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 角道正佳「戸部実之著「モンゴル語入門」における記述上の問題点」『大阪外国語大学論集』第16号
- ^ 「もし本当に上手に外国語が話せるようになろうとしたら、正直に言って三年から五年はかかる。従って二つあるいは三つの言語がそういう状態にある人は、少なくとも十年近く語学の勉強をしている人という事になる」千野栄一著『外国語上達法』
- ^ IULA NEWS LETTER / 第8号 1996.4
最終更新 2009年7月21日 (火) 03:07 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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